パナソニックは、赤ちゃんの様子を見守るモニター「ベビーモニター KX-HC705」の発売開始に合わせセミナーを開催。ゲストに株式会社グループライズ代表・NPO法人オトナノセナカ共同代表の斎藤 哲さんをお招きし、育児に対する意識変化や課題などを踏まえ、「これからの育児」について講演いただきました。
▼【動画】斎藤哲さんインタビューとベビーモニターの紹介
https://www.youtube.com/watch?v=jAggqx1yHNw
▼2019年5月23日発売「ベビーモニター KX-HC705」商品詳細はこちら
https://panasonic.jp/hns/products/hc705.html
ベビーモニター開発の背景にある思い“育児にこころと時間のゆとり”を
ベビーモニター開発の背景には、育児に対する考え方の変化が挙げられます。「育児は自分のすべてを犠牲にしてこそ」というかつての育児観から、「育児を楽しみ、自分の時間も大切にしたい」という意識へと変化し、1歳までの子どもを持つ母親1000人に聞いたアンケートでは、51%と半数以上が「ベビーモニターを使ってみたい」と回答しています。
一方で、育児に向き合うママやパパは様々な悩みを抱えています。育児における困りごとを聞いたアンケートでは「(子どもから)常に目が離せない」「自分のための時間がもてない」といった悩みが上位に挙がり、64%は「自分の時間が確保できない」と回答。
ベビーモニターは、こうした赤ちゃんに付きっきりで自分の時間が持てないママやパパに、少しでもこころと時間のゆとりをもってもらいたいという思いで開発しました。
設定不要ですぐに使える!ベビーモニターの特長とは
今回開発したパナソニックのベビーモニターの3つの特長をご紹介します。
特長1. カメラに映る赤ちゃんの様子をモニターで見守ることができる
ベビーモニターは、充電式モニターとカメラのワイヤレス接続で、※Wi-Fiの設定などは不要。電源を入れるとすぐに利用いただくことが可能です。
カメラを赤ちゃんの寝室に設置すると、その部屋の様子がモニターに映し出されます。寝室から離れて料理や洗濯など他の家事をしていても赤ちゃんを見守ることが可能です。
カメラには上下約72度、左右約309度に向きが変えられる「首振り機能」が搭載しているので、モニターから操作ができるほか、電気を消した真っ暗な室内でも自動で「ナイトモード」(白黒表示)になり、部屋の中の赤ちゃんの様子を見守ることができます。
※モニター機とカメラは、デジタルコードレス電話機などの標準規格であるDECT準拠方式で接続。
無線LANなどの他機器との電波干渉による通信障害が少なく、安定した通信が可能です。
※DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunications)はETSI(欧州電気通信標準化機構)の商標で、世界で広く普及している無線方式のひとつです。当社の製品はARIB(一般社団法人電波産業会)の標準規格「ARIB STD-T101」に準拠しています。
特長2. 赤ちゃんが泣いたら自動でおやすみ音を再生
眠っている赤ちゃんが泣きだすたびに部屋に様子を見に行き寝かしつけるのは、とても大変です。
ベビーモニターには赤ちゃんの泣き声を検知して自動で「おやすみ音」を再生する機能を搭載。「胎内音」「心音」「ホワイトノイズ」「波の音」「雨音」「子守歌(5種類)」など赤ちゃんが落ち着ける音がプリセットされています。またこの「おやすみ音」はモニターから操作して手動で再生することも可能です。
特長3. 室内の音・動き・温度変化を感知し、光と音でモニターへお知らせ
赤ちゃんが眠っている室内では、様々なことが起こります。起きて動き回ったり、泣いてしまったり。また、夏などは天候によって室温が急激に上昇することも考えられます。
ベビーモニターには、赤ちゃんの輪郭変化や輝度変化に反応する動作センサー、赤ちゃんの声を検知する音センサー、室内の温度を検知する温度センサーを搭載しており、赤ちゃんに何かしらの変化があった場合にはモニターに光と音で通知します。キッチンで水仕事をしていても、表示ランプの点灯で赤ちゃんの様子をモニターへ知らせます。
室温変化は、あらかじめ許容範囲の室温を設定しておくことで、寒すぎたり暑すぎた場合に検知が可能。夏場の熱中症などのリスクを軽減することができます。
そのほかの特長
■ 壁掛けアダプター(付属)で壁に設置可能
■ モニター側で2倍ズームが可能
■ モニター側から話しかけることが可能
出産プレゼントにも最適!想定される利用シーンは?
ベビーモニターは、例えば、赤ちゃんのお昼寝タイムにちょっとリラックスしたい、赤ちゃんが寝ている間にほかの家事がしたい、兄弟の子育てをしているのでお兄ちゃんの相手をしている間に赤ちゃんの様子を見守りたいといった、育児の様々なシーンで活用していただくことができます。
また、パッケージや本体は親しみやすいデザインにこだわり、出産祝いのプレゼントとしてもおすすめです。
『地域とツール』に頼る、これからの育児のあり方とは
セミナーでは、株式会社グループライズ代表、NPO法人オトナノセナカ共同代表の斎藤 哲さんが「これからの育児」をテーマに講演。
ご自身も、男性の育児参加を促進するために様々な活動をしているという斎藤さん。「パパの意識は変わりつつあるが、現実には男性の育休取得率は5.14%で、育休取得期間も8割が1か月未満」と依然としてママに育児の負担が大きく“ワンオペ育児”が解消していない実態を指摘しました。
そのうえで、斎藤さんは「ママはひとりで頑張りすぎです。パパ以外にも頼ることを考えてみませんか?」と提案。“頼るもの”として「地域」と「ツール」を挙げました。
地域に頼る
ママが1人で赤ちゃんの育児をするのではなく、地域のコミュニティに参加して同じくワンオペ育児をするママや地域に暮らす人々と一緒にみんなで子育てをしようという考え方。各地で「地域で子育て」をテーマにした様々なコミュニティが活動をしています。
ツールに頼る
「地域」と「ツール」に頼ることは、ベビーモニターをはじめ、様々なデバイス、アプリを活用して育児を楽にしようという考え方。
「子育tech(こそだてっく)委員会という組織が設立されたり、「Baby Tech Award Japan 2019」というコンテストが開催されたりなど、テクノロジーにも注目しています。
斎藤さんによると、この講演に先立ちベビーモニター友人のママに実際に体験してもらったといいます。ママは4歳と8か月の兄弟の子育てをしている方で、育児の悩みがベビーモニターによって解消されたのだそうです。
■ 子育てママ悩み
・ベビーベッドは寝室にあり、家事の最中に泣き声に気付かないことがあった。
・お兄ちゃんが寝室に入り赤ちゃんにちょっかいを出し、起こしてしまう。
■ ベビーモニターを使ってみて
・家事をしながら寝ている様子を確認でき、動いたり泣いたりしたら知らせてくれるのが便利。
・モニターを持ち運べるので、料理中やお風呂掃除の際にも寝室の様子が確認できる。
・お兄ちゃんにモニターを見せて「寝ているから入っちゃダメ」と言ったら行かなくなった。
・いつでも寝室の様子を見守れるので精神的な負担が軽くなった。
また、斎藤さんは、この「地域」と「ツール」に頼ることで、地域とのつながり、安心感、精神的なゆとりが得られることが、ワンオペ育児をするママにとって有益だと語ります。最後に「『〇〇でなければいけない』ということに縛られない育児が、これからの育児のあり方」とまとめ、次のように提言しました。
「情報にふりまわされないこと、ひとりで抱え込まないこと、そしてマインドとして育児は楽しむものだと考えること。」
このような意識を持つことで、ワンオペ育児でももっと楽しく育児ができるのではないでしょうか。これからの育児で大切なことは、ママがどのような人生を送りたいのかを考えること、そして自信をもって自分のスタイルを確立していくことです。
「地域」と「ツール」に頼ることは、「ダメ」なことではないのです。自分らしく育児を楽しんでください。
講師プロフィール:斎藤 哲
株式会社グループライズ代表
すいっち ~パパの子育てを楽しく~ 編集長
https://switch-kosodate.com/
NPO法人オトナノセナカ共同代表
著書「理想のパパになるより育児を楽しむオトコになれ」
長女出産を機に、子育て、特に父親の育児参加をテーマに活動を始める。
父親向けに数々のワークショップを開催し、オレの育児スタイルというコミュニティで多様なパパの価値観をシェアできる場を運営する。
▼パナソニック ベビーモニター KX-HC705
https://panasonic.jp/hns/products/hc705.html
<関連情報>
▼ホームネットワークシステム「スマ@ホーム システム」
https://panasonic.jp/hns/index.html