秋のエアコンはカビの温床に!冷房で酷使したエアコンはしっかりとお手入れを
連日危険な暑さとなった今年の夏。気象庁によると、今夏の平均気温は全国的に平年を大きく上回り、1898年に統計を取り始めてから最も暑くなりました。
各家庭で例年以上に酷使した今年のエアコン。実は秋は、猛暑の間に酷使したエアコンにホコリや油分などの汚れがたっぷりたまっていて、カビ菌の繁殖やニオイが発生する原因になってしまいます。
今年は10月も厳しい残暑が予想されており、お手入れをしないままに暖房シーズンに突入してしまう「夏じまい忘れ」も懸念されます。
この度、パナソニック株式会社では、今夏のエアコン稼働状況を調べるとともに、エアコンお掃除について調査しました。
また、冬の暖房利用をスムーズに開始できるように、『秋のエアコンのお掃除方法』をパナソニック エアーマイスターの福田風子が解説します。
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「今夏、例年に比べて冷房の利用時間増えた」76%
一方、シーズン中にお手入れをまったくしていない“ほったらかしエアコン”は39%に
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「今年の夏、例年に比べてエアコンの利用時間は増えましたか?」という質問では、76%の方が増えたと回答しており、猛暑の影響がエアコンの利用時間に反映されていることがうかがえます。エアコンの利用時間が増えた方が多い中、今夏のエアコンのお手入れについて調べたところ、夏の間エアコンのお手入れを「まったくしていない」方が最多の39%という結果に。パナソニックではフィルターお掃除の適切な頻度として2週間に1回を推奨していますが、「2週間に1回以上」と回答した方はわずか7%となりました。
続いて、「今夏のエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンのお手入れをするつもりはありますか?」とたずねたところ、「ある」が62%と6割以上の方が「夏じまい」の予定があることがわかりました。
一方で、「これまでエアコン稼働終わりの秋(9月~11月)に、自宅のエアコンのお手入れをしていましたか?」という質問では、「必ず毎年している」(22%)、「ほとんど毎年している」(33%)と半数以上の方がこれまで「夏じまい」を行っているものの、「ほとんどしたことがない」(27%)、「まったくしたことがない」(12%)と4割近くの方が夏じまいを行っていないことが明らかになりました。
夏じまいの方法としては、「自分でフィルターを掃除する」が82%と最多に。一方、「自分で洗浄剤やカビ・ニオイを抑えるスプレーを使ってエアコン内部のお手入れをする」が25%となりましたが、これは実は間違ったお手入れ方法です。内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあります。
「業者に頼んでお手入れをする」と回答した方に1回あたりのエアコンクリーニング費用を聞いたところ、「1万円以上2万円未満」が41%と最多となる一方、中には「4万円以上」と回答した方も11%にのぼりました。
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今夏のエアコン利用時間&利用増加時間ランキングを発表!
昨年比で最も利用時間が伸びた都道府県は?
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パナソニックは、エオリアアプリに接続したエオリアユーザーの利用データをもとに、「夏のエアコン使用実態調査」を実施。8月のエアコン冷房利用時間と利用増加時間(昨年同月比)を、それぞれ算出しました。
■夏のエアコン利用時間ランキング 2023
今年8月、全国で最もエアコン冷房利用時間が多かったのは秋田県で、1日平均14.29時間、1ヶ月平均442.91時間という結果になりました。
■夏のエアコン利用増加時間ランキング 2023
今年8月、昨年同月と比較して全国で最もエアコン冷房利用時間が増加したのは北海道で、1日平均5.72時間、1ヶ月平均で177.39時間もの増加となりました。
気象庁によれば、8月の気温平年差は北海道で+3.7℃、東北で+4.2℃となりました。エアコン利用増加時間ランキングにおいても、北海道・東北地方の全7道県が上位7位を席巻することとなり、その全てで1ヶ月平均で100時間以上昨年からエアコンの利用時間が増加しています。
高知県・沖縄県を除く全ての都道府県で利用時間が増加した今年のエアコン。パナソニック エアーマイスターの福田風子が、夏に酷使したエアコンの秋の正しいお手入れ方法を伝授します。
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秋カビ発生の原因とそのメカニズムとは?
エアコンから吹き出す「カビ風」の可視化映像公開中
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秋カビ発生の原因とそのメカニズムとは?
カビは気温20~30℃、湿度70%以上で最も繁殖しやすく、多くの胞子を作ります。真夏より湿気が多く気温が下がる秋は、カビの繁殖条件と合致しており梅雨どきと似ているのです。
ではなぜエアコン内でカビが発生してしまうのでしょうか。
ホコリや油分・カビ菌が侵入
フィルターでブロックできないホコリや油分、カビ菌がエアコン内部に侵入します。
原因1.:ホコリがカビのエサに
エアコンは室内の空気を取り込み冷やしているため、空中に浮遊しているホコリもエアコン内に取り込んでしまいます。結果、エアコン内にたまったホコリは、カビが繁殖する原因に。
原因2.:エアコン内部の湿気
エアコンを使った後には、冷房使用中に結露した水分がエアコン内部にたまっており、湿気がたっぷりな状況で、カビの成長に適した環境になってしまいます。
暖房稼働時にカビが吹き出してしまうことも…
夏のエアコン稼働時間が長ければ長いほど、エアコン内部に湿気がたまり、カビのエサであるホコリもたくさん付着してしまいます。
フィルター部分は掃除機で吸えばケアができますが、エアコンの内部はそういうわけにはいきません。
エアコンを掃除せずに放置をしておくと、使用していない秋の間にエアコン内で繁殖したカビが冬の暖房稼働時に吹き出してしまうことになるのです。
エアコン内部にカビが発生しているとどうなる?
エアコンから吹き出す「カビ風」の可視化映像公開中
室内に浮遊するカビの例として、エアコン内部にカビが発生した場合の「カビ風(エアコンの風に乗って放出されたカビが空間へ広がる動き)」を高感度カメラの撮影により可視化しました。普段なかなか意識しないカビの浮遊ですが、エアコン内部にカビが発生していると、冷暖房の風によってこのように空間を漂ってしまうことが分かります。
●本動画は目に見えにくいカビの飛散の様子を、実験的に可視化したものです。
●カビの飛散防止を検証するものではございません。
■動画URL
https://www.youtube.com/watch?v=AjKxvHwpkFs
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エアーマイスターが伝授!正しいエアコンのお掃除・お手入れ方法とは?
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ポイント1. フィルターの定期的なお手入れ
エアコンフィルターのお掃除が大切です。フィルターの汚れは、能力の低下、消費電力の増加につながります。掃除機でホコリを吸い、それでも汚れが落ちない時は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをしてしっかり乾燥させてください。
ポイント2. 内部クリーン機能や送風運転を活用
冷房中の結露により水分がたまったエアコン内部を乾燥させることが、実はカビ対策に効果的です。内部クリーン機能がエアコンに搭載されていれば使用しましょう。
また、内部クリーン機能が搭載されていないエアコンの場合は、冷房運転の後に「送風運転」を3~4時間行い、エアコン内部を乾燥させましょう。
ポイント3.拭き掃除でカビ菌を防止!
エアコンに汚れがたまるとカビ菌のエサになるため、汚れている場所(通風路、フラップ等)を拭き掃除してください。このときのポイントは、見える部分のみです。
※お手入れはそれぞれのエアコンの取扱説明書に従って行ってください。
※ご自身での掃除が心配な方、掃除がしづらい箇所の汚れが気になる場合やすでにカビが生えている場合は、専門業者にご依頼ください。
これはやっちゃダメ!NGなお掃除とは?
エアコンのクリーニングは高い専門知識が必要です。ご自身でエアコン内部の洗浄をしないでください。誤ったクリーニング方法(除菌剤やお掃除スプレーをするなど)を行うと、内部に残った洗浄剤で故障の原因につながる恐れがあります。専門業者に依頼しましょう。
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最新エアコンは自動で内部をキレイにする機能を搭載
「ナノイーX」内部クリーンで吹き出す風も清潔に
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現在流通しているエアコンは、ほとんどの機種が「内部クリーン機能」を搭載しています。まずはご自宅のエアコンの機能と設定を一度確認してみましょう。「内部クリーン機能」を正しく理解し、お手入れに活用することが大切です。
パナソニックのナノイーX搭載エアコン エオリアなら、自分ではお手入れできないエアコン内部も「ナノイーX」内部クリーンで自動で手間なくきれいに。
■パナソニックの内部クリーン運転は「ナノイーX」内部クリーン
冷房・除湿の各モード運転終了後、熱交換器を加熱乾燥し、「ナノイーX」をエアコン内部にたっぷり充満させることで、カビ菌を除菌します★※1。
★生えてしまったカビを除去する機能ではありません。設定を「送風自動」に変更した時は、カビの成長を抑制※2する効果となります。
●運転中は、室内の温度や湿度が上がることがあります。
●長時間連続運転中は、内部クリーン運転を行いません。1日1回、運転を停止して内部クリーン運転させることをおすすめします。
1. ホコリレスコーティング(熱交換器)
熱交換器の表面(切断面)まで独自技術でコーティング。 カビの栄養源となるホコリや油分の付着を防ぎ、付着してもつるっと洗浄(冷房・除湿運転時)
2. ナノイーX内部クリーン
運転後は自動でスタート。エアコン内部を加熱乾燥し、「ナノイーX」をたっぷり充満させることで、付着したカビ菌を除菌★※1します。
カビの原因となる1.栄養源(ホコリ・油)2.湿気3.カビ菌に対し、つるっと洗ってカラっと乾かし、カビ菌の除菌まで自動で行い、手間なくきれいをキープします。
■フィルターお掃除ロボット搭載
エアコン運転後は自動※3でフィルターをお掃除。エアフィルターに付いたホコリをブラシでかき取ってダストボックスに吸引し、集めたホコリは屋外へ排出します。※4カビの栄養源となるホコリの内部への侵入を防ぎます。
・パナソニック エオリア 清潔機能の詳細
https://panasonic.jp/aircon/22feature/clean.html
・ナノイーXについて
https://panasonic.jp/aircon/nanoe_x.html
※1:【試験機関】(一財)北里環境科学センター【 試験方法】27.7㎥(約6畳)、室温25℃、湿度70%の試験室にて、エアコン内部にカビ菌を滴下した試験片を設置、1日3時間の冷房運転後に「内部クリーン」運転ありとなしの条件において、4日後のカビ菌の数を比較 【試験結果】試験片のカビ菌(1種類)が99%除去されたことを確認(北生発2021_1202号)。
※2:【試験機関】(一社)カビ予報研究室 【試験方法】27.7㎥(約6畳)、室温25℃、湿度70%の試験室にて、エアコン内部にカビセンサーを設置、1日3時間の冷房運転後に内部クリーン運転ありとなしの条件において、4日後のカビの菌糸長を比較 【試験結果】カビセンサー内のすべてのカビ(3種類)で、カビの成長が抑制されることを確認(210701)。
※3:累積24時間以上運転後に自動で掃除します。フィルタ-の掃除は自動で行いますが、ホコリや油汚れが多い環境等でご使用になる時は、取り外して水洗いをする等をおすすめします。
※4:自動排出ではないタイプもあります。
【パナソニック エアーマイスター 福田 風子】
パナソニック株式会社
空質空調社 日本マーケティングセンター 空気事業マーケティング統括部
自宅に異なる4機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。
■ 2023年秋のエアコン掃除に関する実態調査」概要
●調査地域:全国
●調査期間:2023年8月28日(月)~9月6日(水)
●調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
●調査対象:20~60代の男女
●有効回答:558名(男性:278名、女性:280名)
※調査結果を引用いただく際はパナソニック「エオリア」調べを引用元として記載ください。