Z世代インフルエンサーと社員が「サステナブルな家電とくらし」を語るセッションを開催 ~ものづくりや製品活用でのサステナブルな取り組みをご紹介~

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2023年10月11日

パナソニック株式会社は、 9月21日(木)にメディア向け「サステナブルな家電とくらし」セッションを実施しました。
幅広い世代に浸透しつつある「サステナブル」や「エシカル」ですが、特に幼いころから学校などで身近に触れてきたZ世代が今後のサステナブル消費や取り組みについて、推進しリーダーシップをとっていくとみられています。
そこで今回、環境問題について大学で学び、ケニアの廃棄予定サンダルから新たなプロダクトをつくるなど、環境保全・雇用創出・動物保護にもつながる活動や積極的な発信をされている、Z世代のモデル・タレント世良マリカさんを招いて、パナソニック社員7名とトークセッションを実施しました。
会場では、環境に配慮したパッケージや素材を活用した商品展示の他、食品ロス削減などサステナブルなくらしのための家電活用などを紹介しました。




【「サステナブルな家電とくらし」セッション概要】
「カデンでサステナって?!」と題し、トークセッションを実施。前半では「サステナブルなものづくり」をテーマに、ヘアードライヤー ナノケアやラムダッシュ パームイン、洗濯機の商品企画、デザイン担当者やパッケージデザイン担当者5名が登壇。サステナブルなものづくりへの想いやこだわりなどを紹介しました。後半では「くらしにサステナビリティを」というテーマで、無洗米専用の自動計量IH炊飯器や冷蔵庫の活用による、くらしのなかのサステナビリティに貢献する取り組みを担当者2名が登壇し紹介しました。

【登壇者】
・ビューティ・パーソナルケア事業部 ヘアケア商品企画課 中尾彰
・くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティ課 齋藤由紀美
・くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティ課 別所潮
・ランドリー・クリーナー事業部 ドラム洗商品企画課 中込光輝
・エンターテインメント&コミュニケーション株式会社 デザイン三課 佐藤徹
・キッチン空間事業部 調理ソフト課 萩成美
・キッチン空間事業部 冷凍庫商品課 森田尚見



◇Z世代も意識する環境配慮素材、生活者の意識とものづくりへのこだわり
 トークセッションの冒頭では、パナソニックが8月に行った「家電やくらしのサステナビリティに関する意識・実態調査」の結果を公開。(https://panasonic.jp/topics/2023/09/000000818.html)回答者の7割以上が「環境に配慮した製品やサービスを取り入れたい」と答え、Z世代においては、8割以上となりました。この結果について世良さんは「「エシカル」「サステナブル」といった言葉が幼いころから身近にあったので、意識が高くなるのもナチュラルなこと」と感じているようで、「社会にサステナブルな取り組みが増えれば、さらにその意識も高まるのでは」とお話いただきました。
 さらに、「新しくものを購入しようとするときに、その商品や企業がサステナブルな活動をしているという背景があると、より信頼が高まると感じて、プラスにとらえることが多い。自分だけではなく、学生の友人やSNSでも、社会に良いものが好まれるようになっている傾向を感じる」というコメントもありました。





世良マリカさん

 それを受けて、植物由来の塗料「バイオマスペイント」を採用した「ヘアードライヤー ナノケア」の商品企画を担当する中尾、海洋ミネラル由来のNAGORI(R)素材を採用しプラスチック使用量を約40%削減した「ラムダッシュ パームイン」のデザイン担当別所より、それぞれの環境に配慮した素材やパッケージについて紹介しました。

 中尾からは今回の調査結果に関して、「環境配慮、サステナブルな要素は商品を企画する上で非常に年々重要になってきていると思っていた。今回この調査結果を見て、我々ものづくりメーカーが思っていることと消費者が思っていることにずれがないと、改めて感じることができた」との言及もありました。
 別所は、デザイナーの立場からサステナブルなものづくりについて、「大事にしていることを1つ挙げるとするならば、環境の配慮と、顧客価値の両立を意識しています。やはり環境に配慮されているとは言えど、商品としてお客様が手に取って使っていく中で、良くないと思われてしまっては本末転倒だなと思っていて、デザインの観点で言うと、環境に配慮されている材料を使いつつ、その素材を生かして長く使っていただけるようなものづくりをしたいと思っています。」と答えました。

 この話を受けて世良さんからも「サステナブル、という言葉だけでなく、ちゃんと使いやすいことが素敵だと感じました。ドライヤーはその風量によっても時短になって節電にもつながっていたり、シェーバーはコンパクトなデザインにすることで日常的に使いやすくなっている。ものづくりをされている方の想いも伺えて、さらに魅力的に感じます。」とコメントをいただきました。

ビューティ・パーソナルケア事業部 ヘアケア商品企画課 中尾


くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティ課 別所

◇洗濯機、再生プラスチック活用や、衣類のロングライフ化への取り組み
 洗濯機商品企画の中込は、「洗濯機」で取り組む再生プラスチックの活用について「昨今、再生プラスチックやサステナビリティに非常に関心が高まっていますが、洗濯機としては実は10年以上前から再生プラスチックを採用している。既に長年蓄積しているノウハウや技術により最も使用率の高い機種では製品全体のプラスチック量に対し約40%再生プラスチックを使用できている。洗濯機は大きい製品なので、市場に対する影響もとても大きい」と話しました。さらに衣類のロングライフ化に貢献する新たな機能(はっ水回復コース)についても紹介しました。
 世良さんからは新機能についても「私たちの世代では古着がすごく人気があったり、大切に洋服を長く着たいという思いがある。洗濯機で、衣類の機能を補える部分があるのはとても嬉しい」とコメントをいただきました。

ランドリー・クリーナー事業部 ドラム洗商品企画課 中込


◇パッケージの工夫、デザインとエシカルの両立
 パナソニックでは、パッケージについても環境配慮を進めています。ドライヤーパッケージデザイン担当の齋藤、パッケージ全般を担当する佐藤が登壇し工夫を紹介しました。
 ドライヤーパッケージは、今年発売の新製品より、商品を固定するためのプラスチックをパルプに変更。それにより、これまでのプラスチック使用を約95%削減した新たなデザインとなっています。さらにパッケージに印字するインク量も削減しています。
 また、パナソニック製品のパッケージデザインエシカル化については、2008年に大きなターニングポイントがありました。当時、パナソニックとナショナルの2ブランドをパナソニックにブランド統一する際、パナソニックのブランドカラーであるブルーを基調としたデザインをほぼすべての製品に展開しました。パッケージデザインのエシカル化は昨今始まったわけではなく、以前より取り組んでおり、それにより、ブランドの環境配慮の方針強化を図っています。
 そして現在は、さらにシンプルなデザインにすることでインク量削減に貢献しています。パッケージには流通過程やお客様への情報として表示すべき項目がたくさんある中で、デザインとエシカル化の両立を目指しています。
 世良さんからも「パッケージについては、消費者が選べない部分。企業側で工夫をしてくださっているのはとてもありがたいし、デザインとしても素敵なので、サステナブルと見た目が両立できていて、わくわく感も高まります」「たまに環境に良いということを謳っている商品を購入した際に、届いたら過剰包装だったということもあったりして、パッケージまで気を遣っているということを知れて、素敵だなと感じました。」と話していただきました。


くらしプロダクトイノベーション本部 ビューティ課 齋藤


エンターテインメント&コミュニケーション株式会社 デザイン三課 佐藤

◇サステナブルな製品、食生活へのお役立ち
 トークセッション後半では、食生活にサステナブルな貢献をする製品や機能説明をしました。
 まずは意識調査について紹介。「どのようなサステナブルな家電製品やサービスを購入・利用したいと思うか」
という設問に対し、「節水性の高い製品」や「食品ロス削減に活用できる機能のある製品」の項目で高い回答率となりました。
 結果について世良さんは、「節水も食品ロス削減も、普段の生活でもったいないと思うことがあったりとても気にしていることではあるけれど、自分で調整しようと思うとなかなか難しい部分もあると感じていました。それについて商品活用でなにかできることがあるのならばぜひ知りたいです」とコメントをいただきました。
 それを受けて、業界初の無洗米専用、「自動計量IH炊飯器」の商品開発を担当している萩からは、「商品をつくっていく中でお客様の生活に無理なくサステナブルなくらしを浸透させるような機能を入れていくこと、お客様が意識しなくても環境が良くなっていくっていうようなものをつくるのが非常に重要なんじゃないかなというふうに思い、日々調理ソフトの開発に取り組んでおります。」という話がありました。
 そして、今年発売した無洗米専用の炊飯器についての機能紹介や、無洗米そのものの環境配慮について説明しました。
 さらに、食品ロス削減に役立つ「冷蔵庫」の活用法について、冷蔵庫のマーケティングを担当する森田より「無駄な重複買いや使い忘れを防止するようなアプリの活用、多くの方が活用している冷凍保存についても、急速冷凍などで美味しさをそのまま保存できるような機能をつけることで、食生活におけるサステナブルなお役立ちができるのでは」と、各機能の紹介をしました。
 食生活に関するサステナブルな取り組みの説明に対し世良さんからは「やっぱり食事に関しては“おいしい”ことは譲れないと思っています。そこについて、環境配慮をしながらも追求してくださっていて、あったらいいなと思うことが本当に詰まっていると思いました。無洗米の環境配慮についても知らなかったことなので、改めて興味をもちましたし、食生活に関しては毎日の積み重ねなので、生活にプラスのインパクトがあると感じます。」と日常で使うことでの影響力についても触れていただきました。


キッチン空間事業部 調理ソフト課 萩


キッチン空間事業部 冷凍庫商品課 森田


トークセッションの最後に世良さんから「どの話も苦労やこだわりなど面白くて、聞いていてわくわくしました。もともとサステナブルに関心がある人たちはもちろん、全く興味関心がない方にも、今日紹介していただいた製品をとりいれることで、気軽に生活にサステナブルを取り込んでいける、それを継続していけるのがありがたくて嬉しいポイントだと感じました」とコメントをいただきました。





モデル・タレント 世良マリカさん
世界三大ミスコン『ミス・ワールド2019 ジャパン』にて、"ミス・ワールド2019 日本代表"に、史上最年少の16歳で選出。
現在は慶應義塾大学に進学し、政策や世界問題を中心に学ぶ。特にSDGsについては、環境問題や教育格差・貧困問題などのテーマに取り組んでおり、大学のゼミで、ケニアの廃棄予定サンダルから新たなプロダクトをつくる、環境保全・雇用創出・動物保護にもつながる活動を行っている。

【サステナブルに貢献するパナソニック製品】

◇商品本体の環境配慮
 パナソニックの商品は、様々なテクノロジーを採用し、エネルギー削減や時短の追求、新素材導入など、商品自体での環境配慮を進めています。

■ヘアードライヤー ナノケア(EH-NA0J)
・ナノケア史上最大の風量で、使用時間の短縮による消費電力削減
・小型、軽量化により、ペットボトル約1本分のプラスチック削減
・新色「ミストグレー」は、植物由来の「バイオマスペイント」を採用
・売り上げの一部を環境保護団体へ寄付
https://panasonic.jp/hair/products/dryer/EH-NA0J/mode.html#eco




■ラムダッシュ パームイン(ES-PV6A)
・海洋ミネラル由来の「NAGORI(R)」を採用し、プラスチック使用量削減
・体積比約70%の小型化で、部品削減
https://panasonic.jp/shaver/products/lamdash_palm/es_pv6a.html




■ななめドラム洗濯乾燥機(NA-LX129CL/R)
・本体土台部分に、再生プラスチック採用
・「はっ水回復コース」により、衣類のはっ水機能がよみがえり、衣類のロングライフ化に寄与
https://panasonic.jp/wash/products/na-lx129c.html




◇パッケージデザインの環境配慮
 これまで大型家電を含め、製品をお客様の手元にお届けするまでに、それぞれの形状にあわせ本体を保護する梱包材を使用してきました。
 現在、家電製品の梱包エシカル化を推し進め、デザイン面・機能面から環境配慮を推進しています。


左:印刷をシンプルにし、インク使用量、印刷のための樹脂版の削減。 右:印刷塗料削減・緩衝材をパルプに変更。包装材のプラスチック使用量 約95%削減。

◇サステナブルなくらしのための家電活用
家電製品や、家電に備わった機能を使いこなすことで、「節水」や「食品ロス削減」などにつながり、便利においしく環境配慮ができます。

■自動計量IH炊飯器(SR-AX1)
・業界初の自動計量&遠隔炊飯機能搭載の無洗米専用炊飯器。
・無洗米の環境性(とぎ汁が出ない、農業資源再利用*、CO2排出削減*)。
・アプリ操作で炊飯できるため、いつでもどこにいても食べたい分量で指定の時間に炊飯でき、
食品ロス削減にも。
・米と水の計量から、炊飯まで全自動で完了。
*特定⾮営利活動法人全国無洗米協会 認証無洗米の場合。
https://panasonic.jp/suihan/products/ax1.html




■冷蔵庫(WPXタイプ、HPXタイプ、MEXタイプ)
<うまもり保存>
・「うまもりカバー」が冷凍庫の温度変化から食品を守り、約1か月おいしさをキープ*。
・冷凍食品の霜つきをおさえて、長期保存可能に。
*当社調べ。うまもりカバー内に効果があります。保存状況や食品の種類・状態や量、保存する前の食品の状況によって、効果が異なります。
<はやうま冷凍>
・業務用レベルの急速冷凍で※おいしさキープ*。
・急速な冷凍で、お肉や野菜はもちろん、下味つけをした食材や作り置きのおかずも、おいしく保存。
*当社調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なります。
※最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃ 、扉開閉なし(当社測定)。
<キッチンポケットアプリ活用でさらに食品ロス削減>
・「重量検知プレート」とスマートフォンの連携で、食材管理や調理をサポート。
・冷蔵庫内の食材の残量を手元のスマホで確認でき、ダブり買いを軽減。
・ストックが減ると通知を受け取ることもできるので、必要な量をいつでもストック可能。
・利用期限を登録すれば、アプリから通知がくるので、食品ロス防止に。
・アプリ内で、庫内の食材や利用期限の管理、レシピ検索まで。
https://panasonic.jp/reizo/


WPXタイプ


■還元水素水生成器 (TK-HS71) 医療機器認証番号 303AKBZX00094000
・ムダ水の少ない「省排水」タイプで、吐水:排水比率16:1*を実現。浄水時も排水が出ない。
・原水泡沫シャワーと原水泡沫ストレートが選べる、ムダ水削減の節水配慮設計。
*100kPa時。標準モードの還元水素水レベル1~3時。水素チャージ、酸性水、弱酸性水、還元水素水強を使用の際は、5:1になります。
https://panasonic.jp/alkaline/products/tk_hs71.html


還元水素水生成器 (TK-HS71)

■家庭用生ごみ処理機(MS-N53XD)
・生ごみを乾燥除菌し、約1/7*に減容。
・焼却時の負荷を軽減し、温室効果ガス排出量削減に貢献。
・堆肥として再利用可能。温室効果の高い亜酸化窒素の含まれた化学肥料の使用減少に寄与。
・月額2600円(税込)のサブスクリプションサービスや、自治体の助成金も受けられる。
*処理前生ごみ約750gの体積をベースに乾燥後のゴミの体積を測定。
https://ec-plus.panasonic.jp/store/page/sbsc/garbage/




<関連情報>
【購買行動とくらしにおけるサステナビリティ意識調査】「自分の意思表示」として捉えるZ世代がサステナブルな未来をリード?! 82.5%がサステナブルな製品導入意向。最多理由は「未来の環境を良くしたい」。
~パナソニック|家電に関するサステナブルな取り組みを紹介~
https://panasonic.jp/topics/2023/09/000000818.html

●Make New Magazine|
―洗濯機の再生プラスチック使用量を40%に。プロジェクトメンバーが語る、その難しさと意義
https://makenew.panasonic.jp/magazine/articles/058/
―持ち手のない電気シェーバー?デザイン起点で生まれた「ラムダッシュ パームイン」の開発秘話
https://makenew.panasonic.jp/magazine/articles/063/
―「徹底した住民目線」で市全体を巻き込む。洲本市×パナソニックによる食品ロス解決の取り組み
https://makenew.panasonic.jp/magazine/articles/054/

●UP LIFE|
―1人が1日に使う水は何リットル?家庭で水を節約する方法
https://panasonic.jp/life/housework/100072.html
―料理研究家 島本 美由紀さんに聞く「フードロスを防ぐ冷凍保存術」
https://panasonic.jp/life/food/110082.html

●PRTIMES STORY|
―包装材使用量を年間約19トン削減!パナソニックエナジー(株)が一丸となって取り組むエシカルパッケージとは
https://prtimes.jp/story/detail/oro2pEc89Rx

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