避難先は避難所だけじゃない。今こそ確認しておこう!在宅避難 4つの心得

ライター:UP LIFE編集部
2020年6月29日 防災

災害時は避難所へ!と考えていませんか。近年は「災害時に自宅で居住の継続ができるようであれば、在宅で避難すること」が勧められています。日頃から自宅の点検を行い、食料や水、明かりなど必要なものを備え、在宅避難できる準備を整えておくことが大切です。

※防災ブック「東京防災」より(東京都防災ホームページ掲載)

まずは、ハザードマップで自宅の安全を確認

ハザードマップのイメージ

ハザードマップは災害発生時にどこでどのような被害があるか予測した地図です。各自治体から配布されているほか、インターネットでも見られるので、自分が住む土地の災害リスクについて必ず把握しておきましょう。自宅と周辺の安全が確認出来たら、2階以上の建物の場合、自宅に留まる在宅避難を選択することも可能です。自分の家が実際に危険なエリアである場合、また住み続けることが困難な被害が発生した場合にはお近くの安全な場所へ避難をしてください。

また近年は集中豪雨や超大型台風など水害の被害も増えています。無理に避難所を目指すよりも、自宅のできるだけ上の階(2階以上)や頑丈な建物の上層階などへ「垂直避難」することも検討しましょう。

必要不可欠な食料品や非常用トイレの備え

備蓄のイメージイラスト

ふだんから普段の食料や日用品を多めに買い揃え、生活する中で消費していく日常備蓄なら、無理なく備蓄を続けることができます。水道については使えない可能性が大きいので、水(ペットボトルなどに入ったもの)を多めに備蓄しておきましょう。
在宅避難すると決めたら、はじめに冷蔵庫や冷凍庫の中のものから消費することがポイント。食べて減らすことで、腐敗などのトラブルを防ぎます。

また、被災時に切実なのが「トイレ」の問題。大きな災害が起きると停電や断水などで長時間トイレが使えなくなることもあります。安心してトイレに行けるように携帯用トイレなどの備蓄をしておきましょう。ウエットティッシュなどトイレ後の手指の衛生のための用意も大切です。

懐中電灯・ラジオ・乾電池は、いざという時に手に取りやすい位置へ

停電時に頼りになるのは、まず手元の懐中電灯です。災害時が昼であっても、いつ何が起こるかわかりません。予備の電池も含めていつでも手に取りやすい位置に備えましょう。LEDライトだと明るく長時間使えるので、災害時に重宝します。

常夜灯として、枕元に「球ランタン」を

写真:「球ランタン」の利用イメージ。ベッドの近くのサイドテーブルに置いて点灯させている様子。

手に取りやすさで魅力なのが「球ランタン」です。シンプルなデザインのインテリアランタンで、リビングや寝室の常夜灯や、赤ちゃんの夜の授乳・おむつ替えなど日常のさまざまなシーンで使えるほか、非常時には懐中電灯として持ち出せます。市販のひもを通せば、つり下げて使うこともできます。このように、いつもの生活で使っているものがもしもの時にも使えるとあわてず対応できます。

足元と前方を同時に照らせる「強力マルチライト」

写真:暗い倉庫内で「強力マルチライト」を利用している男性

ふだんの生活に慣れていると、停電時の暗さに驚くかもしれません。暗い場所で明るさが必要な作業をする時に重宝するのが“ダブル照射機能”付き「強力マルチライト」です。パナソニックの単3形電池を使用するライトでは明るさNo.1。また、2つのLEDライトで足元と前方を同時に照らせるから、夜間の移動にも便利。もちろん、アウトドアや夜間の散歩といったふだん使いでも活躍します。ハンドル位置を付け替えると、置いてランタンとしても使えるので、室内用の明かりにもおすすめです。

※ 2018年2月22日現在、SBA S 1601規定の光束値比較において

どの電池でも使える「電池がどれでもライト」

電池がどれでもライト

単1形から単4形の電池どれでも使え、いざという時に頼りになる「電池がどれでもライト」。電池のストックが切れてしまったら、テレビやエアコンのリモコンといった身近な電池を取り出して使用できます。ほぼミニペットボトルと同じコンパクトサイズで、女性やお子さま、お年寄りでも持ちやすい軽量さが魅力。床置きができるので、ランタンとして室内用の明かりとしても活躍します。

機能充実!充電もできる「手回しラジオ」

写真:「手回しラジオ」を手回しで充電している様子

インターネットもテレビも使えなくなった時、情報収集できる「ラジオ」も忘れずに準備しましょう。乾電池や電源がなくても手回しで充電できる手のひらサイズの防災用ポータブルラジオも登場しています。パナソニックの「手回し充電ラジオ」は、ラジオ視聴のほかにスマホや携帯電話の充電も可能。LEDライトやサイレン機能もついているので、いざという時にも役立ちます。

懐中電灯やラジオなどの電源になる乾電池、AC、DC、USBなど様々なケーブルに給電できるポータブル電源も備えておくと重宝します。意外に落とし穴なのが、乾電池の使用期限と保存期間。備蓄しておいても期限切れでは意味がないので、定期的にチェックする習慣をつけましょう。

長もちで10年保存できる「エボルタNEO」を選ぼう

エボルタNEO

パワーが長もちするから、電池が不足する災害時に役立ち、復旧まで生活をサポートします。長期保存後も長もちだから防災用のストックにぴったり。液もれ防止製法Ag+で、液もれしにくいから、安心して保存ができます。

※ 乾電池を誤使用された場合や保存環境によっては、液もれする場合があります。

家の中の安全対策チェック

自宅を安全な避難場所にするため、室内にリスクがないかチェックをしましょう。転倒防止などの対策をしておくことで地震などの災害後も、避難所に行かずに、住み慣れた場所で生活を送ることができます。

イラスト:テレビの取扱説明書に記載されている、転倒や落下を防止する部品の取り付け方法を示したイメージ

震災時の死亡原因で多くを占めるのが、大型家具や家電の倒壊による「圧死」です。テレビや冷蔵庫といった転倒の危険性がある大型家電は、専用の転倒防止アイテムなどでしっかり固定しておきましょう。特にテレビは大型化・薄型化が進み、転倒の危険性も高まっています。最近のテレビの多くは、テレビ台にベルトやねじで固定して転倒・落下を防止する部品が同封されていますので、一度取扱説明書を確認してみましょう。

イラスト:冷蔵庫の上部に転倒防止器具を取り付けたイメージ

冷蔵庫は本体の転倒防止策をとるだけでなく、上に載せたものの落下にも気をつけなければいけません。特にジャー炊飯器やジャーポット、トースターなどの家電は、火災だけではなくやけどの原因にもなるので避けたほうがよいでしょう。

写真:コンセントから電源プラグを抜いているイメージ

また、地震発生時に気をつけないといけないのが「通電火災」です。通電火災とは、地震による停電から電力が復旧した際に、倒れた暖房機器や傷んだコードに再び電気が流れて起こる火災のこと。阪神・淡路大震災では大きな被害が報告されています。強い地震が起きた時は、在宅避難をする場合もまずはブレーカーを落とすことが基本です。落ち着いてすばやく行動できるよう、ブレーカーの場所は確認しておきましょう。
また、復旧時に余計な電気を通さないために、ふだん使わないプラグは抜いておくことも有効です。
強い地震が起きると自動的にブレーカーが落ちる「感震ブレーカー」もあるので、通電火災に備えてそちらを設置しておくとさらに安心ですね。

 

災害はいつ起こるかわかりませんが、いざという時のためにしっかり備えておくことで、被害を少しでも抑えることができます。自宅を安全な避難場所にするため、キッチンの家電や寝室の家具を固定したり、備蓄品を見直す等、必要な備えを始めてみませんか。

これから用意を始める方へ、グッズ選びのポイントや備え方、災害時の使い方を紹介しています。

2020年6月29日 防災

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