フルサイズ一眼カメラ DC-S1

特長│FIRMWARE Ver.2.3

機能追加・向上に対応したファームウェアのダウンロードサービス。

DC-S1 ファームウェアアップデートのお知らせ(2024年1月16日公開)

Ver.1.3機能追加

「CF express TypeBカード」に対応

最高性能理論値が、2,000MB/s※1の規格で定められたCF express TypeBカードに対応し、ますます大容量化する静止画の撮影データの処理や高解像度な動画撮影を、強力にサポートします。

その他の機能向上

●レンズ関連
LUMIX S PRO 70-200mm F2.8使用時、レンズのFnボタン設定が可能

●操作性関連

  • AFC設定時のAF+MF動作に対応
  • クリエイティブ動画モード時、ライブビュー中のAF動作に対応
  • ハイスピード動画における、動画露出設定(P/A/S/M)に応じたマニュアル露出設定に対応
  • RAW現像時のRAW/JPEG振り分け記録に対応

※1 Type Bの場合。

Ver.1.6AF強化と動画機能の利便性向上

「リアルタイム認識AF」に対応

AI分野の先進技術であるディープラーニングを応用した「リアルタイム認識AF」アルゴリズムに、人体の「頭部認識」を新たに加えることで、人物に対するAF追従性能を強化しました。動く被写体や、人物の顔が隠れてしまうようなシーンでも、頭部と人体の位置やサイズ、画角により撮影意図をカメラが自動で判別し、背景抜けを抑えながらフォーカスし続けます。人の顔と瞳を検知し、自動でピントを合わせる「顔・瞳認識AF」も「頭部認識」により、遠くの小さな顔も認識し続けることが可能になりました。強化された「人体認識」と「顔・瞳認識AF」の組み合わせで、人物へのより高精度なAF追従を実現します。また動物認識も搭載しているので、動物に対しても高いフォーカス性能を発揮します。

「1点AF」、「1点+補助AF」設定時の自動認識AF※1に対応

AFモードを「1点」、「1点+補助」に設定時も、自動認識(顔・瞳認識AF・人体認識AF・動物認識AF)が有効になるので、認識した被写体に合わせて、ピントの追従精度が向上します。

1点AF/1点+補助AF設定時、自動認識に対応1点AF/1点+補助AF設定時、自動認識に対応

動画撮影時の「AF+MF」に対応

「AF+MF」をONにすると、AF設定時でも動画の撮影中にマニュアルフォーカス操作が可能になります。手前に小さな被写体があるシーンなどで、素早いピント合わせが可能になります。

V-Log撮影時のAF性能向上※2

動画機能の利便性向上

  • 動画記録時の赤枠表示/SSゲイン操作
  • 4K動画スマートフォン転送
  • 動画縦撮り判定:縦位置で撮影した動画を自動判別し、スマートフォンで再生時、縦向きで再生されます。

※1 自動認識AFとして「OFF / 人物 / 人物・動物」を切換え可能
※2 DC-S1は、専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を購入後、本体にアクティベートする必要があります。既に「DMW-SFU2」をアクティベート済みの場合には、再度購入いただく必要はありません。

Ver.2.0動画RAWデータ出力・動画記録性能強化など機能を追加

ATOMOS社製 Ninja VへのHDMI経由での動画RAWデータ出力に対応

5.9K(5888×3312) 29.97pや4K(4128×2176) 59.94p、アナモフィック3.5K(3536×2656)などの動画RAWデータをATOMOS社製 Ninja V HDR モニター/レコーダーに、HDMI経由での出力が可能になります。ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効な動画RAWデータをNinja Vで記録できるので、プロの映像制作ワークフローへ柔軟に応えます。

画像:LUMIX S1×NINJA V

■動画RAWデータ出力対応モード

    
エリア 解像度 フレームレート アスペクト HDMI出力音声記録
フルサイズ 5.9K(5888×3312) 29.97p/25.00p/23.98p 16:9 12bit LPCM
S35mm 4K(4128×2176) 59.94p/50.00p/29.97p/25.00p/23.98p 17:9 12bit LPCM
S35mm
アナモフィック
3.5K(3536×2656) 50.00p/29.97p/25.00p/23.98p 4:3 12bit LPCM

●RAW画質モードの設定方法

「HDMI RAWデータ出力」をONにすると「動画画質」メニューの画質モード(画素数/フレームレート)のリストが、RAW出力可能なリストに入れ替ります。

  • アナモフィックも含む
  • RAWデータ出力ON時の画質モードの初期値は、17:9の4K/59.94p(or 50.00p)です。

●V-Log/V-Gamut変換用LUT(ルックアップテーブル)を用意

ATOMOS社製Ninja V HDR モニター/レコーダーで記録したApple ProRes RAWデータは、対応した編集ソフトウェアを使用して、カラーグレーディングを行うことができます。さらに、V-Log/V-Gamutと同じ色合いで動画RAWデータをソフトウェアで編集できる、専用のLUT(ルックアップテーブル)を用意しました。慣れ親しんだV-Log/V-Gamutの色合いに変換してカラーグレーディングすることができるので、パナソニックのシネマカメラVARICAM、EVA1やLUMIX GH5シリーズなどと容易に絵合わせを行うことができます。

動画RAWデータ出力時のビューアシスト対応

動画RAWデータ出力中に、DC-S1のモニターやファインダーで映像を確認することができます。V-Log撮影時に相当する映像を確認できるほか、「V-Logビューアシスト」機能を使えば、プリセットのVlog_709のルックアップテーブルを適用した「LUTビューアシスト(モニター)」機能での映像確認ができます。

V-Logビューアシスト

V-Logビューアシスト

LUT交換後の映像イメージ

LUT交換後の映像イメージ

多彩な動画記録モードの追加

5.9K/Cinema4K動画SD内部記録に対応※1

5.9K(5888×3312)やCinema4K(4096×2160)の動画をSDメモリーカードへ記録可能です。5.9KやCinema4Kの豊富な画素情報から映像を生成することにより、解像感の高い4K映像を得られます。

4K 60p/50p 10bit記録に対応※1

4K 60p/50p 10bit(4:2:0)の動画記録により、激しい動きのある撮影シーンでもコマ落ちが少ない自然でなめらかな映像で撮影でき、色彩やディテールをより高画質・高精細に記録できます。10bit記録は、グラデーションや微妙なニュアンスの階調をなめらかに記録でき、編集の自由度を広げます。

4:3 4Kアナモフィック動画記録に対応※1

4:3用アナモフィックレンズを使用することで、シネマスコープサイズへの編集・再生ができる4Kアナモフィック動画記録が可能です。4:3で撮影した動画を専用ソフトでシネマスコープサイズに編集することで、高精細な画質で美しいシネマスコープサイズの映像作品を制作することができます。

記録サイズ フレームレート ビットレート サンプリング/ビット深度 CODEC 圧縮方式 音声 連続記録可能時間
内部記録 HDMI出力
5952×3968(6K) 23.98p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit※2 HEVC LongGOP LPCM 15分
5888×3312(5.9K) 29.97p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit※2 HEVC LongGOP LPCM 15分
25.00p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit※2 HEVC LongGOP LPCM
23.98p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit※2 HEVC LongGOP LPCM
5376×3584(5.4K) 29.97p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit※2 HEVC LongGOP LPCM 15分
25.00p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit※2 HEVC LongGOP LPCM
3328×2496(4K-A)アナモフィック4:3 50.00p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit※2 HEVC LongGOP LPCM 29分59秒
50.00p 150Mbps 4:2:0 8bit 4:2:2 8bit※2 H.264 LongGOP LPCM
29.97p 150Mbps 4:2:2 10bit 4:2:2 10bit※2 H.264 LongGOP LPCM 時間制限なし
25.00p 150Mbps 4:2:2 10bit 4:2:2 10bit※2 H.264 LongGOP LPCM
23.98p 150Mbps 4:2:2 10bit 4:2:2 10bit※2 H.264 LongGOP LPCM
4096×2160(C4K) 59.94p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit HEVC LongGOP LPCM 29分59秒
59.94p 150Mbps 4:2:0 8bit 4:2:2 8bit H.264 LongGOP LPCM
50.00p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit HEVC LongGOP LPCM
50.00p 150Mbps 4:2:0 8bit 4:2:0 10bit H.264 LongGOP LPCM
29.97p 150Mbps 4:2:2 10bit 4:2:2 10bit H.264 LongGOP LPCM 時間制限なし
25.00p 150Mbps 4:2:2 10bit 4:2:2 10bit H.264 LongGOP LPCM
23.98p 150Mbps 4:2:2 10bit 4:2:2 10bit H.264 LongGOP LPCM
3840×2160(4K) 59.94p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit HEVC LongGOP LPCM 29分59秒
50.00p 200Mbps 4:2:0 10bit 4:2:2 10bit HEVC LongGOP LPCM
タイムコード記録に対応※1

カウントアップ、カウンターセット、タイムコードモードの設定が可能で、効率的なノンリニア編集をサポートします。

メニュー項目 設定値 概要
タイムコード表示 ON/OFF 撮影画面 / 再生画面にタイムコードを表示
カウントアップ方式 レックラン / フリーラン レックラン:動画記録中だけタイムコードをカウント
フリーラン:動画記録停止中や電源OFF中もタイムコードをカウント
タイムコード値設定 リセット / 手動入力 / 現時刻 リセット:00:00:00:00(時:分:秒:フレーム)に設定
手動入力:時:分:秒:フレームを手動で入力
現時刻:時:分:秒を現在の時刻に設定、フレームを00に設定
タイムコードモード DF / NDF DF:ドロップフレーム(記録時間とタイムコードの誤差を補正して記録)
NDF:ノンドロップフレーム(ドロップフレームせず、タイムコードを記録)
※[PAL]設定時、23.98pの動画画質設定時はNDF固定
HDMIタイムコード出力 ON / OFF クリエイティブ動画モードで撮影中に、HDMI出力する映像にタイムコードの情報を付け加えて出力
デュアルネイティブISOのマニュアル設定が可能

撮影環境に応じて、ベース感度を「低ISO感度回路」と「低ノイズ・高ISO感度回路」の2系統からマニュアルで選択することができます。

設定値 概要
自動切換 明るさに応じて、自動でベース感度を切り換え
設定できるISO感度:AUTO / ISO100-51200(拡張ISO: AUTO / ISO50-204800)
低感度 ベース感度を低感度用に設定
設定できるISO感度:AUTO / ISO100-800(拡張ISO:AUTO / ISO50-800)
高感度 ベース感度を高感度用に設定
設定できるISO感度:AUTO / ISO640-51200(拡張ISO:AUTO / ISO320-204800)

※ 動画MOVフォーマットおよびV-Log撮影に関する機能のため、専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を購入後、本体にアクティベートする必要があります。既に「DMW-SFU2」をアクティベート済みの場合には、再度購入いただく必要はありません。

その他機能追加
  • 動画撮影時に、カメラの縦位置情報の付加を設定(ON/OFF)できるようになりました。

  • ACアダプター(別売:DMW-AC10)使用時に[エコモード]が使用できるようになりました。

※1 動画MOVフォーマットおよびV-Log撮影に関する機能のため、専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を購入後、本体にアクティベートする必要があります。既に「DMW-SFU2」をアクティベート済みの場合には、再度購入いただく必要はありません。
※2 4KもしくはFHD解像度で出力

●詳しくはダウンロードサイトの更新履歴を参照ください。

Ver.2.1動画記録性能機能強化※1と機能追加

Blackmagic Design社製レコーダー「Blackmagic Video Assist 12G HDR」へのHDMI経由での動画RAWデータ出力に対応し、「Blackmagic RAW」記録が可能

カメラ本体からHDMI経由で、Blackmagic Design社製レコーダー「Blackmagic Video Assist 12G HDR」へ、5.9K、4K、アナモフィック(4:3)3.5Kの12bit動画RAWデータをHDMI出力できるようになりました。これにより5.9Kサイズの「Blackmagic RAW」記録が可能となり、撮影後にBlackmagic Design社製ソフトウェア「DaVinci Resolve Studio」ですぐに編集できるなどポストプロダクションへの対応力を強化し、映像制作のワークフローを強力にサポートします。

■動画RAWデータ出力対応モード

エリア 解像度 フレームレート アスペクト HDMI出力
フルサイズ 5.9K(5888×3312) 29.97p/25.00p/23.98p 16:9 12bit
ASP-C 4K(4128×2176) 59.94p/50.00p/29.97p/25.00p/23.98p 17:9 12bit
ASP-C
アナモフィック
3.5K(3536×2656) 50.00p/29.97p/25.00p/23.98p 4:3 12bit

*バージョン3.4.3以降のBlackmagic Video Assist 12G HDRをお使いください。
*本機の動画RAWデータの記録は、以下の外部レコーダーで動作確認済みです(2021年6月現在)。Blackmagic Design社製 Blackmagic Video Assist 7” 12G HDR。詳細は、Blackmagic Designにお問い合わせください。
*対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。
*Blackmagic RAWデータの再生には、DaVinci Resolve, DaVinci Resolve Studio が必要です。また、 Blackmagic RAWデータの編集には、DaVinci Resolve Studio が必要です。

動画RAWデータ出力時のビューアシスト対応

動画RAWデータ出力中に、DC-S1のモニターやファインダーで映像を確認することができます。V-Log撮影時に相当する映像を確認できるほか、「V-Logビューアシスト」機能を使えば、プリセットのVlog_709のルックアップテーブルを適用した「LUTビューアシスト(モニター)」機能での映像確認ができます。

V-Logビューアシスト

V-Logビューアシスト

LUT交換後の映像イメージ

LUT交換後の映像イメージ

フォトスタイルにL.クラシックネオとL.モノクロームSを追加

こだわりの絵作りに応えるフォトスタイルに、ご好評いただいているL.クラシックネオとL.モノクロームSを追加搭載。L.クラシックネオは、カラーフィルム風のノスタルジックな表現を、L.モノクロームSは、ポートレート撮影に適した軟調で柔らかな印象のモノクローム表現を楽しめます。

●L.クラシックネオ
カラーフィルム風の、ノスタルジックで優しい風合い

Lクラシックネオ カラーフィルム風の、ノスタルジックで優しい色合い

●L.モノクロームS
ポートレート撮影に適した軟調で柔らかな印象のモノクローム

LモノクロームS ポートレート撮影に適した軟調で柔らかな印象のモノクローム

※1 DC-S1の動画記録性能に関しては、専用アップグレードソフトウェアキー「DMW-SFU2」を購入後、本体にアクティベートする必要があります。既に「DMW-SFU2」をアクティベート済みの場合には、再度購入いただく必要はありません。

その他の特長

注意事項

  • 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
  • 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。
  • 「Blackmagic Design」、「Blackmagic RAW」、「DaVinci Resolve」は、 Blackmagic Design Pty. Ltd. の登録商標です。
  • Ninja V / ATOMOSは、ATOMOS Limited の登録商標です。
  • Apple、ProResは、米国Apple Inc.の米国、および各国における商標、または登録商標です。
  • 動画RAWデータ出力対応モードの記録対応状況は、ATOMOS Ninja Vのバージョンに依ります。詳細は、ATOMOSにお問い合わせください。
  • 対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。
  • 外部レコーダーで記録した動画RAWデータの編集には、対応したソフトウェアが必要です。編集時にV-Log/V-Gamutと色合いを合わせるには、こちらからLUT(ルックアップテーブル)をダウンロードし、ソフトウェアに読み込んでください。
  • その他の商標および登録商標は、それぞれの所有者の商標および登録商標です。