LED電球はなぜ切れる?

熱に弱い、電解コンデンサの故障

LED電球内部で特に熱に弱いのが、電源部に使われている電解コンデンサという電子部品です。非常に熱の影響を受けやすく、使用温度が上がるほど寿命が短くなるといわれています(アレニウスの法則)。

パソコンにファンがついているのと同じように、LED電球も放熱をしないと故障の原因になってしまいます。

*アレニウスの法則…使用温度が10℃上がれば寿命は2分の1になり、10℃下がれば寿命は2倍になるという法則。

イラスト:電解コンデンサは特に熱に弱い

はんだクラック(ひび割れ)による通電不良

はんだクラックとは、電源回路基板に接合しているはんだに亀裂(ひび)が入り通電しなくなることです。
物体は熱くなると膨張し、冷えると収縮するという性質があります。電源のオンオフを繰り返すことにより、内部のはんだに熱膨張と冷却による収縮のストレスが加わり、ひびが入ってしまいます。

イラスト:はんだクラックが起こっている基板と部品の断面図