フルサイズ一眼カメラ DC-S5M2/S5M2X

特長│優れた画質性能と像面位相差AFの両立

新開発の24.2M Live MOSセンサーと高速演算処理の新世代ヴィーナスエンジンを搭載。

新開発センサー高解像性能と高速性能を両立させた新開発センサー

新開発24.2M フルサイズ CMOSセンサー

有効画素数2,420万画素のフルサイズ CMOSセンサーは、像面位相差センサーによる高精度なAFを実現しながら、高い解像感と精緻な描写性、広いダイナミックレンジを実現します。
さらに、読み出し速度の高速化により、連写速度の高速化を可能にするとともに、電子シャッターや動画撮影時でのローリングシャッター現象(高速移動中の被写体の撮影時に生じる歪み)を抑えることができる、高感度と解像性のバランスを高次元で達成したセンサーです。

新開発24.2M フルサイズ CMOSセンサー
ARコーティング処理されたセンサーが、効果的にフレアを抑制

AR(Anti Reflection)コーティング処理をフルサイズ CMOSセンサーの表面に施すことで、逆光の撮影環境時にセンサー面で起こりやすい不要な反射を抑え、効果的にフレアを抑制。強い光に囲まれた過酷な撮影環境でも、光の表情をありのままにとらえることができます。

ローパスフィルターレス設計により獲得した、高解像性能によるリアルな描写力

光学ローパスフィルターを取り除くことで、Sシリーズカメラ専用に設計されたSレンズが持つ高解像性能やイメージセンサーが有する高画素性能を最大限に引き出すことが可能に。これにより、野生動物の毛並みの質感や、森林風景を織りなす木々の立体感、大自然へと誘うように広がる大空の奥行き感などをリアルに描写します。

ライオン
森林
ローリングシャッター現象を抑える、高速の処理性能

センサーの読み出し速度の高速化により、被写体の移動速度がカメラの画像スキャン速度よりも速い場合に生じるローリングシャッター現象(高速移動中の被写体の撮影時に生じる歪み)を抑制します。自動車・列車など、高速で移動中の被写体を電子シャッターで撮影するときでも、読み出しが速いことで被写体の歪みを抑え、自然な描写で記録。さらに、動画撮影時でのローリングシャッター歪み現象を抑えた忠実な描写も可能となります。

デュアルネイティブISOテクノロジー

パナソニック製シネマカメラ VARICAMにも搭載されているパナソニック独⾃の先進技術「デュアルネイティブISOテクノロジー」を搭載。⼀般的なイメージセンサーは、単⼀の感度・ゲイン回路構成を有していることから、⾼感度になるほどノイズも同時に増幅されてしまうという課題がありました。1画素ごとに専⽤回路を2系統備えたデュアルネイティブISOテクノロジーは、「低ISO感度回路」と「低ノイズ・⾼ISO感度回路」の2系統を自動的に切り換えることで、⾼感度時もノイズを抑えた、より⾃然で美しい絵作りを可能にします。

デュアルネイティブISOテクノロジー 概念図
拡張ISO感度最高204800まで高感度領域を拡大し、超高感度撮影も可能にする

拡張ISO感度は、極限まで高めた最高ISO204800まで大幅に拡大し、被写体が見えにくい暗所でも撮影が可能になります。

新世代エンジンイメージセンサー性能を最大限に引き出し、画質とAF性能が向上した、新世代エンジン

ヴィーナスエンジン

ライカとパナソニックが共同開発したL2 Technology(エルスクエア・テクノロジー)搭載の新エンジン。高画素センサーから出力される画像情報を高速処理しながら、高精細かつ自然な質感描写を実現します。さらに、高い解像感と立体描写を実現する新インテリジェントディテール処理やノイズリダクションにより静止画・動画撮影において、高画質・高感度・色再現に優れた処理性能を発揮し、6K 30p 10bit記録などの高解像な動画も高速に処理します。AF性能においても、演算処理の高速化とAFアルゴリズムの改善により、被写体の検出性能が大幅に向上し、被写体の動きと特性を判別することで高精度なAFを実現します。

新世代ヴィーナスエンジン
新インテリジェントディテール処理が、解像感をさらに高めた描写を実現

被写体の特徴を1画素ごとに分析して、フラット/ディテール/エッジ部分の領域を判別。その結果に基づいて画像処理をコントロールすることで、ディテール領域はより解像感を強調した描写となるとともに、エッジ領域は画像処理による不自然な縁取り(シュート現象)を抑制。被写体に合わせて適切な画像処理を行うことで、再現性の高い真の描写力を手に入れました。

信頼のヴィーナスエンジン性能

●新インテリジェントディテール

自然な輪郭を再現するため、被写体の特徴をより細かくとらえて、画像のフラット/ディテール/エッジ部分の領域を精緻に判別。エッジ補正処理と組み合わせながら高い解像感と立体描写を実現します。

●新2Dノイズリダクション

静止画において、色ノイズの抑制と輝度ノイズの粒状性を向上。暗所などの高感度撮影でノイズとディテールのにじみを抑えて、より自然で立体感のある描写を実現します。

●高性能3Dノイズリダクション

動画撮影時に、動体検出時の静止部と動部の判別能力を大きく向上。残像を抑えながら、ノイズ除去効果をバランスよく実現。高感度時の動画画質を向上させます。

進化したAF性能像面位相差AFを採用し、高精度なAF性能を実現する進化したリアルタイム認識AF

撮影シーンに応じて最適なAFモードの組み合わせが可能なリアルタイム認識AF。新たに搭載した像面位相差AF(779点測距)と従来のコントラストAF(315点測距)により幅広いフォーカス領域をカバーしながら、写真・動画撮影の両方で柔軟なピント合わせが可能になります。

779点 像面位相差AF

新搭載の像面位相差AFは、像面位相差センサーにより、被写体までの距離を高速・高精度に算出し、779点の測距でダイナミックに動く被写体をとらえるだけでなく、自動認識AFとの組み合わせで、逆光や低照度撮影での被写体が判別しにくいシーンや、複数の人が交差するシーン、より小さな被写体においても、優れたAF追従性能を発揮します。

779点 像面位相差AF
AF性能開設

コントラストAF+DFD(空間認識AF)

空間認識AFとは、パナソニック独自の「DFDテクノロジー(空間認識技術)」によって、ピント位置の異なる複数のライブ画像から空間を認識して、被写体までの距離情報を瞬時に算出、一気に合焦領域までピント合わせを行うAF制御です。
撮影した画像そのものから、DFDテクノロジーにより被写体までの距離を、コントラストAFにより被写体のエッジ強度を同時に算出する為、従来のコントラストAFに比べて、高速性と高精度の両立を可能にしています。

認識AF

「頭部認識」を加えたディープラーニングの進化と、認識処理の高速化により、顔・瞳認識や人体認識の追従性・検出速度も大幅に向上し、動く人物の顔・瞳を確実にとらえ続けます。さらに顔・瞳認識における検出力を向上させ、顔が傾いた場合や遠くの小さい人物の顔・瞳をしっかりととらえます。

顔・瞳認識/人体認識/動物認識

顔・瞳認識AF 4人家族を撮影
頭部認識AF 花嫁の顔アップ

さらに遠くの小さい人物は人体認識によりカバーし、しっかりとフォーカスを合わせます。

人体認識AF 木の下の女の子2人を撮影
ストリートダンス

さらに遠くの小さい人物は「体」を認識して、フォーカスし続けます。
従来に比べ被写体の上半身・胴体のみを認識し、複数人を同時に認識する精度も向上しました。

人体認識

また動物認識により、人物だけでなく動物にも確実にフォーカスを合わせることが可能。鳥、イヌ科(オオカミなどを含む)、ネコ科(ライオンなどを含む)の認識に対応しています。

動物認識AF 2羽の鳥を撮影
物認識AF 駆け寄ってくる犬を撮影

動物瞳認識

従来の「動物+人物認識」から「動物認識」を独立しながら、さらに動物の瞳を認識し、フォーカス追従する「動物瞳認識」を搭載。被写体の部位を「体」または「瞳・体」から選択できるので、さらに動物の認識精度が向上しています。

動物瞳認識AF
動物瞳認識AF

車認識・バイク認識

モータースポーツの撮影に適した「車認識」「バイク認識」を搭載。被写体を高い精度で認識し続けるので、フレーミングの自由度が上がり、モータースポーツの高度な撮影をアシストします。

©田村弥

サーキットを走るBMWのマシン
バイクレースで2台のコーナーリング
  • 設定通りにすべての被写体を認識できるわけではありません。
  • 動物以外の被写体に対して動物認識する場合があります。

撮影をサポートする多彩なフォーカス機能多彩なフォーカス機能で、さまざまな撮影環境をバックアップ

天候や撮影環境の変化、さまざまな被写体の撮影において、多彩なフォーカス機能が活躍。撮影シーンや被写体に合わせて最適なAF機能を選べるので、撮影に集中でき、こだわりの作品を残せます。自動認識AFは、さまざまなAFモードを組み合わせることで、自由度が高まり、撮影シーンに応じた最適な組み合わせの選択が可能です。さらに、縦・横・斜めの8方向操作に対応したジョイスティックで、スピーディなAF操作ができます。

■フォーカス機能

・追尾AF・フルエリアAF・ゾーン(横・縦)AF・ゾーンAF・1点+補助AF・1点AF・ピンポイントAF・AFカスタム設定・フォーカスリミッター・被写体の動き

ジョイスティックの操作性向上

ジョイスティックの操作性が向上し、フォーカス制御がさらに容易になりました。

遠くの被写体を拡大して確認できるAFポイントスコープ機能

狙った被写体にフォーカスを合わせて、フォーカスが合った部分を拡大表示できるAFポイントスコープに対応します。ライブビューファインダーの強みを活かし、被写体を拡大表示してピントの確認をしたり、望遠鏡のように被写体の観察などができます。

AFポイントスコープ

20倍まで拡大できるよう拡張したMFアシスト

MFアシストの全画面拡大表示の最大倍率を20倍まで拡張することができるようになり、高精度で確実なMFが可能です。特に天体撮影時、被写体となる星のような小さな点光源に対しても、モニターやファインダー上で拡大し、確認しながらピント合わせができるため、天体撮影時にバーティノフマスクなどのピント調整器具を使うことなく、星にピントを合わせやすくなります。

■MFアシスト(拡大画面)のイメージ

※1 全画面拡大表示時。
*S5ⅡファームウェアVer.2.2、 S5ⅡXファームウェアVer.1.3で対応

20倍まで拡大できるよう拡張したMFアシスト

その他の特長

注意事項

  • 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
  • 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。