一眼カメラ DC-GH5M2

特長|プロフェッショナル動画性能

表現欲求を刺激する、多彩なポテンシャル。

C4K/4K 60p 10bit記録多彩な動画記録モード

息をのむ質感描写と4K/60p記録のなめらかな映像、豊富なカラープロファイルを持つ4K/30p 4:2:2 10bitのSDカード記録、さらなる高画質で記録できる400Mbps ALL-Intra記録など充実した4K性能。LUMIX GHシリーズの系譜を継承する、LUMIX GH5Ⅱがここに誕生しました。
GHシリーズで獲得した圧倒的な動画性能はそのままに、新たにC4K/4K 60pの10bit記録に対応し、より階調豊かに撮影いただけるようになりました。撮影者の意図した描きたい世界観の動画に仕上げていくことが可能です。

イメージサークル
ALL-Intra/LongGOP

ALL-Intra圧縮方式では、4K記録時に最大400Mbpsでの高ビットレート記録を実現。1フレーム単位で圧縮していくイントラフレーム方式の圧縮形式なので、1フレーム単位でデコード/エンコードを行え、カット編集や映像切り出しなどのノンリニア編集に最適です。プロレベルの高度な要望にも十分に応えられる、最適な仕様になっています。
またLongGOPは、良好な画質と高い圧縮率を両立。データが軽量で扱いやすく、長時間の収録にも適しています。

●ALL-Intra記録はビデオスピードクラス90の当社製SDカードで動作確認済みです。本機能を使用する場合は、ビデオグレードクラス60以上のSDカードをお使いください。撮影環境やご使用のSDカードによっては、本機の保護のため、撮影が停止する場合があります。

60p 4:2:0 10bit/30p 4:2:2 10bit内部記録

Digital Cinema Initiatives(DCI)が定めたCinema4K(4096×2160)においても、高解像と高フレームレートを両立したC4K/4K 60p 4:2:0 10bit、C4K/4K 30p 4:2:2 10bit内部記録を実現。プロの映画制作の現場でもコンパクトかつ高画質・高感度性能で、さらに存在感が輝きます。
またC4K/4K 60pで記録しておけば、編集作業時にあとから30pや24pなどのフレームレートに自由に変更でき、制作現場などで自分が描きたい世界観の動画に仕上げていくことが可能です。

動画記録無制限※1

放熱設計をより向上させたことで、GHシリーズ同様に全ての記録方式において、記録時間にとらわれない「無制限記録※1」を可能にしています。長時間撮影を可能にすることで、ノーカットの映像表現や星空の撮影、野生動物の観察に至るまで、これまで諦めていた表現を手にすることができるようになり、プロフェッショナルの現場でも十分に活躍できます。

※1 動作保証環境下において。バッテリー使用時。記録時間はバッテリーとSDカードの容量に依存します。C4K/4K 60p 10bitおよびアナモフィック撮影時は本機の保護のため、自動で撮影が停止する場合があります。

HDMI モニタリングスルー4:2:2 10bit の高画質を、HDMI ライブビューに出力可能

動画記録中にHDMI端子から同時に4:2:2 10bitにて映像出力する「HDMIモニタリングスルー」性能も進化。4:2:2 10bitのC4K/4K 60p動画をHDMI出力し、外部レコーダーに記録することが可能です。これまでハイエンドなデジタルシネマ専用カメラやENGカメラを必要としたC4K/4K 60pの4:2:2 10bit撮影を、デジタル一眼で実現。機材調達の基準を刷新しクオリティ重視の映像制作を実現します。
本体のSDカード記録中にも、4:2:2 10bit映像信号を同時出力することが可能。他社製カメラで撮影した映像に組み合わせて編集する場合でも、色調節をスムーズに行えます。また、4K動画記録時には、HDMI出力を1080pに切り替えて映像出力することができ、4K非対応モニターを使用しながら4K記録を行うことができます。

HDMI モニタリングスルー 接続図

Log撮影機能「V-Log L」豊かな階調と柔軟なグレーディングを実現する、Log撮影をサポート

デジタルシネマ制作などで普及しているLog撮影を新たにプリインストールしました。広いダイナミックレンジを持ち、シャドウからハイライトまで豊かな階調表現を実現します。また、ポストプロダクションにおけるカラーグレーディングの自由度が大幅に向上。他の映像素材と画質を一致させることができ、多様なカメラが混在する大規模なシネマ制作や放送用コンテンツの制作環境にも対応が可能です。

V-Log L ビューアシスト機能

HDMI出力映像に対してビューアシストを適用し、外部モニターでのルックの確認が可能。プリセットのLUT(Vlog_709)もしくは、カスタムLUTを読み込んでLUTを適用できるので、最終イメージに近い表示が可能です。

V-Log L ビューアシスト

V Log L ビューアシスト

LUT適用後の映像イメージ

LUT変換後の映像イメージ
VARICAM LUTライブラリを使用可能

VARICAM LUTライブラリは、複数の機器間で色を正確に共有できるよう、3つの異なるフォーマットで提供されています。GH5Ⅱに読み込む際は、「.VLT」形式をご使用ください。

  • LUTを正しく適用しないと、画像を正しく表示できない可能性があります。
シネライクD2/V2

映像を即時活用したいときやV-Log L撮影を必要としない撮影でも、映画のように暖かなスキントーン、印象的な陰影の表現が可能なシネライクガンマをフォトスタイルに搭載。ダイナミックレンジを優先した[シネライクD2]、コントラストを重視した[シネライクV2]を選択することにより、カラーグレーディングを行わなくても、VARICAMシリーズの絵作り思想を反映したルックを容易に再現できるので、独自の感性を活かした映像作品を必要最小限の編集で制作できます。

「Rec.709」と相関性の高いガンマカーブ効果「709ライク」

映像制作において使用される頻度の高い「Rec.709」と相関性の高いガンマカーブ効果が得られる「709ライク」も搭載。sRGBによく似た色域で、テレビ放送やWEB配信でも外部モニターの色域に左右されることなく動画撮影を行えるので、よりスムーズな映像制作ができます。また、 ニーの調節も可能になるので、白飛びを抑えた映像撮影が行えます。

多彩な映像表現スローモーションやクイックモーションなどのシネマティック映像表現が可能

VFR(バリアブルフレームレート)

スローモーションやクイックモーションでの再生が可能な、バリアブルフレームレートを搭載。記録フレームレートを基準より高くすることで(オーバークランク撮影)、再生時にはスロー映像になり、被写体の動きをよりシネマティックに印象づけることができます。また反対に、記録フレームレートを基準より低くすることで(アンダークランク撮影)、再生時にはクイック効果が得られてメリハリのある映像表現が可能になります。VFR撮影開始前は、ワンショットAFに対応してピントを合わせることが可能です。

●4Kアナモ/C4K/4K撮影時(4:2:0 8bit)

★グレーの部分のフレームレートは「等速」になります。

59.94Hz 24.00Hz 50.00Hz
29.97p 23.98p 24.00p 25.00p
2fps 2fps 2fps
15fps 12fps 12fps
26fps 20fps 21fps
28fps 22fps 23fps
30fps 24fps 25fps
32fps 26fps 27fps
34fps 28fps 30fps
45fps 36fps 37fps
50fps※1 48fps 50fps※1
60fps※2 60fps※2 60fps※2

●FHD撮影時(4:2:0 8bit)

★グレーの部分のフレームレートは「等速」になります。

59.94Hz 24.00Hz 50.00Hz
59.94p 29.97p 23.98p 24.00p 50.00p 25.00p
2fps 2fps 2fps 2fps 2fps
30fps 15fps 12fps 25fps 12fps
56fps 26fps 20fps 46fps 21fps
58fps 28fps 22fps 48fps 23fps
60fps 30fps 24fps 50fps 25fps
62fps 32fps 26fps 52fps 27fps
64fps 34fps 28fps 54fps 30fps
90fps 45fps 36fps 75fps 37fps
120fps 60fps 48fps 100fps 50fps
150fps 75fps 60fps 150fps 62fps
180fps 90fps 72fps 180fps 75fps
- 105fps 84fps - 87fps
- 120fps 96fps - 100fps
- 135fps 108fps - 125fps
- 150fps 120fps - 150fps
- 165fps 132fps - 175fps
- 180fps 144fps - 180fps
- - 156fps - -
- - 168fps - -
- - 180fps - -
アナモフィック動画

4:3アスペクトのアナモフィックレンズに対応した、アナモフィック動画記録が可能です。さらに、6Kサイズ(4992×3744)のアナモフィックモードも搭載し、高解像で記録できます。撮影中、アナモフィックデスクイーズ表示機能を使えば、シネマスコープサイズ相当に引き伸ばした状態を背面モニターやファインダーにシミュレーション表示できるので、編集後の仕上がりをイメージしながら構図決めやセッティングを行うことができます。本機は新たにデスクイーズ倍率を追加し、従来のGHシリーズで搭載していた2.0倍、1.33倍に加え、1.8倍、1.5倍、1.3倍のデスクイーズ表示にも対応し、アナモフィック撮影をサポートします。

アナモフィック動画アナモフィック動画

※1 C4K/4K設定時は非表示。
※2 C4K/4K設定時のみ非表示。

充実のアシスト機能様々な撮影環境で、カメラ操作を支える多彩なサポート機能

動画記録中の赤枠表示

動画記録中にモニター全体に赤枠を表示することで、撮影ミスを防ぐことが可能です。赤枠表示は、ON/OFF選択できます。

動画記録中の赤枠表示

ライブ配信中の青枠表示

ライブ配信中にモニター全体に青枠を表示することで、配信ミスを防ぐことが可能です。青枠表示は、ON/OFF選択できます。

ライブ配信中の青枠表示
フレーム表示

撮影時に様々なアスペクトのフレームを画面表示できます。例えば、16:9での撮影後にシネマスコープで納品する際に、納品時の画角を確認しながらの撮影ができます。アナモフィック撮影を含む全ての撮影モードに適用でき、LUMIX S1H同様に撮影環境に合わせてフレームの色やフレームマスクの透過度を変更することも可能です。

フレーム表示
波形モニター(WFM)・ベクトルスコープ表⽰

映像制作現場で多⽤されている「波形モニター」と「ベクトルスコープ」をモニターに表⽰することができます。
明るさを表す信号(輝度信号・ルミナンス)と、⾊相と彩度を表す信号(⾊構成要素・クロミナンス)を測定計測しながらの撮影ができ、記録する映像の信号を正確に確認しながら撮影ができます。また、波形モニターの表⽰サイズの変更も可能になりました。

●波形モニター表示

波形モニター表示

●ベクトルスコープ表示

ベクトルスコープ表示

●波形モニター/標準サイズ

波形モニター/標準サイズ

●波形モニター/最大拡大サイズ

波形モニター/最大拡大サイズ
ゼブラパターン

表示バリエーションを多様化し、新たに閾値の異なる[ゼブラ1]、[ゼブラ2]の同時表示に対応しました。例えば「すでに白飛びしている部分」と「白飛びしそうな部分」を同じ画面で確認できます。さらに、輝度の上限と下限を設定してその範囲内をゼブラパターン表示できるので、スキントーンの測定や、V-Log L時の18%標準反射板を使用した露出設定などに有効です。

①=80%以上、②=100%以上

ゼブラパターン
スポット輝度メーター

被写体のごく一部の範囲の輝度を測定。測定枠は移動が可能なため、構図を決めた後に任意の位置の明るさを測ることができます。通常撮影時は-7~109%(IRE)の範囲を測定、%で表示。露出補正やISO、ゲイン設定を行うとリアルタイムで測定値に反映されます。さらにV-Log L設定時はストップ単位に換算して表示。18%標準反射板を測りながら[0 STOP]に調整することで、正確な標準露出が得られます。

V-Log L時

V-Log L時

スタンダード時

スタンダード時
シンクロスキャン

蛍光灯下での撮影や、テレビ画⾯やPCモニター画⾯を撮影する場合などに発⽣する、画⾯のちらつき(フリッカー)を低減。シンクロスキャンを⾏う事により、環境に合った適性なシャッタースピードの選択が可能になり、従来のフリッカー軽減機能では処理しきれなかった微妙な低周波の揺れにも対応しています。

マスターペデスタル調整

ペデスタルを下げることで⿊が締まった印象の映像にしたり、上げることで全体的に少しモヤがかかったような効果を出すことができます。

ヒストグラム表示

横軸に明るさ、縦軸にその明るさの画素数を積み上げたヒストグラムを表示可能です。ヒストグラムの分布を見ることによって、現在の露出状況を判断できます。また、ヒストグラムの表示場所を、自由に移動可能。カーソルで上下左右に移動できます。被写体と被らない位置に配置することで、被写体と露出を同時に確認できます。

ヒストグラム表示
カラーバー表示

撮影画面にカラーバーを表示します。カラーバー表示中は、テストトーンが出力されます。

■SMPTEカラーバー

SMPTEカラーバー

■EBUカラーバー

EBUカラーバー

■ARIBカラーバー

ARIBカラーバー

輝度レベル設定

8bit動画記録時の輝度レベルにおいて、動画の基準である「16-235」・「16-255」階調だけでなく、写真と同じ「0-255」階調での動画撮影が可能。写真と動画を組み合わせた映像を作成する際、輝度レベルの合った編集が可能になります。10bit記録モードでは、「0-1023」「64-940」「64-1023」が選択可能です。

コントロールパネル(SS/ゲイン操作)

撮影時の素早い判断と操作をアシストするために、動画用コントロールパネルを用意。写真撮影とは異なる、動画撮影・制作時に必要な設定項目にすることで、スムーズな作業をサポートします。
さらに、シャッタースピードと感度の単位も、3種類から選択可能。従来通りの「秒/ISO」の操作に加えて、一般的なビデオカメラと同じように扱うユーザー向けの「秒/dB」と、映画用カメラに慣れているユーザー向けの「角度/ISO」を用意。慣れ親しんだオペレーションタイプで、より円滑な映像制作に貢献します。

■SS/ゲイン操作=角度/ISO

SS/ゲイン操作=角度/ISO

■SS/ゲイン操作=秒/dB

SS/ゲイン操作=秒/dB

■SS/ゲイン操作=秒/ISO

SS/ゲイン操作=秒/ISO
タイムコード

動画編集作業で必要なタイムコード記録にも対応。動画記録中だけカウントアップするレックランに加えて、記録停止中(電源OFF中)もカウントアップするフリーランも可能です。

  • 59.94Hzの時のみドロップフレーム、ノンドロップフレームが選択可能です。

  • MP4に設定して撮影した動画には、タイムコードは記録されません。

タイムコード

その他の特長

注意事項
  • RTMP/RTMPS規格に対応する配信サイトへの配信が可能です。すべての配信サイトへの対応を保証しているわけではありません。配信サービス側の変更によりライブストリーミング機能が使用できなくなる場合があります。詳しくは配信サービスの規約をご確認ください。
  • 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
  • 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。