おうちでできる!写真テクニックを楽しく上達させるコツ

監修・ライター:大貝 篤史
2020年5月22日 エンタメ

写真を撮影するときの一番の理由は「自分の好きなアイテムや大切な人を撮る」というケースがとても多いと思います。思い出を記録するのがカメラの役目。自分にとって大切な思い出はよりかっこよく残したいもの……。今回はおうちでできる自分の好きな小物などをかっこよく撮るテクニックを、観葉植物を例に紹介します。

写真:大貝 篤史

メインを際立たせる「脇役」を作る

写真:メインと脇役のイメージ

いざ撮ろうとすると、撮りたい小物を並べて正面から撮影してしまうことが多くありませんか?それだとどうしてもメインの被写体が主張しすぎてしまい、単調な写真になりがちです。 そこで重要になってくるのが「脇役を作る」ことです。メインの被写体に関係する小物を一緒に撮影すれば、被写体への想像力をより掻き立てることができます。結果、写真としての完成度がアップします。料理に例えるなら、メインの脇に必ずと言っていいほどサブの食材が並んでいたりするのも視覚的に同様の効果があると言われています。
写真を撮影する際に難しいと感じるのは「フレーミング」です。写真は平面なので、単調になりがちです。写真に奥行き感をつけるという意味でも、脇役のアイテムを手前に置くことで、意図的に立体感をつけることができます。さらに置き方なども数パターン試してみることで、自分のイメージに合ったフレーミングが見つかるはずです。積極的にメインと脇役を動かすことで、写真の完成度はグンとアップしますよ。

いろいろな角度から撮影してみる

写真:上から撮った鉢植え
写真:横から撮った鉢植え

これは写真を撮るときにはどんなときでも役に立つ考え方です。どうしても、普段から自分が目にしている角度から撮りがちになってしまいます。それをあえて一度リセットしてみましょう。先入観をなしにして、まずは被写体を色々な角度から観察してみてください。それがたとえ消しゴムだったとしても……(笑)
違う角度から観察することで、いつもよりかっこいい「顔」が見えると思います。そこを積極的に撮影してみましょう。上の写真は多肉植物を真俯瞰で撮影してみました。このアングルで眺めることはあまりないのですが、写真に残すという考え方ではとても惹かれる画角でした。積極的にアングルを変えることで、1つの被写体からたくさんのバリエーションを切り抜くことができます。仕事でモデルを撮影する際にもとても重宝する考え方です。室内で撮影する場合は、あまり代わり映えしない限られたフィールドです。だからこそ活きてくる撮影技法ですのでどんどん試してみてください。

あるポイントにクローズアップしてみる

写真:花にクローズアップしたイメージ
写真:根本にクローズアップしたイメージ
写真:茎にクローズアップしたイメージ

どうですか?少しコツがつかめてきたと思います。次は距離感について話したいと思います。先程限られた空間での撮影はバリエーションが出しづらいという話をしました。もう少しバリエーションがほしいときに有効な撮影技法が「クローズアップ」です。お気に入りの小物の「かっこいいポイント」に寄って撮影してみてください。これは視覚的にインパクトのある強調を作り出すことができます。ですから、大胆に寄って撮影するのがポイントです。控えめに撮影してしまうと、主題がボケてしまい、逆にその魅力を伝えることができなくなります。寄って撮影するなら「大胆に」が重要です。
こういうシーンはスマホのカメラではなく、ミラーレスカメラのほうが効果絶大です。ミラーレスカメラならセンサーサイズがスマホのカメラよりも大きいため、クローズアップ撮影をしたときに背景をコントロールしやすいです。また、植物の細かいディテールなどもしっかり再現してくれます。さらにレンズ自体を交換でき、他のレンズと併用することで、表現の幅は数段アップしますよ。特に明るめの単焦点レンズなどを使うことで、注目させたい部分へ目線を誘導しやすくなります。これはよりセンサーサイズが大きいフルサイズカメラのほうが効果は出やすいです。またおすすめなのはマクロレンズです。このレンズは最短撮影距離が短いので、通常のレンズよりも被写体に寄って撮影することができます。

背景を変えて、被写体の魅力をさらに引き出す

写真:鉢植えの背景・クローズアップを工夫したイメージ①
写真:鉢植えの背景・クローズアップを工夫したイメージ②

極めつけは「背景」の考え方です。背景をどうするか……。これはプロの撮影現場でも悩むポイントです。背景ひとつで被写体のイメージが変わってしまうからです。今回の多肉植物も同様です。造形美を見せたいのか、植物としての生き生きとした生命美を表現したいのか、それとも少し作り込んだ写真にしたいのか……。悩みますね。家で撮影するとなると、そのハードルはさらに上がります。
背景探しのポイントは、ズバリ「想像力」です。お気に入りの小物がそこにあるとどう見えるのかをイメージすることです。そのためにもどう表現したいかということをしっかりと書き出すのもいいでしょう。
今回の多肉植物の撮影であれば、「生命力、美しさ」をテーマにしました。①の写真は植物の生命力を表現したかったので、ベランダに出て空を背景に撮影しました。自然光での撮影のためより生命美を感じ取れる写真になっています。さらに背景が空なので、新鮮さや水々しさを演出できます。②の写真は、花の美しさを表現したかったため、パソコンのスクリーンセーバーを背景に使っています。黒をベースに光の波状を入れ込むことで、少し華やかさをプラスし、被写体の美しさを際立たせています。
このように創意工夫を凝らすことで、家の中でも十分に写真を撮るテクニックを磨くことができます。むしろ写真が上達するための基礎は、制限の多い室内だからこそ取り組みやすいとも言えるのではないでしょうか。
写真の表現力をより高め、インパクトのある写真を撮りたいならミラーレスカメラがおすすめです。今回の撮影はすべてLUMIX S1と標準キットレンズであるLUMIX S 24-105mm F4 MACRO O.I.S.を使用しています。この組み合わせなら自分の意図するイメージを作りやすく、あらゆるシーンに対応できます。特にこのレンズのメリットはマクロ機能が搭載されていることです。クローズアップした撮影が容易に可能なので、小物の撮影にはもってこいのレンズです。まさに1本のレンズで「何役」もこなしてくれます。
まず手軽に始めてみたい方におすすめなのは、LUMIX Gシリーズですね。比較的価格も安く、レンズも揃えやすいです。マイクロフォーサーズのセンサーを搭載しているので、シリーズによってはかなり小型かつ軽量ですので、女性でも扱いやすいです。自分の用途に合わせてカメラを選ぶ楽しみもLUMIXシリーズにはあります。ぜひ皆さんにもおうちでの撮影にトライしてほしいと思います。

写真:大貝 篤史(ライター)

「監修・写真・ライター/大貝 篤史」
プロフィール:大阪府生まれ、横浜育ち。東京学芸大学を卒業後、数々の出版社で編集業務を行うかたわら、誌面写真の撮影も行う。
2011年からスナップシーンでのポートレート作品を撮りはじめる。17年に朝日新聞出版を退社後、フリーディレクターとして活躍しながら、作品づくりも鋭意実施。現在は写真誌「アサヒカメラ」のディレクターとして業務を行っている。15年には個展「安倍萌生写真展」、17年、18年、19年と「育ち盛りの写真家写真展」に参加。それ以外にもポートレート写真展「HUMAN COMPLEX」を実施。

2020年5月22日 エンタメ

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