コロナ禍で家事負担がアップ!それでも変わらない夫婦の家事分担比率。「しない家事」へのニーズは過去3年で最高に。

ライター:UP LIFE編集部
2020年10月7日 家事・暮らし

家事がラクにならないのは、見えない手間が多すぎるから……?

コロナ禍で在宅勤務の割合が増え、ライフスタイルが変化した人は多いのでは?在宅時間が増えると、こまめな換気や手洗い、消毒といったwithコロナ特有の家事だけでなく、昼食作りなどの負担が増えたご家庭も多いはず。
2020年4~6月にパナソニックがCLUB Panasonic会員を対象に「With COVID-19 Before/After 価値観定点調査」を実施。その結果によれば、家事の総量から開放されたい人が多く、20~40代においてはコロナ禍で増えた時間1位が「家事」という結果に。さらにその後、実施した「家事に関するライフスタイル調査 第4弾」を読み解いていくと、30~40代の共働き夫婦の家事に対する考え方の違いや変化が浮き彫りになりました。

新たな日常が「さらなる家事解放」への気運を高める?

緊急事態宣言発令後の2020年4月から3回に分けて実施した「With COVID-19 Before/After 価値観定点調査」。CLUB Panasonic会員を対象に行った、各回1万人規模のアンケート調査からは、リアルな日本の“今”が見えてきました。
この調査結果では、コロナ禍によって

①休養・くつろぎの増加
②在宅時間増加に伴う家事増加
③感染対策として新たに生まれた家事
④家事育児の関与は世代差が明確に
⑤くらしのインフラ支出増加
⑥メディア利用増加
⑦利他的・エシカルな目や芽
⑧オンライン・リモートの恩恵を享受
⑨居心地よい空間づくりや新たな行動意向

といった9つの事象が現れていると分析。これらの事象は外出自粛や在宅時間の長さ、見えない敵(感染リスク)への不安から生まれたと考えられます。
また、これらの事象によって生活様式や価値観も変わりつつあり、社会との距離感や人間関係、時間やお金、ツールの使い方などを見直す人も増えているようです。
中でも気になるのは、くらしに欠かせない家事・育児に対する考え方。6月初旬に行われた同調査では、コロナ禍の影響により増えた時間の2位に「家事」がランクイン。さらに世代別にランキングを見ると、40代以下では「家事」がトップになっており、子育て世代ほど家事負担が増えていることがうかがえます。

コロナ禍の影響で増えた時間は?(6月初旬)(くらしインサイト2020 SUMMERレポートより) 全体:マスメディア利用 40.4% 30代以下:家事 38.2% 40代:家事 40.1% 50代:マスメディア利用 43.6% 60代:マスメディア利用 42.9% 70代以上:マスメディア利用 40.4%

この結果に加え、Withコロナ時代の家事への価値観はどのように変化しているのか、2020年6月末~7月初に実施した「家事に関するライフスタイル調査 第4弾」(調査対象:30~40代の共働き夫婦)から紐解いていきましょう。

コロナ禍で夫婦ともに「家事負担」増!でも「家事比重」は妻に傾いたまま

コロナ禍で増えた在宅時間。新型コロナウイルス流行前と比べ、30~40代の共働き世帯における家事負担はどのように変化したのか、「家事に関するライフスタイル調査 第4弾」で明らかになりました。

※「コロナ前」「コロナ中」「コロナ後」とは、それぞれ緊急事態宣言発令前、緊急事態宣言発令期間中、緊急事態宣言解除後を指します。

まず、生活の中で家事に割く割合は、夫が「コロナ前(以下、以前)の約25.1%→コロナ中(以下、現在)約31.8%」と約7ポイント増加。妻も「以前の約42.6%から現在は約51.3%」と約9ポイント増え、家事負担は男女ともに増加傾向にあります。
これは従来の家事に加え、こまめな換気や手洗い、消毒、お子さんの昼食作りなど、新型コロナウイルスの影響で必要になった家事が増えたことが理由。在宅勤務で長く家にいることで、仕事の合間や休憩時間、ちょっとしたすき間時間にも家事をこなし、気が付いたらエニタイム家事をしていたなんていう人も少なくないのでは?さらに、これまで目をつぶっていた“片付けたい!”部分が気になって断捨離をしたり、コロナ禍によって「常に清潔な状態をキープしたい」と衣類や食器などの除菌や大物寝具の洗濯、部屋やトイレなどを小まめに掃除した人が多かったのも影響しているのかもしれません。

コロナ前とコロナ中の家事比率は?(仕事:家事の平均、n=30~49歳の共働き世帯 896人/SA)※「コロナ前」「コロナ中」「コロナ後」とは、それぞれ緊急事態宣言発令前、緊急事態宣言発令期間中、緊急事態宣言解除後を指します。男性:コロナ前 25.1% コロナ中 31.8% 女性:コロナ前 42.6% コロナ中 51.3% 全体:33.3%→40.9%

男女平等に家事負担が増え、従来の“仕事偏重スタイル”から、仕事と家庭を両立させる“ワークライフミックス”になったのなら問題ないかと思いきや、一筋縄ではいかないのが家事分担問題。雲行きが怪しくなってくる回答を引用しましょう。
「家事分担比率における男女の意識差」では、(コロナ中)の夫視点では「男性46:女性54」に対し、妻は「男性24:女性76」と大きな開きがあります。男女ともに家事負担が増えているのに、このギャップが生まれるのはどうして?
それは「在宅勤務の増加に伴い、家事の総量が増えましたか?」という質問の回答を見ればわかります。YESと答えた夫は「36.6%」。一方で妻は「50.1%」と、妻のほうが家事負担の増加を実感。コロナ禍で夫婦ともに家事負担が増えていても、妻からすると夫が家事をする時間は短いという印象にあるようです。

あなたご自身とパートナーの家事の分担はどのくらいになりますか(n=30~49歳の共働き世帯911人/SA)夫視点:コロナ前 夫43妻57 コロナ中 夫46妻54 コロナ後 夫45妻55 理想 夫46妻54 妻視点:コロナ前 夫21妻79 コロナ中 夫24妻76 コロナ後 夫23妻77 理想 夫36妻64 在宅勤務の増加に伴い家事の総量が増えましたか?男性:そう思う36.6% どちらとも言えない44.1% そう思わない19.3% 女性:そう思う50.1% どちらとも言えない32.9% そう思わない17.0%

家事負担を感じているのに、夫に手伝ってもらう気はない“諦め妻”!?

夫婦間のギャップをもう少し追っていきましょう。
「在宅勤務による仕事の疲労度」は夫「以前77.9%→現在50.0%」、妻「以前66.9%→現在56.7%」とともに減少しているのに、「在宅勤務による家事の疲労度」は妻「以前60.4%→現在63.7%」とアップ。夫は「以前30.2%→現在26.5%」と減っているのに……。

仕事や家事で疲れを感じている人の割合(2019年8月|n=30~49歳の共働き世帯809人/SA)(2020年7月|n=30~49歳の共働き世帯911人/SA)仕事で疲れている:男性 2019年8月 77.9% 2020年7月 50.0% 女性 2019年8月 66.9% 2020年7月 56.7% 家事で疲れている:男性 2019年8月 30.2% 2020年7月 26.5% 女性 2019年8月 60.4% 2020年7月 63.7%

夫はコロナ禍以前より家事をしている自負があるかもしれませんが、子どものいる妻は家事以外にもしなければならないことがあります。そう、育児です。自粛要請期間中、登校や登園できない子どもの勉強を見たり、遊び相手になったり、昼食の用意をしたのは夫婦のどちらが多かったでしょうか?妻の「育児負担による疲労」は「以前56.6%→現在64.4%」と男性以上に数値が上がっており、悲鳴を上げている様子が伝わってきます。

育児で疲れを感じている人の割合(2019年8月|n=30~49歳の共働き世帯809人/SA)(2020年7月|n=30~49歳の共働き世帯911人/SA)女性:2019年8月 56.6% 2020年7月 64.4% 男性:2019年8月 28.1% 2020年7月 29.8%

「自分も家事をすることが増えているし、量が増えても家事代行や家電に頼らず自分たちでできるだろう」と甘く見積もりがちな夫。妻の肩には夫からは見えていない負担がずっしり……。変わるライフスタイルで生活しやすくなっている夫と、負担の増す妻。そんないびつな関係性が見えてきます。
さらにアンケートの回答を追っていくと意外な結果が。
「共働きなら家事も夫婦で分担するべきだと思う」という問いには、賛同する妻の声が高まっているのかと思いきや「以前88.4%→現在75.6%」と減少。
夫に不満を感じると、夫婦ケンカに発展しそうなものなのに、「夫婦ケンカをした割合」も夫「以前74.9%→現在38.0%」、妻「以前72.6%→現在38.9%」と、ともに半分以下になっています。
この結果を見て、妻が現状に納得していると考えるのは早計。本心は「在宅勤務でもこの程度しか分担してくれないなら、しょうがない」、「家事分担すると余計に疲れる」と妻が家事分担の限界を悟り、分担を諦めた“諦め妻”が増えているのかもしれません。

共働きなら家事も夫婦で分担するべきだと思いますか?(2019年8月|n=30~49歳の共働き世帯809人/SA)(2020年7月|n=30~49歳の共働き世帯911人/SA)男性:そう思う35.3%→19.1% ややそう思う40.2%→39.3% どちらともいえない22.4%→35.5% 女性:そう思う51.7%→43.4% ややそう思う36.7%→32.2% どちらともいえない10.8%→20.0%

“諦め妻”の「しない家事」ニーズは、過去3年でピークに!

妻の諦めを反映するかのような調査結果も出ています。
「家事代行にポジティブな気持ちを持つ」夫は「以前61.6%→現在51.9%」、「家電に家事を任せることにポジティブな気持ちを持つ」夫は「以前71.4%→現在64.3%」と減少しています。一方で妻は「家事代行」に関して「以前59.1%→現在66.0%」、「家電に家事を任せる」は「以前79.7%→現在82.5%」と上昇。

家事代行や家電を使えば、時間的に余裕・ゆとりができると思いますか?(2019年8月|n=30~49歳の共働き世帯809人/SA)(2020年7月|n=30~49歳の共働き世帯911人/SA)家事代行:男性 2019年8月 61.6% 2020年7月 51.9% 女性 2019年8月 59.1% 2020年7月 66.0% 家電:男性 2019年8月 71.4% 2020年7月 64.3% 女性 2019年8月 79.7% 2020年7月 82.5%

夫は家事負担の増加で自信を深めたのか、自分達でやろうとする傾向にありますが、妻はプロや家電の力を借りたいと考えているようです。
「やるべき家事に気が付かない」、「やるべき家事が見つかっても、自分のタスクではないと思っている」といった、家事に知らんぷりする「知らぬ家事夫」に早々に見切りをつけ、確実に頼れるツールを求める様子が目に浮かびます。
さらに新型コロナウイルス流行以降は、9割近くの妻が「家電に家事を任せたい」という調査結果も出ており、ここ3年の調査で最高の数値に。女性の「しない家事(=家電や家事代行などを活用し、自分でしなくていい家事を増やす)」ニーズはピークを向かえていると言えそうです。

家事を家電に任せて負担を減らしたい/時間を削減したいと思いますか?(2017年4月|n=30~49歳の共働き世帯1,256人/SA)(2019年8月|n=30~49歳の共働き世帯809人/SA)(2020年7月|n=30~49歳の共働き世帯911人/SA)そう思う男性:65.9%→80.9%→74.4% そう思う女性:69.9%→84.2%→87.4%

夫婦円満の秘訣は家事負担の相互理解があってこそ!

妻自身、家事負担を減らす方法はわかっているのに、その前に立ちはだかる夫の「自分たちでできるだろう」ムード。それを乗り越えるには?
まずは夫が妻の家事負担の大変さを理解することが、第一歩。「新型コロナウイルス流行前に比べ、家事の大変さの理解が深まった夫婦」は「88.5%」が仲がいいと回答し、「家事の大変さの理解が深まっていない夫婦」の「66.9%」を大きく上回ります。とくに、「家事の大変さを夫婦で理解した」と、女性側が感じている場合とそうでない場合とでは23.5ポイントもの開きが見られました。
夫婦円満の秘訣は、「家事の大変さを分かち合う」ことにあるのかもしれません。

パートナーと仲がいい人の割合(n=30~49歳の夫婦1,328人/SA)家事が大変であるという相互理解した夫婦:88.5% 家事が大変であるという相互理解が深まらなかった夫婦:66.9% 家事を家電に任せて負担を減らしたい男性の割合(n=30~49歳の夫675人/SA)相手の大変さが以前よりも分かった:80.2% 相手の大変さへの理解は以前と変わらない73.2%

さらに「相手の大変さを理解した男性のしない家事」ニーズは「80.2%」にも上り、「理解しなかった男性」の「73.2%」よりも高い結果となりました。

「しない家事」をサポートする優秀家電を生活の当たり前にする

家庭内に「しない家事」導入の追い風を吹かせるためには、夫婦で話し合うことが大切。
コロナ禍によって以前よりも負担が増えた「昼食の用意&食器洗い」「夕食の用意&食器洗い」「こまめなリビングの掃除」は、在宅勤務が継続する限り減らすのは難しいかも知れません。これらの家事負担が大きいことを夫に伝え、家事をシェアできる家電の導入を夫と相談してみてはいかがでしょうか?
調査結果では、家事負担を軽減するための家電として、「食洗機」「ロボット掃除機」に加え、「乾燥機能付きの洗濯機」「除菌・消毒ができる家電」がほしいという声が高まっています。

(n=30~49歳の共働き世帯911人/MA)新型コロナウイルス流行以降頻度や量が増えている家事はなんですか?昼食の調理:男性11.3%女性23.2% 昼食後の片付け・食器洗い:男性14.1%女性15.6% 夕食の調理:男性9.0%女性17.0% etc. 自粛生活をきっかけに家事負担軽減のために購入したくなった家電はなんですか?食洗器:男性14.9%女性14.9% ロボット掃除機:男性13.0女性15.2% 除菌・消毒できる家電:男性9.0%女性11.7% etc.

すでにお使いの家電でも、普段ほとんど使うことがなかった機能が重宝するなんてことも。例えばドラム式洗濯乾燥機をお使いの場合、コロナ禍で洗濯する回数が増えても、乾燥機能を使用することで、洗濯から乾燥までを全自動で行えたり、おしゃれ着をクリーニングに出しに行けなくても、温水洗浄機能やおうちクリーニング機能を使えば手軽に自宅で洗えたり、眠っていた機能が活躍できることも多いはず。家に居るからと、掃除掛けを自分でする家事に加えるのではなく、仕事をしながらロボット掃除機を走らせることで、ながら家事もできたりする。ゆとりあるワークライフミックスを目指し、優秀家電を上手に取り入れてはいかがでしょうか?

*調査概要
2020年【家事に関するライフスタイル調査・第4弾】
調査対象:関東(1都6県)・関西(2府4県)に在住の30〜49歳既婚男女 計1,328名
調査方法:インターネット調査
調査期間:2020年6月26日(金)~7月3日(金)

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