"肩こり放置者"に、ながらコリ治療のススメ

"肩こり放置者"に、ながらコリ治療のススメ "肩こり放置者"に、ながらコリ治療のススメ

52%が「仕事中に肩こりを感じたことがある」一方、
肩こりの認識があるものの放置している“肩こり放置者”が約半数。
20代は50代の2倍以上が積極的に肩こり対策に取り組んでいました。

「2023年肩こりと仕事パフォーマンスに関する調査」

調査地域:全国
調査対象:20~50代の男女
調査期間:2023年10月26日(木)~11月2日(木)
調査方法:インターネット調査(協力:ジャストシステム)
有効回答:1034名(男性:521名、女性:513名
※調査結果を引用いただく際はパナソニック「コリコラン」調べを引用元として記載ください。

仕事のパフォーマンスも下がる肩こり。実は、肩こりのような「欠勤にはいたっておらず勤怠管理上は表に出てこないが、健康上の要因が理由で生産性が低下している状態」をプレゼンティーズム(Presenteeism)と言い、一方「健康上の要因による仕事の欠勤(病欠)」をアブセンティーズム(Absenteeism)と言います。2017年の厚生労働省保健局の調査によると、健康関連コストは意外にも症状の軽いプレゼンティーズムがアブセンティーズムをはるかに上回ることが判明しました。
これまで企業は従業員の欠勤や休職を減らすための取り組みが積極的に実施されてきましたが、今まで見過ごされてきた働く世代の「からだの不調」。今、改めて日本でもプレゼンティーズム対策に注目が集まっています。

※出典:厚生労働省保険局「データヘルス・健康経営を促進するためのコラボヘルスガイドライン」

「仕事中に肩こりを感じる」52%の一方で、"肩こり放置者"は約半数の45%に!
月の肩こり対策費用、最多は「0円」...若年層こそ積極的に対策!?

この度、パナソニック株式会社では、肩こりと仕事パフォーマンスについて調べるために、
20~50代の男女1034名を対象にアンケート調査を行いました。

パナソニック「コリコラン」調べ

円グラフ 「たまにある(49%)」「あまりない(20%)」「全くない(14%)」「頻繁にある(17%)」

何らかの健康上の要因によって、仕事中に業務の効率が落ちていると感じることはありますか?(n=1034)

まず、「何らかの健康上の要因によって、仕事中に業務の能率が落ちていると感じることはありますか?」とたずねたところ、「頻繁にある」(17%)、「たまにある」(49%)と66%が「ある」と回答しました。

棒グラフ 肩こり 52% 睡眠不足 48% 疲労感 44% 腰痛 42% 首の痛み 41% 眼精疲労 39% 頭痛 31% 不安感 19% 関節痛 11% その他 2% 特になし 10%

仕事中に感じたことがあるものを教えてください(n=1034)

具体的に仕事中に感じたことがあるものとしては、1位「肩こり」(52%)、2位「睡眠不足」(48%)、3位「疲労感」(44%)という結果に。半数以上が仕事中に「肩こり」を感じているようです。

円グラフ 午前(14%)、昼過ぎ(12時〜15時、29%)、夕方(15時〜18時、47%)、夜(18時以降、10%)

どの時間に肩こりを感じることが多いですか?(n=536)

肩こりを感じる時間としては、「夕方(15時~18時)」が47%が最多となり、続いて「昼過ぎ(正午~15時)」が29%に。終業に近づくに連れて肩こりを感じやすくなっているようです。

棒グラフ 連続して長時間同じ姿勢での作業 66% 姿勢が良くない 56% 首や背中が緊張するような姿勢での作業 51% 運動不足 41% 精神的なストレス 35% 過労 26% 寝不足 23% 冷房 14% その他 1% わからない 3%

原因だと思うものは何ですか? (n=536)

肩こりの原因については、「連続して長時間同じ姿勢での作業」が66%に。多くの方がお悩みの仕事中の肩こり連続した同じ姿勢が続くことが原因と感じている方が多く、また業務の能率が落ちていると感じている方も多くいることがわかりました。

円グラフ どちらとも言えない 3% 積極的に対策している 13% どちらかと言えば対策している 39% どちらかと言えば対策していない 28% 全く対策していない 17%

肩こり 改善のために対策を行っていますか?

「肩こり改善のために対策を行っていますか」という質問では、「対策をしている」が52%に対し、「対策をしていない」が45%と意見が二分する形となりました。

円グラフ 50代: 8% 40代: 11% 30代: 15% 20代: 18% 対策をしていない: 48%

年齢別で見る「積極的に対策をしている」と回答した方

また、年代別で見てみると若い世代ほど肩こり改善のために「積極的に対策をしている」ことがわかりました。20代は50代の2倍以上の方が肩こり改善のために積極的に対策をしており、若い世代の肩こり改善への関心の高さがうかがえる結果となりました。

円グラフ 費用はかけていない 25% 1千円未満 19% 1千円以上5千円未満 22% 5千円以上1万円未満 16% 1万円以上1万5千円未満 7% 1万5千円以上2万円未満 6% 2万円以上2万5千円未満 3% 2万5千円以上3万円未満 1% 3万円以上 2%

1ヶ月あたりの肩こり対策にかける費用はいくらですか?(n=433)

肩こり対策費については、「費用はかけていない」が最多で25%、次いで「1000円以上5000円未満」(22%)、「1000円未満」(19%)、「5000円以上1万円未満」(16%)という結果に。毎月肩こり対策に「1万円以上」かけている方も19%と約2割いるようです。

棒グラフ 面倒だから 36% お金がかかるから 35% やり方がわからないから 34% 時間がないから 27% 一時的にしか改善しないから 25% その他 1%

積極的に対策を行わない理由は何ですか?(n=452)

対策を行わない方にその理由をたずねたとこと「面倒だから」(36%)、「お金がかかるから」(35%)、「やり方がわからないから」(34%)がほぼ同数で上位となりました。

円グラフ 聞いたことはない 66% 聞いたことがあり意味も知っている 20% 聞いたことがあるが意味は知らない 14%

プレゼンティーズムという言葉を知っていますか?(n=1034)

このように、多くの方が仕事中の肩こりにお悩みであることがわかり、「プレゼンティーズム」の実態が浮き彫りとなりました。しかし、「プレゼンティーズム」についてその認知度を調べたところ、「聞いたことがあり、意味も知っている」は20%にとどまり、「聞いたことはあるが、意味は知らない」(14%)、「聞いたことはない」(66%)と8割が意味を知らないという結果になりました。

若年層の肩こりが増加中!?若年化しているといわれる肩こり、その理由は?
早稲田大学の岡 浩一朗先生が解説

岡 浩一朗(おか こういちろう)さん

岡 浩一朗(おか こういちろう)

早稲田大学スポーツ科学学術院教授。博士(人間科学)。早稲田大学大学院を修了後、日本学術振興会特別研究員(PD)、東京都老人総合研究所介護予防緊急対策室主任を経て、現職。ベイカー心臓病・糖尿病研究所のネヴィル・オーウェン教授とともに、座りっぱなしの悪影響とその対策について共同研究中。著書に「長生きしたければ座りすぎをやめなさい」(ダイヤモンド社)、「『座りすぎ』が寿命を縮める」(大修館書店)など。

※パナソニックから早稲田大学の岡 浩一朗先生に依頼をして、いただいたコメントを編集して掲載しています。

アンケートでは調査では若年層の肩こり対策への高い関心が浮き彫りに
肩こりは若年層も悩む国民全体の現代病?そのワケは

国民生活基礎調査(厚生労働省)によると、わが国における肩こりの有訴率は長期間にわたって1位や2位と上位にランクインしています。このような肩こりの症状は、主に肩周辺をはじめとする筋肉の過緊張による血行不良によって引き起こされます。長時間のデスクワークによる座りすぎや姿勢の悪さ、スマートフォンの利用による眼精疲労やストレートネックなどにより血流が悪くなることが、主な原因と考えられます※1※2。家事や仕事の場面で機械化や自動化が進んだことにより日常生活は便利になりましたが、老若男女において肩こりを訴える者が増加しており、国民全体の現代病とも言えます。
また、国内の柔道整復・鍼灸・マッサージ市場について調査※3した株式会社矢野経済研究所によると、その2021年の市場規模は事業者売上高ベースで約1兆円に迫る規模となっています。在宅勤務が増加したことなども相まって、設備が十分に整っていない環境でパソコンによる長時間の作業をしたり、オンラインで会議することが多くなったことに伴い、以前にも増して肩こりを訴える人が増加したと考えられます。

肩こりの仕事パフォーマンスへの影響、その経済損失は約3兆円!?

企業で働く勤労者の健康関連コストの約3分の2(64%)は、肩こり・頸部痛などに伴うプレゼンティーズム(心身の不調によって生産性が低下している状態)が占めており、仕事への取り組みを表すワーク・エンゲイジメントにも大きな影響を及ぼしていると考えられます※4。さらに、肩こりや腰痛などを含めた慢性疼痛による勤務時間の損失は、1週間で平均4.6時間にも及ぶと言われています※5。また、全国の就労者1万人を対象に行われた調査※6では、首回りの不調・肩こりによる経済損失は約3兆円に上る見込みであることが指摘されています。

事務系などパソコン作業に従事するような職種は特に注意!

日本人勤労者における職業別の肩こりの実態についての報告※7によると、事務系の職種の有訴率が高いことが知られています。仕事中にあまり立ったり歩いたりせず、長時間にわたって座ったままパソコン作業に従事するような職種の方が肩こりに悩まされやすいと言えます。

仕事中、昼過ぎ~夕方にかけて肩こりを感じる方が増える背景は

アンケート結果では、昼過ぎ~夕方にかけて肩こりを感じる方が増えることがわかりました。朝から長時間にわたって座りっぱなしでパソコン作業やオンライン会議などの仕事を行う場合、特に在宅勤務では低いテーブルで頭は前方に倒れ、背中は丸まり、骨盤は後傾し、背部への負担が増大します。その結果、筋肉がこわばって血流もかなり悪くなり、午後、特に夕方ごろにひどい肩こりを感じるようになるのではないでしょうか。

  1. Mazaheri-Tehrani S, Arefian M, Abhari AP, Riahi R, Vahdatpour B, Baradaran Mahdavi S, Kelishadi R. Sedentary behavior and neck pain in adults: A systematic review and meta-analysis. Prev Med, 2023; 175: 107711.
  2. Dzakpasu FQS, Carver A, Brakenridge CJ, Cicuttini F, Urquhart DM, Owen N, Dunstan DW. Musculoskeletal pain and sedentary behaviour in occupational and non-occupational settings: a systematic review with meta-analysis. Int J Behav Nutr Phys Act, 2021; 18: 159.
  3. 株式会社矢野経済研究所.「柔道整復・鍼灸・マッサージ市場に関する調査(2022年)」(2022年8月23日発表)
    注. 国家資格者である施術者が提供する医療類似行為(サービス)を対象として、事業者売上高ベースで算出した。
  4. Nagata T, Mori K, Ohtani M, Nagata M, Kajiki S, Fujino Y, Matsuda S, Loeppke R. Total health-related costs due to absenteeism, presenteeism, and medical and pharmaceutical expenses in Japanese employers. J Occup Environ Med, 2018; 60: e273-e280.
  5. Stewart WF, Ricci JA, Chee E, Morganstein D, Lipton R. Lost productive time and cost due to common pain conditions in the US workforce. JAMA, 2003; 290: 2443-2454.
  6. Yoshimoto T, Oka H, Fujii T, Nagata T, Matsudaira K. The economic burden of lost productivity due to presenteeism caused by health conditions among workers in Japan. J Occup Environ Med, 2020; 62: 883-888.
  7. 高野賢一郎. 勤労者における職種別の肩こりや腰痛の実態と職種別予防体操の効果. 日本職業・災害医学会誌, 2014; 62: 32-37.

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