Panasonic ヘルスケア

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骨盤のゆがみ Part.1 Part.2
骨盤のゆがみ
今月の先生 芝崎義夫先生
アメリカのライフカイロプラクティック大学でカイロプラクティックを学ぶ。輪郭矯正やO脚矯正、X脚矯正など次々と新しい矯正技術を開発・考案。指圧や気功、鍼灸などを取り入れた独自の療法を完成させ、その技術は国内外で高い評価を受けている。雑誌やテレビでも活躍し、最近ではTBS系テレビ「ワンダフル」で行なった、90秒で身体のゆがみを整える施術が大好評に。
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美容や健康。LOHASに対する記事を中心に執筆している編集・ライター。心理学や健康については個人的にも興味が強く、現在は睡眠について研究中。
肩こりや腰痛、冷え性も骨盤のゆがみが原因?!
インタビュアー
肩こりや腰痛で悩んでいる人はたくさんいますが、骨盤のゆがみがその原因になることがあるというのは、本当でしょうか?
先生
本当です。肩こりや腰痛にもいろいろな原因がありますが、骨盤などの骨格がゆがんでいるために起こることもあります。
  インタビュアー
骨格がゆがむとどうして肩こりや腰痛などが起こりやすくなるのでしょうか?
  先生
骨盤がゆがむと、背骨などもゆがんでしまったり、内臓などにも影響が出やすくなってしまいます。骨格がゆがむと、その骨の周辺にある筋肉や神経、血管が圧迫されます。すると、血液やリンパの流れが悪くなり、新陳代謝が低下して老廃物がうまく排出されなくなるため、肩こりや頭痛、腰痛、むくみ、冷えといったトラブルが起きやすくなるのです。とくに、骨盤は背骨や頭蓋骨といった上半身と下半身をつないでいる、いわば身体の土台になる部分。そのため、骨盤がゆがむと、背骨などもゆがんでしまったり、内臓などにも影響が出やすくなってしまうのです。ざっと述べるだけでも、慢性的な肩こり、頭痛、腰痛、耳鳴り、ニキビ・湿疹(しっしん)などの肌荒れ、目の疲れ、扁桃(へんとう)腺の腫れ、倦怠感、生理痛をはじめとする婦人病、便秘、下痢、胃腸不良、気管支炎、喘息(ぜんそく)、手足のしびれ、関節痛、むくみ、冷え性、不眠症、貧血、めまい、肥満、痩せすぎ(過食症・拒食症)などがあげられます。
  インタビュアー
え〜、そんなに多くのトラブルがゆがみによって起こるなんてびっくりです。
  先生
ドロドロ血液(血液の粘度が高くなった状態)が健康に良くないことはよく知られていますが、これも骨格のゆがみによって起こることがあると考えられています。
  インタビュアー
ドロドロ血液は、いわゆる動脈硬化などを招きやすくなると言われていますよね。そうすると、たかがゆがみと放っておけないですね。でも、骨盤がゆがむとはどういう状態のことかよくわからないのですが。
  先生
骨盤は、ひとつの大きな骨でできているように見えますが、実際は仙骨・腸骨・坐骨・恥骨・尾骨といったいくつかの骨で構成されています。そのため、仙骨と腸骨の接合部である仙腸関節がズレて左右に開いたり、仙骨と腸骨が前後にズレたり、右の腸骨は上方向へ、左の腸骨は下方向へズレるなど、実はゆがみにもいろいろなパターンがあります。ただ、どんな形にズレたとしても、骨盤腔(骨盤に囲まれている空間)の中には、膀胱や直腸といった内臓をはじめ、子宮・卵巣といった女性特有の内臓が入っている場所なので、内臓の働きにも影響しますし、女性は特に気をつける必要があるといえるでしょう。
図:骨盤(前からみたところ)
   
また、骨格がズレていると、筋肉にかかる力のバランスが崩れてしまうため、必要以上に発達してしまったり、逆にたるんでしまうことがあります。緊張状態が続いた筋肉は硬くなってしまうため、新陳代謝が悪くなり、一層お肉がついてしまい、脚が太くなったりむくみやすくなるなど、美容面でもマイナスです。
  インタビュアー
よく、パソコンを長時間していると背中が丸くなってくるというのも、そのためですね。
  先生
そうです。骨盤だけでなく背骨までゆがんでくると自律神経にも影響するため、精神的に不安定になりやすく、イライラや過食、めまいなどが起こることもあります。また、呼吸も浅くなりやすいため、代謝を悪くしたり、体調を崩す原因にもなります。
普段の何気ない生活習慣で起こるゆがみ
  インタビュアー
そもそもゆがみは、どうして起こるんでしょうか?
  先生
日頃の何気ないクセで、ある部位の筋肉に負担がかかっていると、ゆがみやすくなります。ズバリ、生活習慣のクセです。全身の骨はつながっているように見えますが、実際は小さなパーツが積み重なっていて、それを取り囲む筋肉や腱によって支えられています。そのため、日頃の何気ないクセにより、ある部位の筋肉に負担がかかっていると、骨を支えるバランスが崩れ、ゆがみやすくなってしまいます。また、筋肉が衰え、骨を支える力がなくなった場合も、ゆがみやすくなります。
  インタビュアー
ゆがみの原因となる生活習慣のクセとは、具体的にはどんなことがあげられるでしょうか?
  先生
例えば、ショルダーバッグを同じ肩ばかりにかけることや、脚を組むこと、立つときに片方の足だけに重心をかけたり、身体に合わない寝具を使うことなどです。背中を丸めた状態でパソコンを長時間続けたり、椅子に浅く座って背もたれに寄りかかるといった姿勢もよくありません。
  インタビュアー
多くの人が普段何気なくしていることばかりですね。ということは、現代人は骨盤がゆがんでいる人が多いということでしょうか?
  先生
そうですね。かつてはゆがみといえばお年寄りに多かったけれど、最近は若い人にも増えています。女性はもともと男性より筋力が弱い上に、出産によって骨盤がズレやすいので、日頃から注意した方がよいでしょう。
  インタビュアー
自分の身体がゆがんでいるかどうかを確認できる方法はありますか?
  先生
鏡にまっすぐ立ったときに肩の高さや腰の位置が違っていたらゆがんでいる証拠ですし、左右で同じ動作をしたときに、片方だけしにくいということがあった場合も注意が必要です。そういったことではわからないという人は、次のようなチェックを目安にしてみるとよいでしょう。
表:骨盤のゆがみチェック 便秘症である。 疲れると腰が痛くなる。 椎間板ヘルニアになったことがある。 冷え性である。 むくみやすい。 スカートがクルクルと回ってしまう。 パンツの裾の上げ幅が左右で違う。 硬い床に寝ると、お尻の骨があたって痛い。 スカートやパンツが腰骨で引っかかってうまくはけない。 生理痛がある。 脚をよく組む。 一日中、同じような姿勢で過ごすことが多い。 最近、運動をしていない。
  先生
チェックが、0〜1個の場合、今のところ、ゆがみはほとんどないでしょう。でも油断は禁物です。2〜5個の場合、気づかないうちに、ゆがみが始まっているかもしれません。手遅れになる前に、生活習慣を見直しておく必要がありそうです。6〜8個の場合、ゆがみがかなり進行しています。積極的に生活習慣の改善をし、ゆがみの進行を防ぎましょう。9個以上の場合、骨のゆがみのせいで、すでに何らかのトラブルが出ているでしょう。症状が重い場合には、我慢せずにクリニックで治療を受けた方がいいかもしれません。
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