フルサイズ一眼カメラ DC-S9多様な機能・操作性
※この写真はLUMIX S1Hで撮影された映像からの切り出しです。
約30コマ/秒の超高速連写で
狙った瞬間をとらえる
フル画素の高速連写
約2,420万フル画素での秒間約30コマの超高速連写を実現。電子シャッターで、RAW+JPEGを記録し、動く被写体に追従しながら鮮明にとらえる高画質な連写撮影が可能です。
カメラを構えた瞬間から記録を開始し、
決定的瞬間を確実に残せる
プリ連写機能
連写撮影前から連写記録を行うことができる「SHプリ連写」を搭載。高速連写(SH PRE)に設定時、連写撮影を始める際に行われるシャッターボタン半押しの動作から、連写記録を事前に開始。シャッターボタン全押し(連写撮影開始)までの間をさかのぼって記録することができます。
プリ記録時間0.5秒設定で、約15コマのプリ連写撮影ができます。素早く動く被写体の貴重な一瞬を人の反応遅延やレリーズタイムラグなどで逃してしまっても、その瞬間をカメラが自動的に連写記録を行うため、従来に比べて決定的瞬間を撮り逃しません。
- 周囲の温度が高かったり連続でプリ連写撮影を行った場合は、温度上昇から本機を保護するため、半押ししても、プリ連写が使用できない場合があります。本機の温度が下がるまでお待ちください。
- SDメモリーカードの空き容量が少ない場合、半押ししても、プリ連写が使用できない場合があります。
フリッカー現象を低減
シンクロスキャン(写真)
蛍光灯下での撮影や、テレビ画⾯やパソコンモニター画⾯を撮影する場合などに発⽣する、画⾯のちらつき(フリッカー)を低減。シンクロスキャンを⾏う事により、環境に合った適性なシャッタースピードの選択が可能になります。
シンクロスキャンで設定したシャッタースピードは、通常撮影したシャッタースピードとは別に保存され、シンクロスキャンの設定画面で、現在の通常撮影時のシャッタースピードを呼び出して調整できます。
ディテールの描写を追求できる、
約96M画素相当の高解像撮影モード
ハイレゾモード
ボディ内手ブレ補正(B.I.S.)の機構を活かして、センサーをシフトさせながら8回連続で自動撮影を行い、カメラ内で自動合成処理を行うハイレゾモードを搭載しました。通常撮影時に比べて4倍の画素数にあたる画像サイズで、最大約96M相当の高解像写真を生成。通常の撮影よりも細かなディテールまで描写され、拡大しても綺麗で、被写体の持つ精細感や臨場感を最大限に記録することができます。
手持ち撮影が可能なハイレゾモード
手ブレ自体の画像ずれを利用することにより手持ち撮影に対応しました。これにより、重たい三脚を持って行けない登山や、三脚撮影が禁止されている場所等で自由度の高いハイレゾ撮影が可能になりました。
豊かな階調と柔軟なグレーディングを実現する、
Log撮影をサポート
V-Log / V-Gamut撮影機能
当社製シネマカメラVARICAM同等の14+ストップという広いダイナミックレンジを実現。暗部からハイライトまでのニュアンスを忠実に記録し、階調豊かなHDR動画の制作が可能。統一されたガンマ特性とルックにより、V-Log搭載のフルサイズSシリーズカメラやDC-GH6、V-Log Lに対応したLUMIX Gシリーズカメラで記録した映像と合わせて、効率的なポストプロダクションが可能です。
再生方法や編集方法に合わせた、
多彩な動画記録モード
多彩な記録フォーマット
映像制作のあらゆる現場のニーズに応えるため、センサーサイズをフルに活かした動画記録フォーマットを搭載。4Kを超える6K 30p 10bit記録やCinema4K、4K、3.3K、FHDなど多彩な動画モードにより、意図した映像表現に的確に応えます。豊富な情報量を持つ4:2:2 10bit記録もカメラ内部記録が可能で、撮影現場での機動力を担保しながらハイレベルな映像クリエイターのワークフローに対応します。
■動画記録モード(抜粋)
記録ファイル形式 | 動画画質 | 解像度 | フレームレート | ビットレート | YUV/bit | 音声圧縮方式 |
---|---|---|---|---|---|---|
MOV | 6K/30p/420/10-L | 5952×3968 | 29.97p | 200Mbps | 4:2:0, 10bit | LPCM |
6K/24p/420/10-L | 23.98p | |||||
6K/30p/420/10-L | 5952×3136 | 29.97p | ||||
6K/24p/420/10-L | 23.98p | |||||
5.9K/30p/420/10-L | 5888×3312 | 29.97p | ||||
5.9K/24p/420/10-L | 23.98p | |||||
C4K/30p/422/10-L | 4096×2160 | 29.97p | 150Mbps | 4:2:2, 10bit | ||
C4K/30p/420/10-L | 4:2:0, 10bit | |||||
C4K/24p/422/10-L | 23.98p | 4:2:2, 10bit | ||||
C4K/24p/420/10-L | 4:2:0, 10bit | |||||
4K/30p/422/10-L | 3840×2160 | 29.97p | 4:2:2, 10bit | |||
4K/30p/420/10-L | 4:2:0, 10bit | |||||
4K/24p/422/10-L | 23.98p | 4:2:2, 10bit | ||||
4K/24p/420/10-L | 4:2:0, 10bit |
※ 6K、5.9Kは連続記録時間が10分を超えると記録を停止します。
※C4K、4Kは連続記録時間が15分を超えると記録を停止します。
印象的なスローやクイックモーションを手軽に撮影
AF追従スロー&クイック
モードダイヤルのS&Qからすばやくアクセスし、スローやクイックモーションの世界を手軽に撮影できます。本機ではAF追従しながら、最大2.5倍スローから30倍クイックの4K動画、最大5倍スローから60倍クイックのFHD動画が記録できます※1。
※1 AFでは、最大5倍スロー(120fps)、MFでは、最大7.5倍スロー(180fps)の記録が可能。
映画のような印象的な映像効果を出せる
ライブクロップ
6Kで撮影しながら4K動画にクロップすることで、カメラを動かさずにパン/ズームイン/ズームアウトの処理を加えることが可能。カメラを固定したままスムーズな動きの撮影ができ、4K動画として残せます。これにより、カメラを左右にふらずに被写体をパン撮影することや、ズーム操作をせずになめらかなズームイン/ズームアウトができるなど、映画に使われるような映像効果を簡単に加えることが可能です。
パン/ズームイン/ズームアウトの効果を2~40秒間の任意の秒数でイーズ イン/イーズアウト /イーズインアウトに設定することも可能になりました。徐々に加速・徐々に減速・加速して減速するような緩急のある印象的な映像効果を得ることができます。
FHDの動画設定※もでき、FHDの場合は6Kからドットバイドットのトリミングを行いながら撮影できるため、さらに大きくズームやパンを行うことができます。
※FHD 60p動画画質に設定時は、4K 60pからFHDを切り出しての撮影になります。
パン(横・縦・斜めに流れる動き)
風景などの画角をスクロールするように横・縦・斜めに流すことで、場所の移動や時間の経過などを表現することが可能。映画やテレビ番組などでは、シーンチェンジなどに用いられる手法です。
ズームイン/ズームアウト(近づく/離れる動き)
中心を起点にズーム移動をする通常のズームだけでなく、画角内の被写体に合わせたズームイン/ズームアウトが可能。人物にゆっくり近づいたり離れたりすることで、その人の心情や心の移ろいも表現することができます。
多彩な映像表現
インターバル撮影
設定した時間間隔で自動的に撮影するインターバル撮影機能により、流れていく雲や天体の動く様子をダイナミックに表現できます。露出平滑化を行い、なめらかな露出変化による美しいタイムラプス動画を生成。撮影間隔は、1秒から99分59秒の間で(撮影間隔設定をOFFにすることも可能)、1秒刻みに任意に設定できます。撮影後は専⽤のソフトを使わずに、本体内で4K 60pのインターバル動画を作成することが可能です。
さまざまな撮影環境で、
カメラ操作を⽀える多彩なサポート機能
撮影をアシストする充実の撮影機能
コントロールパネル(SS/ゲイン操作)
撮影時の素早い判断と操作をアシストするために、動画用コントロールパネルを用意。写真撮影とは異なる、動画撮影・制作時に必要な設定項目にすることで、スムーズな作業をサポートします。
さらに、シャッタースピードと感度の単位も、3種類から選択可能。従来通りの「秒/ISO」の操作に加えて、一般的なビデオカメラと同じように扱うユーザー向けの「秒/dB」と、映画用カメラに慣れているユーザー向けの「角度/ISO」を用意。慣れ親しんだオペレーションタイプで、より円滑な映像制作に貢献します。
■SS/ゲイン操作=角度/ISO
■SS/ゲイン操作=秒/dB
■SS/ゲイン操作=秒/ISO
Logビューアシスト
V-Log撮影時に、LUT適用後の映像をモニターに表示し、納品時のルックを確認することができます。HDMI出力映像に対してもビューアシストを適用できるので、外部モニターでのルックの確認が可能。プリセットのLUT(Vlog_709)だけでなく、カスタムLUTを読み込んで適用できるので、さまざまな納品イメージに対応できます。
Logビューアシスト
VARICAM LUTライブラリを使用可能
VARICAM LUTライブラリは、複数の機器間で色を正確に共有できるよう、3つの異なるフォーマットで提供されています。
S9に読み込む際は、「.VLT」をご使用ください。
動画記録中の赤枠表示
動画記録中に画面全体に赤枠を表示することで、撮影ミスを防ぐことが可能です。赤枠表示は、ON/OFF選択できます。
フレーム表示
撮影時にさまざまなアスペクトのフレームを画面表示できます。各SNSに適したアスペクトを選択できるので、撮影後にトリミング編集せずにSNSヘシェアすることができます。
撮影環境に合わせてフレームの色やフレームマスクの透過度を変更することも可能です。
録音レベル表示
撮影画⾯に録音レベルメーターを表示。レベルによって4色カラーで表示するので、⾳割れが気になる範囲をよりきめ細かくチェックできます。音声入力の状態を確認しながら撮影できるため、直感的な録⾳レベル管理が可能です。
タイムコード
動画編集作業で必要なタイムコード記録にも対応(MOVの動画記録時)。動画記録中だけカウントアップするレックランに加えて、記録停止中(電源OFF中)もカウントアップするフリーランも可能です。
明るさを数値化・視覚化する「波形モニター(WFM)」表示
映像の白飛びを確認しながら撮影できる「波形モニター」表示機能を搭載。モニターに表示し、撮影中に映像の白飛びを確認することができます。
ゼブラパターン
閾値の異なる[ゼブラ1]、[ゼブラ2]の同時表示に対応しました。例えば「すでに白飛びしている部分」と「白飛びしそうな部分」を同じ画面で確認できます。さらに、輝度の上限と下限を設定してその範囲内をゼブラパターン表示できるので、スキントーンの測定や、V-Log時の18%標準反射板を使用した露出設定などに有効です。
①=80%以上、②=100%以上の設定例
輝度レベル設定
8bit輝度レベルにおいて、動画の基準である「16-235」・「16-255」階調だけでなく、写真と同じ「0-255」階調での動画撮影が可能。写真と動画を組み合わせた映像を作成する際、輝度レベルの合った編集が可能になります。10bit記録モードでは、「0-1023」「64-940」「64-1023」が選択可能です。
スポット輝度メーター
被写体のごく一部の範囲の輝度を測定する機能を搭載。測定枠は移動が可能なため、構図を決めた後に任意の位置の明るさを測ることができます。通常撮影時は-7~109%(IRE)の範囲を測定、%で表示。露出補正やISO設定を行うとリアルタイムで測定値に反映されます。さらにV-Log設定時はストップ単位に換算して表示。18%標準反射板を測りながら[0 STOP]に調整することで、正確な標準露出が得られます。
V-Log時
スタンダード時
©Viviana Galletta ※この写真はLUMIX S5で撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。
©Viviana Galletta ※この写真はLUMIX S5で撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。
ピーキング
MF時およびAF+MFのMF時、設定でAFS時の半押し中に、ピントのピーク位置が⾊つきで表⽰されるピーキング機能を搭載。被写体のどの部分にピントが合っているのかひと⽬で確認できます。ピーキング表⽰は、検出レベルに関係なく10種類の⾊から選択でき、分かりやすい表⽰を実現しています。
スマホのような操作感と視認性に優れたモニター
大型3.0型 約184万ドット フリーアングルモニター
約184万ドットの高精細3.0型フリーアングルタッチパネルモニターを搭載。光の反射を抑え、バックライト透過光の減衰抑制により、屋外での視認性向上と広視野角を実現しています。さらに、角度を自在に調整できるので、地面すれすれのローアングルや、腕を高く伸ばしたハイアングルなど、撮影の幅が大きく広がります。
撮影に最適なボタン配置
リアルタイムLUTボタン
モニターの上部に「LUTボタン」を配置したことで、ボタン1つで簡単にLUT設定画面にアクセスできるようになりました。撮影データへの色設定が従来よりも簡単になったため、よりダイレクトに自分の色を写真・動画に表現することができます。
長時間の撮影をサポート
USB Type-C 給電・充電対応
USB Type-C接続ケーブルを使って、本機をACアダプターやパソコンにつなぐと、バッテリーの消費を抑えて電源コンセントやパソコンから電力を供給(給電)しながら、撮影/再生が可能です。また、電源をオフにすればそのままバッテリーが充電されるので、バッテリーチャージャー(別売)を携帯していないときでもバッテリーをカメラ内部で充電できます。
- USB給電中も本機にバッテリーを入れてください。
- USB給電中、撮影など使用状況によって、バッテリーを消耗する場合があります。バッテリー残量がなくなると電源が切れます。
- USB給電中、周囲の温度が高かったり連続で給電した場合は、温度上昇から本機を保護するため給電できなくなる場合があります。本機の温度が下がるまでお待ちください。
さらに高度な配信のためのさまざまなサービスの提供
PCと連動しての高度な配信が可能
LUMIX Tether
カメラとPCをUSB接続し、PCの大画面でライブビュー確認しながら撮影ができます。シャッターレリーズのほか、絞り、シャッタースピード、ISO感度、ホワイトバランス、フラッシュなどの各設定をPC上で行えるので、スタジオでの人物撮影や商品撮影などのワークフローをアシストします。
複数台接続にも対応しているため、スタジオ収録やライブ配信にも便利にお使いいただけます。さらに複数台接続時に、任意のカメラの操作選択、LV選択、LVシングル・マルチの切り替えもすることができ、最大12台まで同時に表示できるマルチビューにも対応しております。
LUMIX Webcam Software(Beta)※
ライブ配信のさらなるご要望にお応えし、パナソニック製対象カメラをPC上でWEBカメラのように動作させるユーティリティーソフトウェア「LUMIX Webcam Software(Beta)※」を公開。パナソニック製対象カメラをUSBケーブルでPCとつなぐことでデジタル一眼カメラの映像をライブ配信等で使用することができます。
※本ソフトウェアと他の「LUMIX Tether」ソフトウェアとを同時に起動いただくことはできません(PCへの同時インストールは可能)。また、本ソフトウェアは開発中のベータ版のため、動作保証やユーザーサポートの対象外となります。
その他の特長
注意事項
- 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
- 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。