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梅雨時だけじゃない! 室内に生えるカビの予防と対策

監修:藤原 千秋
ライター:UP LIFE編集部
2020年6月23日 空気

住まいのカビと聞いて、すぐに思い浮かぶのは水周り。でも、それ以外の箇所でも油断していると、あっという間にカビの住み処になってしまうんです。そんな“部屋カビ”の発生を予防するには、どのようにすれば良いのでしょうか? そして、もし生えてしまった場合は? 掃除の専門家、藤原 千秋さんに教えてもらいました。

湿気が少ない時期も油断は禁物! 部屋カビが生える条件とは

「水周りに限らず、家の中にカビが生えるのはよくあること」と、藤原さん。その理由は、最近の省エネ住宅に見られる「高気密性」にあるそうです。

「熱や冷気を逃しにくい気密性の高さをもつ家は、言わば密閉容器のようなもの。室内の水分も抜けにくいので、湿気がこもってカビが好む環境となりがちなんです。カビの胞子は目に見えないので気付きにくいですが、屋内外を問わず存在しており、水分と栄養があれば成長してしまいます。特に結露が発生しやすい部屋や、加湿器を必要以上に利用している部屋、観葉植物や水槽がある部屋などはカビが生えやすいですね。また、風通しが悪いこともカビにとっては好条件なので、実家の自室など、普段は使われていない部屋でも注意しましょう」

では、換気などの湿気対策をしておけば、カビの発生を抑えられるということでしょうか?

「いいえ、実は湿度が高くないのに生えるカビもいるんです。先ほどお話しした高気密性住宅だと、水周りに発生しがちな黒カビが多いんですが、気密性の低くて湿気がこもりにくい住宅でよく見られるのは、白くてフワフワしたコウジカビや緑色の青カビ。黒カビは窓枠やカーテン、エアコンの内部や送風ルーバーなど、水分の多い箇所に発生しがちです。また、コウジカビは古い畳、青カビは壁や押し入れのほか、タンスの底や本棚の奥などの家具に生えやすいですね」

もちろん、こういった箇所以外でも注意は必要。

「カビは本当にいろいろなものを栄養源とするんです。たとえばカーテンなどの布、布団やマットレス、本、観葉植物の鉢や土のほか、CDなどに生えることも。昔の話になりますが、ビデオカセットテープのテープ部分に生えているのを見たこともあります。さらに、ホコリや洗剤なども栄養にするので、掃除をしていなかったり、しても中途半端だったりすると要注意ですね」

こうしたカビを放置していると、エサとするダニが増えるリスクもアップしてしまうもの。

「気持ちよく過ごすためには放置は厳禁。また、カビは自然界の分解者でもあるので、床や畳、壁など家自体の劣化にも繋がり、シロアリが住み着く可能性も高まるので、カビの予防と対策はしっかりと行うようにしましょう」

部屋カビを防ぐ方法は? 生えてしまったらどうする?

部屋カビを防ぐ方法は? 生えてしまったらどうする?

悪影響しかない部屋カビ。発生を予防するには、どのような方法があるのでしょうか?

「まずはとにかく換気! 押し入れ用の乾燥剤などもありますが、風を当てて乾燥させる方が効果を期待できます。心情的に換気しにくい長雨の時期なら、除湿機やエアコンの除湿運転を利用しても良いでしょう。なお、カビのリスクを抑えるための湿度は、50%から65%以下が無難。湿度計は時計に搭載されているものや、100円ショップなどで取り扱っているものでも目安としては十分なので、それぞれの部屋に置いておくのがオススメです。また最近のエアコンはスマホアプリなどで部屋の温度や湿度がわかるものもあります」

もちろん、こうした湿度コントロールだけでなく、掃除することも大切。

「カビの胞子がたまったままの状態を避けるために、掃除はサボらないようにしましょう。カーテンなど布製品の洗濯、布団干しといったこともまめに行いたいですね」

では、予防策が十分ではなくてカビが生えてしまった場合は?

「下手に拭き取ろうとすると、カビの胞子を飛び散らせたり広げてしまったりしますし、洗剤を使えばエサを与えることになります。ベストな方法は、消毒用エタノールを雑巾などに染み込ませて拭き取ること。消毒用エタノールが手に入らないなら、手指消毒用のジェルでも構いません。どうしても見つからない場合は、熱に強い箇所に限り水拭き後にスチームクリーナーを使ったり、当て布をしてアイロンをかけたりしても良いでしょう。なお、カビを拭き取った雑巾などはそのまま処分を。水洗いするとカビの胞子が飛んでしまうのでご注意ください」

空気中のカビ菌などを取り除けば、発生リスクも抑えられる

空気中のカビ菌などを取り除けば、発生リスクも抑えられる

屋内外を問わず存在するカビの胞子は、当然ながら部屋の空気中にも浮遊しています。そのため、空気清浄機や空気清浄機能を搭載したエアコンなどを利用して、空気をキレイに保つこともとても大切。こうした家電を選ぶ際は、カビの胞子などの微細な物質もキャッチできる高性能なフィルターを搭載しているかどうかも、しっかりチェックするようにしましょう。

「カビの予防には空気を動かしてこもらないようにすることが大切なので、その点でも空気清浄機やエアコンといった家電は役立ちます。ただし、空気を入れ替えることができるわけではないので、換気は欠かさないようにしましょう。また、フィルターの掃除を怠っていると実力が十分に発揮できません。さらにエアコンは内部にカビが生えることもあり、そのまま使うとカビの胞子を室内にまき散らすことになるので、久しぶりに運転させるときは念のため、窓を開けておくようにしましょう」

ちなみにパナソニックのエアコン『エオリア』なら、フィルターに付いたホコリを自動でかき取って集める“新・フィルターお掃除ロボット”を搭載。さらに、運転が終了するたびに内部を熱で乾燥させるほか、高濃度の“ナノイー X”を内部に充満させてカビの育成を抑えることも可能な“新・内部クリーン”機能も採用しているので、カビの心配をグンと減らすことができます。お手入れの手間が激減するのも、うれしいポイント。部屋カビに悩まされている方、予防したい方は、ぜひチェックしてみてください。

藤原 千秋(ふじわら ちあき)

監修・藤原 千秋(ふじわら ちあき)

主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して20年目。現在はライティングの傍ら監修、企画、広告、アドバイザリーなどの業務に携わる。プライベートでは三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著書監修、マスコミ出演多数。総合情報サイト『All About』家事・掃除・子育てガイド。

2020年6月23日 空気

記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。

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