【専門家監修】O脚が膝の痛みの原因に?原因や対策を解説

監修:柔道整復師 佐々木 純(ささき じゅん)
ライター:UP LIFE編集部
2020年9月15日 健康

左右の膝をくっつけることができますか?O脚は年齢を重ねると男女問わずなりやすく、ひざの痛みの原因となることがあります。筋肉をつけることでO脚の予防ができますし、少しずつ改善していくことも可能です。今回はO脚の原因とおうちで出来るセルフケアについて、骨と筋肉についての専門家である柔道整復師の佐々木純先生にお話しを伺いました。

O脚ってどんな状態?

O脚の女性

膝の痛みはケガだけでなく、姿勢なども影響して現れることがあります。
その1つがO脚です。O脚は一般的に両膝が外側に曲がってしまい左右の膝がつかない状態を言います。この状態は生まれつきのひとよりも、これまでの日常生活での積み重ねによって起きているひとが多いです。生きた証そのものといっても過言ではありません。
O脚の状態を放置すると見た目だけではなく、下半身太りや膝の痛みの原因になってしまうので、早めに対処することをお勧めします。

どうしてO脚が膝の痛みを招くのか。

脚と内部の骨のイラスト:(左)正常→(右)O脚で内側の関節軟骨がすり減った状態

膝の関節は、ももの骨の大腿骨(だいたいこつ)と、すねの骨である脛骨(けいこつ)、外側の腓骨(ひこつ)と膝の前から支えている膝蓋骨(しつがいこつ)によって、上下と前を挟まれた構造になっています。
O脚の状態が続くと、膝が外側へずれようとする力が加わります。この力によって膝の内側が潰れ、内側と外側の筋肉のバランスが崩れます。悪化すると軟骨がすり減ってしまい、痛みが生じてしまいます。

O脚の原因は骨盤?

女性が壁に沿って立ち、骨盤の少し上に手を入れているイラスト:前傾の場合はこぶしが縦か横に入る、正常の場合は猫の手が入る、後傾の場合は手のひらより狭い

O脚の原因は骨盤周りの筋肉の衰えや硬さです。
骨盤のタイプは大きく2種類に分類され、腰が反っている前傾タイプとおなかが出ているような姿勢の後傾タイプに分けられます。
ご自身の骨盤タイプがどちらかを、チェックしてみましょう。
壁に沿って立ち、骨盤の少し上に手を入れてみてください。もし、入らない場合は骨盤が後傾している可能性があります。また、拳が入るくらい隙間が空いていたら前傾している可能性があります。

O脚や膝の痛みの原因は座り方!?

普段何気なく座っている姿勢が筋肉バランスの乱れを引き起こし、O脚だけではなく、膝の痛みにも大いに影響します。
ではそもそもなぜ、脚を組んで座ることが、筋肉バランスの乱れを引き起こすのでしょうか。今回は座り方のタイプ別にその原因をご紹介します。もし当てはまってしまったら、いまはO脚でなくても予備軍です。早めに対策をしましょう。

1.座っているときに脚を開いてしまう。
脚が自然に開いてしまう場合は内ももの筋肉が弱くなっているサインです。内ももが弱くなると、立っていても脚を閉じられなくなりO脚になってしまいます。

2.座るときに脚を組んでしまう。
座るときに脚を組んでしまうのは、すでに崩れた骨盤の筋肉バランスを、その場しのぎでもいいから調整しようとするためです。脚を組まないと落ち着かない状態が続くと、膝の痛みだけではなく腰痛にも繋がってしまうので要注意です。

3.座っているときに膝を曲げているのがつらい。
膝を90度に曲げて座ることは、見た目がキレイなだけではなく、筋肉や骨にかかるストレスを最小限にしてくれます。座っているときに膝を曲げるのがつらい原因は、ももの前後で筋肉のバランスが乱れていることが原因です。ももの筋肉のバランスが乱れてくると膝の曲げ伸ばしがスムーズに行えず、膝の外側にも体重をかけてしまい膝の痛みやO脚の原因となります。

上記のタイプに共通しているのは、正しく座ることが意識できていないこと。まずは正しく座ることを意識して、筋肉バランスを少しずつ整えていきましょう。正しく座るためのポイントは「骨盤を立たせること」です。座った状態で、椅子と面している部分にあるコリコリとした骨「坐骨」を触ります。猫背だと、坐骨が触りにくくなります。触りやすい位置で座ることで、骨盤を立たせることができます。座るときは意識してみてください。

電車でも出来る!ながらセルフケア

健康は一日にしてならず。日々の小さな努力の積み重ねが非常に大事になってきます。筋肉をつけるのも癖を直すのも数か月はかかりますので、日頃の生活の中で取り組めることから実践していくことが大切です。今回はO脚や膝の痛みの対策だけではなく、姿勢も整えられるような立ち方を紹介します。電車の中でもできるので、ぜひ取り組んでみてください。

おしりの穴を閉めるように真っすぐ立つ→肩甲骨を内側に→顎を引き、目線を真っすぐ

1.おしりの穴を絞めるように、力を入れてまっすぐ立ちます。
2.力を入れたまま、ひじとひじを背中でくっつけるように肩甲骨を内側に寄せます。
3.顎を引き、目線はまっすぐ前を向きます。
このように、おしり、肩甲骨、顎を意識して立つこの姿勢が、筋肉をバランスよく使った立ち方です。力を入れていると意外と辛いと思いますが、ぜひ1駅区間キープしてみてください。

まとめ

今回はO脚についてご紹介しました。短期間では改善されませんが、少ない回数でも継続することで少しずつ改善します。ぜひ短い時間でもいいので続けてみてください。

佐々木 純(ささき じゅん)さん

監修:佐々木 純(ささき じゅん)

柔道整復師。千葉県内に接骨院開業後、予防医学を広めるために、各地で体操教室を開催。主幹する子供向けのかけっこ教室は走り方だけではなく身体の使い方や怪我の予防まで学べるとあって連日大盛況。身体の専門家として講演やメディア出演なども行い、幅広く活動中。

2020年9月15日 健康

記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。

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