歯周病、口臭、むし歯予防は歯間が肝!歯間ケアのポイントとは?
監修:遠藤 けい子(えんどう けいこ)
ライター:UP LIFE編集部
2023年5月12日
健康
むし歯や歯周病、口臭といったお口のトラブルに必要なデンタルケア。歯磨きは当然ですが、最近は歯間ケアにもスポットが当たっています。今回は「深沢ガーデン歯科」の遠藤 けい子先生に、歯間ケアのポイントについてお聞きしました!
お口のトラブルの元凶!プラークとは?
むし歯や歯周病は感染症だと話す遠藤先生。
「むし歯や歯周病などは、細菌によって引き起こされます。お口の中に潜む細菌は、700種以上。口内環境はひとりひとり異なり、家族同士で似通います。現代の生活を考えると、残念ながらこれらの細菌を完全にシャットアウトするのは難しいでしょう」。
またよく耳にするプラークとは、これらの細菌が人の口の中に残った食べかすを餌にして、産生したものだそう。
「歯の表面につく白いネバネバしたものがプラークです。プラークは歯にこびりついた細菌や、その細菌が人の食べかす中の糖やデンプンを食べて出した代謝物の集合体です。口内に細菌が存在せず、食べかすもなければ、そもそもむし歯も歯周病も起こらないのです」
プラークがつきやすい部分は?
プラークは繊維質の食材を食べることでつきにくくなったり、プラークになる前であれば唾液によって洗い流されることもありますが、やはりケアは必須です。特に、歯と歯の間(歯間)や奥歯、歯と歯茎の境目(歯周ポケット)など、プラークが溜まりやすい部分をしっかりケアしていくことが大切です。
プラークを取り除く!歯間ケアのポイントは?
遠藤先生いわく、最近の患者さんは歯磨きだけでなく、歯間ケアの意識も高まってきたそう。高齢の方の中にも、デンタルフロスなどを使った歯間ケアが習慣になっている方が増えているそうです。
「10年前に比べると、歯ブラシだけではケアとして不十分だということを理解している患者さんが増えています。デンタルフロスをはじめて見たという人はいなくなりましたし、歯間ケアの指導後、半数以上の方は毎日のケアが習慣化できているように思います」
それぞれの歯間に合ったツールを!歯間ケアの注意点とは?
歯間ケアの際は、どのような点に注意するとよいのでしょうか?
遠藤先生は、まずは口をゆすいで、食べかすを洗い流してほしいといいます。
「歯間ケアの前に、ざっと口内の食べかすを取ることが大切です。口をゆすぐことで、歯の間につまった大きな食べかすは浮き上がりますから」
その後、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使い、すべての歯と歯のすきまを通していきます。
「歯と歯のすきまには、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使ってプラークを取り除いてください。それぞれの歯間の幅はさまざまなので、大きさに合ったツールを使うのがポイント。歯間に差し込んだ際に、抜けなくなったり、逆にスムーズに入りすぎるものはサイズが合っていない場合が多いです。ちょうどよい抵抗を感じながら歯間に差し込めるものを選びましょう」
奥歯のプラークを取り除くには?歯間ブラシの使い方
さらに、奥歯は触りにくく、プラークが残りやすいそう。
「奥歯はL字型の歯間ブラシが使いやすいです。歯間ブラシだけでも前歯と奥歯で使い分けたり、ブラシやフロスの太さも歯間によって替えるのがベストです。また、水流によって洗い流せる歯間ケア製品もありますので、ご自身の扱いやすいものをセレクトいただくのがよいでしょう」
お口の健康が、将来の健康に
プラークのケアができていないと、むし歯や歯周病を引き起こします。
歯間にたまりやすいプラークをケアすることで、自分の力で将来の健康を築くということも可能かもしれません。
「歯間ケアは、将来の健康のために行う、いわば未来の健康貯金のようなもの。しかし、歯間ケアの方法は簡単でも、しっかりできているかどうかは、自分ではなかなかわかりづらいかもしれません。そういう時は、ぜひ歯科医院を頼ってみてください。使う道具から使い方まで、ひとりひとりのお口の健康に合わせたケアを提案してくれるはずです!」
監修 遠藤 けい子(えんどうけいこ)プロフィール
歯科医師。深沢ガーデン歯科院長。日本口腔インプラント学会、日本歯周病学会、アンチエイジング歯科学会所属。東北大学教育学部を卒業後、社会人経験を経て東京医科歯科大学歯学部歯学科に編入学。小学生の頃、プラークを顕微鏡で覗いた時の衝撃から歯科医師に憧れ、歯学部に学士入学した。卒業後は、同大学附属病院で研修を積んだのち、都内歯科クリニックに勤務。2021年、世田谷区にクリニックを開院。むし歯だけでなく、デンタルケアの相談など、歯のお悩み全般に対する専門知識とわかりやすい説明で定評を得ている。
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2023年5月12日 健康
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