家事はできる方がやればいい。家事分担をフラットに考える同性カップルの家事事情。

ライター:UP LIFE編集部
2022年7月26日 家事・くらし

「しない家事」の雑誌広告にご出演の南さんと吉田さんは、同性カップルの弁護士夫夫。2011年に結婚式を挙げ、2013年に法律事務所を立ち上げ、同性愛者であることを公言。仕事と家庭、双方のパートナーとしての暮らしを現在も続けられています。お2人の生活の場である自宅にお邪魔して、家事に関する話を伺いました。

「パナソニックのしない家事」雑誌広告のイメージです。

家事は、好きなことを自然にするのがいい。

※本記事はパナソニックから、「しない家事」の雑誌広告にご出演の南さんと吉田さんに、「ロボット掃除機」を提供した上、インタビューを依頼し、コメントの内容を編集して掲載しております。

2011年の結婚式から家族としての暮らしも長くなったと語るお2人は、職場も生活の場も同じです。共働きであること、また同性カップルであることから生まれた、家事についての考えを語っていただきました。

南さん:家事はお互いが好きなこと、得意なことを最優先にすることで、ストレスを感じないようにするのが1番大切かと思っています。また、それが自然にできるのが一番いい。

吉田さん:例えば私は子どもの頃から食べることが好きで、結婚する前から自分で料理をしていたので、作るのは好きなんです。人にご飯を作ってあげたいという気持ちはずっと変わりません。今その相手はパートナーの南くんです。だから料理は基本私の担当。彼が常に「おいしい」と食べてくれるのでたまに面倒くさくなっても苦にならない(笑)。

写真は吉田昌史さん

写真:吉田昌史さん

南さん:洗濯は私の担当です。実は洗濯物を干すということが好きだったんです。今は乾燥機能付きの浴室設備や洗濯機を使用するので干さない生活になりましたけれど、洗濯は変わらず好きですね。洗濯する衣類を集め回るのも役目です。

ベッドの周りに散らかっている吉田くんの靴下とか、バスタオル(笑)。パートナーの癖や習慣を認めると家事は楽しくなります。

写真は南和行さん

写真:南和行さん

家事の捉え方は2人それぞれ。共通項は、好きか嫌いか。

南さん:私の家事の捉え方は、自分がやっていることは含まれないんです。
例えば洗濯は、好きでやっているから家事とは思えない。その逆で、料理や暮らしに必要な買い物に行くことなど、面倒くさくてやり方がわからないそれらが、私にとっての家事です。なので家事は吉田くんがすべてやってくれている。私はやっていない、というイメージになるんです(笑)。

吉田さん:家事って文字通り家の事なので、ある意味日常することすべてが家事ですよね。ただ私の中では料理は特別で、家事を超えているのかも知れません。
好きな家事は面倒な時でも楽しめる。嫌いな家事は本当にただの苦行(笑)。

しなくていい家事だってある!?

南さん:嫌いな家事といえば、なんといっても掃除!しなくてもいい家事だと潜在的に思っているせいか、我が家ってほこりだらけなんです(笑)。どうしてこんなにほこりが出るんだろうって。掃除をしていないからほこりがますます溜まるという原因がわかりながら、いつも思っています。猫を飼っているので猫の毛問題もあります。私たち2人とも掃除を完璧にするという家事スタイルではない家庭で育った、という共通の事実も明らかになりました(笑)。

写真:二人が並んで話をしている様子

嫌いな掃除を「しない家事」に。ロボット掃除機が大活躍!

同性のカップルであるお2人は、家事についての考え方がシンプルでフラットです。家事を好き嫌いで捉えると、家電への期待値が上がるとのこと。掃除が嫌いだから掃除機をすぐ買いたくなる、そして使いこなさないうちにそのまま収納スペースの奥の方で眠ったままになってしまう。いわゆる掃除機難民だという南・吉田家に期待のロボット掃除機がやってきました。

我が家にも、部屋のスミがキレイな日々がやってきた!

吉田さん:実は一番気になっていた部屋のスミのほこり。たまに掃除機をかけても上手にできないから取りきれない。家具や物を動かすのも面倒なのでスミの汚れは見て見ぬフリでした。それをロボット掃除機がスミのゴミやほこりを私の代わりに取ってくれる。今まで気にし続けていたストレスがなくなり、ホッとした気分になりました。ああ、我が家にもついに部屋のスミがキレイな日々がやってきた!みたいな(笑)。

南さん:そうなんですよ。私たちは掃除がとにかく嫌いだから掃除機を買うことで掃除をする気を起こそうと思っていたところがあるんです。どうしても掃除しないといけないシーンも当然ありますし、それでもスミの掃除はしないまま。それをやってくれるので大助かりです!以前、平日の毎日の掃除は無理だから「土曜日の午前中は掃除の時間」にしようと2人で決めたことがありましたけど、結局1ヶ月も続かなかったんです。ロボット掃除機を使えば、スイッチを押すだけで毎日掃除ができる。床の上にゴミが溜まらないし、キレイな状態が続くというまさに好循環。わかってはいるけど私たちにはできないことをロボット掃除機はできるから凄い。

写真:ソファーに座って話をする二人と、床を走るロボット掃除機

外出先から操作できる。その手軽さと工夫が嬉しい!

吉田さん:私は元々家電が好きで、例えばネット経由で操作できて「こんな便利なことができます」という機能や工夫が凄く好きなんですよね。我が家のロボット掃除機は毎日学習して結果を出して、おまけに律儀に部屋の掃除マップまで報告してくれるんです(笑)。あ、昨日より進化した!と毎日ワクワクがあって楽しいし、こんなこともやってくれるんだと嬉しさもありますね(笑)。

南さん:外出先から操作できるのは大きなメリット。ロボット掃除機のスイッチ押してから家を出ようと思っていたのに忘れていたことを、外出先で気づいてもスマホから遠隔操作ができる。出かけた後に気づくうっかり忘れを後悔しなくてすむのは凄く嬉しい(笑)。

吉田さん:贅沢なのかも知れないけれど、そうした小さな手軽さや工夫って毎日生活する上でのプラスの影響は大きいなと思います。

写真:スマホの画面を二人で見ている様子

家事も、家族への思いやりで見方が変わる。

同性愛者であることを公言し、結婚して夫夫となることで世間との繋がりを積極的にとってきたという南さんと吉田さん。自分たち自身でストレスにさらされにくい環境を作りあげ、幸いにもお2人が接している人たちとは、ポジティブな関わりがほとんどだそうです。そうした中でも、時には「おかしい」と感じることもあると言います。相手の立場になって考えるコミュニケーションの難しさ、思いやりの大切さを実感されてもいます。お2人の関係においても大切なことは同じと言います。

南さん:私たちは、職場も家庭も同じという共同体です。そして同性カップルでもあるので、自然にお互いを思いやるという気持ちは育まれているように思います。これまで何かとストレスを抱えながら生活せざるを得なかった2人ですから、一緒に暮らしていくなら、居心地のいい楽しい場所にしたいと思うのは当たり前かも知れません。とは言え、もちろんちょっとした言い合いは、しょっちゅうです(笑)。

家事は1つのコミュニケーションツール。

南さん:家族というと、以心伝心のように気持ちが伝わるように考えてしまいがちですけど、実際は違いますよね。私は弁護士なので特に夫婦間のコミュニケーションの難しさを目の当たりに見てきています。小さなストレスが積もり積もって…。家事がきっかけになることもあります。私たちはその男女の役割や、当たり前から解放されているわけです。だからこそ、お互いを知ることは大切だと思っています。私たちはとにかくよく喋る。言葉のコミュニケーションをおろそかにしないように。言わずにわかることって案外ないですよね(笑)。自分が家事ができない時、それをお願いする相手に期待しすぎないことも大切、期待するなら家電に(笑)。家庭内平和のためにもしっかり家電に頼って「しない家事」をするというのが大事ですね。

写真:話をしている南さん

相手への感謝の気持ちを忘れない!

南さん:私は基本家事をやっている自覚がないので、私にとっての苦手な家事を毎日やってくれる吉田くんには感謝の気持ちしかありません。「美味しい料理を作ってくれてありがとう」「家の中の備品を常に買い揃えてくれてありがとう」洗濯の際の宝探し(靴下探しとか)の楽しみを作ってくれることも感謝ですね(笑)。

吉田さん:南くんはいつもそう言うんです(笑)。料理について言えば、南くんが食べたい物を考えるのは楽しいし、喜んで食べてくれるのは嬉しい。たまに私が家事できなくて南くんが代わりをしてくれる時は、慣れないことなので「手際悪いなぁ」と思っても(笑)、凄くありがたいと思う瞬間です。

写真:食事の準備で卵を割っている吉田さん
写真:二人で食事をしている様子

お互いの好き嫌い、得意不得意をしっかり把握して、ストレスのない家庭環境を作ろうとされている南さんと吉田さん。その自然な様子や相手を思いやる姿には、学ぶことが多いと感じました。そんな仲の良いお2人に最後の質問「今一番欲しい時間」「したいこと」は何かを聞いてみました。

南さん:私は、子どもの頃から大人になったら絶対したいことがあって。朝から夜までずーっとプラモデルを作り続けるということ。大人はお金も時間もあるだろうと思っていたのに、実際は全然そうじゃなかった(笑)。今は吉田くんと旅行に行ってのんびりしたいのが一番かな。

吉田さん:私も同じ。普段の暮らしの中では完全にオフにするのは難しいから日常生活から離れて別の場所でのんびりしたいよね。ロードムービーみたいにずーっと車で行きたいような感覚もあるね(笑)。

南さん:20代30代の頃は外の社会に向かってコミットしていこうと頑張ってきたけれど、だんだん自分自身の身の回りの生活を見つめていくようになるよね。

吉田さん:山の中で自然派カフェを開いてみるとか?

南さん:そうそう(笑)。

写真:二人が並んで座り、インタビューにこたえている様子(ななめ前から)

2人でいると本当に楽しいんです。ずっと一緒にいることがお互いの安心にも繋がっていると言う南さんと吉田さんの会話と笑い声は途切れることがありません。お2人の家事や暮らしの話を通して、新しい家族のカタチ、価値観を見せていただいたように思います。

写真:二人が並んで座り、インタビューにこたえている様子(正面から)

たくさんの素敵な話をありがとうございました。

2022年7月26日 家事・くらし

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