子どもが嫌がる歯磨きの原因と注意点!楽しくきれいに一人で磨けるコツ

子どもが一人磨きができるように導く方法についての監修:三木 崇裕先生
ライター:UP LIFE編集部
2022年11月2日
健康

そろそろ子どもに一人磨きをさせたいけれど、歯磨きを嫌がるので困っている、磨き残しが多そうで心配、そんな悩みを持っている親は多いのではないでしょうか。この記事では、歯の生え変わり時期の正しい歯磨きの仕方を知って、子どもが楽しくきれいに一人磨きができるように導く方法を解説します。

子どもが嫌がる歯磨き!一人磨きを習慣化させる時期は6歳からが重要

写真:子供が歯磨きをしているイメージ

6歳は、一人磨きデビューに最適な時期。それは、6歳頃から乳歯が永久歯に生え変わり始め、子ども自身も自我が芽生え、自分のことは自分でしたいと思うようになる時期だからだそう。

しかし、注意したい点もあります。小児歯科医師である三木先生によると、「6歳から9歳頃は歯が生え変わっていくため、さまざまな大きさの歯が混在していて、きれいに磨くのは簡単ではありません。そのため、子どもに自分で磨かせるようになっても、10歳前後までは親が仕上げ磨きやチェックをしてあげることが必要です」とのこと。

6歳以降の歯磨き習慣は、その子が生涯に渡り歯の健康を保っていけるかを左右します。楽しくきれいに一人磨きができるようにサポートしてあげましょう。

歯磨きを嫌がる原因と、嫌いにならないようにする方法

写真:子供の一人磨きをお母さんが見守るイメージ

生え変わり時期の6歳前後の子どもが歯磨きを嫌がるのは、どのような原因が考えられるでしょうか。
「寝る前だと眠くて機嫌が悪くなることがあります。とはいえ、歯磨きしない子をそのまま放っておくと、睡眠中にむし歯菌が増殖してしまい、むし歯リスクが高まります。寝る直前の遅い時間ではなく、晩ご飯を食べた後やお風呂に入る時など、早めの時間に済ませてしまうのがよいでしょう」と三木先生。

また、歯磨きが痛くて不快という場合もあるとのこと。「歯ブラシのヘッドが子どもにとっては大きい、毛が硬いことが考えられます。その場合は、ヘッドが小さくて毛がやわらかい歯ブラシに替えるのがおすすめです」と三木先生は話します。

もし仕上げ磨きが痛くて嫌がっているなら、どうすればよいでしょうか。三木先生によれば「歯ぐきが傷つかないように気をつけて、やさしく磨くことが大切です。力が入りすぎないように歯ブラシは鉛筆持ちするようにしましょう。また、仕上げ磨き用の歯ブラシも、毛先のやわらかいものを選ぶといいですね」とのこと。

歯磨きの時間を楽しい時間にすることがポイント!

歯磨きや仕上げ磨きの際に、親が急かしたりイライラしてしまったりすると、子どもは歯磨きの時間にマイナスイメージを持つようになってしまうかもしれません。嫌がってなかなか歯磨きしようとしなくても、最終的に磨いたならほめてあげて、なるべく歯磨き時間を楽しい時間にするように心がけましょう。

9割のママが子どもの歯磨きに不安を感じたことがあると回答!子どもの歯磨き実態調査

子どもの歯磨きについて、実際には、どのようなことで悩んだり不安に感じたりしているのでしょうか。そこで、パナソニックでは、子どもの歯磨き事情について、小学校低学年のお子さまを持つママ100名にアンケート調査*を実施しました。

まず、「お子さまがきちんと一人磨きができているのか不安に感じますか」という質問に対しては、「とても不安」「やや不安」と答えた方は90.0%と、多くのママが不安を感じていることがわかりました。

9割のママが子どもの歯磨きに不安を感じたことがあると回答!子どもの歯磨き実態調査

また、「歯医者さんに、お子さまの磨き残しが多いと言われたことがありますか?」という質問に対しては、「よくある」「たまにある」と答えた方は57.0%でした。チェックしているつもりでも、磨き残しをなかなかなくせない、とお悩みのママも多いのかもしれません。

9割のママが子どもの歯磨きに不安を感じたことがあると回答!子どもの歯磨き実態調査

三木先生によると、「6歳以降は良い歯磨き習慣を身につけたい時期ですが、歯磨きの大切さを理解して、歯の形や磨き方、適度な力加減などを身につけるには時間がかかります」とのこと。

さらに、「お子さまの歯磨きに関することで、ストレスを感じたことがありますか」という質問に対しては、「とてもある」「たまにある」と答えた方は68.0%となり、半数以上の方がストレスを感じているようです。

9割のママが子どもの歯磨きに不安を感じたことがあると回答!子どもの歯磨き実態調査

なお、ストレスを感じる理由として上位に挙げられたのは、1位が「歯磨きが雑であったり、短時間で終わらせようとする」で77.9%、2位が「歯磨きを促しても、いつまでも磨かない」で52.9%でした。

9割のママが子どもの歯磨きに不安を感じたことがあると回答!子どもの歯磨き実態調査

「歯磨き嫌いなお子さまも少なくないですが、歯は一生の財産になります。親子で一緒に楽しく磨くなど、ぜひ工夫してみてください」と三木先生は話します。

6歳からの子どもの一人磨きの6つのポイントと注意点

写真:子供が歯磨きをしているイメージ

6歳以上になったら、子どもが自分で歯磨きできるように、楽しく習慣づけることが大切なことはわかりましたが、注意点がいくつかあるとのこと。「6~9歳頃のお口は、永久歯と乳歯が混在しており、とても複雑で磨きにくくなっています。歯の磨き方を子どもに少しずつ教えてあげることが必要です」と三木先生。

ここでは、以下の三木先生が教える一人磨きの際に気を付けるべきポイントや注意点を紹介します。それぞれに注意しながら、子どもの成長に応じて習慣づけをしていきましょう。また、1日1回は磨き残しがないかチェックし、親が仕上げ磨きをしてあげることも大切です。

写真:親子で歯磨きをしているイメージ

ポイント1:永久歯と乳歯の混在による磨き残しに注意する

「磨き残しはむし歯の原因になるため、 “細かな動き”で歯垢をしっかり除去することが大切です」

ポイント2:磨きにくい奥歯に届くような歯ブラシを選ぶ

「磨き残しを避けるため、お口の奥までしっかり届くように、歯ブラシは“ヘッドが小さくて薄いもの”を選びましょう」

ポイント3:歯ブラシの毛先は歯ぐきに当たっても痛くない、やわらかいものにする

「歯ブラシの“毛先はやわらかい毛のもの”にします。毛先が硬いと、歯ぐきにあたったときに痛いので、子どもが歯磨きを嫌がる原因になるためです」

ポイント4:歯医者さんで習ったブラシの当て方を家でも実践する

「歯医者さんでブラシの当て方を指導してもらい、奥歯や歯が重なっているところにも正しく当てられるように家でも実践するようにしましょう」

ポイント5:歯磨きを楽しく感じられるように工夫する

「夕食後などに親子で歯磨きの時間を持ち、親が正しく磨いている姿を見せます。丁寧に歯磨きをすると、歯がツルツルになって気持ちいいね、という積極的な見方を伝え、歯磨きを楽しい習慣にしましょう」

写真:親子で歯磨きをしているイメージ

ポイント6:磨き残しが少ない「子ども用の電動歯ブラシ」を使用する方法も

「子ども用の電動歯ブラシを使うのも一案です。子どもがブラシを細かく動かすのは難しいですが、電動なら細かく振動して、磨き残しがしにくくなります」

まとめ

子どもが嫌がることの多い歯磨きは、楽しい習慣にする工夫が大切です。特に生え変わり時期の子どもの口内は乳歯と永久歯が混ざっていて複雑で、歯も歯ぐきも繊細です。歯ブラシのヘッドを小さくて毛先がやわらかいものを選ぶようにしたり、磨き方も力を入れ過ぎて歯ぐきを傷つけないように注意したり、親が一緒に磨いたりして、歯磨き時間をできるだけ楽しい時間にしてあげる工夫をしましょう。

子どもが一人磨きができるように導く方法についての監修:三木 崇裕先生

三木 崇裕先生

小児歯科学会所属:小児歯科専門医
明海大学病院:小児歯科臨床助教
三木歯科・小児歯科 副院長

*[調査概要]

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:20歳~69歳、小学校1年生~3年生のお子様がいる女性
  • 有効回答:100名
  • 調査期間:2022年7月4日(月)~2022年7月6日(日)
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査機関:楽天サイト株式会社

子どもの一人磨きデビューをサポート!子どもの複雑なお口を考えた独自設計の「キッズドルツ」

子どもの口は小さく生え変わり中の歯は複雑で、歯や歯ぐきも繊細です。ここからは、歯科医師が推奨※1する「ヨコ磨き」ができ、子どもの複雑なお口を考えた独自設計の、パナソニックの子ども用電動歯ブラシ「キッズドルツ」の特長をご紹介します。

特長1:生え変わり時期の複雑な口内でも磨きやすいブラシ形状

先端の毛丈が長い、お子さまの口に合わせたこだわりのエッジ形状ブラシで、ヘッドも薄型を採用。小さいお口に入れやすく、奥歯や歯の裏側、歯が重なったところ、まだ小さい永久歯など、磨き残しが多くなりやすいところにも毛先がしっかり届くように工夫しています。

お子さまのお口に合わせた形状でブラシの先端が長い エッジ形状
特長1:生え変わり時期の複雑な口内でも磨きやすいブラシ形状

通常の歯ブラシ(左)、パナソニックのこども用薄ヘッドブラシ(右)

特長2:正しい磨き方が身につく「押しつけ防止センサー」

キッズドルツは、強い押しつけを検知すると、音でお知らせします。強すぎるブラッシングを防ぎ、歯ブラシを当てるちょうどいい力加減を覚えられるので、歯や歯ぐきを傷つけない磨き方が身につきやすくなっています。

写真:子供がキッズドルツで歯磨きをしているイメージ

また、「さらにやさしい」振動モードもあり、はじめて使用するお子さまでも安心です。振動モードは、「ふつう」「やさしい」のほか、「さらにやさしい」もあり、その子に合った振動を選べます。最後に使った振動モードを記憶するので、使う度に調節する必要もありません。

特長3:歯や歯ぐきが繊細な子どもにも安心の「リニア音波振動※2

歯ぐきの形状に沿ってヨコ方向へ細かく動く「リニア音波振動※2」で、ブラシを歯に当てるだけでやさしくきれいに磨けます。また、手動では再現しにくい約1mm以下のとても細かな振幅で、むし歯の原因になる歯垢を素早くきれいに除去します。

写真:子供がキッズドルツで歯磨きをしているイメージ

特長4:子どもが使いやすい設計&機能

キッズドルツは、さまざまな機能を備えながらも、ブラシ込みで約95gと、軽量で子どもでも扱いやすい形状を実現しています。

※1 バス法、スクラビング法。歯科医師400名の89.3%が推奨。2021年2月調査実施。当社調べ。
※2 音波領域内での振動

*写真、イラストはすべてイメージです。

2022年11月2日 健康

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