本当に設置できる?ドラム式洗濯機を購入する前に確認すべき4つのこと

ライター:UP LIFE編集部
2023年6月1日
家事・くらし

洗濯機を購入後、「設置スペースに入らない」「ドアに引っかかって通らない」「コンセントや水栓、排水口の位置が合わない」などのトラブルはつきものです。そこで本記事では、洗濯機購入前に確認すべきポイントをご紹介します。

まずは、洗濯機の搬入経路が確保できるかをチェック!

洗濯機を設置するには十分な搬入経路の確保が必要です。そのため、建物の入口、エレベーター、階段、玄関、廊下、設置場所の入口といった、洗濯機が搬入されるときに通る場所の幅や高さ、奥行きをチェックしましょう。

エレベーターや階段の踊り場スペースなどは見落としがち

特にエレベーターの搬入や階段・踊り場のスペースといった室外の搬入経路や玄関ドア、廊下の手すりなどは、見落としがちですので気を付けて確認してみてください。
また、らせん階段や曲がるコーナーが多い特殊な構造をした住宅では、搬入が困難なことも。こちらも購入前に忘れずに確認しましょう。

洗濯機を設置するスペースは確認を念入りに!

洗濯機の搬入確保も大事ですが、設置スペースはさらに確認することが多い場所です。まずは防水フロアーのサイズを確認しましょう。

まずは防水フロアーのサイズをチェック!

防水フロアーとは、「防水パン」「洗濯機パン」とも呼ばれるプラスチック製のもので、洗濯機の下に設置して結露による水滴から床を守ったり、万が一の水漏れを防ぐ役割があるので、防水フロアーがない場合は設置をおすすめします。
この防水フロアーの外寸と内寸を測って、購入候補の洗濯機のパンフレットや商品サイトを確認し、きちんと置けるかどうかのチェックが必要です。特にドラム式洗濯機は縦型洗濯機と比べて、サイズが大きいため、必要箇所の測定は購入前に必ず行うようにしましょう。
また、縦型と異なり横開きにドアが開くドラム式洗濯機を購入予定の場合、ドアが壁に接触しないか、ドアで通路がふさがらないかを確認し、右開きにするか左開きにするかドアの開く向きを確かめるのも大切です。

壁と洗濯機の距離も確認しよう

洗濯乾燥機を設置する際は、消防法によって前面を開放し、壁面と洗濯機の間に一定以上の隙間をあけなければなりません。距離は機種ごとに異なるため、カタログまたは取扱説明書で確認しましょう。

新聞紙の見開きで設置スペースや搬入経路をチェック!

女性が開いた新聞紙を使って空間のサイズをチェックしているイラスト

洗濯機の設置スペースや搬入経路をシミュレーションする際に便利なのが新聞紙です。購入したい洗濯機の寸法に新聞紙の大きさをサイズ調整して折り畳み、置きたいスペースに置けるか、搬入経路から入るか、コーナーは曲がるか、入り口のドアから入るかなど、シミュレーション用に用いると便利です。
また、新聞紙を設置場所に置いて、ドラム式洗濯機の右開きと左開き、どちら向きの扉を使った方が便利かなどを確認するのにもおすすめです。

排水ホースの取り付けは大丈夫?排水まわりも要チェック!

排水ホースの取り付け位置のチェックも忘れずに!

排水口が本体の下に隠れる(真下排水)場合は、排水パイプが洗濯機の内部部品を傷つけないよう、排水パイプの高さを確認する必要があります。防水フロアーの四隅が高くなっている場合は、設置面の高さと排水パイプの高さの差を測り、差が5mm以上45mm未満の場合は、本体と設置面の高さスペースを約2cm確保できる別売品の「フロアーあて板」を使用すれば、設置が可能になる場合があります。排水パイプがない場合は別売品の「真下排水ユニット」を使用、また、排水ホースが足りない場合も、別売品の「延長用排水ホース」の利用で解消できますので、購入の際にお買い求め予定の販売店に相談しましょう。

コンセントや水栓の位置確認も忘れずに!

ドラム式洗濯機は、本体高さが1mを超えるタイプが多く、築年数の古い物件では、高さ1m未満に蛇口が取り付けられていることがあり、ドラム式洗濯機が蛇口の高さを上回って設置できないことがありますので、確認してみましょう。また、蛇口の形状も重要です。洗濯機用水栓または横水栓かどうかのチェックも必要です。

蛇口位置が低い場合は、高さを変更できる水栓を利用

蛇口の位置が低くて設置できない場合には、蛇口を高い位置に変えることができる水栓を利用しましょう。大掛かりなリフォーム工事は必要なく、蛇口位置を十分に高くすることが可能です。
また、洗濯機用電源コンセントの位置が洗濯機本体にあたらないかどうかも必ず確認してください。漏電防止の観点から、洗濯機用電源コンセントは、蛇口よりも高い位置にあるとよいでしょう。

蛇口の形状が洗濯機に合っているか確認する

洗濯機に付属の給水ホースは、洗濯機用水栓または横水栓のみ使用できます。
洗濯機置き場に設置されている蛇口が、万能ホーム水栓、洗濯機用ワンタッチ水栓、自在水栓、カップリング横水栓の場合は、別途パーツが必要になったり、蛇口の交換工事をしなくてはならなかったりすることがあるので、ご自宅の蛇口の形状が洗濯機ときちんと合うか、事前にしっかり確認しておきましょう。

まとめ

洗濯機を購入する際は、搬入経路や設置場所を正しく測定することで、置けるサイズの洗濯機を正しく把握することができ、洗濯機選びの幅を増やすことができます。
「ドラム式が欲しいけど、大きくて置けない…」と、あきらめていたけど、ドラム式の設置スペースやドアの開くスペース、搬入経路をきちんと測ってみれば、「実は置ける!」と分かることも。また、これらを事前に確認しておくことで、購入したい洗濯機を販売店でスムーズに選ぶことができます。
洗濯機の購入を検討されている方は、ぜひ本記事を参考に、事前の確認を行ってみてください。

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2023年6月1日 家事・くらし

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