歯科衛生士がアドバイス!
水流洗浄器 ジェットウォッシャー 使い方のコツ
「なぜ歯と歯の間に食べカスが詰まるの?」「歯垢って何?なぜ増えるの?」など、歯にまつわるたくさんの疑問。自分の口の中のことなのに、実はよく知らない…という方も多いのではないでしょうか。
一生使い続ける大切な歯だから、上手にケアして長いお付き合いをしたいもの。
そこで、歯科衛生士さんに、歯の基礎知識やオーラルケアの最新トレンド、そして『水流で洗い流す』ケアができるジェットウォッシャーの使い方のコツについて、教えていただきました。
*弊社から歯科衛生士さんに依頼し、頂いたコメントを編集して掲載しています。
身近だけど実は知らない!?歯の基礎知識
口の中はデコボコ。どこにでも食べカスが詰まる隙間がある
「歯並びは人それぞれ違うもの。左右・上下の生え方はもちろん、歯の形も違うし、同じ人でも年齢によって違ってきます。だから、人それぞれ、その時の自分に合ったオーラルケアが必要。歯は1本1本が独立して口の中に生えているので、どうしても口の中に隙間ができます。口の中はデコボコしていて、どこにでも食べカスが詰まる隙間があるんです。
細かな食べカスは、唾液に混ざって口の中を浮遊しています。それらが舌の上に積み重なり、発酵してしまうことも」
汚れを落とし、さらに水流で洗い流す
「口の中に残った食べカスは、菌のエサ。菌のかたまりが、歯垢です。口の中は温かくて湿度が高く、菌にとっては最高の環境。だから、どんどん増殖していきます。増えた歯垢に、むし歯の原因菌が住み着けばむし歯の、歯周病の原因菌が住み着けば歯周病の原因に。
こうした汚れを落とすには、歯磨きやフロスが有効です。さらに、水流で、剥がした汚れをしっかり洗い流しましょう」
歯周ポケットは深くしないことが大切
「歯周ポケットは、健康な歯ぐきにもあるもの。健康な場合、歯周ポケットは浅く、常に唾液などで潤っています。浅い小川のように、常に洗い流されているイメージですね。
歯周ポケットに食べカスなどの汚れが詰まると、水の流れが悪くなります。詰まったところに水圧がかかって、溝が深くなってしまう。空気が嫌いな歯周病の原因菌は、空気が届かない深い歯周ポケットの奥へと潜っていき、増殖してしまうのです」
検査で現状とリスクを把握して、自分に合ったオーラルケアを
「口の中の健康維持のためには、自分の口内の現状把握が大事。定期的に検査をして、現状を把握しましょう。最近は、自分の口の中にどんな菌がどのくらいいるのかを測定できる医院も増えています。口の中の形状も、口の中にいる菌の種類も、その量も、人によって千差万別。一人ひとり違うので、検査で自分の現状とリスクを把握し、自分に合ったオーラルケアをしましょう。
歯磨きとフロスの『歯垢を落とす』ケアに加えて、時間を有効に使いたい方には『水流で洗い流す』ケアを取り入れていただきたいですね。例えば、部屋をホウキだけで掃除するより、モップや掃除機も使った方がきれいになるでしょう?口の中も同じように、いい道具を使ってケアすると、よりきれいになりますよ!」
水流で汚れを洗い流す!ジェットウォッシャー使い方のコツ
歯間や歯周ポケット、歯の表面の汚れを、水流で洗い流すことができるジェットウォッシャー。歯科衛生士さんに、使い方のコツを教えてもらいました。
歯と歯ぐきの境目に沿うように
「歯と歯ぐきの境目に沿ってノズルを動かして。水流が歯周ポケットに入り込んで、汚れを洗い流します」
奥から前へと水流をあてていく
「前歯を先にきれいにしても、奥から汚れが流れてきてしまいます。奥から先に水流をあてて、ノズルを徐々に前へと移動させて」
歯と歯の隙間、三角地帯を狙って
「歯間ブラシが入るところを中心に、しっかり水流をあてて。水は自在に形を変えるので、隙間の大小にかかわらずしっかり汚れを落とせます」
やさしい刺激で歯ぐきケア
「水流の心地よい刺激で、歯ぐきをやさしくケアしましょう」
矯正治療中は、矯正器具まわりを重点的に
「矯正器具を着けていると口内のデコボコが多くなり、より詰まりやすい状態に。器具まわりは重点的に水流をあてて。ワイヤー下にノズルを入れるイメージで」
矯正治療中の歯ぐきケアも
「矯正治療中は歯ぐきが柔らかく、炎症が起きやすいので、しっかり歯ぐきケアを」