Lens Knowledge

Lens Technology 小型軽量と高画質を支える先進のレンズテクノロジー。 Lens Technology 小型軽量と高画質を支える先進のレンズテクノロジー。

画角と焦点距離とは?

撮像センサーに写し込まれる被写体の範囲を角度で表したものが画角です。画角の角度が広いものほど焦点距離は短くなり、狭いものほど焦点距離が長くなります。焦点距離が短く、広い画角のレンズのことを「広角レンズ」といい、焦点距離が長く、狭い画角のレンズを「望遠レンズ」といいます。デジタル専用規格マイクロフォーサーズに準拠するルミックス G マイクロシステムは、撮像センサーの対角寸法が35mm判フィルムの対角寸法の1/2のサイズに小型化されているので、焦点距離を35mm判カメラに換算するとちょうど2倍になります。たとえば25mmレンズの画角は47°で、35mm判カメラの50mmレンズと同じ画角ということになります。

FISHEYE 8mm (16mm) イメージ
7mm (14mm) イメージ
12mm (24mm) イメージ
14mm (28mm) イメージ
20mm (40mm) イメージ
25mm (50mm) イメージ
30mm (60mm) イメージ
35mm (70mm) イメージ
42mm (84mm) イメージ
45mm (90mm) イメージ
60mm (120mm) イメージ
100mm (200mm) イメージ
140mm (280mm) イメージ
200mm (400mm) イメージ
300mm (600mm) イメージ
400mm (800mm) イメージ

F値(絞り値)とは?

レンズの明るさは、レンズ有効径と焦点距離で決まります。焦点距離をレンズ有効径で割った値をF値とよび、この数値が小さいほど明るいレンズ(大口径レンズ)であることを示します。明るいレンズは、暗所でより速いシャッター速度で撮影できたり、背景を大きくぼかすことができるなどのメリットがあります。

F値とは? 説明図 F値とは? 説明図

被写界深度とは?

ピントの合っている被写体の範囲(奥行き)のこと。焦点距離が長い(望遠レンズ)またはF値が小さい(明るいレンズ)ほど被写界深度は浅くなり、焦点距離が短い(広角レンズ)またはF値が大きい(暗いレンズ)ほど深くなります。被写界深度が浅いと、背景をぼかして被写体を浮き上がらせるような表現がしやすくなり、被写界深度が深いと近景から遠景までピントの合っている状態(パンフォーカス効果)で写すことができます。

F2.8 イメージ

F2.8

F22 イメージ

F22

撮影倍率とは?

実際の被写体の大きさを、イメージセンサーにどのくらいの大きさで写し撮ることができるかを数値化したもの。たとえば、実際の大きさが10mmの被写体をイメージセンサー面では、5mmの大きさに写せるレンズの場合は、0.5倍率となります。また、10mmの大きさで写せるレンズの場合は1.0倍率になり、このことを「等倍(1x)」とよびます。

0.25x イメージ

0.25X

0.5x イメージ

0.5X

1.0x イメージ

1.0X

遠近感とは?

近くの被写体と遠くの被写体の距離感のことをいいます。レンズが広角になればなるほど、手前の被写体は大きくなり、後ろの背景は小さく写ります。被写体と背景の大きさに違いがあるほど遠近感は強くなり、背景が大きく距離をおいて広がっているように見えます。また、レンズが望遠になるほど手前の被写体と背景の距離感がなくなり、圧縮効果が生まれます。下の4点の写真は焦点距離の異なるレンズで撮影しました。パラソルの大きさはどのレンズも同じように撮ってありますが、背景との距離感が違います。広角だと背景の海は遠くに見え、望遠になると海とパラソルが近くに見え、距離感がない写真になります。

14mm (28mm) イメージ

14mm (28mm)

25mm (50mm) イメージ

25mm (50mm)

45mm (90mm) イメージ

45mm (90mm)

100mm (200mm) イメージ

100mm (200mm)

MTFとは?

Modulation Transfer Functionの略。レンズの性能を評価する指標のひとつで、被写体の持つコントラストを、どれくらい忠実に再現できるかを数値化したものです。グラフの縦軸はコントラストの再現率(%)、横軸は画面中心からの距離(mm)を表しており、サジタル(同心円方向の出力)の「S」とメリジオナル(放射方向の出力)の「M」について、それぞれ低周波(20本/mm)・高周波(40本/mm)の2つの周波数で評価します。実線がサジタル方向を表し、点線がメリジオナル方向を表します。グラフの上部(100%)に近いほど描写力の高いレンズとされ、低周波が高いほどコントラストが高い(ヌケの良い)レンズで、高周波が高いほど解像力が高いレンズであるといえます。

MTFとは? 説明図

レンズ名称の見方

パナソニックのレンズ名称には、主な仕様が組み込まれています。読み取るだけでレンズ選びのおおよその参考になります。

LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm / F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S. HD LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm / F4.0-5.6 ASPH./ POWER O.I.S. HD

❶ レンズシリーズ名称 パナソニックでは「ルミックス G レンズ」をはじめ、より美しい描写力を追求した「ルミックス G X レンズ」や「ライカ DGレンズ」の3シリーズがあります。
❷ ズームの名称 ズームレンズであることを表しています。
❸ 電動ズーム ズーム調整がしやすい電動ズーム(Power Zoom)の搭載を表しています。
❹ 焦点距離 この数値が小さいほど画角が広く(広角)、大きいほど画角が狭く(望遠)なります。左側の数値はワイド端(広角端)の焦点距離、右側はテレ端(望遠端)の焦点距離です。
❺ F値(絞り値)この数値が小さいほど明るいレンズになります。左側の数値はワイド端開放F値、右側はテレ端開放F値。(ズーム途中は中間のF値となります。)
❻ 非球面レンズ 非球面レンズ(Aspherical Lens)の採用を表しています。
❼ 手ブレ補正機能 光学手ブレ補正機能(Optical Image Stabilizer)搭載を表しています。