パナソニック電池の「長もち」への挑戦
パナソニックは、1931年に乾電池の自社生産を開始して以来、
長もちで安心して使える乾電池を目指して開発・製造を続けてきました。
お客様のために少しでも長く、という気持ちでひとつずつ技術を磨き、今日も限界に挑戦を続けています。
限られた制約の中で、進化を目指す。
乾電池の構造は、とてもシンプル。構成される部品も、基本的には変わりません。そうした限られた制約の中で、長もち性能をさらに高めるために、パナソニックはひとつひとつの技術を磨きつづけています。その結果生まれたのが、世界No.1※1長もちの単3形アルカリ乾電池「エボルタNEO」です。
※1 世界一長もちする単3形アルカリ乾電池(LR6)として。ギネス世界記録™に2017年10月2日認定。2022年10月1日再認定。IEC基準における全放電モードの平均値より。250mA 1日1時間放電 終止電圧0.9Vなど(温度:20±2℃、相対湿度:(55+20,55-40)%)
材料・構造・工法、すべてを追求。
乾電池の長もち性能は、いかに電池内にスペースを確保し、すき間なく材料を詰め、材料同士を効率よく反応させられるかにかかっています。パナソニックは、材料・構造・工法の3要素を革新した乾電池であるエボルタを2008年に発売。2017年発売のエボルタNEOで、さらに長もち性能の向上に成功しました。たとえば構造の面で言うと、正極と負極を隔てるセパレータという紙のような部品の薄型化を実現。材料の入るスペースをさらに拡大させました。ただ薄くするだけでは正極と負極をきちんと隔てられなくなる問題を、繊維自体の緻密化によって解決したのです。こうした小さなトレードオフの解消を積み上げることで、より高性能な電池をつくっています。
品質を維持して、お客様に届ける。
長もち電池を安定的に生産してお客様のもとへ届けるために欠かせないのが、工場における製造(工法)の精度です。エボルタNEOは、中にすき間なく材料が入っている設計のため、各パーツを組み合わせる機械同士の動きが非常にシビア。お客様に電池を確実に届けるために、精密なものづくりを高速スピードで行っています。たとえば、筒の形をした缶の中に、円筒型の正極材料を差し込む時も、少しのズレで挿入ミスに。こうした課題を、緻密に設計した独自の生産ラインと、最後のわずかなズレを見極めて調整する人の技で乗り越えています。精密な機械と、繊細な人の感覚、両方の絶妙なバランスで、エボルタNEOは品質を維持しながら生産されているのです。
長もち性能10%アップ。
材料・構造・工法における課題をひとつひとつクリアしていった結果、2017年、エボルタと比べて長もち性能が約10%アップしたエボルタNEOをお客様に届けられるようになりました。「10%」と聞くと、大きな変化には聞こえないかもしれません。しかし乾電池は、リモコンのような小電流機器からストロボのような大電流機器まで、多種多様な機器に使われるもの。身近などんな機器においても同様に性能を向上させた電池を世の中に行きわたらせるというのは、実は非常にハードルが高いことなのです。
トップランナーとして、もっといい未来へ。
1本の乾電池がより長もちになれば、交換の手間が減るだけでなく、廃棄本数をその分減らすことにもつながります。乾電池は、もっと環境のことを考えたエネルギーになれる。パナソニックは、長もち性能のトップランナーとして、これからも走りつづけます。
- イラストはすべてイメージです