もっと知ってほしいVIOケアのこと
デリケートゾーンだからこそ心地よくケアしてほしい。
だから、VIOはおうちでケアしませんか?
VIOの疑問に専門家が答える「教えて! VIOケアのこと」
原 かや (はら かや)先生
日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医・指導医。
東京女子医科大学卒業後、同形成外科学教室入局。同大学形成外科学教室助教を経て、2015年に八重洲形成外科・美容皮膚科を開設。
形成外科の治療はもちろんのこと、美容医療でもきめ細かい患者様に寄り添ったアドバイスを提供。
レーザーと形成外科の知識をベースに安心できる「美のかかりつけ医」的存在。
http://yaesukeisei.com/
*弊社から原かや先生に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。
Q1.VIOをケアしている人は多いのでしょうか?
私の個人的な感覚ですが、年々増えてきているように思えます。20代、30代の若い世代はエチケットとして処理をする方がほとんどですね。40代以上の方は、親の介護をきっかけに、脱毛を始めようと思ったとおっしゃる方が多いです。「介護脱毛」という言葉も耳にするようになりましたが、実際、患者様の中には介護を見据えて処理をしておきたいという方が増えている印象です。
Q2.カミソリでのケアってどうなんでしょうか?
カミソリは、安く手に入り、時短でサッとケアできますが、VIOは特にデリケートなエリアなので、ご自宅でVIOケアされる場合は、肌にやさしいケア方法を選択することをおすすめします。 カミソリでのケアでは、角質を削ることで肌バリアが破壊され、肌トラブルを引き起こし、かゆみや赤みが出てしまうことがあります。他のケア方法で自己処理している方も、肌へのやさしさを考えて、ぜひケア方法を見直してみてください。
デリケートゾーンのトラブルはなかなか相談することができず、長い期間トラブルを抱え、症状がひどくなってしまう方が多くいらっしゃいます。
Q3.どんな処理をしている人が多いですか?
クリニックにいらっしゃる方は医療脱毛がご希望で来院されます。いらっしゃる前はブラジリアンワックスやご自身での剃毛などをされていた方が多いですね。実際、クリニックで脱毛の施術をする前にも、ご自身で剃毛できるところは剃毛していただきます。サロンでも同じだと思いますので、カミソリやシェーバーで自己処理をされている方が多いと思います。
Q4.どんな形を希望する人が多いですか?
「こういう風にしてほしい」と明確なビジョンを持って来られる方は少なく3割程度です。大半の方は「どういうケースが多いですか?」「みんなはどうしていますか?」などのご質問があります。まずは一般的な処理をしたいと考えているようですので、「完全になくすのではなく、もともと毛量が少ない人に見えるよう、毛の生えている範囲を狭めるイメージでやっていきましょう」とアドバイスしています。すべて処理してツルツルにしてほしいとおっしゃる方はごく少数になります。
Q5.VIOは特に黒ずみが残りやすいという声を耳にしますが、なぜでしょうか?
黒ずみは、脱毛や除毛による肌ダメージによって、メラニン色素が過剰に生成されたり、蓄積したりすることで現れます。特に、デリケートなVIOはもともとメラニン色素が多く、黒ずみが発生しやすい部位となっています。
また、VIOの場合は、もともとあった黒ずみが、脱毛・除毛によって、目で見えるようになったということも考えられます。
Q6.VIOケアのベストなファーストステップとは?
例えば、まず処理しやすいのは「Vライン」でしょう。ファッション的にも水着や下着などを美しく着こなしたい際には処理する方がベターですね。なので、部位として初めて手をつけるならば「Vライン」といったところでしょうか。
どのような処理方法がよいかというと、VIO専用ウォッシャーやシェーバーがありますので、それらを使って3日に1回程のペースでお風呂でケアできると、ベストなファーストステップになると思います。
Q7.自宅でVIOをケアする人にアドバイスをお願いします。
デリケートゾーンのケアなので、自己処理の場合は、できるだけ肌に負担の少ない方法を選択してください。トラブルの際に相談しにくいため、不適切な処置を続けてしまい、色素沈着や肌トラブルが長引くことが多いです。カミソリや毛抜きでの処理よりも、VIO専用のシェーバーなどの肌への刺激が少ないものを選ぶことが大切です。特に、腕や足と異なり、立体的な構造であるため、その部位専用に作られたものを使われるのがよいと思います。
どんな方法でケアするにしても、いきなり広範囲をケアするのではなく、まずは少しだけ試してみて、赤みやかぶれなどが出ないかを確認してから始めてみてください。