扇風機とサーキュレーターの違いとは?電気代は変わる?

ライター:UP LIFE編集部
2023年7月20日
空気

扇風機とサーキュレーター、どちらも風を送る家電製品ですが、実は用途に大きな違いがあります。今回はこの2つを比較し、機能や適しているシーン、気になる電気代についてもご紹介します。

扇風機は「広範囲に風を送る」・サーキュレーターは「直線的に風を送る」が大きな違い!

扇風機は「広範囲に風を送る」・サーキュレーターは「直線的に風を送る」が大きな違い!

扇風機とサーキュレーターは外見が似ていますが、実はそれぞれ用途が違い、構造や機能も異なるということを覚えておきましょう。

扇風機の目的は暑いときに「涼をとる」ため

扇風機は、暑さを感じるときに涼むために使用します。「広い範囲」に風を送れるように大型のファンが備わっていることがほとんどですが、風が届く距離はそこまで遠くありません。
サーキュレーターよりも大きなファンを複数使用し、人が誤って手などを入れないようにカバーが前面についています。

また、最近の扇風機にはタイマーや首振りといった機能はもちろん、空気の除菌や消臭に効果が期待できるなどの優れた機能があることも特徴として言えるでしょう。一般的なサーキュレーターより静音性に優れているというメリットもあります。

サーキュレーターの目的は「空気を循環させる」ため

サーキュレーターも基本的な構造自体は扇風機とほとんど変わりません。
ファンを回転させて風を起こしますが、扇風機よりも小さめのファンを使用しているものが多く、「直線的」に風を送る性能に優れています。
また、一般的な扇風機だと上下、左右や斜め上にしか風を送ることができませんが、サーキュレーターの場合はそれに加えて真上にも風を送れる特徴があります。

ただし、直接涼をとるアイテムではないため、扇風機と比べて機能がシンプルな製品が多いようです。また、音が大きいタイプが多いのも特徴といえるでしょう。

扇風機とサーキュレーターの使い方の違い

扇風機とサーキュレーターの使い方の違い

どちらが優れているというわけではなく、それぞれに適した役割があります。
シーンによってどちらが適しているかも変わってくるので、ここではそれぞれが適しているシーンをご紹介します。

扇風機の使い方のおすすめは「就寝時」

エアコンでそこまで部屋を涼しくする必要がなく、夜も快適に眠りたいという場合には扇風機が向いています。現在市販されている扇風機の中には、静音性能を相当高めたものもあり、眠るときに音で邪魔されることもありません。扇風機の風だけで十分涼める、という方におすすめです。

また、複数の人がいる部屋で使用するときも扇風機なら広範囲に風を送ることができます。多くの扇風機には首振りの機能が備わっているので、複数人がいる部屋でも涼をとれるでしょう。一度に送れる風量もサーキュレーターに比べて扇風機のほうが多いため、風でしっかりと涼めます。

サーキュレーターの使い方のおすすめは「エアコンとの併用」

エアコンを使用するケースで、節約も考えているのならサーキュレーターが適しています。サーキュレーターは直線的な強い風を起こして空気を循環させ、部屋全体の温度を均一にします。
冷たい空気は下に溜まり、逆に暖かい空気は上に停滞しがちです。これをサーキュレーターでかき混ぜることで、部屋の温度差を減らします。冷房だと今までよりも高い温度で使用できるようになり、暖房なら逆に低い温度で利用できるようになります。

冷房は温度を低くするほど、暖房は高くするほど電気代が上がります。エアコンとサーキュレーターをうまく併用すれば、電気代の節約にもつながります。

扇風機とサーキュレーターの電気代比較

扇風機とサーキュレーターの電気代比較

家電製品を使用する上で気になるのはやはり電気代でしょう。扇風機とサーキュレーターにはさまざまな違いがあることをお伝えしてきましたが、電気代も違いがあるのでしょうか。ここではだいたいの電気代についてご紹介します。

扇風機の電気代

電気代の計算式はそう複雑なものではありません。消費電力に電気代の単価を掛け合わせたものが電気代となります。
扇風機のメーカーやモデルにもよりますが、最大運転時における消費電力が21W程度のものが多いため、それを踏まえて考えると1時間あたりの電気代は約0.5円になります。(1kWh 27.0円(公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会電気料金目安価格)で計算)
最近では省エネタイプの扇風機も増えているので、そうしたモデルにすればより電気代は抑えられるでしょう。

サーキュレーターの電気代

サーキュレーターの電気代

電気代を計算する式は先ほどと同じで、サーキュレーターの場合でも最大消費電力は21W程度です。そのため、サーキュレーターの1時間あたりの電気代も扇風機と同様に約0.5円になります。
また、サーキュレーターにも電気代を節約できるモデルがあり、DCモーターを搭載した機種もあります。これらを選べば電気代を効果的に節約できるでしょう。

エアコン使用時は扇風機・サーキュレーター併用で電気代を節約できる

エアコン使用時は扇風機・サーキュレーター併用で電気代を節約できる

エアコンとサーキュレーターを併用すれば電気代が節約できることは、すでにお話ししました。空気を循環させて部屋全体の温度差をなくすことで温度設定を変え、電気代の節約につなげることができます。

では、具体的にどれくらい節約できるのでしょうか。エアコンと併用したときには単体で使用したときよりも電気代が1日あたり10円ほど安くなったというデータがあります。(外気温に大差がない冬の2日間、1日(5:00~17:00まで12時間)併用した場合の電気代を比較)出典:ENECHANGE株式会社調べ(外部サイト)

設定温度が1度変わると電気代はどのくらい変わる?

環境庁では冷房の設定温度は28度、冬の暖房温度は20度を推奨しています。夏はサーキュレーターを使用することで体感温度を下げられるため、エアコンの冷房時の設定温度を1度高くすることで、約13%(約70W)の消費電力を削減することができます。電気料金に換算すると(1kWh 27.0円(公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会電気料金目安価格)で計算)、70Wを8時間消費した場合15.12円となり、1か月(30日)で約453円の節約となります。

一方、冬はサーキュレーターによって暖まった空気を循環させられるため、エアコンの設定温度を1度低くすると、約10%(53W)の消費電力を削減することができます。(出典:環境省(外部サイト)
同じく電気料金に換算すると、1日(約8時間)あたり約11円となり、1か月で330円の節約になります。

このように、サーキュレーターによって快適だと感じられる設定温度を上手に調整することで、電気代の節約が可能になるでしょう。

自動の風量調整と脱臭機能でいつも爽やか! 清潔で自然の風を感じられる扇風機

次にパナソニックのおすすめの扇風機をご紹介します。自然で心地よい上質な風を送り、ナノイーと立体首振りで清潔・快適を実現するアイテムです。高原に吹くような優しい風をお部屋にお届けするパナソニック独自の「DC 1/fゆらぎ※1」を搭載し、自然と同じく不規則な風で、爽やかな涼感をもたらすよう工夫されています。また、ナノイー搭載により、脱臭効果※2で衣類まで心地よくする風が送れます。

長時間風にあたっても疲れにくい!

7枚羽は流線型のデザインになっており、バランスのとれたなめらかな風を生み出します。体温低下を緩和し、長時間風にあたっても疲れにくい工夫がされています。

上下左右と立体首振り機能で、室温のムラが抑えられる!

上下、左右に加えて、立体首振りができるので、風を部屋中に拡げて室温のムラを抑えます。空気を素早く攪拌するので、エアコンと併用すれば、より効率的な冷暖房が可能となります。

扇風機が自動で室温を感知して風量調整してくれるから、つけっぱなしでも快適

室温を感知して、風量調整を自動で行う「温度センサー」は、5段階の風量で快適な空間づくりに配慮しています。運転モードを設定しておけば「温度センサー」が室温に応じて自動で風量を調整してくれます。
「おやすみモード」の設定では、風量、音、明るさを調整して快適に眠れる空間を作ってくれます。

扇風機のみでの使用のほか、立体首振りによりエアコンとの併用にも適しているので、扇風機とサーキュレーターのどちらかで迷っている場合は検討してみる価値が十分あるでしょう。

まとめ

今回は、扇風機とサーキュレーターの違いについて解説してきましたが、それぞれ、目的や機能が異なることが分かったのではないでしょうか。エアコンとサーキュレーターを併用すれば節約効果が生まれるので、さっそく試してみることをおすすめします。
扇風機も、快適で心地よいくらしを実現するアイテムとして使用するほか、エアコンとの併用も効果的な機能の扇風機を利用するなどして、ぜひ快適な風をくらしに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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2023年7月20日 空気

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