春の眠気を逆手にとって…とことんリラックスできる休日の過ごし方
睡眠についての監修:友野 なお
ライター:UP LIFE編集部
2023年9月21日
空気
春という季節は、どうにも眠くなるもの。期末決算、新生活のスタートなどが重なり、何かと忙しい時期でもあります。
ならばせめて休日だけでも、この眠気に身を任せてみては?そう、抗うのではなく逆手にとって、身体と心を存分に休めるのです。
「睡眠負債」なるワードも話題を呼ぶほど、お疲れ気味の私たち。日々の忙しさに追われているなら、ここでご紹介する方法をぜひお試しください。
いくら寝てもまだ足りない春。一体どうして、こんなに眠い?
春は眠い季節と言われますが、一体なぜ? 睡眠コンサルタントの友野なおさんに、この理由を聞いてみました。
「暖かくなってくるからと言われることもありますが、実際のところ春は眠りづらい季節なんです。なぜなら、日によっては急に寒くなるなどで寒暖差が大きく、自律神経が乱れやすいから。良質な睡眠をとるには、自律神経のバランスがとれていないいけないのです。また、進学や就職などで生活が大きく変わる時期なので、これがストレスになり、眠りづらくなることもありますね」
このほか、花粉などによるアレルギー症状も眠りづらさの要因だとか。
「鼻づまりは眠りづらい上に、口呼吸となるので口内が乾いて雑菌が増え、風邪を引きやすくなるもの。また、眠気をもたらす薬を服用することで睡眠リズムの乱れに繋がることもあります。つまり、春に眠くなる理由は眠りづらい季節だから。きちんとした睡眠を取れていないため、いつも眠いと感じてしまうのでしょう」
眠気を味方に付けて、休日にリラックスする3つの方法
どうしても眠気を解消できないなら、逆手にとってとことん身体と心を休めるのもひとつの方法。
そこで友野さんに、思いっきりリラックスできる休日の過ごし方を3つ、教えてもらいました。
1.緑の中で癒されるグリーンエクササイズ
「自然の多い場所へ行き、植物を見る“グリーンエクササイズ”は、私も大好きなリラックス方法です。緑の中を歩きながら森林浴を楽しむと心地よい疲れが生まれ、ぐっすり眠れるのもポイント。平日はデスクワークが多いというなら、休日はぜひ積極的に身体を動かしていただきたいと思います」
2.好きなアロマを楽しみながらの読書
「嗅覚から得る情報は本能と直結しており、好みの香りをかぐとリラックス効果がアップします。読書をする理由は、デジタルと距離を置きたいから。平日、パソコンやスマホなどで酷使した目を休ませるなら、自分のペースでできる読書は最適です。読む本はホラーやミステリーより、ホッとする内容のものを。大好きな1冊や、行きたい旅行先のガイドブックもリラックス効果が高いですよ」
3.ハーブティーを飲みつつ、感動的な映画を観る
「主人公に共感し、号泣できる映画を観るのもオススメ。こうした涙はストレスを流すと言われるので、泣いた後は気分がスッキリするはずです。5分以上泣き続けると、さらに効果的。ハーブティーはノンカフェインでさまざまな効能があり、“身体によいものを飲んでいる”と感じられるので、心理面によい影響を及ぼします」
ゆるりと心をほどくなら、室内の環境づくりも大切です
友野さんによると、家の中の環境を整えることで、よりリラックスできるのだとか。具体的には、何をどうすればよいのでしょうか?
「視覚、嗅覚、聴覚、触覚、そして温熱感覚の5つを“睡眠五感”と呼んでいますが、この考え方はリラックスできる環境作りにも有効です。中でも私が最も大切にしているのは、視覚に関わる光、すなわち照明。リラックスするならオレンジの光がよいと思われがちですが、日中は白っぽい昼白色、夕方は温かみのある電球色など、太陽の光と同じように時間帯によって変えるのがオススメです。私たちの脳の中で機能する生体時計は、光によって指令を出し、体のリズムを整えますから」
光と同様、視覚に関わる色も大切な要素とか。
「アイボリーやベージュ、あるいはパステルピンクなどのやさしい色は、リラックスできる空間をつくります。ソファやカーテンなど、大きな面積を占めるものに使うのが効果的。また、嗅覚については、先ほども触れたように好きなアロマを香らせましょう。科学的なものより、オーガニックのエッセンシャルオイルの方がリラックスできると思います」
そして聴覚に作用することとしては、クラッシックを聴くのがよいそうです。
「中でもモーツァルトは耳馴染みがよい上に、ヒーリング効果が高いと言われる“1/fゆらぎ”が多く含まれているのでオススメです。また、川のせせらぎや鳥の鳴き声といった自然のBGMを聴くのも効果的。一方、触覚ではソファカバーなどの触り心地のほか、クッションの抱き心地といったものも大切にしたいですね。最後の温熱感覚で言うと、リラックスできるのは暑くも寒くもなく、適度な湿度の環境。加湿器や空気清浄機なども活用し、快適な空間をつくってください」
昼間の眠気を抑えたいなら、夜眠る前の準備が大事
休日にとことんリラックスしても、平日の昼間はやっぱり眠い……。これを解消するには、夜の睡眠をきちんと取っておく必要があります。
そのため大切なのが、眠りに入る準備。入浴時はできる限りシャワーで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かってリラックスを。また、お風呂上がりに軽くストレッチをするのも効果的です。
そして寝る前は、視覚的に刺激の強いものを遠ざけるのが大切。ベッドに入ったのにスマホゲームで夜更かし……なんてことは、くれぐれも避けるようにしましょう。
眠っている間に自動で睡眠環境を整える「おやすみナビ」
パナソニックのエアコン「エオリア」と連動して、あなたの眠りをサポートするアプリ、それが「おやすみナビ」。
“体動連携モード”に設定すると、寝返りなどを検知して自動で温度を調整し、季節に限らず快適な睡眠環境をもたらしてくれます。
また、体動や室内温度・湿度、電気代の目安、目覚めのスッキリレベルなどを記録し、グラフで表示する機能も搭載。
「『エオリア』と連動させる設定が難しそう……」と思うかもしれませんが、心配はいりません。「エオリア」は無線LAN内蔵で別の機器を用意する必要なし。スマホに「おやすみナビ」をダウンロードしたら、手間のかかる設定もいらずにすぐ使えますよ。
●「おやすみナビ」アプリでエアコンを使用するには「エオリア アプリ」のダウンロードも必要となります。手順はこちら。
●エオリアアプリの対応OSはこちらからご覧ください。
●スマートフォンの設定や、通信環境によっては正しく画面表示されない場合や、機能の一部がご利用いただけない場合があります。
●エオリア2018年以降のモデルが無線LAN内蔵となります。また、一部、無線LANを内蔵していないモデルもございます。
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睡眠についての監修
友野 なお(ともの なお)
株式会社 SEA Trinity 代表取締役・睡眠コンサルタント。睡眠を改善したことで15kgのダイエットと体質改善に成功した経験から、睡眠を専門的に研究。 行動療法からの睡眠改善、快眠を促す寝室空間づくりを得意とし、全国での講演活動、健康・美容市場における企業の商品開発やプロモーションのコンサルテーションを行う。
2023年9月21日 空気
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