「一体、どこまで便利になる?“AI家電”が描く未来の暮らし」のメインビジュアルです。「一体、どこまで便利になる?“AI家電”が描く未来の暮らし」のメインビジュアルです。

一体、どこまで便利になる?“AI家電”が描く未来の暮らし

監修:戸井田 園子
ライター:UP LIFE編集部
2020年4月28日 空気

AIは「Artifical intelligenced」の略で、日本語で言う人工知能のこと。少し前まではSF世界の出来事のように思っていましたが、今や家電にも当たり前のように搭載されています。
身近なものとなってきた“AI家電”はこの先、どのように進化していくのでしょうか? AI家電の今とこれからについて、家電のエキスパートに聞きました。

“AI家電”や“AI”って、そもそも何? 私にも必要なの?

“AI家電”や“AI”

最近、よく耳にするのが「AI家電」という言葉です。どんなものなのか知っているようで、実はよくわからない人もいるのでは? 家電に詳しい戸井田園子さんによると、実際のところ「まだ定義がハッキリしていない」のだそうです。

「インターネットに繋がっているものが“AI家電”と呼ばれる傾向もありますが、共通の認識とは言えません。私としては、情報を集めて判断しながら最適に動きつつ、判断のたびに学習するものがそうではないかと思っていますが、まだ定義は確立していないですね」

そう言って、「そもそもAIのレベルは、大きく4つに分けられます」と続ける戸井田さん。

「一番レベルが低いのは、
①“プログラムされたことに則って動く”
というもの。そこから進化すると、
②“与えられた判断基準と行動パターンに基づいて動く”、
③“判断基準を与えられながらも、時にはルールを変えて動く”
となり、最も高いのが
④“判断基準を決める”
というレベルです。
今のAIは②の“与えられた判断基準と行動パターンに基づいて動く”というレベルにあり、その1段階上が開発されているところですね」

たとえば、AI家電の代表的な存在であるロボット掃除機は②、各社が開発する自動運転の無人カーは③の段階だとか。

「最終的に目指すのは④の段階ですが、それはまだ先のことですね。現状では、ビッグデータを入手して次の行動を決めるくらいまで。
たとえばエアコンなら、外気や室温などさまざまなデータを組み合わせて、温度調整や空気清浄運転など行っています。これが次の段階に進むと、スマホのGPSやカレンダーを駆使して“そろそろ家主が帰宅するから部屋を暖めよう”という動きもできるようになるでしょう」

ロボット掃除機、スマートスピーカー……。今、注目されている“AI家電“

ロボット掃除機

戸井田さんによると、AIを搭載した家電というのは、ずいぶん前から存在していたのだそうです。

「その家の人が使う時間帯を学習し、使わない時間に霜取りを行う冷蔵庫や、ヒーターを自動でオフにするトイレの便座などは、AIの初期レベルと言えるもの。1980年代くらいに登場した家電ですが、当時は“AI”ではなく“学習機能”という呼び方をされていました。
もっと言うなら、1960年代に登場したマイコン炊飯器も広義ではAI。AIと聞くと、あまり自分には必要ないと思う人もいるかもしれませんが、実際は身近な存在なんですよ」

確かに、最近ではロボット掃除機もずいぶん普及しているし、AIスピーカーもさまざまなメーカーが手掛けています。

「学習機能を備えたAIスピーカーは、使っていくうちにどんどん賢くなっていくもの。わが家にあるものも語彙力が増えていて、照明を点けたいときは “照明点けて”“ライト点けて”“電気点けて”のどれにでも反応してくれます。
テレビを見ていてAIスピーカーのCMが放映されたときに、CM内の “○○(製品名)、●●して ”という声に反応することがあるので、”いや、君じゃないから“とツッコミを入れたりもしますが(笑)。
でも、いずれ家主の声をより的確に識別できるようになって、こうしたことも解消されるはず。ただ“暑い”と言うだけでエアコンの運転をスタートさせる、なんてことまでできるようになれば便利ですよね」

スマートスピーカー

とはいえ、これはまだ先のお話。今のAIでは、たとえば「うるさい」と言われても、何の音がうるさいのかを判断できないのだとか。

「私たちはテレビがうるさいのか、掃除機なのか電話の話し声なのかを的確に判断して、行動に移すことができますよね。そう考えると、人間って精度が高い。成長するにつれて、どんどん学習して的確な判断ができるようになりますから。
昔、わが家の息子がまだ2歳のころ、親戚のお兄ちゃんに延々としゃべり続けた挙げ句に “うるさい”と言われたことがありました。このとき、私たち大人は “おしゃべりをやめて”という意味だとわかりましたが、息子は“うるさい=声が大きい”と判断したようで、ヒソヒソ声で話し始めたんです(笑)。
この場面を見たときは “これが大人と子どもの違いか!”と実感しましたが、今思えば、まるでAIの進化過程のようですね」

暮らしはどうなる? どんなものが登場する? “AI家電”のこれから

にこやかな家族のイメージ画像

この先もどんどん進化していくと予想できるAI家電。たとえば、どのようなことができるようになるのでしょうか?

「ロボット掃除機で考えると、大きな音がしたら“何かをこぼしたのでは?”と考えて出動する、なんてこともあるかもしれません。また、冷蔵庫が家族の顔を認識して、最近、太り気味のお父さんにビールを出さないようにする、とか(笑)。
現在、開発が進む世界初の全自動衣類折りたたみ機と同様に、洗濯機が衣類の洗濯回数を覚えるようになって、古びてきたと判断すると提携のショッピングサイトで注文までする、なんてこともできるようになるそうですよ!」

こうやって暮らしがどんどん便利になれば、「やるべきことに、もっと時間を費やせるようになるのでは?」と、戸井田さん。

「家電任せにすると人間が何もできなくなる、なんて声もありますが、私は、上手に取り入れれば、本当にやりたいことができて人生がうるおうと思っています。また、第三者的な存在を介することになるので、食事やワードローブの偏りが減らせそう。
オーブンレンジに“揚げ物が続いていますよ”と言われたり、クローゼットから“衣類がすべてダークカラーです”なんて指摘されるとイラッとするかもしれませんが(笑)。でも、知らない料理や今までと違う衣類と出会えるのも、人生を充実させてくれると思います」

近年、「近い将来、仕事がAIに取って代わられる」なんて議論も交わされています。でも、戸井田さんによると「人間の精度の高さを考えれば、これはまだまだ先のお話」とのこと。

「それでも明るいのが、AIの未来。着実に進化を続けているので、先行きが楽しみです。電子レンジが初登場したとき、“邪道”とか“電気でおいしくなるわけない”なんて叩かれたものですが、今ではほとんど不可欠な家電。新しいものを頭ごなしに否定せず、長い目で見守っていってはいかがでしょうか」

最新エアコンにもAI機能が搭載!

エアコンとリビングのイメージ画像

AIが搭載されている家電製品の一つに「エアコン」があります。

最新のAIを採用した最新の『エオリア』は、大きくふたつの新機能を搭載。ひとつめの“AI先読み空気清浄”は、PM2.5と花粉の飛散予測のビッグデータを取り込み、AIの判定・予測に基づいて自動で空気清浄を行う機能です。
もうひとつは、外出時にエアコンのオン/オフのどちらがお得かを教えてくれる“つけっぱなし判定”。
どちらもかゆいところに手が届く、進化したAI機能です。

監修:戸井田 園子(といだ そのこ)

監修:戸井田 園子(といだ そのこ)

大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。そこで性能・デザイン・価格などをトータルに比較し、商品の優劣を見極める技術を身につけた後、独立を果たす。現在はインテリア&家電コーディネーターとして活動中。総合情報サイト『All About』家電ガイド。

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記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。

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