ライフプランを立てて家計を可視化〜末永く快適に暮らしていくために〜

ライフプランの立て方についての監修:西山 美紀
ライター:UP LIFE編集部
2023年9月21日
空気

将来の夢、子どもの進学、いざというときの備えなどのためにも「ライフプラン」を立てる事は重要です。なかでも、お金に関する計画「マネープラン」は特に大切です。ですが、いざマネープランを考えるといっても難しいもの。そこで今回は、上手にマネープランを立てるコツをファイナンシャルプランナーの西山美紀さんにお話を伺いました。

ライフプランを立てれば、目的を持ってお金が貯められる

今回、お話をうかがったファイナンシャルプランナーの西山美紀さんによると、「マネープランを立てることはとても重要」なのだとか。

「ライフプランに合わせて必要なお金を考えるのが、マネープランです。たとえば、“留学のチャンスができた”とか“とてもいい家を見つけた”など、人生において一期一会はよくあること。そんなとき、才能や意欲があるのに、お金がないからと諦めるのはもったいないことだと思います。事前に計画を立てて、お金の使い方を考えておけば、そういった好機を逃すこともありません」

こうした準備を行うには、長い目で見る必要があるそうです。

「なんとなくでもいいので、〇年後に“家を買う”“子供の進学”などお金がかかるシーンを考え、その目標に向かってお金を貯めていきましょう。数百万をいきなり用意するのは難しいですが、月々5000円や1万円でも、コツコツと積み立てるか否かで大きな差が出ます」

そして何より、「計画を立てる楽しみも味わえます」と、西山さん。

「目的もなく“節約しなきゃ”と思うのはネガティブな気持ちになりますが、“何かのために”という目的がある節約は楽しみがありますし、実現もしやすくなります。目標ができると、それに向かってどう動いていけばよいかも見えてきますよ」

人生の中でお金が必要になるのは、どのタイミング?

長い人生、生きていくのはお金がかかるもの。西山さんによると、「“住宅” “教育” “老後資金” は、人生の三大出費」なのだそうです。

「住宅にかかる費用は、地域にもよりますが2000万円から5500万円くらいまでがボリュームゾーン。また、子供がいる家庭で必要となる教育資金は、大学までずっと公立なら1000万円、大学までずっと私立なら3000万円が目安です。老後資金は退職金が出るか否かなどでも変わりますが、65歳になったときに夫婦二人で約3000万円、シングルで約2000万円の貯蓄を目安にしたいところですね」

もちろん、「これらの金額は、各家庭の状況や暮らし方で変わってきます」と西山さん。さらに、この三大出費に加え、ある程度まとまった金額が必要になる状況もあるそうです。

「たとえば、家電やパソコンの買い替え費用。決して小さな額ではない上に、生活必需品なので、壊れてから買い替えるのでは急な出費に泣くことになりかねません」

人生の中でお金が必要になるのは、どのタイミング?

こうした費用は“臨時用”として計画的に貯めておくのがよいとか。

「私はお金を“赤”“青”“黄”と3つの口座に分けることをオススメしています。 “黄”の金額は家庭によってさまざまですが、給与の1か月分以上あると安心できますよ」

  • 赤:住宅購入や教育費にあてる「手を付けてはいけない」お金
  • 青:1か月分の「日々の生活に使う」お金
  • 黄:先ほどの家電買い替えや冠婚葬祭、投資など「何かあったときに使う」お金

実際に、わが家のマネープランを立ててみよう!

それでは、実際にマネープランを立てるには、どのようにしたらよいでしょうか?

「まず必要なのは、家族で話し合って決めること。夫婦のどちらかだけががんばっていると不満が生じやすいので、同じ目的に向かって共同戦線を張ることが大切です。たとえば、“○年に1回海外旅行へ行く”など、各自が考えるお金の使い途を10個書き出し、見せながら話し合うのはいかがでしょうか? そうすることで、“え、そんなふうに考えていたんだ”なんて新しい発見もあったりして、互いの理解を深めることができます」

すり合わせができたら、次はそれらを表に落とし込んでみましょう。

「Excelなどで表を作る場合は、西暦に合わせて家族の年齢を書くと、“2020年は自分が45歳、子供は15歳だから高校受験”というように、いつどのタイミングでお金が必要になるかが見えてくるもの。“この歳は受験だけど、翌年なら落ち着いているから旅行に行こう”など、計画も立てやすくなりますね」

実際に、わが家のマネープランを立ててみよう!

こうした表は、インターネット上に無料でダウンロードできるものもあるとか。

「たとえば、日本FP協会のサイト内にある『便利ツールで家計をチェック』というページでは、ライフイベント表のほか、家計のバランスシートやキャッシュフローなどの表が提供されています。いずれもオーソドックスで使いやすいのでオススメ。また、簡単な質問に答えるだけで将来の家計を診断できる『ライフプラン診断』も用意されているので、ぜひトライしてみてください」

マネープランはタイミングごとに見直す必要アリ

マネープランはタイミングごとに見直す必要アリ

「マネープランを立てると、将来が見えすぎてイヤ」と思う人もいることでしょう。でも「人生は予測通りにいくものではありません」と、西山さんは語ります。

「予期せぬ出来事が起こったときも、マネープランが立ててあれば対応策を考えるベースとなります。また、マネープランを見直す必要があるのも、こうしたタイミング。特に産休や転職、子供の進学などで収支が大きく変わったときは、ぜひチェックしてチューニングを行ってください」

電気代が「見える化」! 最新エアコンをマネープランの手助けに

マネープランに沿ってお金を貯めるには、電気代など毎月かかるお金の節約も大切になってきます。そこで、賢く省エネができて電気代も抑えられ、さらに電気代の「見える化」が可能な最新エアコンの機能をご紹介。

電気代が「見える化」! 最新エアコンをマネープランの手助けに

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さらに、スマートフォンでエアコンを遠隔操作できる『エオリア アプリ』を使えば、月々の電気代のチェックも簡単にできます。また、前年と今年の電気代をグラフで比較することができるので、これなら楽しみながら節電に取り組めるはずです。

 

●グラフは運転時のみ作成されます。
●グラフはアプリの使用開始時から作成されます。

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ライフプランの立て方についての監修

西山 美紀(にしやま みき)

西山 美紀(にしやま みき)

ファイナンシャルプランナー。出版社に勤務し、編集・マーケティングに携わった後、フリーライターとして独立。現在は女性誌、ビジネス誌、WEBなどで幅広くマネー系記事の執筆や、著名人インタビューなどを行っている。総合情報サイト『All About』では、貯蓄ガイドとして、楽しくお金を遣いながらストレスなく上手に貯める方法を提唱中。

2023年9月21日 空気

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