一眼カメラを使った “動画ならでは”の撮影テクニック

ライター:CAPA編集部
2020年3月23日
エンタメ

一眼動画撮影の超入門:Part. 3 動画ならではの表現技法

一眼カメラを使った動画撮影の基本は、カメラを三脚などに固定した状態で撮る「フィックス」です。フィックスであれば初心者でも安定感のある動画を撮影できます。

一方で、カメラを動かすことで視覚的効果を狙った動画特有の撮り方もあります。こうしたカメラワークをうまく使いこなすことで、静止画ではできない“動画ならでは”の表現が可能となります。ここではその一例を紹介します。

フレームイン

※本記事はパナソニックから、CAPA編集部に「LUMIX」を提供した上、本記事の作成を依頼し、内容を編集して掲載しております。

撮影が始まっている画面のなかに、被写体が入ってくることを「フレームイン」と呼びます。インパクトを与えられる撮り方で、タイトル部分や急な場面転換などで使用されることが多いです。

パン(パンニング)

カメラを左右に振って(動かして)撮影します。真横だけでなく、上の例のように斜めに動かす場合もあります。主に被写体を追いかけるといった視線移動や、被写体のスケール感を表現する際に使用されます。

チルト

左右に動かす「パン」に対し、カメラを上下に動かす動作をチルトと呼びます(区別せず上下左右に振ることをまとめて「パン」と呼ぶこともあります)。上に上げる場合はチルトアップ。下に下げる場合はチルトダウンです。

フォーカスアウト

ピントが合ったところからピントを外していく表現技法のこと。動画撮影の終わりやエンディングに続けて入るきっかけを作る際に使用します。上の例のようにパンニングを行いながらピントを外していくという使われ方が多いです。

スローモーション

カメラワークではなく記録設定の話になりますが、これも動画ならではの表現。ハイスピード撮影とも呼びます。通常は普通の速度で撮影したものと途中で切り替えて効果アップを狙うのがセオリーです。

まとめ

まずは一度動画を撮影してみて写真との違いを実感するのが一番。その際、今回紹介したような動画の特徴や独自の表現方法を少し意識するだけで、撮れ高が変わってくるはずです。

ちなみに、動画独自の撮影テクニックは1つだけよりも多数を組み合わせて撮影の幅を広げていくのが上達への近道。多用し過ぎはゴチャゴチャするので禁物ですが、動画には“編集”という楽しみもあるので、いろいろな撮り方を試してみましょう。

モデル/江川 もにか(シェリーズ・エンタテインメント)

「ライター/CAPA編集部」
プロフィール:1981年創刊のカメラ&写真雑誌。新製品解説記事におけるユーザー本位の深い考察と、性能がよくわかる比較テスト企画が幅広い世代から支持されている。ウェブ版「CAPA CAMERA WEB」では日々の新製品ニュースやフォトコン・写真展情報、撮影テクニック、撮影地ガイドなどの情報を配信中。

2020年3月23日 エンタメ

  • 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。