7割の人が関心あり!?家庭でできるエコでお得な「リユース」の取り組みを解説
ライター:UP LIFE編集部
2022年11月2日
家事・くらし
ゴミを減らし資源を大切にする「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」の取り組みが個人や企業などで進められています。その中でも近年、リユース(再使用)に注目が集まっています。この記事ではリユースにスポットを当て、リユースが再注目されている理由や家庭でできるリユースの取り組み、リユース家電などについて解説します。
リユースが再注目される理由
近年、リユースが再注目されるようになっています。それは、リユースが2030年までに達成すべき「SDGs(持続可能な開発目標)」で掲げられている地球環境に役立つ取り組みであることが理由のひとつとしてあげられるでしょう。
また、フリマアプリやネットオークションといったインターネット上のリユースサービスが充実したことで、「もったいない」という価値観が再び認識されるようになったことも理由のひとつと言えそうです。
リユースとは「再使用」すること
リユースとは、使用したものをゴミとして捨てずに、そのままの形で繰り返し使用することです。また、修理を行って再使用することや、ほかの製品の一部として使うこともリユースに含まれます。
リユースをするメリットは、新品を使用してから破棄する場合に比べて使用年数が延びるため、ゴミの削減につながることです。
またリユースにより、ものを長く使う人が増えれば、過剰な生産が抑えられるため、過剰な資源の消費や、製品製造時および廃棄時の二酸化炭素排出量の削減も期待できます。
個人の例でいうと、不要となったものを必要な人に譲って使ってもらったり、リサイクルショップなどで新品よりも安く購入できたりというメリットもあります。
リサイクル(再利用)との違い
リユースが使用したものをそのままの状態で再使用するのに対し、リサイクルは使い終わったものを資源ゴミとして回収し、形状を変えて再び利用することです。
たとえば、新聞紙や段ボール、雑誌などの古紙は資源ゴミとして回収され、コピー用紙やトイレットペーパー、段ボールなど、さまざまな紙製品に生まれ変わって再利用されます。
ペットボトルの場合であれば回収されてリサイクル工場で原料化され、再びペットボトルに生まれ変わったり、別のプラスチック製品や衣類などの繊維へとリサイクルされたりもします。
ただし、すべてのものがリサイクルできるわけではなく、リサイクルするには費用等もかかります。地球環境に配慮するためには、まずはリサイクルの前段階であるリユースを心がけることが大切です。
アンケート結果を発表!リユースに関心がある人は7割
では実際、日常生活においてリユースの取り組みの関心度合いはどのくらいあり、家庭ではどのようなリユースが行われているのでしょうか。
パナソニックでは、リユースについてのアンケートを実施※1。ここでは、そのアンケート結果を解説します。
リユースの取り組みについて、「74.3%」の人が関心あり
質問「日常生活での、【リユースの取り組み】関心度合いに近いものを、一つ選択してください」【回答数559名 単数回答】
回答のランキングを見ていきましょう。
1位 関心がある 56.4%
2位 とても関心がある 17.9%
3位 どちらでもない 15.9%
4位 あまり関心がない 7.0%
5位 まったく関心がない 2.9%
日常生活でのリユースの取り組みの関心度合い1位は「関心がある」でした。2位の「とても関心がある」と合わせると7割以上の方がリユースの取り組みに関心があることがわかります。
「関心がある」「とても関心がある」と回答した方のコメントでは、「環境に配慮したい」「地球環境を守るためにできることから貢献していきたい」「節約にもなるし環境にも優しいから」という声が見られました。
実際にしているリユースは、“「ボトルの詰め替え品」を買うようにしている”が1位!
実際に行っているリユースについての質問では、下記のランキングとなりました。
質問「日常生活での“リユース状況”に近いものを、いくつでも選択してください」【回答数559名 複数回答】
1位 「ボトルの詰め替え品」を買うようにしている 76.7%
2位 「フリマアプリ」や「リユースショップ」などを使っている 33.6%
3位 「洋服」のリユースをしている 20.8%
4位 スーパー等の「食品パック(プラスチックトレイ)」のリユースをしている 20.0%
5位 リユースの取り組みはしていない 5.2%
6位 「リターナル瓶」を買うようにしている 3.8%
7位 「リユース家電」を活用している 2.7%
日常生活で実際にしているリユースの1位は「『ボトルの詰め替え品』を買うようにしている」でした。「(詰め替え品は)お得だし、ゴミも減るので」という意見が多く見られ、身近で実行しやすいものから、リユースを行っている様子がうかがえます。
「“リユースの取り組み”関心度合いと日常生活での“リユース状況”に近いものとのクロス集計【回答数559名】
リユースについて「とても関心がある」「関心がある」「どちらでもない」と回答した人ではフリマアプリやリユースショップの活用、そして、洋服のリユースやスーパーのプラスチックトレイのリユースをしているという割合も、関心がない人に比べて多くなっています。
なお、関心度5位の「まったく関心がない」と回答した方でも、25%が「『ボトルの詰め替え品』を買うようにしている」と回答しています。
その他にも「とても関心がある」「関心がある」「どちらでもない」と答えた人では、リターナル瓶のリユースや家電のリユースをしている回答も見られました。
【具体例】家庭でリユースできること・できるもの
リユースは家庭で誰でもできる取り組みです。ここからは、家庭や普段の生活の中ですぐに取り組めるリユースの具体例をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
フリマなどの活用
公園や広場、学校などで開催されるフリーマーケットやバザーに参加して、不要なものを出品したり、必要なものを購入したりするのもリユースのひとつです。
近年では、インターネット上に出品するフリマアプリやネットオークションも普及しています。
また、自治体が開催する「リユースプラザ」や「リサイクル活動センター」を活用することもリユースになります。
中古品の買い取りや販売をする、古着ショップや古書店などを活用するのもリユースとなります。
詰め替え品の購入
私たちが普段使っているハンドソープやシャンプー、洗剤といった商品を、詰め替え用の商品にするだけで、容器を何度も使えるため、プラスチックゴミの削減につながります。
また、瓶容器に入ったコーヒーや調味料も瓶本体を捨てずに、なくなった場合には詰め替え用品を購入することで瓶容器が再利用できるため、ゴミの削減につながります。
このように、使用頻度の高い商品はできるたけ詰め替え品のあるものを選ぶこともリユースになります。
リターナブル瓶製品の購入
リターナブル瓶とは、使用後に回収・洗浄することで繰り返し使えるガラス瓶のことです。ビール瓶や牛乳瓶、一升瓶などがこれに該当します。リターナブル瓶製品を意識的に取り入れることは、ゴミの削減をはじめ、瓶製造時の二酸化炭素排出量削減や原料・製造エネルギーの節約など、さまざまなメリットがあります。
リユース家電
リユース家電とは、使用済みの家電を専門業者やメーカーが分解・清掃し、動作確認をしたうえで販売される家電のことです。リユース家電は、資源の有効活用ができるだけでなく消費者側には新品家電よりも安く購入できるメリットがあります。
パナソニックでも「つくるだけでなく使い終えた後まで責任を持ち、持続可能なモノづくりに努めること」を目的とし、リユース家電を「再生済中古品」として取り扱っています。
パナソニック ストア プラスで取り扱う再生済中古品は、美品のみが選ばれ、担当スタッフがひとつひとつ手作業で中身と外観を丁寧にクリーニングおよび動作確認をしています。どの再生済中古品も購入から1年間の保証※があるため安心です。
さらにパナソニックではこれら再生済中古品の取り組みをはじめ、さまざまなステークホルダーとの協働・共創を含めたあらゆる企業活動を通じて、SDGsの達成に貢献しています。
まとめ
まだ使えるものを繰り返し使う「リユース」は、SDGs達成に貢献する、欠かすことのできない取り組みと言えます。リユースは難しく考えなくても、フリマを利用する、詰め替え品を購入するなど、誰にでも取り入れやすい方法があります。この記事で紹介した方法を参考にするなどして、くらしの中で、ひとつからでも始めてみてはいかがでしょうか。パナソニックが運営する公式通販・ショッピングサイト「パナソニック ストア プラス」でもくらしと世界をより豊かにするために、リユース家電「再生済中古品」を取り扱っています。もし、購入したい家電製品が再生済中古品として取り扱われている場合は、新品を購入する前に一度検討をしてみるのもひとつの方法です。
※1 出展:パナソニック株式会社|リユースに関する調査|2022年7月
* 以下の場合は保証の対象となりません。
- 地震や火災による破損、故意による破損または紛失
- 使用に問題のない傷や汚れ、へこみなど
- ペットカメラの場合、ネットワーク環境理由等本体に責のない瑕疵
2022年11月2日 家事・くらし
- 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。