お掃除の前に、知っておきたいゴミのこと
キレイに見える部屋の中にもハウスダストは潜んでいます。
ハウスダストとは、住宅内にある細かいホコリやチリのこと。その中にはダニの死がいやフン、花粉、カビなどのアレル物質が含まれており、私たちの健康を害する恐れのあるものです。
ハウスダストはどこからやってくるの?
外気から室内に流入する花粉のようなものと、室内で発生して飛散するダニやカビのようなものがあります。衣類などの繊維クズに吸着して、人の動きや空気の流れで移動し、徐々に部屋の隅などに堆積します。
室内には、どんなハウスダストが潜んでる?
主なものとして、寝具やカーペット、畳などに多く生息するダニ(死がいやフンを含む)、住宅内の表面や空気中に存在するカビ、スギ・ヒノキなどの花粉、ペットの毛などが知られています。
7割以上の家庭がハウスダストを気にしています。
ハウスダストがどのくらい気になるのかを調査したところ、75%の家庭が「とても気になる」「やや気になる」と回答しました。ハウスダストに含まれるアレル物質に感作される人がいる家庭であれば実に92%。多くの人が普段の暮らしの中でハウスダストを気にしていることがわかります。
※株式会社マクロミル調べ(n=832、2018年5月)
特に気になるのは「ダニの死がいやフン」
ハウスダストとしての認知が高く、最も多くの家庭が「とても気になる」と回答したのは「ダニの死がいやフン」。さらに「カビの胞子」「髪の毛、フケ」「昆虫の死がいやフン」なども気になっているという結果が出ました。目に見えにくい微細なハウスダストを気にかける人が多いようです。
※株式会社マクロミル調べ(n=416、2018年5月)
ハウスダストが気になる部屋は?
ハウスダストが気になる部屋として回答が多かったのは、暮らしの中心となる「リビングルーム」や「寝室」。お子さまのいる家庭では「子ども部屋」や「ダイニングルーム」も多い傾向にありました。その中でも、比較的掃除がしづらい「部屋のスミや壁際」を、ハウスダストが潜む場所として気にしています。
※ 株式会社マクロミル調べ(n=832、2018年5月)
家の中の取りきれないハウスダスト。どのくらい残っているの?
しっかり掃除したつもりでも、微細なハウスダストは取りきれません。では、実際にどのくらい取り残しがあるものなのでしょうか。10家庭で同型の掃除機をそれぞれ1週間使用してもらい、床に残ったハウスダストを調査しました。
部屋別には、こんなに取り残しが…
寝室、キッチン、リビング、子供部屋、和室、玄関の6部屋でハウスダストの残存量を調べたところ、中高生世代の子供部屋が特に多く、和室やリビングなども残存量が高い傾向にあることがわかりました。
部屋別にみるハウスダストの種類は…
ハウスダストの種類によって、出現する場所の傾向に違いがみられました。ダニは掃除が十分に行き届かないと思われる中高生世代の子供部屋に特に多く出現。畳を使用している和室(寝室利用含む)ではカビやスギが多く検出されました。
床素材によって、ハウスダストの量が異なります
じゅうたん、畳、フローリングでそれぞれハウスダストの残存量を調べたところ、床素材によって違いがみられました。フローリングは全体的にハウスダストが少なく、効果的に除去できていることがわかります。
床素材別にみるハウスダストの種類は…
床素材別にそれぞれダニ、スギ、カビの残存量を調べたところ、特にダニの量が床素材によって傾向が異なり、じゅうたん、畳において多いことがわかりました。
※ NPO法人日本健康住宅協会調べ(n=10家庭、2018年6月)
目に見えないハウスダストも見逃さない。パナソニックの「クリーンセンサー」
高速赤外線センサーが、約20 μmの微細なハウスダストまで検知
しっかり掃除したつもりでも残ってしまうハウスダスト。パナソニックの掃除機に搭載された「クリーンセンサー」は、ダニの死がいやフンなど、目では見ることができない約20 μmのハウスダストまで検知します。
ハウスダストを検知し、ゴミの量に応じてパワーを制御するので電力のムダを省きます。ブラシの回転数も制御します。
ランプで知らせてくれるから、ハウスダストの取り残しも防げます
ハウスダストを見つけると、ランプが赤早点滅して吸引力が強まり、ゴミがなくなるとランプ青点灯するので、キレイになったことが一目でわかります。
「クリーンセンサー」があると、取れるハウスダスト量が増え、取り残しを防ぎます
10家庭で「クリーンセンサー」搭載の掃除機と搭載していない掃除機で各1週間掃除をして比べてみました。
ハウスダストの回収量が増加
平均で全ダスト量が1.2倍、300 μmメッシュのふるいにかけて得られた細塵量は1.5倍増加しました。「クリーンセンサー」が、特に細かいハウスダストの除去に有効であることがわかります。
ダニやスギ花粉の除去に効果
平均でダニが2.1倍、スギが1.8倍増加しました。アレル物質を含むハウスダストの除去効果が向上していることがわかります。
カビの除去率も約4倍に増加
カビ(真菌)の数を比較すると、搭載していない掃除機に比べ、平均で3.9倍増加しました。検出された真菌の中には、アレル物質となるものも含まれていました。
※NPO法人日本健康住宅協会調べ(n=10家庭、2018年6月)
生活習慣にもハウスダストの原因がある?
ハウスダストの種類は、生活習慣や住宅の構造、場所によって影響をうけます。例えば、日本と海外を比較すると、床面にあるハウスダストの50%以上が鉱物質であることが知られています。これは、土足の文化の影響によるものです。ハウスダストは湿気が高い環境で増えやすいものです。洗濯物を室内干ししたり、部屋を締め切ったりしておくと、湿度が上昇し、ハウスダストであるダニやカビが多くなるといわれています。ダニやカビは、様々なものを栄養にして生育しますが、住宅内では、ダニは人のフケを、お風呂のカビは、人の皮脂をエサにして生育することが知られています。私たち自身がハウスダストを増やす原因とならないよう、身の回りを清潔に保ち、生活習慣を見直すこともハウスダストを減らすためには重要です。
知っておきたい、住宅とハウスダストの関係
近年の住宅は高気密高断熱化が進んだことで汚染物質や湿気が溜まりやすく、ハウスダストが増加する傾向にあります。アレル物質を含むダニやカビは、温度と湿度が高いほど繁殖しやすく、5〜6月の梅雨時期、および9月の長雨時期に最も数が多くなります。
カビ発生の原因は建材の表面に発生する結露であると考えられており、結露を防ぐことはアレル物質による被害を防ぐために重要です。
一方ダニは、エサとなる垢やフケなどのタンパク質が豊富にあり、温度と湿度が安定している寝具に多く存在します。布団を敷くとき、室内にはたくさんのハウスダストが舞い上がり、30分程度まで落下し続けます。そのため、敷いた直後に布団に入ると落下してくるハウスダストを知らず知らずのうちに吸い込んでしまう恐れがあります。防止策として、就寝するのは布団を敷いて60分以上経過してからをおすすめします。
アレル物質を可視化する掃除機が、人の健康にも配慮する
日本古来の知恵で茶殻を撒いて掃除をする習慣がありました。これは湿った茶殻が目に見えないホコリを吸着するというメリットと今風に言えば、目に見えない汚れを可視化して、ほうきでよりきれいに掃除するためのものでした。目に見えないアレル物質をセンサーしてくれるということは、掃除機という便利機器をより一層、人の健康に配慮したものへと変遷してくれると思います。
監修
NPO法人日本健康住宅協会
和田 伸之 常務理事
「クリーンセンサー」搭載の掃除機で、丁寧なお掃除を
今回、同じ掃除機での「クリーンセンサー」の有無の比較から、「クリーンセンサー」を使った場合には、アレルギーの原因となる微細なハウスダストがより多く除去される結果となりました。これは「クリーンセンサー」のランプの効果によるものと考えます。目では見ることができないハウスダストを検知し、ランプの変化でキレイになったことが視覚的にわかるため、取り残しが少なくなったものと考えられます。ハウスダスト除去に効果を発揮する掃除機で、丁寧なお掃除を心がけてください。
監修
長崎総合科学大学
山田 裕巳 教授