「つけっぱなし運転」はおトク?夏の「エアコン」節電ポイント


今年は猛暑かつ暑い期間が長くなり、エアコン稼働が増えるとされています。そんな中、光熱費の増加が気になるところ。今回は、真夏におけるエアコンの「つけっぱなし運転」と「こまめに消す運転」どちらの方がお得なのか?また、エアコンの節電術についてご紹介します。
去年よりエアコンの光熱費が増えた…
おうち時間もあってか、去年の夏よりエアコンを使うタイミングが多かったなあ。
エアコンの光熱費も上がってしまったし、今年はなんとか節電しておきたい。
みんなは電気代に変化はあるのかな?

おうち時間により光熱費が増えた人は4割以上
パナソニックにて、550人の男女を対象に「コロナ禍の光熱費変動に関する実態調査」を実施したところ、4割以上(40.4%)の人が、コロナ禍でおうち時間が増えたことで、昨夏より光熱費が増えたと回答しました。
Q1:
昨夏より光熱費が増えましたか?
n=550

Q2:
使用頻度が増えた家電は何ですか?
n=222

コロナ禍による外出自粛で、長時間自宅で過ごす時間が増え、家電では特にエアコンの使用が増えていることが調査から分かりました。これから夏本番を迎える中で、少しでも自宅環境を快適にしつつ、消費電力・電気代を抑えたいですよね。
「つけっぱなし運転」と「こまめに消す運転」はどっちがおトク?
エアコンは、こまめにオフにするより「つけっぱなし運転」の方がおトクになることがあるとも言われています。これは、室内の温度が高いときにエアコンの運転をオンにすると、お部屋を急速に冷やすために多くのパワーが必要になるためです。いったん室内を適温にすればつけっぱなしでも少ない消費電力でキープできますが、外出の度に運転をオフにしていては室温が外気温からの熱を受けて高温になるため、帰宅してオンするたびに「強運転」となってしまい、消費電力が増えてしまいます。
外気温によって使い分けることで節電に
冷房使用時において、住宅の断熱性、室内熱負荷などの環境によるものの、外気温が35℃以上の“猛暑日”のような場合は、室温が上昇しやすいため、「つけっぱなし」運転がお得ですが、30℃程度までであれば、室内温度がそこまで上がらないため「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながることが分かりました。
*パナソニック独自のアルゴリズムを用いて、同じ外出時間でも外気温条件によって帰宅時の運転の消費電力が異なることに着目したシミュレーションによるもの。
30分の外出を1日2回、1か月間行った際のエアコン稼働における電気代の差異


※パナソニック調べ。室内温度26℃、冷房温度設定26℃でのシミュレーション結果
※今回のシュミレーション結果は断熱性の高い住宅を想定。実際の電気代は、住宅の断熱性能やエアコンの設置環境等の使用条件によって異なります。
「つけっぱなし運転」もしすぎないことが大切
フィルターにホコリがみっしり付いた状態で運転させるとモーターやコンプレッサーに負荷がかかってしまうため、「つけっぱなし」運転の場合でも24時間稼働は行わず、1日のうち数時間はエアコンを休ませて自動おそうじ機能や内部クリーンを活用するのがおすすめです。
つけっぱなし判定
お出かけ時間、住宅の断熱性能、気象予報などを踏まえて、「運転したまま」にした時と、運転停止して 「帰宅後に運転再開」した時の『電気代』と『帰宅時の室温』を予測。ちょっとしたお出かけの際に便利です。

夏本番前に必見!〜エアコン節約術〜エアコンの冷房効率の上げ方
その1 フィルター掃除で年間約1万円以上※の節約に
エアコンの汚れは、能力の低下、消費電力の増加、本体の寿命を縮めることにつながります。パナソニックの実験結果から、フィルター掃除をすることで年間約1万円以上電気代を節約できることが分かりました。ここでは自分で実践できるエアコンフィルターのお手入れ方法をご紹介。
※パナソニック製品「F401D2」を使用。電気代27円/kWhでの実験。
自動おそうじ機能なしの場合
窓を開けてマスクをした状態でフィルターを取り外し、掃除機でホコリを取り除きましょう。カビを見つけたら、そっと浴室などに運び丁寧に洗い落としましょう。

油汚れやたばこのヤニ汚れ、においが気になるときには柔らかい布やスポンジで軽くふくように水洗いし、汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤でつけ置き洗いをしましょう。

洗った後は直射日光やドライヤーの温風に当てることは避け、広げた新聞紙の上にフィルターを立てかけて陰干しし、十分に乾かします。

自動おそうじ機能ありの場合
自動おそうじ機能付きのエアコンでも、油汚れやたばこのヤニ汚れ、ペットの毛や長期使用でついたにおいは取れないため、フィルターを取り外して水洗いする必要があります。また、フィルターから取り除いたホコリを本体内のダストボックスに溜めるタイプが主流なため、多くの場合自分でもほこりを取り除く必要があります。
フィルターお掃除ロボット
エアフィルターに付いたホコリを、ブラシでかき取ってダストボックスに吸引。
さらに、ブラシについたホコリを回収するブラシクリーナーを搭載。フィルターもブラシも常にキレイに保ちます。

その2 最適な風向きと風量で年間約1200円以上も節約
エアコンの風も上手に利用し、冷房効率を上げて節電に繋げましょう。
風向き
冷たい空気は低い場所にたまるので、冷房時は上向きで風を送ると広範囲を冷やせます。扇風機やサーキュレーターを併用し、冷気のムラをなくすのもおススメです。
風量
冷房の温度を1度上げるだけで、約10%の節電になるともいわれます。一方で冷やすために使う電力よりも、風量を上げるほうが使用量は少なくて済むので、設定温度を下げるよりも風量を上げた方が節電になります。冷房を1度上げ、風量を上げることで、年間約1200円以上※節約することができます。
※パナソニック製品「F401D2」を使用。電気代27円/kWhでの実験

しっとり冷房
設定温度に到達した後に、湿度をコントロールすることで、冷房による乾燥や冷えを抑えながら、省エネも実現します。*
*CS-LX403D2/CS-403DLX2、安定運転時約1時間の積算消費電力量が、通常の「冷房」モード時=269Whと、「しっとり冷房」モード時=229Whとの比較。消費電力量約15%省エネ。※ 実際の消費電力量は条件により異なります。
※当社環境試験室(約14畳)、外気温35℃、体感温度25℃が得られるように設定、冷房安定時。
※CS-LX403D2/CS-403DLX2において、当社独自の条件により評価。当社環境試験室(14畳)、外気温35℃、体感温度25℃が得られるように設定、冷房運転時。運転安定時約1時間の積算消費電力量が、通常冷房モード(269Wh)と、しっとり冷房モード(229Wh)との比較。

他の運転冷房時の節約術
エアコン冷房運転時に実践できる節約術をほかにもご紹介します。
室内に直射日光が入らないようにする
カーテンやブラインドを使うのはもちろん、窓の外にすだれを設置するのも。カーテンだと窓との間に空気の層ができるので、断熱効果もあります。

室外機の周りに物を置かない
室外機の熱の吹き出し口をふさぐような形で物を置いてしまうと、エアコンの冷房効率が大きく低下することも。周りを整理整頓するだけでも節電効果や冷房効率が高まります。

古いエアコンは買い替えも検討
10年以上前のエアコンを使っている場合は、買い替えることで消費電力を大きく抑えられる可能性が。また、快適性は間違いなく向上するでしょう。

外気温によって、運転を使い分けることで、エアコンの節電につながるんだね。
冷房を運転するときもこまめな掃除や、風量や温度を調整するようにしよう。
エアコンをうまく活用して、この真夏を乗り切れそうだ!
