電気代アップに備えて知りたい。冬のエアコン節電ポイント
冷房よりも電気代のかかる暖房。止まらない電気代の値上げを受けて、エアコン暖房利用に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。今回、そんな方々に向けて冬のエアコン節電方法についてご紹介します。
冬のエアコン光熱費が心配…
冬も本格的になってきて、エアコン暖房も必須だなあ
光熱費がかさまないか不安だから、節電は心がけているけれど…
そもそも、節電ってみんな意識しているものなのかな?
電気代値上げが家庭を直撃中!
年単位で続く電気代の値上げが、各家庭に影響を及ぼしています。特に、エアコンを使う時期になると、よりその影響を感じる方も多いようです。
今年の夏、電気代は昨年と比べて増加しましたか?(n=550)
1か月の電気代はどれくらい上がりましたか?(n=357)
過半数がエアコン節電を意識している
これらの値上げが続く中、懸念されるのはエアコンの利用控え。「今年の冬は節電のため、暖房の利用をガマンしようと思いますか?」という質問では、「強く思う」(11%)、「やや思う」(37%)と、実に約半数の方が、エアコン暖房の利用をガマンしたり設定温度を低くしたりしていることが判明しました。
今年の冬は節電のため、暖房の利用をガマンしようと思いますか?(n=550)
Q:冬のエアコン節電のためにしていることは何ですか?(N=550)
エアコンの電気代を節約する4つのTips
エアコンの設定温度を1℃変えるだけでも、節約につながるもの。環境省によると、夏の冷房時に1℃高くすると約13%、冬の暖房時に1℃低くすると約10%の消費電力が削減されるとのことなので、意識してみてください。
設定温度を変えるだけでなく暖房を上手に節電しながら利用して快適に過ごしたいところ。そこで、冬のエアコンの節電術を解説します。
エアコンのフィルター掃除で
年間約1万円以上※の節約に!
室内機のフィルターにホコリがたまると目詰まりし、空気を取り入れる量が減少。結果、エアコンは必要な空気を確保しようとして、余計なパワーを使ってしまうもの。実際に1年間掃除をしない場合は掃除をした場合に比べて、年間で約25%も電気料金が無駄になってしまうという結果もあります。
この結果からもフィルター掃除はこまめに実施しましょう。
※パナソニック製品「CS-F401D2」を使用。電気代27円/kWhでの実験
熱が出入りしやすい窓は、
断熱性を上げる工夫を
室内の熱は、窓からの出入りが最も多いもの。断熱シートや断熱カーテンを利用しましょう。カーテンは床まで届くタイプにすると、冬は隙間から侵入する冷気を抑えることもできます。窓と部屋の間に空気の層をつくるために、カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりするのも良いですね。
サーキュレーターで室内の温度ムラをなくす
暖かい空気は上へ移動するので、サーキュレーターで室内の空気を循環させることが必要。冬の場合はエアコンの対角線上に設置し、上向きに風を送ると天井付近にたまった暖気が室内に循環しやすくなります。人に風が当たると体感温度が下がって寒く感じるので、送風する角度も調整しましょう。
室外機の環境も定期的にチェックしよう
フィルターほどの頻度でお手入れをする必要はありませんが、室外機も意外に汚れるもの。
ホコリや落ち葉などのごみがたまると熱交換の効率が下がり、消費電力アップにつながる可能性もあるので、特に風の強い日や台風が過ぎた後にはチェックしてください。
さらに、意外と知らないこんな節電テクニック
エアコンの「設定温度」を下げつつ、加湿で体感温度を上げよう
湿度をコントロールすることで、「設定温度」を下げたとしても、体感温度を上げることができます。冬は湿度を上げることで乾燥を防ぐだけでなく、暖かく感じられるので、加湿を心がけましょう。
冷房の場合
湿度を「下げる」と同じ温度でも涼しく快適に感じます
暖房の場合
湿度を「上げる」と同じ温度でも暖かく快適に感じます
「設定温度」がやや高め、「室内温度」も推奨の温度より高い
エアコン暖房利用者の「設定温度」と「室内温度」の実態についても調査しました。 暖房利用者の平均「設定温度」 *を分析したところ、22℃~25℃がボリュームゾーンであり、同期間内の平均「室内温度」 *は22℃と、環境省の提示する「20℃」よりも高めであることがわかりました。
この結果から、暖房利用状況については、 「設定温度」がやや高め、同時に「室内温度」も推奨の温度より高い、ことがうかがえます。
*設定温度・室内温度:エオリアアプリに接続しているエアコンのデータです。「室内温度」は室温の1日の平均データです。 エアコンは室内機内部のセンサーで温度を測定しているため、「設定温度」と実際の「室内温度」が異なっているケースもあり、家の構造や日当たりなども影響してきます。中には、エアコンのお手入れ不足で能力が発揮できていないケースもあります。
※調査結果を引用いただく際はパナソニック「エオリア」調べを引用元として記載ください。
給水レス加湿
エオリアのLXシリーズは暖房しながらスピーディーに加湿運転ができます。外気の水分を取り込み室内へ送ることができるので、給水不要で加湿ができます。
外気温によって「つけっぱなし運転」と「こまめに消す運転」を使い分ける
暖房使用時において、住宅の断熱性、室内熱負荷などの環境によるものの、外気温が3℃未満のような厳しい寒さの場合は、室温が大きく下がりやすく設定温度に戻すために多くのパワーが必要となるため、「つけっぱなし」運転がお得です。
一方で、3℃以上であれば、室内温度がそこまで下がらないため「こまめに消す」運転の方が電気代の節約につながることが分かりました。例えば東京の場合は、昨冬で最も平均気温が低かった1月の平均気温が5.4℃のため、基本的には「こまめに消す」運転がお得と言えそうです。
30分の外出を1日2回、1か月間行った際のエアコン稼働における電気代の差異
※パナソニック調べ。室内温度24℃、暖房温度設定24℃、電気代27円/kWhでのシミュレーション結果
※実際の電気代は、住宅の断熱性能やエアコンの設置環境等の使用条件によって異なります。
つけっぱなし判定
お出かけ時間、住宅の断熱性能、気象予報などを踏まえて、「運転したまま」にした時と、運転停止して 「帰宅後に運転再開」した時の『電気代』と『帰宅時の室温』を予測。ちょっとしたお出かけの際に便利です。