大雪が降ってもエアコン暖房であたたかく過ごすには

雪が降り積もる厳しい日には、室外機の周りをしっかり対策とすることで、大雪が降っても快適に過ごすことができます。今回は、いざというとき困らないエアコンの大雪対策と寒い冬によくあるエアコンQ&Aをご紹介します!

寒い時期のエアコンってどんな対策をすべき?

毎年雪が積もる時期には、エアコンをしっかり動かして部屋をあたたかくして過ごしたいなあ

冬には、室外機の対策が重要とは聞いたことはあるんだけど…
具体的にどんな対策したらいいのかな?

悩ましい表情をしている男性のイラストです。

寒い冬をどう乗り切ればよい?
室外機まわりの対策を徹底解説!

具体的な室外機の周りの対策を、大雪が降る前と降ったあとに分けて解説します。

大雪が降る前にできること

室外機の周りは常にキレイに。室外機の前を30cmは空けるようにしましょう

大雪の予報が出ているときは、室外機の周りが物でふさがれていないか、雪が降る前に確認しておきましょう。
一般的な室外機には、前面に吹き出し口、側面と背面に吸い込み口がついています。
空気の通り道がふさがれていると、特に寒い日にはエアコンの運転が止まったり、普段の暖房効率も落ちてしまいます。日頃から室外機の周りは片付けておくことが大事です。

30cm以内に自転車や植木鉢などが置いてある室外機と、前方に物がない室外機のイラストです。

室外機は、大雪に埋もれないために設置時にしっかり対策を

室外機が雪に埋もれると、外気を吸い込むことができなくなり運転できなくなります。特に雪が多く降る地方では、しっかりとした対策が必要です。
置台などを利用して雪で埋もれない高さまで上げたり、吸い込み口と吹き出し口に防雪部材を設置するなどして、いざというときに備えましょう。

防雪部材を取り付けた室外機の例の画像です。

もし大雪が降った場合は?

室外機の周りに雪が積もらないように注意しましょう

室外機が雪に覆われてしまうと、内部に雪が吸い込まれファンに付着します。空気が通りにくくなるので、運転効率が低下してしまうことも。

大雪に見舞われた際には、下記のようなことを試してみましょう。

●吸い込んで吹き出す空気の通り道を確保するため、側面や背面含め30cmほど室外機の周りの雪を取り除く。

●落下や崩れることで、吸い込み口や吹き出し口をふさいでしまう可能性があるので、室外機の上に積もった雪も取り除く。

雪が降った時に、積もった雪を室外機の周りから遠ざける様子のイラストです。

※お掃除の際は、安全のため、エアコンの電源をオフにし、掃除完了後、再度電源を入れるようにしてください。

エアコンに関するよくあるQ&A

冬にお客様相談センターへ多く寄せられる、エアコンに関するお問い合わせにお答えします。

なんだか部屋が暖まるのが遅い気がする……

CHECK: まずは設定温度をあげて暖かい風が出ているか確認しましょう。

冬場の暖房運転時は、設定温度と外気温との差が大きいため、冷房運転と比較すると時間がかかりやすいです。

故障かどうかの判断として、設定温度を3~5℃程度上げて、15分~30分間運転し、暖かい風が出ているか確認してみてください。

エアコンからあたたかい風があまり出ておらず、寒そうにしている男性のイラストです。

CHECK: 効きが悪い場合は、フィルターや室外機の周りを確認しましょう。

フィルター:エアフィルターを取り外し、お手入れをしてください。

フィルターが汚れていると、風の通り道がふさがれ、運転効率ダウンや電気代アップにつながります。
汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤でつけ置き洗いし、柔らかい布で水分を取り陰干しで充分乾燥させてから取り付けてください。
自動お掃除機能がないエアコンの場合、使用中は2週間に1度をめどに掃除できると効果的です。


 

室外機:室外機の周りの環境には注意が必要です。

周りを囲んだり、近くに物が置いてあったりすると、空気の循環がうまくいかず、お部屋を十分に暖められない原因に。
外気を取り込みにくくなったり、室外機から吹き出された冷たい空気を再び吸い込んでしまうことで運転効率の低下につながります。

暖房中に温風が急に止まる……

CHECK: 室外機が「霜取り運転」をしていないか確認しましょう。

「霜取り運転」とは

冷え込みが厳しいときに暖房運転をしていると、次第に室外機が凍結し霜がつく場合があります。室外機についた霜を溶かすために、一時的に暖房を止めて室内機の熱を室外機に送ることを「霜取り運転」と言います。
パナソニックのエアコンの場合、霜取り運転中はルーバーが開いたまま運転ランプが点滅して暖房が止まります。

暖房運転と霜取り運転の仕組み
暖房運転の図

暖房運転

エアコンの暖房は室外機から冷たい風を吹き出し、
室外機が外の空気から熱を奪い、室内機に熱を運ぶことで温かい風を出すことができます。

霜取り運転

霜取り運転

室内機の熱を室外機に送り、室外機の熱交換器を暖めることで室外機の霜を融かします。霜取り運転によって、通常のエアコンは約10分間も暖房が停止。暖房が止まることで、せっかく暖まったお部屋の室温が低下し、寒くなります。

エネチャージシステム ノンストップ暖房

運転時、大気中へ放出していた熱エネルギーをチャージ(蓄熱)して、暖房エネルギーとして有効活用。
暖房を止めずに霜取りできるから、快適な暖かさが続きます。

*:使用環境(お部屋の断熱性・気密性能)、運転条件、温度条件によって、霜取り運転の時間、室温低下の度合いは異なります。

エネチャージシステム ノンストップ暖房
動画でもっとわかる「エネチャージシステム」

これで室外機の周りをしっかりと対策できそう!

エアコン暖房を正しく使えれば、寒い冬も乗り切れそうだね。

すっきりとした表情の男性のイラストです。