肌にやさしく、手早く脱毛。
眉毛や顔のうぶ毛処理に新たな選択肢
眉下や眉上の数本の毛、口の周りやあごの気になるうぶ毛。顔に生えたいらない毛は、これまで「ピンセットで抜く」か「カミソリで剃る」のが一般的だった。パナソニックでは長年にわたり顔の脱毛について研究を重ねており、ついにその成果が結実。初めて使う方にも失敗しにくいよう配慮し、手軽かつストレスを感じにくく顔の脱毛ができる秘密について、開発担当の坂本滉大に取材を行った。
顔の脱毛への潜在的ニーズ
パナソニックには光ケア・脱毛・除毛という、3つのアプローチによるムダ毛処理器が複数そろっている。これまで光ケアと除毛については顔にも使える機器が存在したが、顔に使える脱毛器はなかった。とはいえ、もちろんその潜在的なニーズは把握していた。
「モニター調査などを実施すると、眉毛や顔のうぶ毛を処理することへの不満を感じている方が多いです。具体的な声としては、ピンセットだと時間がかかること、抜くときに痛みが気になること。眉毛の脱毛をする方もいらっしゃいますが、すぐにまた生えてくるので手間やコストが気になるものだと思います。また、剃ると断面が太くなって目立つ気がするという声も」と坂本。顔の細かな毛をピンポイントに処理できる脱毛技術があれば、これらの不満へのアンサーになると感じていたという。
眉毛の脱毛を受けている方もいますが、眉毛はすぐ生えてくるので手間やコストが気になるものだと思います。また剃ると断面が太くなって目立つ気がするという声も。
「実は私が入社する前から、この技術へのチャレンジは社内で始まっていました。過去に数回のトライ&エラーを重ねており、ついに完成へと漕ぎつけました」
眉の不要な毛をスピーディに脱毛
完成に至ったのは、短時間で処理できて、抜くときの痛みを抑えた脱毛技術。
「骨格の凹凸が複雑で、整えるのが難しい“眉毛”に焦点をあて、小型ヘッドと独自の脱毛ツメ構造を採用しました。回転する円盤に搭載した脱毛ツメで毛を挟み込んで抜くのですが、ツメの閉じる角度や閉じた後の間隔を精密に設計し、細いうぶ毛も確実にキャッチしやすいようにしました」
痛みを抑える設計の部分では、使いやすさとの両立という大きな壁を乗り越えた。
「ピンセットで毛を抜くとき、肌を指で押さえて固定すると痛みが軽減されるといわれます。この原理を機器に応用すべく、円盤の両側へ肌を押さえるように固定するフレームをつけたのですが、フレームが大きいと毛をつまむツメが隠れて狙いにくくなったり、機器で眉自体も隠れてしまって、仕上がりがイメージしづらくなってしまいます。フレームの先端部分をギリギリまでコンパクトに、かつ痛みをしっかり軽減できるよう、バランスをとりながら設計しました」
実は欧州では少し前に発売がスタートしており、ドイツのファッション誌で2025年、「ベストフェイシャルエピレーター(顔用脱毛器)」に選ばれた実績をもつ。
「欧米人は一般的に彫りが深く、アジア人に比べて眉下の空間が狭い傾向にあります。もちろん骨格は人それぞれ異なりますが、欧州で小回りが効くと評価された技術は、ほとんどのアジア人にとって使いやすいものであると考えています」
正しい使い方を促すひと工夫も
眉毛に使えるサイズ感であれば、口周りやあごのうぶ毛にも使いやすく、一度手にとればきっと便利で手放せないものになる。
「多くの人にとって使い慣れないものではあるので、正しい使い方をしていただけるようなしかけにもこだわりました。スイッチを入れるとLEDライトが点灯するので、ライトが顔の内側に向くように持ち、ヘッドを外から内へと動かすのが正しい使い方です。円盤が一方方向に回転しているので、逆に動かすと毛が起こせずうまく抜けなくなってしまいます。LEDライトをつけたことで、正しい使用方法を視覚的に誘導することが可能になりました。抜きたい毛も見やすくなり、操作性と仕上がりの精度を向上させることができました」
新しい機器によって、生活をより楽しく豊かにしたいーー坂本が開発に情熱を燃やすモチベーションはここにある。まずはこの技術を、顔の脱毛をする習慣があるひとりでも多くの人に知ってもらうこと。それが彼の喜びだ。
プロフィール
坂本滉大(さかもとこうだい)
1993年、大阪府生まれ。家電全般に興味があり、もの作りを通じて自分のアイデアを形にすることに魅力を感じてパナソニックへ入社。世界中の多様な美に応える製品を開発し、人々の生活をより豊かにしたいと願っている。
- インタビュー内容は2026年1月現在のものです
- 「Panasonic Beauty Laboratory」に掲載の情報は、当社の研究や開発の取組み内容です