デリケートゾーンの悩みに寄り添う“ふわふわブラシ洗い”

デリケートゾーンの悩みに寄り添うふわふわブラシ洗い 黒塚彩 デリケートゾーンの悩みに寄り添うふわふわブラシ洗い 黒塚彩

人に見せない部分だから、自分のケアが正しいのか、また何から始めていいのかがわからない。そんなデリケートゾーン特有の悩みに“きれいに洗う”ことでひとつの答えを。パナソニックでデリケートゾーン関連の商品設計を9年担当してきた黒塚 彩が新たに取り組んだのが、手洗いでは取りにくい汚れ悩みに、やさしく的確にアプローチする技術開発だ。

VIOの洗い方の正解がわからない

「デリケートゾーンのケアは、美容における新たなスタンダードになってきていると感じます」と語る黒塚。

写真:顕微鏡装置に向かって作業している黒塚彩さん

「私たちが実施した調査では、使用しているVIO(注:デリケートゾーン)関連商品に関する質問で、『デリケートゾーン専用ソープ』という回答が最も多く38.4%※2。また、VIOのお悩みについては『におい』が最も多く58.9%※2でした。さらに近年はVIOのケア方法に関心を持つ方が増えており、VIOを清潔に保つことへの意識が高まっているようです」

一方で、自分でも見えづらい入り組んだ部分であることから、洗い方の正解がわからないという声も。

「私は入社してから9年、ひたすらVIO関連の商品設計を手がけており、モニターさんの声を聞く機会も定期的にあります。その中で、汚れが落ちきれていない気がする、正しい洗い方がわからないという声は少なからずありました。ほとんどの方は手で洗っていますが、おりものや経血などの汚れが落ちきれていない可能性があります。そこで、何で洗うのが正解なのかというところからスタートしました」

手洗いより汚れが2倍※1落とせるブラシ洗浄

「ブラシ、シリコンブラシ、マイクロファイバー、パフ、シリコンとブラシの混合、こんにゃくパフなど、顔や体を洗うツールをさまざまに用意して、汚れ落ちの試験を実施しました。結果、比較した中で最も汚れ落ちが良く肌に負担もかけにくいのが、ブラシでした。ブラシの毛には、天然毛よりも乾きやすい合成素材を採用。さらに抗菌加工を施すことで、より衛生的に使用できるようにしました」

ブラシの形状開発にあたり、参考にしたのは自社の洗顔ブラシ。

「ただ、VIOの皮膚はよりデリケートなので、ブラシの長さや植え方を細かく調整する必要があります。肌に負担の少ない先細りの極細毛を使用し、汚れ落ちと優しさのバランスを考慮した最適な長さを追求しました。また、毛の密度は高いほど汚れ落ち効率が上がると思われがちですが、今回においては、そうではありませんでした。密度が高いと泡がブラシの毛に弾かれて外側に押し出されてしまい、たっぷりの泡で洗えないことがわかったのです。植毛密度をある程度下げることで、毛と毛の間に泡が入り、泡で低刺激に洗うことを実現できました」

ブラシの動きについても慎重に検討したという。

写真:ブラシ洗浄

「電動の洗浄ブラシには、回転するタイプと振動するタイプがあります。どちらも試した結果、回転式にすることで、手をほとんど動かさずになでるだけで洗浄でき、手の届きにくいVIOの洗浄に適しているということがわかりました。ただし回転式は肌あたりが強くなりがちという側面もあります。これについても植毛方法や回転速度を検討し、刺激をできる限り抑えるようにしました」

結果、Iゾーンの隙間までやさしく洗い、手洗いよりも汚れが2倍※1落とせるブラシが完成した。

根深いVIOの汚れ悩みへのアンサーに

ブラシを肌にあてたときの感覚は、まさに“ふわふわ”。

写真:机の上に並べられた複数のブラシの先端

「肌への負担に配慮しながら設計し、誤って肌に強い力であててしまっても刺激が少ないように調整しました。モニターの方々には事前にコンセプトをお伝えした上で試していただいたのですが、『使ってみたら思った以上にふわふわだった』という声が多く、同時に『汚れがしっかり落とせた』という評価も得られています」

「社内のVIOエキスパートと呼ばれたい」という黒塚だからこそ提案できた、ユニークなVIO洗浄機器。

写真:ブラシ洗浄をしている黒塚彩さん

「VIOの汚れ悩みは根深いと思っています。下着を脱いだら気になる、エレベーターで近くに人がいたら気になるという方もいて、洗浄剤で執拗に洗ってしまうことも。やさしい洗浄方法の一つとして、ブラシ洗浄をぜひ取り入れていただけたらと思います」

プロフィール

黒塚 彩(くろづかあや)

1993年、大阪府生まれ。高校生で頑固なニキビに悩まされた経験があり、女性がきれいになりたいという気持ちを応援できる仕事がしたいと考えパナソニックへ入社。入社以降一貫してVIO関連商品の設計に携わっている。自身の役割を“女性の笑顔を設計する”と捉え、モニターの生の声を聞き、そのニーズを的確に設計へ落とし込むことにこだわっている。

写真:黒塚 彩さん

※1 VIO専用ソープとES-WB20、VIO専用ソープと手洗い、それぞれでIソーンを洗浄した際のタンパク質由来の汚れ落ち比較(当社調べ)
※2 2023年実施インテージ WEB定量調査 18~49歳女性 VIO専用シェーバ使用者 N=169

  • インタビュー内容は2026年1月現在のものです
  • 「Panasonic Beauty Laboratory」に掲載の情報は、当社の研究や開発の取組み内容です