角層まで届ける「浸透スキンケア」が、その肌を救う
脱!思い込みスキンケア
*弊社から貴子先生に依頼し、頂いたコメントを編集して掲載しています。
みなさんは、美容成分を角層まで浸透させる「浸透スキンケア」ができていますか?角層まで浸透していると思っていても、実は浸透していない、実はうるおいが足りない、そんな「思い込みスキンケア」に陥っていませんか?
目次
思い込みスキンケアで、肌がピンチ!?
7割以上の人が「保湿」を重視してスキンケア!
スキンケアをする上で重視していることの1位は「保湿」。肌のうるおいを大切にしている方が多いことがわかりました。
では、みなさんはどのようなスキンケアで肌のうるおいを守っているのでしょうか?
8割以上の人が「思い込みスキンケア」に陥っている!
スキンケア方法についての調査で、「シートマスクをできるだけ長くのせる」や「念入りにパッティングをする」など、保湿できていると思っていても、美容成分を角層まで浸透させるスキンケアができていない…、そんな「思い込みスキンケア」に陥っている方が、なんと8割以上もいるということが判明!
重視していきたい肌への「保湿」…
あなたのスキンケアは大丈夫ですか?
せっかくのスキンケアを実りのあるものにするために、美容皮膚科医 貴子先生に肌に関する正しい知識や正しいスキンケアについてレクチャーしていただきました。
〇当社調べ 〇20代~40代の女性100名にWEBアンケート実施/2020年4月実施
思い込みスキンケアを脱するためには?どんなスキンケアができるといいの?
教えてくれたのはこの人
貴子先生
松倉クリニック代官山 院長
日本形成外科学会認定専門医 帝京大学医学部卒業
京都大学付属病院など大学病院を経て、 都内美容外科クリニック院長など歴任。
日本形成外科学会認定専門医の知識を活かして正しい美容医療を行う。
まずは、角層までの「浸透」への正しい理解を
クリニックにいらっしゃる患者さんでも、どうしたら肌の状態が改善できるかわからず、肌のメカニズムを理解しないままスキンケアを行なっている方が非常に多いのですが、肌にとってもっとも重要なのは、角層までの「浸透」であることはご存知でしょうか?
保湿が大切ということは一般的によく知られているので、みなさんも普段からスキンケア化粧品を使って肌をうるおすことは意識されていると思いますが、そのままでは本当の意味で、保湿、つまり角層まで「浸透」できている状態とは言えません。
落とし穴は思い込みにあり
人間にとって水分が大切な要素であるのと同じように、肌にとっても水分量を保つことがスキンケアの第一歩。効果的に保湿をするためには保湿成分を正しく角層まで浸透させるスキンケア(=浸透スキンケア)によって、肌の表面ではなく角層まで水分を行き渡らせることが重要です。肌の表面がうるおっているからしっかり保湿ができていると思い込んでしまう、ここにひとつの落とし穴があるわけです。
保湿成分を角層まで浸透させることこそが“理想の肌への近道”
保湿成分が角層まで浸透できている肌は、しっかりうるおいが維持できているので、いつ触れても手に吸い付くようなもっちりした感触。言うなればお風呂上がりの透明感のある肌がずっと続いているような状態です。角層まで浸透ができていれば、乾燥肌はもちろん、その時それぞれの年齢に合わせたエイジングケア※1にもつながり、理想の肌への近道となります。
「4つの思い込みスキンケア」をチェックしながら、角層まで届く浸透について理解を深めることで、スキンケアの基本に立ち返りましょう。
こんな思い込みスキンケアに当てはまってませんか?
「あるある!」思い込みスキンケア Case.01
5人に1人が思い込んでいる!
“念入りにパッティングをし、回数が多ければ多いほど角層までの浸透に効果的”だと思い込んでいる人は27%という結果が出ました。実際に行なっている理由を聞いてみると「肌の奥まで時間をかけて浸透させて、スキンケア効果をより強く得られそうだから」(40代女性)、「美容成分をできる限り閉じ込めるため」(30代女性)などの声が多く聞かれ、ありがちな思い込みスキンケアであることがわかります。
Takako's Advice
肌は何層にも重なった構造をしているため、肌の表面ではなく角層まで保湿成分を浸透させ、水分を届けることでうるおいが持続します。ところがパッティングで届くのは肌の表面に近い層だけになるので、「浸透している」というより「肌になじむ」ことで満足してしまっていると言えるでしょう。また、肌が含むことができる水分にも限界がありますので、いくらスキンケア化粧品をたっぷり、丁寧にパッティングしてつけていても、うるおいの持続にはつながりません。
おすすめの角層への「浸透スキンケア」
夜に丁寧なスキンケアをしているのに朝起きたらもう肌が乾燥しているというお悩みも聞きますが、それは時間と共に肌の水分が蒸発し、失われているからです。日中の乾燥が気になるなら、やはり夜に念入りにケアして終わりではなく、朝に角層までの「浸透スキンケア」を重点的にするのがおすすめです。
「あるある!」思い込みスキンケア Case.02
3人に1人が思い込んでいる!
“お風呂上がりや、蒸しタオルを使用するなどで毛穴を開いてから浸透させると良い”と思い込んでいる人は46%という結果が出ました。実際に行っている理由には、「肌が温かく、毛穴が開いている方が化粧品が浸透しそうなので」(40代女性)、「使っているオイルをより肌に浸透させ、肌を柔らかくしたいから」(40代女性)という声が挙げられました。このケア方法は普段から実践している方も多いと思うのですが、実は間違ったスキンケア、思い込みスキンケアです。
Takako's Advice
汗が出ることからもわかるように、そもそも毛穴の役割は「排出器官」なので、お風呂上がりの毛穴が開いた状態が角層までの浸透にベストな状態ということではありません。毛穴から角層まで浸透できる、と思ってしまっている時点で、すでに思い込みははじまっているわけですね。もちろん、毛穴に汚れが詰まっていると、本来毛穴が持っている引き締まる機能を邪魔するため、毛穴の汚れをクリアにすることは美肌につながります。
おすすめの角層への「浸透スキンケア」
大切なのは、肌全体の余分な角質を落とすこと。毛穴の汚れをクリアにすることは美肌につながりますが、過度なピーリングなどで毛穴汚れを落とすことは逆効果になる事も。正しい洗浄で余分な角質を落とし、肌の受け入れ態勢を整えましょう。
「あるある!」思い込みスキンケア Case.03
5人に1人が思い込んでいる!
短時間ではずすなんてモッタイナイ!シートマスクは長くのせているほど含まれる化粧水などが角層まで浸透すると思い込んでいる人は24%という結果に。「インナードライな肌なので、なるべくシートマスクを長い時間してうるおいを保つ」(20代女性)、「シートマスクを公式のおすすめ時間よりも長く肌にのせて保湿成分をしっかり肌に浸透させる」(40代女性)といった声が聞かれました。こちらの思い込みスキンケアも、実践してしまっている方が多いのではないでしょうか。
Takako's Advice
クリニックにいらっしゃる患者さんの中にもこの思い込みをされている方がかなり見受けられますが、シートマスクの使用時間は長ければ長いほど効果が高いというわけではありません。シートマスクは、パッケージなどに記載されている推奨時間内は肌に水分を与えてくれますが、その時間を過ぎるとシートマスクが乾き始め、今度は肌の水分を奪っていきます。それが乾燥肌の原因になってしまうことも。つけたまま寝てしまう、乾くまでつけておくのは逆効果です。
おすすめの角層への「浸透スキンケア」
シートマスクの使用はパッケージに書いてある時間内にしておきましょう。また、スキンケアをする際にコットンパックをする方もいると思いますが、これも同じことが言えます。
「あるある!」思い込みスキンケア Case.04
5人に1人が思い込んでいる!
「肌荒れが気になる時に保湿成分を浸透させるため」(40代女性)、「毎日やったらいいけど続かない」(30代女性)などの理由で、週1回のスペシャルケアでしっかり角層まで浸透できていると思い込んでいる人は、22%。毎日が忙しいと時間がある時にしっかりスキンケアしようという発想になりがちですが、これも思い込みスキンケアのひとつです。
Takako's Advice
女性は1週間のうちでもホルモンバランスの変化があったり、気候や気温によるダメージも受けやすいので、週1回のスペシャルケアで十分とは言い難いですね。基本的に、スキンケアの美肌貯金は出来ませんし、まとめて角層まで浸透させよう、という考えは肌には通用しません。週に1回、いくら時間をかけてたくさんのアイテムを塗り重ねても、そのひとつひとつが角層まで浸透していなければ、ただ肌の上で混ぜて、乗せてしまっているだけになってしまいます。
おすすめの角層への「浸透スキンケア」
毎日短時間で良いので、角層まで届ける「浸透スキンケア」を心がけましょう。毎日こまめにケアして肌のベース力をつけておくことで、肌悩みの不安からも解放されることにつながります。
※1 年齢に応じた肌ケアのこと