“髪ケア”ニーズに応えて高浸透ナノイー搭載モデルが大ヒット

“髪ケア”を追求して17年!販売累計1500万台※1突破のロングセラー “髪ケア”ニーズに応えて高浸透ナノイー搭載モデルが大ヒット “髪ケア”を追求して17年!販売累計1500万台※1突破のロングセラー “髪ケア”ニーズに応えて高浸透ナノイー搭載モデルが大ヒット

ドライヤーで髪をより美しく。濡れた髪を速く乾かすツールであったドライヤーに、「美」という視点を取り込んだのがパナソニックのナノケアだ。17年もの間、変化するニーズに応え続け、2022年秋にはフルモデルチェンジで大きな進化を遂げた。最新のドライヤーはどこまで来たのか、ナノケアの商品企画を担当するパナソニック・髙野創志氏に話を聞いた。

新たな“髪ケア”ニーズに応えナノイーを超えた高浸透ナノイーが登場

パナソニック ヘアケア商品企画課 髙野創志氏

パナソニックのヘアードライヤー ナノケアは、2005年の販売開始から累計販売台数1500万台※1を突破するロングセラーモデルである。人気の秘訣は「速く乾かす」と「美しい髪」の両立だ。特に髪の「美しさ」に対するニーズはこの17年の間で変化してきた。みずみずしくツヤのある髪、ふんわりした髪、ヘアカラーが落ちにくい髪など、求められる美しさの深化に加えて、セルフケア意識の高まりや、性別を問わない「美」への意識の高まりも生じている。ナノケアはそうしたニーズの多様化にも応え続けてきた。

「特にこの3年ほどは、マスクをするようになったことで顔の印象のうちの大きな部分を髪が決めています。さらに髪形よりも髪質を重視されるようになり、以前よりも“髪ケア”に力を入れる方が増えています」

そう話すのは、パナソニックでナノケアの商品企画を担当する髙野創志氏だ。

この新たに台頭した“髪ケア”意識にも応えるナノケアの最大の特徴は、ナノイーを搭載していることだ。ナノイーとは空気中の水分を微細化したイオンであり、一般的なマイナスイオンに比べて体積比で約1000倍の水分が含まれているという。実はこのナノイー技術の確立には、8年近くの年月がかかっている。

左から、2005年に発売された初代ナノケア、現行の高浸透ナノイー搭載モデル2機種(「ナノケア EH-NA0G」、「ナノケア EH-NA0J」)。

「ドライヤーという製品は、誕生から長い間、いかに速く乾かすか、また使いやすくするかというところに焦点が当てられてきましたが、弊社では1992年に美しく乾かすための本格的な研究を開始しました。当初は、髪をさらさらにすることはできても、髪の内部まではなかなかうるおすことができません。そこで、内側までうるおい、ツヤのある髪の実現を目指してナノイーの研究が始まったのが1997年、ナノイーを搭載した初代ナノケアが登場したのが2005年です」(髙野氏)

2005年の発売当初は、ドライヤーに水の入ったタンクを装着し、そこに高電圧をかけてナノイーを発生させる方式だったが、その後、空気から水分を集める技術を確立しタンクレスを実現。そして、髪を美しくするドライヤーという市場を確立した。2019年には、新世代ナノイーとして大幅に進化した高浸透ナノイーが誕生。この高浸透ナノイーを搭載したナノケアが多くの“髪ケア”ニーズに応えるドライヤーとして、注目を集めている。

髪の内側も外側もケアする高浸透ナノイー

ヒットの理由 「うるおい」ニーズへ対応 水分たっぷりの高浸透ナノイーで髪へ「うるおい」が浸透

高浸透ナノイーとは、水分発生量が格段にアップし、髪へのうるおいを高めたナノイーのことだ。

「従来のナノイーと比べると、水分発生量が約18倍に増えています。発生する水分量が増えると、水分がキューティクルのわずかな隙間から髪の内側にまで従来以上に浸透するため、髪のツヤとなめらかな手触り、毛先のまとまりを実感できます」(髙野氏)

ヒットの理由 摩擦ダメージに強い髪へミネラルマイナスイオンがキューティクルの密着性を高める <毛髪の拡大写真>イオンなし 毛先がささくれ傷んで枝毛に 高浸透ナノイー&ミネラル 傷みがなく美しい毛先

この高浸透ナノイーを搭載したナノケアは、ミネラルマイナスイオンも発生させることで相乗効果を生み出し、髪へのダメージも防ぐ。

「ミネラルマイナスイオンはキューティクルの密着性を高めることで、髪の内部にうるおいを閉じ込めるだけでなく、ヘアカラーや白髪染めの退色を防ぎ、ブラッシングによる髪の摩擦ダメージ抑制や、UVケア効果も期待できます」(髙野氏)

ツヤとまとまりを実感できるうるおいのある髪を実現し、髪へのダメージ抑制も期待できる高浸透ナノイー&ミネラル※2。新世代のナノイーとして従来のナノイーから大幅な進化を遂げたが、高浸透ナノイー搭載ドライヤーの進化は止まらない。

「2021年に発売された『ナノケア EH-NA0G』は、初めて高浸透ナノイーを搭載した2019年発売モデルと比べると、ミネラルマイナスイオンの発生量が増えています。髪の内側からのケアと外側からのケアの相乗効果が増しており、UVケア性能やカラー退色抑制効果がさらに高まっています」(髙野氏)

また、ドライヤーの基本性能である速乾性も大幅に向上している。

「『ナノケア EH-NA0G』がすごいのは、“髪ケア”だけじゃないんです。基本性能でもある乾燥性能が約20%※3向上しています。モーターやファンなど、送風に関する部分を一新したためです。こうした進化が評価されて、女性向け美容雑誌やコスメサイトなどで“18冠”を達成しました。お客様からも“髪ケア”への効果や速乾性という点で高い評価をいただいています」(髙野氏)

各方面から高い評価を得ている「ナノケア EH-NA0G」に加えて、2022年9月にはデザインを一新した「ナノケア EH-NA0J」が発売された。次項では「ナノケア EH-NA0J」の進化のポイントを見ていきたい。

高浸透ナノイー搭載のナノケア「0シリーズ」

15冠達成のナノケア EH-NA0G ユーザーからの評価が高く、美容雑誌などでも15冠を達成した高浸透ナノイー搭載モデル。ツヤ出しや地肌ケアなど目的に応じて使い分けられる5つのモードが用意されており、手軽に髪ケアができる。2021年度グッドデザイン賞受賞。最新のナノケア EH-NA0J フルモデルチェンジしたEH-NA0Jは、速乾性能と髪のうるおいに加えて使い勝手も追求。ボディのコンパクト化、ナノケア史上最大風量※4を実現しつつ、新機能であるスマートセンシングも搭載する。2022年度グッドデザイン賞受賞。 15冠達成のナノケア EH-NA0G ユーザーからの評価が高く、美容雑誌などでも15冠を達成した高浸透ナノイー搭載モデル。ツヤ出しや地肌ケアなど目的に応じて使い分けられる5つのモードが用意されており、手軽に髪ケアができる。2021年度グッドデザイン賞受賞。最新のナノケア EH-NA0J フルモデルチェンジしたEH-NA0Jは、速乾性能と髪のうるおいに加えて使い勝手も追求。ボディのコンパクト化、ナノケア史上最大風量※4を実現しつつ、新機能であるスマートセンシングも搭載する。2022年度グッドデザイン賞受賞。

次世代のナノケアはコンパクトで使い勝手のよいデザインに

ヒットの理由 コンパクトニーズへ対応 コンパクト化と大風量を同時に実現 風量1.6㎥/分 風量[強]・ノズル装着なしの時

2022年9月に発売された「ナノケア EH-NA0J」は、16年ぶりのフルモデルチェンジを経て誕生した次世代のナノケアだ。一目してデザインの変化が目につくが、この変化は使い勝手の大幅な向上を反映している。

「これまでの調査で、速乾性や髪質については高い評価をいただいてきた一方で、大きさや重さといった使い勝手については改善の余地があることが分かっていました。そこで、もっとコンパクトにしてほしい、軽くしてほしいというニーズに応えました。『ナノケア EH-NA0G』と比べると、体積は約27%減、重量は約45g減の約550gを達成しています」(髙野氏)

ボディのコンパクト化、軽量化を実現しながらも、速乾性能と髪のうるおい効果はアップしている。

「ヒーターや制御回路をゼロから設計して送風効率を向上させ、『ナノケア EH-NA0G』を上回るナノケア史上最大の風量※4を実現しています。また、形状の変更によりイオンの吹出口が髪に近くなったことで、乾かしやすいだけでなく、高浸透ナノイーとミネラルマイナスイオンを含む風がさらに届きやすくなり、“髪ケア”の視点でも性能が向上しました」(髙野氏)

スタイリッシュな外観も特徴的だ。従来の流線形のデザインから一変して、ミニマルで柔らかなフォルムのデザインで、色は落ち着いたディープネイビー、ニュアンスカラーのラベンダーピンク、洗面所になじみやすいウォームホワイトの、マット調の3色から選ぶことができる。

「16年ぶりのフルモデルチェンジということで、機能特長であるうるおいを表現しながら使いやすさ、それから暮らしになじむデザインというコンセプトを追求しました」(髙野氏)

過度な熱を抑える2つのセンサーと便利な3種類のノズルと4つのモード

ヒットの理由 熱ダメージを抑制 スマートセンシングで過度な熱を抑える

デザインを一新した「ナノケア EH-NA0J」は、新たな機能も加わった。髪はきれいにしたいけれども過度に熱ダメージを与えたくない、というニーズに応えて、2つのセンサーで狙い通りの風温を自動調整する「スマートセンシング」機能を搭載。

「室温を感知する『環境温度センサー』は従来から搭載していましたが、周囲の温度の影響を受けることもあったため、実際の風の温度を確認し風温を自動制御する『風温センサー』を追加しました。これにより、温風温度を下げるだけでなく温度ムラも抑制できています」(髙野氏)

「スマートセンシング」機能の搭載により、例えば、夏場など室温が上がっているときなども、常に快適に髪を乾かせる。また、「ナノケア EH-NA0J」では吹出口にセットするノズルが1つ追加された。髪をスピーディに乾燥する「速乾ノズル」、髪のスタイリングに適した「セットノズル」の他に、新たに「根元速乾ノズル」が加わった。

「髪の量が多い方は根元をしっかり乾かしにくいという課題がありました。そこで、根元まで届きやすいように絞られた風を生み出す『根元速乾ノズル』を開発しました。根元がしっかり乾いていないと髪がぺたんこになってしまうので、ボリュームを出したい方にもぜひお使いいただきたいです」(髙野氏)

さらに、風も4つのモードから選べる。髪のまとまりやツヤ感を出しやすい「温冷リズムモード」、毛先の傷みが気になるときに適した「毛先集中ケアモード」、地肌にやさしい約60℃の「スカルプモード」、肌のうるおいをケアする「スキンモード」だ。

「ナノケア EH-NA0J」の速乾性能と、髪にうるおいをもたらす高浸透ナノイーに、この4つのモードと3つのノズルを組み合わせて使用することで、自分に適した“髪ケア”を実践し、なりたい髪に近づけるのではないだろうか。

「一度お試しいただければ、これまではわずらわしかったかもしれないドライヤーを使う時間が、違って感じられるはずです。ナノケアは17年間、髪を乾かすだけでなく美しくするにはどうするかに着目してきましたが、今はそれに加えて、ドライヤーを使う時間をいかに楽しくするかに向き合っています。性別を問わず、『なりたい自分になりたい』という思いを持つ方が増えていると思いますが、多くの方に好みの髪質やスタイリングを実現してもらえるドライヤーの開発に今後も取り組んでいきたいと思います」と髙野氏は力説する。

楽しみながら、髪を美しくイメージ通りに。パナソニックは新しい“髪ケア”の提案を今後も続けていく。

※1 2022年7月現在
※2 ミネラルとは、亜鉛電極を含む放電ユニットから発生されるミネラルマイナスイオンです。
※3 パナソニック従来品2020年発売EH-NA0Eとの比較(パナソニック調べ)
※4 国内販売商品において(風量【強】・ノズル装着なしの時)

*日経クロストレンドSpecialに掲載された内容を日経BPの許諾のもと、一部、加筆・修正し転載