ホストもゲストも楽しめる! 成功するホームパーティーのコツとおすすめメニュー
ホームパーティーについての監修:野口 英世
ライター:UP LIFE編集部
2023年9月21日
空気
長雨が続く日々は、気分もどんよりしがち。
こんな時はホームパーティーでわいわい過ごせたらなぁと思いますよね。
気兼ねなく開催できるようになるのはまだまだ先…かもしれませんが、そんな日のために、全員が楽しい時間を過ごせるホームパーティのコツをご紹介します。おうちで作れる簡単な「ごちそうレシピ」はステイホーム中の気分転換にもぴったり。ぜひ使ってみてくださいね。
おもてなし上手に聞く、心地よい空間のつくり方
今回、お話をうかがったのは、フードスタイリスト・料理研究家の野口英世さん。ホームパーティーをよく催す上に、仕事柄、自宅キッチンでの撮影なども頻繁なため、ご自宅には多くの人が訪れているのだそうです。
「ゲストを迎えるときは、私自身が気負いすぎないようにしています。華美に飾り立てたりしては、“この置物、壊したらどうしよう”なんて緊張させてしまうので。すごいことはできなくても、“居心地がいい”とか“おいしい”と感じてもらいたい。そのためには、リラックスできる空間づくりも大切だと思っています」
たとえば、香り。「朝、起きるとすぐに焚くくらい、お香が好き」という野口さんのお宅は、玄関に入った瞬間から心地よい香りを感じることができます。
「ドアを開けてすぐに気付くのが、家の中のニオイ。これが“いい香り”と思えたら、ワクワクして期待感が高まるので、香りの演出は欠かさないようにしています。甘すぎないものなら、料理のおいしそうな香りを邪魔しないのでオススメ。私はよく、『マリアージュ・フレール』の紅茶をイメージした香りや、『アスティエ・ド・ヴィラット』の都市をテーマに調合されたインセンスを焚くことが多いですね」
そしてもうひとつ、野口さんが心掛けているのは「キッチンに立ちっぱなしにはならない」ということ。
「料理や片付けに気を取られすぎると、何のお構いもできなくなってしまいますよね。おいしい料理を食べるだけならレストランでいいけれど、せっかくのホームパーティーです。時間を気にせず、みんなで楽しむなら、ホストは料理に凝りすぎたり、キッチンにこもったりしないようにしましょう」
みんなを笑顔にしてくれる、おいしいホームパーティーレシピ
ホームパーティーに欠かせないのが、おいしいお料理。キッチンにこもるほど凝りすぎない方がいいとのことですが、一体、どのようなものをつくればよいのでしょうか?
「普段からよくつくるメニューなら慣れている分、おいしくできるのでオススメ。いつもより上質な食材にしたり、スパイスやハーブを足したりするとおもてなし感をアップさせられますよ。余ったハーブをテーブルコーディネートに使うのも素敵です。また、盛り付けたときに立体感が出る料理を出すのも、おもてなしのコツ。肉なら薄切りよりスペアリブなどの塊肉を選んだり、魚も1尾丸ごと出したりするとよいでしょう」
そう聞いても、やはり何をつくろうか迷ってしまう……。そう思うなら、野口さんが教えてくれたレシピに挑戦してみては?
「今回、ご紹介する2品は、どちらも下準備をしたらホットプレートで焼くだけのシンプルな工程。ホットプレートはみんなでワイワイ楽しく調理できるので、ホストが孤立することもなく、ホームパーティーにピッタリですよ」
メイン:ローズマリー香るラムチョップ
メインを飾るのは、豪快にかぶりつきたくなる骨付き肉の“ローズマリー香るラムチョップ”です。オリーブオイルでマリネしたラム肉は、とても柔らか。ローズマリーの香りも相まって、ラム特有のクセを感じることなくおいしくいただけます。
「シンプルな味付けなので、塩の量は“ちょっと濃いかな?”と思うくらい、しっかり振ります。心配なら少し減らして、最終的な味付けをゲスト各自におまかせするのもいいでしょう」
- 【材料(4人分)】
- ラム:8本
- ローズマリー:4枝
- にんにく:2片
- 塩:大さじ1/2(※肉のサイズによって適宜調整してください)
- こしょう:少々
- オリーブオイル:大さじ3〜4
【つくり方】
- ラム全体に塩、こしょうがまわるように振る(すりこんでもOK)。
- ローズマリー、皮をむいて半分に切ったにんにくをのせ、オリーブオイルをかけて、30分〜1時間ほど置く。
- ホットプレートを220度に温め、2を並べて、ラムの両面にこんがり焼き色がつくまでじっくり焼く。
サブ:彩り野菜のカマンベールフォンデュ
続いてご紹介する“彩り野菜のカマンベールフォンデュ”は、カマンベールを丸ごと使った目を引く1品。とろ〜りとろけたチーズがフツフツする様子に、ゲストも思わず「お〜!」と歓声をあげてしまうことでしょう。
「野菜はお好みで塩を振ってもいいと思います。何でも合うので、旬のものを選んでください。フォンデュ的な食べ方をしたあとのカマンベールは、そのまま食べてもおいしいですよ!チーズを切り抜くとき、私はペティナイフを使いますが、手元が心配ならテーブルナイフを使うと安心できます」
【材料(4人分)】
- カマンベールチーズ:1個
- 白ワイン:大さじ1〜2
- エリンギ:2本 れんこん:1/2本
- さつまいも:1本(小)
- かぼちゃ:1/8個
- ズッキーニ:1本(小)
- オリーブオイル:小さじ1
【つくり方】
- 野菜は輪切りや薄切りなど、食べやすいサイズに切る。カマンベールチーズは上の部分を丸く切り抜く。
- ホットプレートを200度に温め、オリーブオイルをひく。
- 真ん中にカマンベールチーズをのせ、くぼみに白ワインを注ぐ。カマンベールチーズのまわりに野菜を並べて焼く。
- 途中、カマンベールチーズを混ぜる。焼きあがった野菜を溶けたカマンベールチーズにつけていただく。
食事の後は? 片付けは? 活用したくなるホームパーティーTips
「料理がある程度なくなったら、ゲストの様子を見て次に出すものを考えます」と、野口さん。 そこでまだお腹に余裕がありそうなら、肉を焼いた油にごはんや調味料を足して、ガーリックライスをつくる、なんてことも。もし、みんなが満足している場合は、食後のティータイムを楽しむそうです。
「別の料理や飲み物を出す前には、テーブルを簡単に片付けるようにしています。肉の骨などが残ったままのお皿は美しくないですし、いったんキレイにすればダラダラと続けて中だるみすることもないので。そうやって気分転換するともう一度おもてなしができて、ゲストにもさらに楽しんでもらえますよ」
食後のティータイムを終えたら、そろそろパーティーもお開きです。片付けはゲストと共にやるもよし、見送った後に自分でやるもよし。
「ゲストに手伝ってもらうなら、ホスト側が指示した方がみんなもスムーズに動けます。余った料理は、お土産として持ち帰ってもらうのもよいでしょう。“帰宅して家族の食事をつくるのが面倒……”という人もいるので、私はいつも多めにつくっておすそわけしています」
そう語る野口さんによると、ホームパーティー成功のカギは「がんばりすぎないこと」にあるとか。
「結婚してすぐのころ、“ホームパーティーの料理はコース仕立てじゃないと”と思い込んでいたんです。当然、自分は食べられないままつくり続けるので、しんどくなってパーティーを開くのをやめてしまいました。でも、自分がゲストの立場になったとき、招いてもらうだけでうれしいことに気付いたんです。それなら自分一人で無理をせず、手伝ってもらいながらみんなで楽しもうかな、と思うようになりました」
気の合う仲間とおいしい料理を囲み、おしゃべりをするだけで素敵な時間は過ごせるもの。がんばりすぎないホームパーティー、皆さんも楽しんでみませんか?
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*1 「ナノイー」:約120分で臭気強度1.2低減と、「ナノイーX」:約12分で臭気強度2.4低減との比較(当社調べ)
*2 約6畳空間での約12分後の効果です※1。(脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気、繊維の種類によって異なります。タバコの有害物質(一酸化炭素など)は除去できません。常時発生し続けるニオイ成分(建材臭・ペット臭など)は、すべて除去できるわけではありません。)
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ホームパーティーについての監修
野口 英世(のぐち ひでよ)
フードスタイリスト、料理研究家。つくり手重視の効率的なレシピとスタイリングアイデアで、おいしさとオシャレさを兼ね備えたスタイルのある食を提案。メディアでは簡単時短レシピを紹介するほか、キッチングッズのスペシャリストとしても活躍。著書に『turk フライパンクックブック』『使いやすい台所道具には理由がある』(ともに誠文堂新光社)など。総合情報サイト「All About」簡単スピード料理ガイド。
2023年9月21日 空気
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