お店に聞く前に知っておきたい!わが家に合ったエアコンの選び方(機能編)

エアコンの機能についての監修:田中 真紀子
ライター:UP LIFE編集部
2023年9月21日
空気

最近のエアコンは、冷暖房能力が高い上に、機能も豊富。「一体、どうやって選べばいいの?」とお悩みの方も多いことでしょう。そこで今回は、エアコンの基本的な選び方を専門家に聞いてみました。

エアコン選びの第一歩は、カタログを理解すること

わが家に合ったエアコンを選ぶなら、まずは使う部屋の特徴に応じた能力でなくてはなりません。家電に詳しい田中真紀子さんによると、その情報はカタログのスペックで判断できるのだとか。

「エアコンのカタログには、モデルごとの適用畳数(表示項目例の①)、エアコンの能力(表示項目例の②)、消費電力量(表示項目例の③)、省エネ性能(表示項目例の④⑤)などが記載されています。
①の“畳数の目安”は冷房と暖房の項目があるほか、建物の構造によって書き分けられているのもポイント。たとえば“11〜17畳”となっている場合は、“11畳から17畳までの部屋”というわけではなく、“木造平屋南向き和室の11畳、もしくは鉄筋マンション南向き中間層洋室の17畳”を意味しています」

これは、建築物の構造によって気密性が異なるため。木造住宅は鉄筋住宅よりも気密性が低い分、冷暖房効率も下がるため、同じサイズでも適用畳数が変わってくるのだそうです。

「さらに、同じ鉄筋マンションでも1階と最上階では暑さ・寒さが異なるもの。このほか、断熱性や窓の向き・大きさなど、部屋の状況によっても変わってくるので、お店で選ぶときはエアコンを設置する家や部屋の詳細を店員さんに伝えるとよいでしょう」

カタログの表示項目例

続いては、②に記載されたエアコンの能力。こちらは、どのように見ればよいのでしょうか?

「能力(kW)の冷房欄に記載された “4.0(0.5〜5.4)”で見ると、上段の“4.0”は定格出力(標準出力)を指します。いわゆる標準的なパワーですね。そして下段の“(0.5〜5.4)”は、能力の範囲を示すもの。左の数値が小さいほど細かな温度調整がしやすく、右の数値は大きいほどパワフルで、冷暖房が素早くできます。
また、右側の消費電力(W)の欄は、左で示した能力で運転しているときの消費電力です。こうしたエアコンの能力範囲を調整するのが、インバーター制御。室外機にある圧縮機の能力を自在に操ることにより、部屋の温度状況に合わせてパワーを発揮できるようになっているんです」

では、省エネ性能はどのように見極められるのでしょうか?
田中さんによると、「④の“通年エネルギー消費効率(APF)”の欄」を見るとよいそうです。

「“APF”はエアコンのエネルギー性能を表したもので、数値が大きいほど効率が良くて省エネ性能が高いエアコンということ。
このほか、②の“期間消費電力量”は一定条件下での消費電力の目安、③の“省エネ基準達成率”はエアコンの機能やサイズなどによって決められた目標に対し、どれだけ達成しているかを示しています。
昔に比べ、省エネ性が高いのが最近のエアコン。昔と今の家電の省エネ性能を比較できるサイト『しんきゅうさん』でメーカーと適用畳数などが同じモデルを比べたところ、最新モデルは15年前より約40%も電気代がおトクになると出ました。気になる方は、ぜひお試しください」

 

快適に暮らせるのは、かしこく気流をコントロールするモデル

部屋を快適にするための家電がエアコン。そう考えれば、「気流をどうコントロールするかと、どう判別するセンサーを搭載しているか」で選ぶのもひとつの方法だそうです。

「ここ15年ほどでエアコンはかなり進化していて、さまざまな機能が搭載されるようになりました。その中でも目覚ましいと感じるのは、気流コントロールとセンサーの進化度合い。昔のモデルには温度ムラなどもありましたが、最近は部屋にいる人の温冷感をセンサーが感知し、それぞれが快適になるように異なる温度の風を吹き分けるモデルもあります。これは一歩進んだ機能。センサーの精度が格段に上がり、きめ細かに見極められるのもすごいと思います」

かしこく気流をコントロール

つまり、エアコンに任せておけば、いつでも快適に過ごせるということ。温度設定や風の向きなどを、いちいち気にすることもなくなりました。

「自分で設定する手間が省けて、冷えすぎや暖めすぎによるストレスも減っていると思います。身体に直接風が当たらないようにコントロールするモデルもあるので、快適さを求めるならこうした点にこだわるのもよいでしょう」

きれいな空気を求めるなら、こんな機能に注目を!

空気の質にこだわるようになったのも、最近のエアコンの進化ポイント。これは、“自動おそうじ機能”や“空気清浄機能”の搭載によって実現しています。

「せっかく優れた機能があるのだから、空気の質にこだわる方には、ぜひこれらの機能が搭載されたモデルを選んでいただきたいですね。いくら目に見えなくても、ホコリやカビなどの菌まで部屋の中に舞っていると思うと怖いですし。当然ながら “空気清浄機能”があっても、エアコン自体が汚れていれば、そこから汚い空気が吹き出すことになります。だからこそ、“自動おそうじ機能”も大切」

きれいな空気を求めるなら、こんな機能に注目を!

そう語る田中さんも、この機能にこだわってエアコンを選んでいるのだとか。

「特に、フィルターの“自動おそうじ機能”は必須だと思っています。エアコン選びのポイントは人によって異なりますが、私はズボラで自分では掃除しないとわかっているので(笑)。
最近のモデルには、フィルターだけでなく、個人ではお手入れできない内部まできれいにしてくれる機能があるのでイチオシです。モデルによっては、自動おそうじで取り除いたゴミの処理まで自動でしてくれるので、日常的な手間が省けていいですよね」

遠隔&一括操作も可能! 利便性の高いアプリ対応モデル

利便性の高いエアコンを選ぶなら、外出先からも電源オンオフなどができるアプリ対応モデルもオススメです。これもまた、最近のエアコンならではのポイント。

「少し前は消し忘れたときに電源をオフできるだけでしたが、今は部屋にいなくてもエアコンが起動できるようになっています。子供部屋の消し忘れを外出先からオフすることもできるし、前もってオンにしておけば、帰宅時には部屋を快適な状態にすることも可能。活用シーンが多彩なので、これからのエアコンのスタンダードになっていくのではないでしょうか」

このアプリ対応モデルを選ぶ際は、無線LAN内蔵モデルがオススメとか。

「オプションの別売品を取り付けたり、専用の設置工事が必要になったりすると、せっかく対応しているにも関わらず“面倒だから”と使わない人もいます。無線LANを内蔵したモデルならこうした手間はないので、選ぶときはぜひ注目してください」

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最新エアコン『エオリア』なら気になる機能満載!

10年前のエアコン…。「電気代が高い」「暖房が弱いから、夏だけしか使わない」「すぐに嫌な臭いがする」「冷房が効きすぎる」なんてことありませんでしたか? パナソニックの最新エアコン『エオリア』はそんなお悩みにしっかり応える機能がそろっているんです。

AI・センサー制御を一元化。自動でムダなく快適に冷やす

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センサーによる検知内容や運転履歴など、さまざまな情報を分析。住宅や生活パターンに応じた冷房運転をおこないます。さらに、「エオリア」Xシリーズなら、「人の在/不在」や「人の居場所」、「人の温冷感」なども解析して、よりお部屋を快適にしてくれます。

「天井シャワー気流」でエアコンの風が苦手な方も快適

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夏にエアコンの冷たい風が直接当たるのが苦手な方に『エオリア』の「天井シャワー気流」がおすすめ。
大きなフラップが涼風を天井方向へと持ち上げ、シャワーのようにふりそそぐから、冷たい風が直接体にあたりません。音も静かで、自然に近いやさしい冷房です。

冬もパワフルな温風ですばやく暖まる

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冬の着替えや帰宅時には、「もっとモード」をひと押しすれば、暖房がよりパワフルに働きます。一定時間で元に戻るので、お子さんの着替えや帰宅時など、今だけもっと暖めたいときに便利です。

ナノイーXで空気をキレイに

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冷房や暖房を使わない季節でも、空気清浄機能のみの運転が可能です。アクティブクリーンフィルターでお部屋の花粉やホコリを集め、高濃度のナノイーXを吹き出すことで空気をキレイに保ちます。
たとえば、20畳のお部屋なら約30分でキレイになります(4.0(200V)kWクラス以上の場合。能力クラスによって異なります)。

※日本電機工業会規格(JEM1467)に基づき算出した適用床面積。2.2・2.5kWクラス:10畳、2.8・3.6kWクラス:12畳、4.0kWクラス(100V):15畳。

アプリで空気をコントロール

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エオリア アプリで、外出先からスマホでおうちのエアコンをオン・オフ! そのほかにも「切り忘れ通知」や「天気予報連動」など、最新の機能が盛りだくさん。アプリの活用でもっと快適に過ごせます。

寒さの厳しい地域では“寒冷地専用のエアコン”を!

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寒冷地にお住まいの皆さんは、風雪や厳しい気温の中でもエアコン性能がより発揮される“寒冷地専用のエアコン”をお選びください。

冬の到来が早い寒冷地では、エアコンの設置にもポイントがあります。エアコンは室内機と室外機の設置工事が伴います。室外機の取り付けは、気温が急激に下がる前・雪が積もり始める前に済ませておくのがポイント。

雪が積もってからでは、室外機の設置が困難な場合や春先の雪解時に地盤が緩むこともありますので夏の間に設置されるのをおすすめします。さらに、エアコン性能を保つための防雪部材のご使用や、お住まいの地域の積雪量などに合わせて、室外機を置く場所や設置方法も異なりますので、ご購入時に販売店にご相談ください。

日本一寒い町が鍛えたパナソニックエアコンの暖房品質

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パナソニックの「フル暖エオリア」は、日本中どこでも1年中快適にお使いいただけるように、日本一寒い町・北海道陸別町の皆さまにもご協力いただき開発・改良してきた暖房品質。
特にフル暖エオリアは、陸別町にお住まいの4世帯の皆さまに実際に2年間お使いいただき、その暮らしに寄り添って商品を開発。
ご要望いただいた機能などを搭載した、正真正銘の「日本一寒い町が鍛えた、寒冷地エアコン」です。
フル暖エオリアの暖房品質のDNAは、パナソニックエアコンの全シリーズにもしっかり受け継がれています。

この記事で紹介した商品

エアコンの機能についての監修

田中 真紀子(たなか まきこ)

田中 真紀子(たなか まきこ)

白物家電をはじめ生活雑貨、家事、住まいなど、暮らしにまつわるモノ・コトの取材・執筆を行うフリーライター。中でも家電に関する執筆が多く、雑誌やウェブで検証やレビューを行っている。美容家電も得意分野で、働く女性として、一児の母として、忙しくてもきれいになれる美容家電を見つけ、各媒体でも紹介している。総合情報サイト『All About』美容家電・育児用品ガイド。

2023年9月21日 空気

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