冬のエアコン暖房の設定温度の目安は? 快適な温度と、快適に過ごす空間づくりのコツ

暖房を上手に使って冬の快適空間をつくる方法についての監修:田中 真紀子(たなか まきこ)
ライター:UP LIFE編集部
2024年2月16日 空気

「寒いから」と設定温度を上げたら暑くて汗ばんだり、乾燥して喉が痛くなったり……。エアコン暖房を使いこなすのって、意外と難しかったりしませんか? そこで、上手に使って冬の快適空間をつくる方法を、家電エキスパートの田中真紀子さんに聞きました。

結局、暖房時の室温は何度に設定すればいい?

冬を乗り切るには、やっぱり暖房が不可欠。寒さに負けてつい暖めすぎることもありがちですが、適正な温度は何度くらいに設定すればよいのでしょうか? 

エアコン暖房時の室内温度は20℃が推奨されているが…

環境省が提示するウォームビズの指針によると、暖房時の室内温度は20℃が目安とされています。田中さんによると、この数字は節電も考慮されており、少し低めになっているのだとか。

「一般的に冬、快適な温度は18℃〜22℃と言われており、多くの人は22℃くらいが快適に感じられると思います。ただ、使っている暖房器具に搭載されたセンサーの精度がそれほど高くないと、設定温度の通りにならないことも。また、快適と感じるかどうかは湿度や体感温度などによっても変わってくるので、温度計や湿度計を用意して数字で確認するのがオススメですね」

20℃に設定しても寒く感じるのはなぜ?

写真:寒がる女性

同じ部屋の中でも、場所によって温度差があるから

適温と言っても、部屋のどこにいるかで快適さは変わるもの。たとえば、日の当たる場所なら暖かく感じますが、窓の近くなら冷気が入り込んで寒さを感じることもありますよね。また、建物の断熱性が低ければ熱が外へ逃げてしまい、暖房をつけても暖まるのに時間がかかる、なんてケースも。さらに、「高い天井や吹き抜けがある家で空調設計が不十分だったりすると、暖房効果が上がりにくくなります」と、田中さん。

「暖かい空気は上に移動する性質があるので、高さがある部屋は床の近くが冷えてしまいがち。また、一般的に鉄筋コンクリート構造の建物は蓄熱性が高い一方で、暖まるまでに時間がかかると言われています」

さらに、窓の大きさや数も、暖房効率に関わってくることがあるのだとか。

「熱は温度の低いところへ移動する性質があるので、断熱性の低い家だとせっかく暖めた室内の空気が外へ逃げてしまいます。家の中で熱が出入りする場所は壁や床、天井などですが、最も多いのは窓。日本の住宅に多く見られる断熱性が低い窓なら、冬場の熱流出量の約50%以上も占めると言われています。窓の近くにいて寒いと感じることはあっても、それほど多くの熱が逃げてしまうのを意外に感じる人も多いのではないでしょうか?」

出典:財団法人建築環境・省エネルギー機構「住宅の省エネルギー基準早わかりガイド」

冬の暖房時の熱が開口部から流出する割合 58%

湿度が低いから

多くの地域では、冬は湿度が低くなりがちな季節。田中さんによると、湿度が低ければ体表の水分が蒸発しやすくなるため、気化熱によって体感温度が下がるのだそうです。

「湿度が10%上がれば、体感温度は1℃上がると言われています。湿度が低いと体感温度が下がる理由は、体表から水分が奪われるから。私たちの体に備わる体温調節機能は、汗が蒸発する際に熱を奪っていく作用を利用しています。冬は空気が乾燥していることで体表の水分が奪われやすく、同時に熱も持って行かれるため、結果として寒く感じてしまうのです」

湿度が上がると体感温度も上がる

湿度が低い空気には体温が移動しやすくなる

「空気と水分では熱の移動しやすさに違いがあるとことも、湿度が低いと寒く感じる理由のひとつです。空気は熱しやすく冷めやすいのに対し、水分は熱しにくく冷めにくいもの。そのため、湿度が低いと水分が少ない状態なので、体の熱は空気に奪われやすくなるのです」

湿度が低いと、繊毛の機能も低下する?

「私たちの鼻や喉、気道の粘膜は繊毛と呼ばれる細胞に覆われています。これは、体内に侵入した異物を排除する働きがあるもの。でも、湿度が低いと乾燥して働きが弱まってしまうため、体内に異物を取り込むリスクも上がってしまうんです。湿度が低いとこういった弊害も及ぼすので注意したいですね」

目安の温度に達しているのに、なんだか寒い…。そう感じるときの対処法

前項で寒く感じる理由をご紹介しましたが、これを言い換えれば、室内の温度ムラを解消して暖房効率を上げ、同時に湿度の低下を抑えれば、快適に過ごせるということ。では、具体的に何をどうすれば快適な空間がつくれるのでしょうか? そのポイントを、田中さんに教えてもらいました。

エアコンの風向きと気流を調整して、暖房効率をアップ!

「上部にたまった暖かい空気を循環させるなら、サーキュレーターを使うのが効果的。天井に向けた状態で運転させれば、気流が左右に分かれて壁にぶつかることで拡散していきます。空気を部屋の壁に沿って循環させるのがコツなので、空気がどう流れるかをイメージして向きを考えるのがポイント。エアコン暖房を使用している場合は、エアコンの対角線上に離してサーキュレーターを設置し、斜め上に向かって風を送るのも効果的です」

暖房運転時、サーキュレーターは斜め対角線上に置き、上向きにする

「また、湿度のコントロールには加湿機を使うのがベスト。設定温度に達するとストップするタイプなら加湿しすぎることもありません。エアコンと加湿機を一緒に使う場合は、エアコンの風に乗せて部屋中に行きわたらせることがポイントです。加湿空気清浄機は、エアコンの対面や対角線の壁、加湿機の場合はエアコンの下に置くと効果的です」

暖房運転時、加湿空気清浄機の場合、エアコンの風に乗せて部屋中に暖気を行きわたらせる
暖房運転時、加湿機の場合、エアコンの風に乗せて部屋中に暖気を行きわたらせる

空気環境を整えるためにも、換気は必ず行うこと

「室内の空気は定期的に入れ替えないと、ウイルスや菌、ホコリなどに加え、二酸化炭素の量も増えていきます。快適な空間をつくるなら、やはり換気は必須。寒い季節は窓を開けるのに躊躇するかもしれませんが、気持ちよく過ごすためにも新鮮な空気を取り込むようにしましょう。なお、家の24時間換気システムをオフにしてしまう方もいますが、オンで使うのが正解です。吹き出し口しかない家はふさがず、常に開けておくようにしてください」

暖かい空気が逃げない工夫をする

暖房効率を高めるには、窓の断熱性を上げて熱の流出量を減らすことも大切。手軽に行うなら、カーテンを厚手のもの、もしくは断熱性の高いものに替える、断熱シートを窓に貼るといった方法があります。また、窓と部屋の間に空気の層をつくるのも有効。カーテンを2枚使ったり、内窓を設置したりすることも検討すると良いでしょう。

イラスト:外気を遮る

湿度を上げて体感温度をコントロールする

湿度を上げることで、体表の熱が奪われにくくなります。湿度が低いときは、加湿機、もしくは空気清浄機の加湿機能を利用しましょう。また、洗濯物を室内に干すことでも、湿度を上げることができます。とはいえ、結露が発生するほど湿度を高くするのはNG。カビやダニのリスクが上がり、健康面に良くない影響を与える可能性が高まるので、湿度は40%〜60%の範囲でコントロールしてください。

暖房の電気代が気になる人へエアコンをオススメする理由

温度コントロールに欠かせない暖房器具ですが、皆さんは何を使っていますか? エアコン暖房は光熱費がかかるからと避ける人もいるようですが、実はそれは間違い。田中さんによると、エアコン暖房は効率が良く、省エネ性も高いのだそうです。

「一般的な消費電力を見ると、エアコンの暖房運転は600Wから700W程度。一方、電気系のヒーターは1000W〜1200Wのものも多く、2倍近く変わってきます。それでいて部屋全体を暖められることを考えれば、エアコンは効率の良い暖房器具。石油ストーブのように灯油を補充するといった必要もなく、温度管理がしやすいのもポイントです。ただし、風を利用することで乾燥しやすくなるため、加湿はきちんと行うようにしましょう」

エアコンの暖房が冷房より電気代がかかるのはなぜ?

「エアコン暖房に限らず、冬になると光熱費が高くなるのは仕方ないこと。なぜなら、冬は夏に比べて室温と外気温の差が大きいからです。たとえば夏、設定温度を28℃としたとき、外気温が30℃なら2℃下げれば済むのに対し、冬は設定温度が20℃でも、外気温が5℃だとすれば15℃も上げなくてはなりません。それだけパワーが必要になるので、冷房に比べて電気代がかかるのは当然なのです」

パナソニックの『エオリア』最新モデルなら、寒い冬もスピーディーに暖かく!

省エネ性と快適性に優れるのが、パナソニックのエアコン『エオリア』。中でも、加湿・換気機能を搭載した『LXシリーズ』は、暖房運転中でも給水不要で加湿できるプレミアムモデルです。

各種センサーを駆使して最適運転を行う「エオリアAI」

人の在・不在や日射、家具の位置と間取りなどを細かく感知する各種センサーを採用。取得した情報をもとに、「エオリアAI」が部屋にいる人全員が快適に過ごせるよう、部屋の状況を解析・学習しながら最適な運転を行います。

イラスト:エオリアAIのイメージ

暖房しながらスピーディーに加湿。暖かさとうるおいを届ける

室外機内の換気・除加湿ユニットに、高い吸湿・放湿力をもつ高分子吸着材を搭載。安全かつ急速に温度を上げる「PTCヒーター」の採用と相まって、暖房運転を行いながら約48分で部屋の湿度を50%までアップするスピーディーな加湿を実現しています。

※暖房加湿運転時。CS-X404D2/CS-404DHX2にて。当社環境試験室(約14畳)、外気温7℃、湿度87%、設定温度23℃、設定湿度連続、風量・風向自動、加湿量強。

イラスト:暖気の流れ

電気代を見える化して節電につなげる『エオリア アプリ』

離れた場所からでもスマートフォンで操作できる『エオリア アプリ』を使えば、電気の使用量から電気代の目安を確認したり、自動で節電したりすることも可能。無理のない節電をサポートするので、電気代が気になっている方はぜひご活用ください。

画像:エオリアアプリ画面

このほかにも、これまで捨てていたコンプレッサーの熱を冷暖房に再利用する世界初の「エネチャージシステム」や、最適な温度と湿度がワンボタンで自動設定できる「新・AI快適おまかせ」機能など、独自の省エネ技術を採用。さらに、大きなフラップと風向きを細かく制御できるルーバーにより、部屋の奥や真横、冷えやすい足元にまで暖気をしっかり届けられるほか、新たに部屋の上部にたまった暖かい空気を撹拌する「サーキュレーションモード」を採用するなど、室内の温度ムラを解消する機能も豊富です。

無理をせずに節電できる『エオリア』なら、寒い冬でもきっと快適に過ごせるはず。気になる方は、ぜひこちらからチェックしてみてください。

監修:田中 真紀子

暖房を上手に使って冬の快適空間をつくる方法についての監修:田中 真紀子(たなか まきこ)

白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌、web、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使っており、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も得意。テレビ出演も多数。総合情報サイト『All About』白物・美容家電ガイド。

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