何年前に買ったか覚えてますか?意外と知らない空気清浄機の寿命
空気清浄機の寿命や買い替えに適した時期についての監修:田中 真紀子(たなか まきこ)
ライター:UP LIFE編集部
2023年8月9日
空気
室内の空気環境への意識が高まる昨今、空気清浄機はもはや必需品と考えている人も多いのでは? 毎日、使う家電だけに寿命が気になるところですが、空気が相手ということもあって不調がわかりづらくもあるもの。そこで、家電の専門家である田中真紀子さんに、空気清浄機の寿命や買い替えどきを示すサインを教えてもらいました。
ご存知ですか? 空気清浄機の耐用年数
空気清浄機の寿命とは、一体どのくらい? そんな疑問を、田中さんにぶつけてみました。
法的な耐用年数やフィルターの寿命が目安
「空気清浄機の普及率があがったターニングポイントの一つが2013年ごろ、ちょうどPM2.5が問題視され始めた時代です。まだそれほど昔ではないので空気清浄機の寿命は見えづらいですが、減価償却を定めた税法上では、空気清浄機の耐用年数は6年と言われています。
また、使用環境や使用頻度によっても変わります。メーカーも本体やフィルター毎に交換年数の目安も定めていますので、お使いの機種を確認するとよいでしょう。フィルターのみの交換もできますが、外装のプラスチックが劣化するなどを考えると、耐用年数の6年がひとつの買い替え時と言えるでしょう。段々と一般家庭に普及していった空気清浄機だけに、その機能の進化には驚かれるはずです」
集じん方式は大きく2種類。それぞれの仕組みとは
税法上の耐用年数がひとつの目安になるとのことですが、そもそも空気清浄機はどのようにして空気をキレイにしてくれるのでしょうか? 田中さんによると、大きく2種類のタイプに分かれるそうです。
「ひとつはファン式。シンプルに言うと、モーターでファンを回転させて空気を集め、HEPAフィルターなどの集じんフィルターでろ過してキレイにするタイプ。もうひとつの電気集じん式は静電気を発生させて空気中の汚れを吸着し、キレイな空気として放出する仕組み。メーカーによって変わりますが、集めた物質は焼き切ったり洗い流したりして不活化させています。
ただ、電気集じん式は高価格帯の製品が多く、広く普及しているのはファン式。どちらのタイプも、大きなホコリをキャッチするプレフィルターを搭載しています」
喫煙や料理の油…。使用環境によって大きく左右される寿命
「先ほども触れたように、空気清浄機の寿命は使う場所の環境によっても変わるもの。タバコを吸う人がいたり、油ものを多く作るのにキッチンの近くに置いていたりすると、寿命は早まります。また、メーカーが案内している交換時期も、使用時間などの条件がついているもの。これは製品によっても変わってくるので、取扱説明書などで確認しましょう」
長く使い続けたいなら、きちんとお手入れすることも大切
使用環境によって寿命が変わる空気清浄機。できるだけ長く使いたいなら、日々のお手入れもしっかり行うと良いそうです。
最も大切なのはフィルターのお手入れ
「空気清浄機のお手入れで要となるのが、フィルター掃除。特にプレフィルターはホコリが詰まると空気が通りにくくなるため、負荷がかかってしまってモーターやファンの不具合につながりやすくなります。当然ながら空気をキレイにする能力も半減してしまうので、決められた頻度でこまめに掃除をしてホコリをためないようにしましょう。
フィルターが水洗いできるタイプの場合、しっかり乾かさないと内部に水が浸入して故障の原因となるので要注意。水に濡らした布などで拭く場合も、水分を残さないようにしっかり絞ってしてください」
汚れが少ない吹き出し口やセンサー部分も掃除は必要
「吹き出し口は吸気側ほど汚れないとはいえ、ホコリがたまっていると風で巻き上げてしまうこともあります。本体は静電気でホコリが付着しやすいので、どちらも固く絞った布などで拭き上げると良いでしょう。また、センサー部は汚れていると誤作動を起こすことがあります。加湿機能があるモデルなら、加湿フィルターのカルキやトレーのぬめりといったものも定期的に洗って落としてください。いずれもお手入れをするときは、取扱説明書の記載に従いましょう」
空気清浄機の不調を示すサインはどんなもの?
使用環境や頻度によって変わる買い替えどきを見極めるには、空気清浄機がきちんと作動しているかを把握する必要があります。では、具体的にはどのような症状が出たら、買い替えを検討するのが良いのでしょうか?
作動音はするのにニオイやホコリが取れていない
「ある程度の年数を使って、空気清浄機能の効きが悪くなったら、買い替え時のサインですね。たとえば、いつまで経ってもニオイが残っていたり、空気をまったく吸わなかったり。プレフィルターにホコリが付着していれば空気中の汚れを吸っているということなので、時々チェックしてみましょう。また、センサーが働いているかどうかも、見極めのポイント。たとえば、自動運転にしているときにニオイが強くなっても風量が上がらない、といった場合なら、年数によっては買い替えた方が良いと思います」
表示ランプ、電源、場合によっては加湿ユニットもチェックを
「運転状況を知らせるランプが誤作動したり、そもそも電源が入らないといった場合もサインのひとつですね。また、加湿機能をもつモデルは構造が複雑になる分、加湿ユニットに異音などの不具合が出ることもあるもの。加湿運転しているのに湿度が上がらないといった場合も、買い替えを検討するタイミングとなります。なお、こうしたサインが出た場合は、まずは取扱説明書に沿って対応してください」
空気清浄機を買い替えるベストな時期は?
いくらしっかりお手入れしていても、いずれは寿命が訪れるもの。どうせならおトクに買い替えたいと思うものですが、そんなタイミングはあるものでしょうか?
「空気清浄機の新製品は、9月から11月くらいに出揃います。機能を軸に選ぶのなら、このタイミングで手に入れるのが良いでしょう。花粉シーズンに加え、加湿機能搭載モデルは冬前にも需要が高まるので、これらの時期は選択肢が狭まることもあります」
買い替えにオススメの加湿空気清浄機『F-VXV90』
田中さんによると、「空気清浄機の機能は日進月歩で進化しています」とのこと。そのため、新しいモデルの方が空気清浄機能の高さやお手入れしやすさといった面で、オススメできることが多いのだそうです。
「長く使う家電だからこそ、できるだけ新しいものを求める人もいることでしょう。市場が拡大した2013年のタイミングで購入したものを使っているなら、そろそろ見直してみても良いと思います」
そんな方に向けてオススメしたいのが、パナソニックの『F-VXV90』。スタイリッシュなデザインも人気のプレミアムな加湿空気清浄機です。
花粉を撃退「3Dフロー花粉撃退気流」など気流をかしこく制御する3つの吸引モード!
3方向から吹き出す立体的な気流「3Dフロー花粉撃退気流」が、部屋全体を効率良く循環。床上30cmにたまりやすい花粉を中心に、ハウスダスト、室内全体にただようPM2.5、室内全体と上方に漂うニオイや煙など、汚れの種類と性質に合わせて気流を制御し、パワフルに吸い取ります。
高濃度のナノイーXで空気をキレイに
花粉やハウスダストなど、空気中の有害物質を抑制する「ナノイー X」を搭載。高濃度としたことで、花粉を抑制※1するOHラジカルの量は2倍に。さらに抑制スピードも2倍※2となるなど、さらなる進化を遂げています。
寿命を左右するお手入れも、かんたんにできる!
フィルターの取り外しは、本体を動かさずに前面パネルを外すだけ。加湿フィルターは加湿トレイを引き出せば出てきます。加湿用の水タンクは広口で手がすっぽり入るので、奥まで洗いやすいのも特徴。お手入れを怠ると寿命は短くなりがちですが、これならまめにできそうですね。
汚れをしっかりキャッチする3つのフィルター
『F-VXV90』は3つのフィルターで空気をキレイにしています。大きなホコリを捕集するプレフィルター、花粉や煙、PM2.5などをキャッチする清潔HEPAフィルター、そしてタバコ臭やペット臭を吸着するスーパーナノテク脱臭フィルターは、いずれも約10年交換不要※3。
「ミルエア」アプリ対応で、自分だけの運転モードも設定可能
部屋の空気の汚れ具合や、キレイにした空気量の推移などが見られるスマートフォンアプリ「ミルエア」に対応。気になるダニや花粉、ニオイといった汚れの種類と度合いを選ぶと、自分だけの運転モードを登録できる“わたし流運転”も利用できます。設定内容は見直して更新できるので、自分にとって理想的な空気環境をつくることも可能です。
なかなか買い替え時が見えづらかった空気清浄機。ぜひご自身が買った日付を今一度思い返してみましょう。また性能面からも寿命を感じているようなら、ぜひ新しい機能を試してみてください。
この記事で紹介した商品
空気清浄機の寿命や買い替えに適した時期についての監修
田中 真紀子(たなか まきこ)
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌、web、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使っており、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も得意。テレビ出演も多数。総合情報サイト『All About』白物・美容家電ガイド。
※1 花粉の代表格であるスギ花粉において、花粉に含まれるアレル物質を無害な物質へ99%以上変性。<スギ花粉>【試験機関】パナソニック(株)プロダクト解析センター【試験方法】約6畳の試験空間で布に付着させたアレル物質をELISA法で測定【抑制の方法】「ナノイー」を放出【対象】花粉(スギ)【試験結果】約8時間で97%以上抑制、約24時間で99%以上抑制(L20YA052)。
※2 【試験機関】パナソニック(株)プロダクト解析センター【試験方法】約6畳の試験空間で布に付着させたアレル物質をELISA法で測定【抑制の方法】「ナノイー」を放出【対象】花粉(スギ)【試験結果】約12時間で99%以上抑制(L20YA051)。
※3 プレフィルター・加湿フィルターは、定期的にお掃除が必要です。集じんフィルター・脱臭フィルター交換の目安は、(一社)日本電機工業会規格(JEM1467)に基づき当社で算出(強いニオイがある場合、より短い期間でフィルターの交換が必要になる場合があります)。加湿フィルター交換の目安は定格加湿能力に対し、加湿能力が約50%に落ちるまでの期間。1日8時間運転に基づき当社で算出。
2023年8月9日 空気
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