驚くほどQOLが上がる? エアコンのIoT化で実現できること
エアコンのIoT化やスマートな機能についての監修:田中 真紀子(たなか まきこ)
ライター:UP LIFE編集部
2022年1月25日
空気
家庭への浸透が進むIoT家電。でも「できることが少ない」「いまいち使いこなせない」といった声も聞こえてきます。そんな方にぜひ知っていただきたいのが、エアコンのIoT化。実は最新のエアコンこそ、IoT家電として高いベネフィットを得ることができるんです。そんなエアコンのスマートな機能について、家電のプロである田中真紀子さんに聞きました。
どのくらい普及している? 昨今のエアコンIoT化事情
田中さんによると、「タイマー機能を活用するような、人が操作する前に動いていて欲しい家電はIoTとの相性がいい」のだとか。その中でも、特に注目したいのがエアコンなのだそうです。
「たとえば寒い日の朝、生活パターンを学習したエアコンが起きる時間に合わせて部屋を暖めてくれていたら、起きてすぐに活動できますよね。このように、使う人の暮らしに合わせ、きめ細かく動くことが求められるエアコンだからこそ、IoT化することで暮らしの質を上げられると思います」
エアコンによって違いアリ! IoT化でできること
では、エアコンのIoT化は実際にどの程度、広がっているのでしょうか?
「一般的なエアコンを見ると、だいたいミドルクラスくらいのモデルはIoTに対応していますね。基本的にできることとしては、外出先からのオンオフといった遠隔操作、電気代がどのくらいかかったかをグラフにする見える化、温度など運転状況の細かな設定といったものでしょうか。これ以外にも、メーカーがそれぞれ得意分野を生かし、独自機能を搭載していたりもします。
そんな中でも、一歩進んだ感があるのがパナソニック。エアコンのIoT化をいち早く取り入れただけあって、できることも幅広いと感じます。先駆的存在だからこそ、ユーザーの使い方といったデータも多く蓄積されていて、ニーズに応えられるのかもしれませんね」
スマートな暮らしをかなえる無線LAN内蔵『エオリア』と『エオリア アプリ』
田中さんが「進んでいる」と評価するパナソニックのエアコンが、『エオリア』。近年はほぼすべてのモデルが無線LAN内蔵を果たしており、設置したその日からスマートフォンとつなげて操作することも可能です。
スマートフォンで操作できるアプリは機能も充実
スマートフォンで『エオリア』を操作する際に必要なのが、『エオリア アプリ』。遠隔からのオンオフ、生活パターンに合わせたタイマー設定といった操作のほか、室温を検知してスマートフォンへお知らせするなど、さまざまな機能が搭載されています。これには田中さんも、「すごい充実度」と高評価。
「詳しくは後述しますが、スマートフォンのGPSから帰宅を検出し、自動でオンにしてくれる“快適帰宅自動オン”は本当にいいですよね。帰宅したら必ず自分ですることを、事前にしておいてくれるのは本当にありがたいと思います。また、外出時につけっぱなしと運転オフのどちらがいいかを教えてくれる“つけっぱなし判定”も、『エオリア アプリ』ならでは。こうしたユニークな機能が多いのも、さすがだと思います」
IoT化で実現! 気がかりな「エアコン電気代の節約」も簡単に
それではここで、実際に『エオリア』と『エオリア アプリ』によるIoT化でどのようなベネフィットが得られるのか、項目ごとに見てみましょう。まずはひとつめ、電気代の節約から。
季節家電だからこそ気になる! エアコンの電気代
また、“切り忘れ通知”もおすすめ。こちらは、自宅から事前に設定した距離を離れたとき、エアコンがオン状態なら自動で知らせる機能です。これなら、うっかりつけっぱなしで外出したときも、電気代のムダ遣いを回避可能。「外出先でエアコンの切り忘れが気になることもなくなるので、心配事が減らせますね」と、田中さんもおすすめしています。
電気代を抑えるなら、つけっぱなしの方がいいと言われるワケ
最近は、「短時間の外出なら、エアコンはつけっぱなしの方がいいこともある」と聞くことも多いもの。これは、エアコンが立ち上がりの際に最も負荷が掛かるという性質に起因します。一方で、いったん快適な温度に達すれば、それほど電気を使わずに温度をキープできるのもエアコンの特徴。そのため、外出時間や外気温、家の断熱性などによっては、つけっぱなしの方が電気代を抑えることができるのです。
「つけっぱなしで安くなるかどうか」は、エアコン&アプリが判定
とはいえ、外出時間や気温などの条件をもとに、つけっぱなしにするかどうかを判断するのは難しいもの。そこで役立つのが、『エオリア アプリ』独自の機能である“つけっぱなし判定”です。外出時間を入力すると、運転したままのときとオフにしたときとで、電気代と帰宅時の室温を予測。どちらがおトクかを比較できるので、「ちょっとそこまで」といった外出時に便利なんです。
月々の額を把握できれば、電気代PDCAサイクルも上手に回せる!
ビジネスシーンでよく言われる“PDCAサイクル”は、業務改善を図る手段ですが、実は電気代の節約にも当てはまるもの。言うなれば、「Plan:節電目標を立てる」「Do:節電目標に向かってどう対策するか」「Check:対策が役立っているか」「Action:より節電するための解決策」といった流れでしょうか。
ここでも役立つのが、『エオリア アプリ』。前年と今年のエアコンの電気代をグラフで比較できたり、前月・今月の電気代を確認できたりする“エコ情報”機能は、「Plan:節電目標を立てる」際や「Check:対策が役立っているか」を確認する際に活用できます。
さらに、「Do:節電目標に向かってどう対策するか」には、前述の“切り忘れ通知”や“つけっぱなし判定”などを活用すれば、電気代も効率良く節約できそうですね。そして「Action:より節電するための解決策」には、「他の家電を活用するのもおすすめ」と、田中さん。
「空気清浄機のように、風を送ることができる家電を利用して空気の温度ムラをなくしたり、1人のときは電気毛布を使ったりすることで、エアコンの負荷を抑えることにつながると思います。また、節約を考えたとき、電気代の見える化は意外と大きな影響を及ぼすもの。目標を立てて終わりにせず、実際にどんな使い方をしたら使用量が抑えられたのか、といったことを目で見て確認できます。使い方を工夫する指針にもなるので、“エコ情報”の機能もぜひ活用したいですね」
外や他の部屋から「室内の様子がわかる」多彩な検知機能
続いては、検知機能についてのご紹介です。室温や人の動きを察知する『エオリア』のセンサー機能は『エオリア アプリ』で確認でき、離れていても家族の様子をうかがい知るのに最適。さりげなく見守れるので、モニターされる側が煩わしく思う気持ちも抑えられます。
高齢家族のエアコン使用状況を、室温チェックで判断
『エオリア』が室温をチェックし、31℃以上もしくは15℃以下になると通知するのが、“室温みはり通知”。実家のエアコンを『エオリア』にして自身のスマートフォンに登録すれば、離れて暮らす高齢家族の様子も確認できて安心です。外出時に子どものエアコン使用状況を確認……といった使い方も可能。
人の有無を検知して、子どもの帰宅やエアコン切り忘れなどをチェック
“ひと検知”機能は、センサーで人の動きを検知して反応数をグラフで表示する機能。特に共働き世帯のように、子どもだけで留守番する機会が多い場合は、帰宅しているかを確認できて助かります。子ども部屋に誰もいないのにエアコンが作動している……といった切り忘れチェックなどにもおすすめ。※1
家族の状況がわからず、気を揉むことからはもう解放!
離れて暮らす親、ひとりで留守番することが多い子どもなど、離れた場所にいるときは何をしているのかが気がかりになりがち。こうした心配事からも、上記の検知機能を使うことで解放されます。無暗に不安を感じることもなくなるので、QOLアップに役立つはず。田中さんも「お互いの不安から解放される」と感じるそうです。
「温度に対する感覚が弱まる高齢者や、夢中になるとエアコンをつけることも忘れてしまうような子どもだと、特に心配になるのが夏場の熱中症。でも、室温と在・不在をチェックできる検知機能を利用すれば、離れた場所にいても安心できるはず。カメラのように本格的な見守り機能とは違う、ほどよい距離感が良いと思います」
目に見えないけれど気になる「空気の質」も、きっちり管理
最後にご紹介するのは、空気の質に関わる機能。最近は在宅ワークなどで家にいる時間が増え、今まで以上に室内の空気環境が気になるようになった方も多いのではないでしょうか? こうした空気の質を高くキープするには、温度だけでなく、湿度コントロールや換気も大切。『エオリア』と『エオリア アプリ』のサポートも借りて、上手に管理しましょう。
健やかに、そして快適に過ごせる湿度は40〜60%
『UP LIFE』でもたびたびお伝えしているように、人が健康に暮らすためには湿度管理が不可欠。40%以下なら乾燥に悩まされ、60%以上ならカビやダニが発生しやすい環境になってしまうため、加湿機や除湿機、エアコンといった家電を利用して上手に管理しましょう。
『エオリア LXシリーズ』なら湿度も換気もおまかせ!
換気も加湿もできるエアコンが、最新の『エオリア LXシリーズ』。『エオリア アプリ』を介して操作できるので、帰宅前でも換気をしたり、暖房しながら加湿するなどの湿度コントロールまで可能です。これなら、帰宅してすぐに快適なお部屋で過ごすことができますね。
換気機能は単独での運転はもちろん、冷暖房と併用しながら使うことも可能。加湿や除湿の運転時には、湿度が選べるのもうれしいポイントです。
“ウィークリータイマー”で、空気の質を自動的にキープ
『エオリア アプリ』だけでしか設定できない“ウィークリータイマー”は、生活パターンに合わせた運転を1週間分、タイマー設定できる機能。エアコンのオン/オフのほか、運転モードやお掃除、温度変更などが設定可能です。これを利用すれば、帰宅時間の少し前に換気運転をさせたり、フィルターお掃除のタイミングを不在時にするなどといったことも『エオリア』にすべておまかせ。いちいち自分で操作する必要がなくなって便利ですよ。
さて、ここまで『エオリア アプリ』の便利な機能についてご紹介してきましたが、いかがでしたか? 「機能がここまで充実していると、使いこなすのが難しそう……」と思う人もいるかもしれません。それでも、「ぜひとも使ってほしい」と田中さんは語ります。
「もし、無線LAN内蔵の『エオリア』があるのに利用していないなら、それはもったいないというもの。アプリは使っていくうちに慣れるので、まずは触ることから始めていただきたいですね。自分の暮らしにフィットした使い方ができるようになれば、今まで以上に快適な生活を得られるし、電気代の節約にもつながると思います」
空気を整えるエアコン。『エオリア LXシリーズ』
『エオリア アプリ』にも対応する『エオリア』の最上位モデル、それが『LXシリーズ』です。前述のとおり加湿や換気も行えるため、室内の空気環境をより整えられるようになりました。
新鮮な外気をたっぷり取り込む換気機能
室外機に新しく「換気・除加湿ユニット」を搭載することで、換気機能を実現。新鮮な外気をたっぷり取り込み、熱交換器で温度調整をしてから室内に送り出します。
除湿だけでなく加湿まで! しかも給水レスでラクラク
室外機の「換気・除加湿ユニット」により、加湿機能も搭載されることとなった『LXシリーズ』。水分を効率良く吸湿する高分子収着材を採用したことで、外気の水分を集めて室内に送り込めるようになっています。つまり、給水の手間なく加湿できるということ! 加湿機のタンクのように、お手入れが必要なパーツがないのもうれしいですね。
さらに進化した「ナノイーX」で、さらに効率良く整える
『LXシリーズ』は、『エオリア』のラインナップ中で唯一、「ナノイー」史上最大のOHラジカル量を含む進化した「ナノイーX」を採用。冷暖房しながら室内に放出することで、空気中の有害物質を今までにない速さで抑制します※2。運転後は、自動で「ナノイーX」を室内機内部のすみずみまで充満し、内部の清潔さをキープ。温度・湿度管理だけに留まらず、換気や有害物質の抑制に至るまで、さまざまな角度から室内の空気を整えるエアコン、それが『エオリア LXシリーズ』なのです。
電気代や、家庭の見守り、さらに空気の質にまで対応した『エオリア アプリ』。機械に操作をおまかせしたい要素が満載のエアコンこそ、ぜひIoT化したいところですね。
この記事で紹介した商品
エアコンのIoT化やスマートな機能についての監修
田中 真紀子(たなか まきこ)
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌、web、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使っており、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も得意。テレビ出演も多数。総合情報サイト『All About』白物・美容家電ガイド。
※1 専用監視サービスではありません。これによる損害の発生などについて、当社では責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
※2 約6畳試験空間での抑制効果の比較です。 〈カビ菌〉「ナノイーX 9.6兆」:約6時間後、「ナノイーX 48兆」:約2時間後。〈花粉〉「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後、「ナノイーX 48兆」:約3時間後。〈ニオイ〉「ナノイーX 9.6兆」:約60分後、「ナノイーX 48兆」:約15分後。〈アレル物質〉「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後、「ナノイーX 48兆」:約6時間後の抑制効果です。数値は実際の使用空間での試験結果ではありません。脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気、繊維の種類によって異なります。
2022年1月25日 空気
- 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。