【専門家監修】エアコンのカビ対策＆掃除方法！
カビの原因と放っておいてはいけない理由

エアコンのカビについての監修：矢口 貴志（やぐち たかし）
ライター：UP LIFE編集部
2025年5月26日
空気

エアコンをつけたときに感じるモワッと臭。このイヤな臭いの原因はエアコン内部に発生したカビかもしれません。そのまま使っているとエアコンの風に乗って部屋に拡散され、吸い込んでしまうことも…。そこで、千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志准教授に、カビが発生する原因や対策方法について教えていただきました。さらにエアコンのカビ対策と掃除方法についても解説します。

エアコンの吹き出し口に黒い点を見つけたり、使い始めのエアコンのモワッと臭を感じたりしたことはありませんか？これはエアコン内部にカビが発生している可能性があります。そのまま運転していると、エアコンの風に乗ってカビが部屋に拡散されてしまい、その空気を吸い込むことになるので、注意が必要です。

エアコンにカビが発生する原因は、「気温・湿度」と「汚れ」が大きく関わっています。以下に詳しく解説します。

カビが最も繁殖しやすい条件は、気温20〜30℃、湿度70%以上となるときです。梅雨どきはもちろん、湿気が多い秋口などがその時期にあたります。エアコンは冷房運転時に内部に結露が発生しますが、排水管で外に流れなかった水の一部が残り、内部は高い湿度になります。

カビが繁殖するための栄養源となるのが、ホコリやダニ、汚れなどです。エアコンは室内の空気を取り込んで冷やしているため、空中に浮遊しているホコリやタバコの煙なども同時に取り込んでしまいます。エアコン内にこうした汚れがたまり、気温と湿度がカビの成長に適した状況になると繁殖が強まります。

このように、気温・湿度が一定の条件となり、ホコリや汚れなどの有機物を栄養源として、エアコンのカビは繁殖していきます。

カビを発生・繁殖させないためには、カビの栄養源となるホコリや汚れをためないことが重要です。ここではエアコン内にカビを発生させないために自分でできる対策方法を解説します。

まずは下記の準備をしてからフィルターの掃除をしていきましょう。
【準備】
まず、作業前にコンセントから電源プラグを抜いておきます。また、作業する際は、安定した場所で脚立などを利用し、安全な状態で行いましょう。

次に、エアコンのパネルを開けるとフィルターが設置されていますが、取り外したらフィルターに付着したホコリを掃除機で吸い取ります。それでも汚れが落ちない場合は薄めた中性洗剤で洗い、陰干しをしてしっかり乾燥させてください。フィルター掃除は、一般的に2週間に1度行うのが理想的です。

冷房運転後には、毎回エアコン内部にたまった水分を除いて乾燥させる必要があります。内部クリーン機能が搭載されていない場合は、冷房運転後に「送風運転」を3〜4時間行ってエアコン内部をしっかり乾燥させましょう。
内部クリーン機能が搭載されているエアコンであれば、冷房や除湿運転後にエアコン内部を自動で乾燥できる為、内部クリーン運転は切らずに活用することをおすすめします。

パネルを開けて、通風路、フラップ等拭き掃除をしてカビの栄養源になる汚れを取り除きましょう。黒カビだけでなく目に見えないカビが付着していることもあるので、拭き掃除はまめにすることが大切です。吸気口や排気口についても、掃除しておくと良いでしょう。

拭き掃除や洗浄は見える部分のみに行い、内部の清掃は専門業者に依頼しましょう。エアコン内部に市販の洗浄スプレーなどを使用して洗浄剤が残ったりすると、故障につながったり、発煙・発火につながるおそれがありますので使わないようにしましょう。

また、エアコン本体の拭き掃除は柔らかい布でからぶきし、汚れがひどいときは水かぬるま湯を含ませた布をよくしぼり汚れを拭き取り、水分を残さないよう注意してください。

カビの対策には、いかにカビを発生させないようにするか、予防が大切です。
ホコリの除去や汚れの拭き取りなど定期的な清掃は必須ですが、お持ちのエアコンに使い始めの臭いを抑える機能やシーズンオフ時にもカビの発生を抑えてくれる機能がある場合は、カビの発生の予防になるので活用しましょう。

シーズンの使い終わりにはケアを忘れずにしておくことも重要です。夏に冷房を使用した後の秋口には、暖房運転をするなどして内部をしっかりと乾燥させましょう。冬の暖房を使用した後の春先には、ホコリと汚れを取り去ってください。

久しぶりに使うときは、マスクをして窓を開けて行いましょう。しばらく使っていなかったエアコンは、内部にたまったカビやホコリがエアコンの風に乗って放出される恐れがあるためです。

ナノイーXを搭載したエオリアは、清潔性能にこだわり、カビ対策に配慮した機能を備えたエアコンです。お部屋の空気もエアコン内部も清潔に保ってくれるエオリアの主な機能の特長についてご紹介します。

運転後に内部クリーン機能を自動^＊1でスタート。自然発生する水で汚れをつるっと洗浄し、加熱乾燥、さらにナノイーXをすみずみまで充満させ、エアコン内部のカビ菌を除菌^※1＊2します。また、内部に付着した油分を分解・低減^※2することでカビが増えにくい環境を作ります。こうした「全自動お掃除」でいつも手間なく清潔な状態をキープできるので、内部クリーン機能は切らずに運転するのがおすすめです。
1回あたりの電気代は約1.7円^※3です。

エアコンを作動させたとき、モワッとした臭いを感じたことはありませんか？25年Xモデルには「集中おそうじ」機能が搭載され、内部を清潔に保つ機能「フィルターお掃除」「熱交換器洗浄」「ナノイーX内部クリーン」をワンボタンで一括動作。エアコン稼働シーズンの前後で使えば、臭いの原因物質を低減^※5し、使い始めの臭いを防止します。

エアコンを使っていない時でも、部屋の温度と湿度を検知する“カビみはり”機能を搭載。室温10℃以上＋湿度80％以上、あるいは室温20℃以上＋湿度65％以上の状態が一定時間続くと、自動で“ナノイーX内部クリーン”をスタートし、カビの成長を抑制^※6します。エアコンを使わないシーズンオフ時にもカビの発生と成長をみはってくれるので安心です。
“カビみはり”機能は、X～GX、UX・TXシリーズに搭載されています。

エアコンは高い場所に設置しているので、こまめにしたいフィルターお掃除も大変。そこで運転後に自動でフィルターを掃除してくれる「フィルターお掃除ロボット」を搭載。フィルターのホコリをブラシでかき取り、ダストボックスに吸引します。自動排出方式なら集めたホコリを自動で^＊3屋外へ排出。また自動排出しないダストボックス方式でも、約1年に1回捨てるだけです。さらにブラシについたホコリを回収するブラシクリーナーを搭載しているため、フィルターもブラシもつねにキレイな状態を保ちます。

カビは高い気温と湿度によって発生し、ホコリや汚れなどを栄養源として繁殖していきます。そのカビ菌がエアコンに付着していると、風に乗って拡散し吸い込む可能性があるため、日頃のケアが大切です。エアコン内部の清潔を保ち、自動でフィルターのお掃除や、カビが増えにくい環境を作る機能が充実しているエアコンを探しているなら、エオリアがおすすめです。毎日のお手入れをラクに、キレイな空気で過ごしましょう。