赤ちゃんに最適な室温は何度? 季節別の快適な温度・湿度とエアコン活用のコツを紹介

赤ちゃんの室温管理についての監修:高祖 常子(こうそ ときこ)
ライター:UP LIFE編集部
2026年3月26日
空気

生まれて間もない赤ちゃんが過ごす部屋では、温度管理がとても大切です。室温が高すぎれば熱中症や脱水症を、低すぎれば低体温症などを引き起こすリスクも……。そこで、赤ちゃんが快適に過ごせる室温と湿度の目安や、季節と時間帯ごとの温度調整のポイントを、保育士・認定子育てアドバイザーの高祖 常子さんにうかがいました。

赤ちゃんにとって快適な室温・湿度とは?

写真:部屋のなかをハイハイする赤ちゃん

高祖さんによると、赤ちゃんに室温管理が不可欠な理由は「体温調節の機能が未熟で、気温の影響を大きく受けてしまうから」。大人に比べ、体温が暑さ・寒さに左右されやすいため、適正な室温と湿度を保つことが大切なのだそうです。

「子どもの体温調整機能と体温が大人と同じくらいになるのは、10歳ごろと言われています。0歳児期は特にそうですが、乳幼児期でも室温に気を配るようにしましょう」

季節別に見る理想の温度と湿度の目安

「夏場、赤ちゃんに適しているのは室温26〜28℃、湿度50〜60%と言われています。高温多湿の環境だと熱中症になる可能性があるため、ご注意ください。一方、冬場は室温20〜23℃、湿度40〜60%が赤ちゃんに適した環境。寒い季節は低体温症が心配されるので、この範囲内で管理してリスクを抑えましょう」

赤ちゃんが快適かどうかを見極めるサイン

「暑さ・寒さが原因で、赤ちゃんはぐずったり、寝つきが悪くなったりすることがあります。温度が高いと汗をかくので、その場合は着替えさせましょう。たいていの場合、首や手足、おなかなどのくびれ部分から汗をかきます。くびれ部分は汗だけでなくアカもたまりやすいので、入浴時にはしっかり洗ってあげるようにしましょう。

また、赤ちゃんは両手を上げたバンザイの体勢で寝ることが多いですが、手が多少冷たいからといって寒いということでもありません。赤ちゃんは手足を冷やして毛細血管を収縮させ、体温を下げないようにしているため、心配しすぎなくて大丈夫。ただし、おなかが冷たいなどのときは体が冷えていますから、室温を上げたり衣服を着させたりして、体温を上げてあげる必要があります」

高祖さん曰く、「赤ちゃんが快適に過ごすために、室温調整は昼夜問わず心がけるべき」とのこと。たとえば、風が直接当たらないなら、エアコンはつけっぱなしでもよいそうです。

一方で、天候や時間帯をみはからって外気に触れることも大切だとか。

「適度に日光を浴びることは、カルシウムの吸収を助けて骨を強くするビタミンDを体内で合成することに役立つと言われています。さらに、外気による温度変化に触れることは肌を強くし、自律神経にも良い影響が与えられるとも。寒い時期、暑い時期は家にこもりがちになるかもしれませんが、子育てひろばなど、冬は暖かく、夏は涼しく過ごせる親子の居場所も利用しましょう。親は気分転換になり、子どもはほかの子の様子を見たり関わったりできるため、成長発達にもよいそうです」

季節やシーンごとに見る室温管理のポイント

写真:赤ちゃんの衣類

赤ちゃんの暑さ・寒さをコントロールする際は、「エアコンなどで快適な温度を保ちつつ、衣服で調整するのがいいと思います」と、高祖さん。外出時は重ね着が基本ですが、室内の場合は基本的には重ね着しすぎるより、「夏は薄手の衣服、冬は少し生地が厚めの衣服」を着させるのがよいそうです。ただし、「あくまでも、赤ちゃんの動きやすさを第一に考えるのが大切」とのことなので、厚めと言ってもモコモコしすぎて動きを妨げるものは避けるようにしましょう。

さらに、高祖さんによれば、季節ごとに気をつけたいポイントもあるのだとか。具体的にどこに注意すればよいのか、教えてもらいました。

夏・梅雨時の温度調整と熱中症対策

「室温は26〜28℃を目安に、エアコンを設定しましょう。このとき、風が体に直接当たらないように、風向きを調整します。扇風機を使う場合も、同様に風の向きを工夫しましょう。

エアコンを長時間使うことで赤ちゃんに良くない影響があるのでは、と心配する方がいるかもしれませんが、最近のエアコンは快適な温度が保たれるため、使いすぎに対する不安は持たなくていいと思います。なお、一部の機種を除いてエアコンに換気機能は搭載されていないため、定期的な換気も心がけましょう。

また、こまめに水分補給をして、脱水症にならないようにしたり、寝かせるときに窓際で日光が当たりやすい位置を避けたりすることも大切です。このほか、汗をかけば体が冷えるため、汗をかいたら服を着替えさせることも必要。赤ちゃんの汗腺の数は大人と同程度と言われていますが、体が小さい分、同じ面積に大人の6~7倍もの汗腺があり、汗をかきやすい傾向があるので注意しましょう」

さらに、「湿度が高いと汗が蒸発しにくいため、あせもができやすくなります」と、高祖さん。汗が蒸発しなければ体に熱がこもってしまい、熱中症の要因となる場合があります。梅雨の時期など湿度が高いときは、エアコンの除湿機能や除湿機でコントロールしましょう。

冬の寒さ・乾燥対策

「赤ちゃんにたくさん衣服を着せて暖めすぎると、体温が過剰に高くなる“うつ熱”を招くことがあるので、着せすぎるよりもエアコンなどの暖房で室温調整をするほうがおすすめです。寒いとつい部屋を閉め切ってしまいがちですが、適度な換気も大切。なお、窓からは冷気が伝わりやすいため、窓際で寝かせないようにしましょう。

また、冬に湿度が低くなる地域の場合は、暖房を使うことでさらに乾燥しやすくなります。低温で乾燥した環境はウイルスが生存しやすいと言われているので、室温管理だけでなく、加湿器などを使って快適な湿度も保つように心がけましょう」

温度・湿度の調整に役立つ家電の活用法

写真:エアコン

赤ちゃんが快適に過ごせる空間をつくるなら、室温や湿度を管理できる家電を活用したいところ。中でもエアコンは、夏の室温管理に欠かせないため、赤ちゃんにやさしい機能を搭載したモデルがおすすめです。

赤ちゃんにもやさしいエアコンの選び方

高祖さんが、「赤ちゃんのいる空間にとてもいい」と思うエアコンは、風が直接当たりにくく、静音性に優れたモデル。体温調節機能が未熟な赤ちゃんは、エアコンの風が直接当たると冷えすぎや暖めすぎにつながるうえ、肌の乾燥を促すことにもなります。また、機械音は赤ちゃんの睡眠の妨げになることもありますから、静音性が高いエアコンを選ぶとよいでしょう。

このほか、自動で赤ちゃんに適した環境を整える運転モードや、長時間使っても安心できる機能の有無なども注目したいポイントです。

パナソニックエアコンのエコロータリーコンプレッサーと「暖房時サーキュレーションモード」で、快適な室温を保ちながら省エネ*1運転

エコロータリーコンプレッサー搭載のエオリアなら、設定温度に到達した後も冷房のオンオフを抑制。快適な温度と湿度を保ちながら、長時間つけていても省エネ*1な運転が可能になりました。快適さを損なわずに消費電力を削減できるので、「冷房つけっぱなし」という方におすすめです。

冬場の暖房では、足元から暖めながら、サーキュレーションモードでお部屋の上部にたまりがちな暖気を断続的にかきまぜ、温度ムラを抑えて空間全体を快適に。室内の上下で生じやすい温度差を抑えることで、部屋のどこにいても過ごしやすい環境をつくります。さらに、消費電力量の削減にも配慮*2。温湿度管理に欠かせないエアコンの電気代もケアしながら、心地よい空間づくりをサポートします。

*1:当社独自の条件により評価。運転安定時約1時間の積算消費電力量が、当社従来品(エコロータリー コンプレッサー非搭載)CS-X404D2=140Wh、新製品CS-X406D2=119Wh。※1 実際の消費電力量は条件により異なります。
※1:CS-X406D2、冷房運転での測定例。当社環境試験室(約14畳)、外気温30℃、湿度60%、室温25℃となるように運転した場合。
*2:CS-X405D2において、当社独自の条件により評価。運転安定時約1時間の積算消費電力量が、サーキュレーション運転時=494Wh、サーキュレーション運転なし時=517Wh。※2 実際の消費電力量は条件により異なります。
※2:CS-X405D2、CS-EX405D2、CS-GX405D2、暖房運転での測定例。当社環境試験(約14畳)、外気温2℃、設定温度25℃、風量自動、同等の足元平均温度が得られるように運転した場合。

まとめ:赤ちゃんにやさしい室温管理で、快適な毎日を

「最近の住宅は気密性が高く、赤ちゃんにも過ごしやすい環境になっていると思います。赤ちゃんは少し体温が高めですが、基本的には大人が快適に過ごせる室温を心がけておけば大丈夫。心配しすぎず、子どもとの時間を楽しんでください。“こうしなければならない”と、気張りすぎる必要はありません。赤ちゃんが機嫌よく、心地よく過ごせていることを目安として考えましょう。それが一番大事です」

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赤ちゃんの室温管理についての監修

高祖 常子(こうそ ときこ)

高祖 常子(こうそ ときこ)

子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク副理事長ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。

2026年3月26日 空気

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