髪の静電気を抑えるには?今すぐ試せるヘアケア方法とおすすめアイテムをご紹介


髪に静電気が発生する原因と静電気を防ぐヘアケア対策についての監修:美香(ビューティプロデューサー・毛髪診断士®)
ライター:UP LIFE編集部
2025年2月21日
美容
髪に静電気が発生すると、パサついて広がったり、逆にぺったんこになったりしてスタイリングがしにくくなります。特に乾燥する冬場は、静電気が発生しやすく注意が必要です。そこで本記事では、静電気が発生する原因を明らかにし、髪の静電気を抑えるヘアケアやおすすめのアイテムを紹介します。
髪に静電気が発生する原因とは?

髪に静電気が発生する原因は、日常の環境や身の回りのものはもちろん、何気なくしている普段の行動などにも隠されています。
原因1. 空気が乾燥している
静電気は空気が湿っている場合、空気中の水分を通して放電されます。しかし、湿度が低く空気が乾燥していると、体に帯電した電気は放電されず、髪や衣類に電気がたまってしまいます。
静電気は湿度が40%以下になると発生しやすくなります。冬場はもともと空気が乾燥していることに加え、エアコンなどの暖房器具を使用することで、部屋の乾燥がさらに進みます。夏よりも冬に静電気が起こりやすいのは、このような静電気が発生しやすい条件がそろうからです。
原因2. 衣類の素材で電気が帯電する
静電気を発生させやすいかどうかは、着用している衣類の素材に影響されます。帯電しやすい素材としては、ポリエステルやナイロン、アクリルなどの化学繊維が挙げられます。
また、静電気は重ね着する素材の組み合わせによっても発生しやすさが変わります。衣類の素材には、プラスの電気を帯びやすいものとマイナスの電気を帯びやすいものがあり、この2種類の異なる素材がこすれ合うことで、静電気が発生しやすくなります。
例えば、ナイロン(+)×ポリエステル(-)、ウール(+)×アクリル(-)などは、プラスとマイナスの組み合わせは電気を帯びやすく、特に重ね着することが多い冬場は着こなしに注意が必要です。
原因3. ブラッシングのしすぎ
ブラッシングは、ほこりや汚れを取り除き、ヘアケアやスタイリングをしやすくします。しかし、必要以上に行うと、髪に静電気が発生する原因になるので、やりすぎは禁物です。
通常、髪の表面は薄い油分の膜で覆われており、この油膜によって髪に美しいツヤが生まれ、過剰な水分の蒸発を防いでいます。ところが、ブラッシングをしすぎるとこの油膜がはがれ、髪の水分が奪われることで静電気が帯びやすくなります。特にぬれた髪は柔らかく、キューティクルが開いているため、ブラッシングの摩擦によって髪を傷めてしまう場合があるので注意しましょう。
原因4. 髪が乾燥している

空気の乾燥だけでなく、髪自体が乾燥している場合も静電気が発生しやすくなります。特に静電気は細い物質の先端に集まりやすいという性質があるため、太い髪よりも細くて柔らかい髪質の方が、静電気が集まりやすいです。また、くせ毛も髪のうねりによってできた隙間に静電気がたまりやすくなります。
とはいえ、髪が太い方や直毛の方に静電気がまったく発生しないというわけではありません。やはり乾燥や摩擦により、髪が太い方や直毛の方でも静電気は発生するので、対策を講じることが重要です。
髪の静電気を防ぐ5つのヘアケア対策

前述のように、髪に静電気が発生する大きな原因は「乾燥」です。静電気を防ぐためには、乾燥対策が大きなカギとなります。そこで、乾燥を防ぐ具体的な対策を5つ紹介します。
対策1. 部屋の湿度を高く保つ
まずは部屋の乾燥対策をすることが大切です。空気の乾燥を防ぐためには、部屋の湿度を一定以上保つことを心がけましょう。一般的に適切な部屋の湿度は、季節を問わず40〜60%程度とされており、部屋に湿度計を設置すれば、湿度管理がしやすくなります。
部屋の湿度を高く保つには、加湿機や加湿機能付き空気清浄機の使用がおすすめです。また、冬場であれば加湿機能付きエアコンや加湿機能付きセラミックファンヒーターなどを使うのもよいでしょう。加湿機を選ぶ際は、加湿方式や加湿量、電気代、お手入れのしやすさ、安全性などを比較し、部屋の大きさや使い方にあったものを選びましょう。
ほかにもぬれたタオルや洗濯物を室内に干す、部屋にお湯が入ったポットやコップを置く、観葉植物を育てるなど、加湿機がなくても身近なものである程度の乾燥を防げます。
対策2. 天然繊維の衣類を選ぶ
衣類の素材が原因で静電気が発生している場合は、静電気が起きにくい素材に変えてみるのも良いしょう。静電気が起きにくいのは、コットンや麻、シルクなどの天然繊維です。天然繊維は、吸湿性や吸水性に優れ、保湿性が高いため、静電気が起こりにくいです。髪の静電気を減らすなら、トップスやマフラーなどの顔周りに近い衣類や小物は、可能な限り天然繊維を使ったものを選びましょう。
また、帯電防止や静電防止など静電気が起こりにくい加工素材を選ぶのもひとつの手です。静電気が起こりやすい素材を着用したい場合には、静電気防止スプレーを活用することで静電気を気にせずに快適に過ごせます。
対策3. 静電気が発生しにくい素材のブラシに変える

髪の毛をブラッシングするブラシの素材にも、静電気が起こりやすいものとそうでないものがあります。静電気が起きやすいのは、プラスチックやポリエステル製のブラシです。特に乾いた髪に使用したときに静電気が起きやすく、髪や頭皮のダメージの原因となります。このような素材のブラシを使っている場合は、静電気が起きにくい木製や天然毛のブラシに変えましょう。
天然毛ブラシで主に使用されているのは、豚毛や猪毛が多いです。こうした獣毛には油分が含まれ、静電気を防ぎながら髪をしっとりとまとめてくれます。柔らかくしなやかな豚毛は細く柔らかい髪の方に、コシがある猪毛は太くて硬い髪の方やくせ毛の方におすすめです。
対策4. スタイリング前の保湿
スタイリングするときは、髪を保湿することで静電気を抑制できます。特に朝は寝具との摩擦により、髪は乾燥した状態です。スタイリングを始める前には、ヘアウォーターやヘアミルク、ヘアオイルなどを髪になじませてうるおいを与えましょう。髪がきちんと保湿されていると、キューティクルが閉じた状態に整うことで水分を保持しやすくなり、静電気の発生を抑えられます。
また、スタイリング時にヘアアイロンやコテを使う場合は、髪がぬれているとダメージの原因になります。ヘアミストやヘアウォーターを使う際は、髪になじませ、完全に乾いたことを確認してから使いましょう。
対策5. トリートメントで髪を保湿する
シャンプーをしたら、トリートメントを使って、直接髪にうるおいを与えましょう。
洗い流すタイプのトリートメントはケア効果が高く、髪を内側と外側の両方からケアしてくれます。一方、洗い流さないタイプは手軽に使えて、乾燥や紫外線などの外部の刺激から髪を守ってくれます。髪の状態や目的に合わせて、自分に合うものを選ぶのがポイントです。
さらにトリートメントの成分は、静電気防止効果のあるカチオン界面活性剤や、保水性の高いセラミドやヒアルロン酸などが入ったものを選びましょう。
髪の静電気を抑制する!おすすめヘアケア商品

ドライヤーやヘアアイロンは年々性能が進化しており、静電気を抑制する機能が搭載された商品も登場しています。ここでは、おすすめヘアケア商品として、髪の静電気を抑える「ヘアードライヤー イオニティEH-NE7M」と「ブラシストレートアイロン イオニティ EH-HS31/EH-HS21」の2つを紹介します。
Wミネラル※&マイナスイオンで キューティクルを密着ケア

「ヘアードライヤー イオニティEH-NE7M」は、Wミネラル※&マイナスイオンで髪表面をコートしてキューティクルの密着性を高め、髪の静電気を抑制してくれます。さらにミネラル※&マイナスイオンにより、UVケア効果が期待できるとともに、ブラッシングでの摩擦ダメージが抑えられ、使い続けることで手触り感のよい髪へと導きます。
さらさらでツヤのある髪に仕上げるブラシストレートアイロン

静電気を抑制してナチュラルなストレートヘアにスタイリングしたいなら、「ブラシストレートアイロン イオニティ EH-HS31/EH-HS21」がおすすめです。アイロン板近くの吹出口からマイナスイオンが発生し、髪表面に付着することで、髪の静電気を抑えながらさらさらのツヤ髪に仕上げてくれます。ブラシのようにサッととかすだけで、簡単に美しいナチュラルストレートヘアが実現できます。
ロングヘアの方はアイロン幅が広い「ブラシストレートアイロン イオニティ EH-HS31(ワイドタイプ)」、ミディアムヘアやショートヘアの方は、アイロン幅が狭い「ブラシストレートアイロン イオニティ EH-HS21(スリムタイプ)」が使いやすいです。
まとめ
髪に起こる静電気は、髪がからまる、顔に髪がくっつくなど悩みの種ですが、空気や髪の乾燥を防ぐことで対策しましょう。特に冬は乾燥しやすく、髪の毛の静電気が起こりやすい季節です。紹介したヘアケア対策とともに、髪の静電気を抑制する機能のあるドライヤーやヘアアイロンを使うなどして、冬でも静電気や乾燥に負けない、さらさらで美しいツヤ髪を手に入れましょう。
※ミネラルとは、亜鉛電極を含む放電ユニットから発生される亜鉛粒子です。
- 使用環境(季節・湿度など)や個人差で、効果は異なります。
- 商品使用シーン写真・イラストはイメージです。
- 製品の定格およびデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
この記事で紹介した商品
髪に静電気が発生する原因と静電気を防ぐヘアケア対策についての監修

美香(ビューティプロデューサー・毛髪診断士®)
文化服装学院卒業後、約10年間複数のアパレルメーカーでファッションデザイナーとして活躍。2002年、ヘアサロン『AMATA』をオープン。サロン運営をはじめ、サロンマネージメント・プロデューサー・プレスなど、1人で何役もこなす。社団法人 日本毛髪科学協会認定の『毛髪診断士®』としても活躍。現在はその上の「認定講師」の資格も取得。
常にお客様の立場に立ち、その時代のニーズに合った新しい提案を続けている。
2025年2月21日 美容
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