【汗のニオイ対策】汗臭い原因と今すぐできる5つの対策！〜調査の実態も解説〜

「汗＝臭い」と思われがちですが、実は出たばかりの汗はほとんど無臭です。汗のニオイが臭く感じる要因は、汗を分泌する2種類の汗腺と、皮膚の常在菌にあります。

私たちの体には「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺があります。エクリン腺は全身にあり、主に体温調節のためにサラサラとした汗を出します。この汗は99%が水分です。一方、アポクリン腺は脇や耳、陰部など限られた部位にあり、タンパク質や脂質を多く含む汗を分泌します。

どちらも汗そのものは無臭ですが、皮膚の表面には多くの常在菌が棲んでおり、それらが特にアポクリン腺から分泌された汗に含まれる成分（タンパク質や脂質）を分解すると、独特のニオイ物質が発生します。これが、「汗臭さ」の原因になります。
このように、汗のニオイは「汗自体」ではなく、「汗＋皮膚の菌」によるものと言えます。

汗のニオイが出る場合、その広がりを抑えるのも大切です。その際におすすめなのが、ムダ毛の処理です。

脇やVIOといったムダ毛が多い部位は、汗や皮脂が毛に絡まりやすく、ムレやすい環境になります。ムレた状態は雑菌の繁殖を促す可能性があり、その雑菌が汗や皮脂を分解することでニオイを発生させます。また、毛に付着した汗や皮脂は乾きにくいため、ニオイ成分が長くとどまる傾向にあり、周囲に広がりやすくなります。

ムダ毛を処理することで汗や皮脂が毛に絡まることがなくなり、汗が乾きやすくなります。また、汚れが溜まりにくくなるため、毛穴を清潔に保つことにもつながります。

アンケート調査によると、「体毛があることで汗でムレやすい、ニオイが気になると感じたことはありますか？」という質問に対し、「かなりある（13.1%）」と「たまにある（39.6%）」を合わせると52.7%となり、半数以上の男性が気になったことがあることがわかりました。

かつては「男らしさ」の象徴とも言われた体毛も、現代ではそのイメージが大きく変化しているようです。

「日常生活（職場や学校など日々の暮らしの中）で自分以外の男性の体毛が気になったことはありますか？」という質問には、「かなりある(9.0%)」と「たまにある(38.1%)」を合わせると47.1%と、約5割の男性が気になったことがある、と回答しました。

また、「ご自身は“男性が体毛ケアをすること”についてどう考えますか？」という質問には、「まったく抵抗がない(26.3%)」と「あまり抵抗がない(42.0%)」を合わせると68.3%となり、約7割が抵抗がないと回答しています。
その中でも、年代別に見ると50代、60代では抵抗がない方はおよそ半数という結果に対し、10代は8割を超える結果となり、若年層を中心に“男性の体毛ケア”はスタンダードになりつつあるようです。

「汗・ニオイの対策にどの程度満足していますか？」という質問に対しては、「あまり満足していない(39.5%)」「まったく満足していない（10.4%）」を合わせると49.9%となり、約半数の男性が満足していないことがわかりました。
また、63.4％（「とても思う」17.9%、「やや思う」45.5%の合計）の男性が、対策の見直しや新たな対策に関心があると回答しています。
一方、検討しない理由としては、「季節的なものとして、仕方ないと考えているから」が43.9％とあきらめている声が多い中、「費用がかかるため」（24.2%）、「対策が面倒だと感じるから」（22.0%）、「対策方法を知らないから」（14.4%）という回答も多い結果となりました。

このように、アンケート調査では体毛が汗やニオイの要因として感じている人がいる中、清潔に保つために体毛ケアが大切であることは浸透しているわけではなさそうです。また体毛ケアは費用や手間がハードルであることが伺えます。男性の体毛ケアについては、コストパフォーマンスや手軽さが重要な要素と言えそうです。

汗のニオイ対策は、日々のちょっとした工夫や習慣が大切です。汗のニオイが気になる場合は、この記事を参考に対策を始めてみてください。しっかりと対策をして、汗が気になる季節も自信を持って過ごしましょう。