朝起きるのがつらい人へ。気持ちを急がせない「朝にやるといいこと」とルーティンの作り方
マインドフルネスについての監修:八田 幸子(はった さちこ)
ライター:UP LIFE編集部
2026年3月27日
エンタメ
朝起きるのがつらい、毎朝しんどい。そんなときに、無理なく試せる「朝にやるといいこと」と朝ルーティンを目的別に紹介します。生産性を高めるだけでなく、気持ちを急がせない朝の過ごし方で、一日のリズムと心を穏やかに整えていきましょう。
朝起きるのがつらい・朝しんどいと感じるときに考えたいこと
画像はイメージです。
朝起きるのがつらい、朝がしんどいと感じるのは、決してめずらしいことではありません。
朝がしんどい時は自分を見つめ直すサイン
目覚ましが鳴っても体が重く感じる、ふとんから出るまで時間がかかる、休んだつもりでも朝から力が入らない。こうした感覚は、多くの人が一度は経験する「朝のしんどさ」です。
前日の疲れが抜けきっていなかったり、睡眠時間や就寝・起床のリズムが乱れていたり、仕事や家事、人間関係の不安が頭から離れなかったりと、理由はいくつか考えられます。朝がつらいときは、「自分だけが弱いから」と決めつけるのではなく、心と体に負荷がかかっているサインかもしれないと受けとめて、生活リズムや休み方を少し見直してみるきっかけにしてみましょう。
無理に自分を責めないための考え方
「早起きして勉強や運動をするのが理想の朝」といったイメージがあると、思うように起きられない自分をつい責めてしまいがちです。しかし、体質や働き方、家族構成などは人それぞれで、同じ朝ルーティンがすべての人に合うわけではありません。
大切なのは、いきなり立派な朝活をめざすことではなく、「今より少し楽になるひとつ」を見つけることです。今日はカーテンを開けて深呼吸をしてみる、5分だけ早く起きて水を飲む、そんな小さな行動でも、十分意味があります。
うまくできない日があっても「また明日試してみよう」と受けとめていけば、気持ちの負担をおさえながら、少しずつ自分なりの朝の形を整えていくことができます。
気持ちを急がせない「朝にやるといいこと」
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ここでは、気持ちを急がせずに一日を始めるための「朝にやるといいこと」を、体・心・暮らしの三つの視点から紹介します。負担の大きな朝活ではなく、今の生活に少し足すだけで取り入れやすい行動を中心にまとめました。この中から、自分に合いそうなものを選んで組み合わせていくイメージで読んでみてください。
起きたらカーテンを開けて光を浴びる
まずは、体をゆっくり目覚めさせる習慣から始めてみましょう。
起きたらカーテンを開けて自然な光を取り入れると、体内時計がリセットされ、体が朝のリズムに切り替わりやすくなると言われています。すぐには動けないと感じるときは、寝たままでもできる首や肩のストレッチからでもかまいません。ふとんの中で手足をゆっくり伸ばしたあと、ベッドのそばで背伸びをしたり、その場で数歩だけ足踏みをしたりするのも、体を起こすきっかけになります。激しい運動を無理に行う必要はなく、「気持ちよい」と感じられる小さな動きを続けることで、少しずつ一日のリズムを整えやすくなります。
深呼吸と静かな時間をつくる
体を動かすことと同じくらい、心をゆっくり整える時間も大切です。
起きてすぐにスマートフォンの通知や大量のニュースを確認すると、情報が一気に流れ込んで気持ちがせわしなくなりがちです。まずは数分だけでも、深呼吸をして今日の空模様を眺めたり、窓の外の景色や音に耳を澄ませたりする静かなひとときをつくってみてください。ノートやメモに「今日やることを三つだけ書く」「今の気持ちを書き出す」といった簡単な習慣も、頭の中を整理する助けになります。
短い時間でも、心を落ち着かせるルーティンをひとつ持つことで、その日一日の出来事を受けとめる余裕が生まれやすくなります。
5分だけテーブルやシンクを片づける
朝の少しの時間で暮らしの土台を整えておくと、一日の流れがスムーズになりやすくなります。ただし、多くの家事をこなそうとすると、かえって気持ちが急いてしまいます。
使った食器をシンクにまとめておく、リビングのテーブルの上だけ片づける、洗濯機を回す準備までしておくなど、5〜10分で終わることを一つ決めておくだけでも十分です。
帰宅したときに散らかった部屋が目に入らない、夜の家事の手間が少し軽くなるといった小さな変化は、心の余裕につながります。朝家事を「やらなければならないこと」ではなく、「夜の自分を助けるプレゼント」ととらえると、続けやすくなります。
時間別に選べる朝ルーティンガイド
朝にやるといいことは、まとまった時間がある日だけでなく、ほんの数分でも取り入れられるものがあります。この章では、5分、10〜15分、余裕がある日の三つの時間軸で、気持ちを急がせない朝ルーティンの例を紹介します。
5分だけふとんの中でストレッチする
朝起きるのがつらい日でも、5分ならなんとか確保できることが多いのではないでしょうか。たとえば、起きたらすぐにカーテンを開けて光を入れ、ベッドの上でゆっくりと深呼吸を数回くり返します。そのあと、コップ一杯の水や白湯を飲み、枕元やベッドまわりを軽く整えるだけでも、気分が少し切り替わりやすくなります。「起きて最初にこれだけはやる」という行動をひとつ決めておくと、体と心が朝モードに移りやすくなり、ふとんから出る一歩を踏み出しやすくなります。
10分で朝食と今日やることメモを書く
少しだけ時間に余裕がある日は、10〜15分を目安にした朝ルーティンを組んでみましょう。軽く体を伸ばしたあと、簡単な朝食をとりながら、その日やることをノートやメモアプリに三つほど書き出します。さらに時間があれば、家のまわりを数分歩いたり、好みの飲み物をゆっくり味わう時間をつくるのも一案です。
大切なのは、「あれもこれも」と詰め込みすぎないことです。体を起こす、心を整える、暮らしを整える、その中から、自分にとって優先したい要素を一つか二つ選び、気持ちよく続けられる流れを意識してみてください。
余裕のある日は音を流しながらゆっくり朝食をとる
休日や在宅勤務の日に限らず、朝に少し余裕があるときは、ふだんよりゆったりしたルーティンを楽しんでみるのもおすすめです。
いつもより落ち着いて起きて、お気に入りの飲み物を用意し、音楽や音声コンテンツを聞きながら朝食をとると、気持ちに自然と余裕が生まれます。
そのあとで読書や趣味の手仕事に少し時間を使うと、「自分のための朝を過ごせた」という満足感を得やすくなります。特別なことをしなくても、あわてずに身支度をし、家の中を整えるだけでも、一日全体の落ち着き方が変わってくるでしょう。
こうした「朝にやるといいこと」に、もう一つ加えやすいのが「音」です。次の章では、音のある朝の工夫を見ていきます。
ラジオなど音のある朝で気持ちを整えてみる
静かな朝が落ち着く人もいれば、やさしい音が流れているほうが安心する人もいます。この章では、音のある朝の過ごし方を紹介します。
朝のニュースや天気はラジオや音声で聞く
朝の情報収集は、ついスマートフォンやテレビの画面に目を奪われがちです。けれども、ニュースや天気予報などの基本的な情報は、ラジオや音声配信といった、音だけのメディアでも十分に受け取ることができます。身支度や朝食の準備をしながら耳で聞くようにすると、画面を追い続ける必要がなくなり、目や頭の疲れをおさえやすくなります。
仕事や学校に向かう前に、必要な情報だけを落ち着いて整理できれば、「情報に追われている」という感覚がやわらぎ、少し気持ちに余裕を持って出かけられるでしょう。
朝の支度中は音楽やトーク番組をながら聞きする
朝は、顔を洗う、身支度をする、朝食を用意するといった、手を動かす作業が多くなります。そんな時間でも、音楽やトーク番組などの音声メディアなら、手を止めずに楽しむことができます。
音声だけで楽しめるコンテンツであれば、キッチンでもリビングでも、自分のいる場所に合わせて気軽に流せます。ラジオ番組や音楽チャンネル、音声配信サービスなど、好みに合わせて選びやすいのも特長です。
明るい音楽で気分を上向きにしたり、落ち着いた声の番組で静かな時間を味わったりと、その日の気分に合わせて音を選ぶことで、朝のしんどさをやわらげる手助けになります。
自分に合う心地よい音環境を見つける
音の感じ方には個人差があります。まったくの無音が安心できる人もいれば、静かな音楽や人の声があることで、かえって落ち着くと感じる人もいます。
大切なのは、一般的な正解を探すことではなく、自分がほっとできる音の状態を見つけることです。音量を少し控えめにして背景のBGMのように流す、朝だけは穏やかなジャンルを選ぶ、話し声が気になるときは楽器中心の音にする、そんなふうに、少しずつ試しながら調整してみてください。
心地よいと感じる音環境が整うと、朝の支度時間そのものが、ゆるやかに気持ちを整えるひとときに変わっていきます。
朝ルーティンを無理なく続けるためのコツ
どんなによさそうな朝ルーティンでも、負担が大きいと続けるのがむずかしくなります。この章では、小さく始めて続ける工夫や、自分に合ったペースで取り入れていくためのヒントをまとめていきます。
朝ルーティンは「5分・ひとつ」から始める
朝にやるといいことをたくさん知ると、あれもこれも試してみたくなるかもしれません。しかし、急に多くのことを始めると、それ自体が負担になりやすくなります。
まずは「5分だけ」「ひとつだけ」を合言葉に、小さな習慣から始めてみてください。先ほどご紹介したような、「起きたらカーテンを開ける」「水を飲んで深呼吸をする」といった、とてもシンプルな行動でもかまいません。
少し慣れてきたら、もうひとつ小さな行動を加えるようにすると、気づかないうちに自分なりの朝ルーティンが形になっていきます。できない日があっても、また翌日から再開すればよいと考えることで、気持ちが軽くなります。
合わない朝ルーティンは内容や時間帯を見直す
続けようと思っていた朝ルーティンが続かないとき、「意志が弱いからだ」と考えてしまうことがあるかもしれません。けれども、生活リズムや体調、家族の予定などが変われば、合う習慣も変わっていきます。
うまく続かなかったときは、「そのルーティンが今の自分に合っているか」「時間帯や回数を変えれば続けやすくなるか」といった視点で見直してみてはいかがでしょう。思い切って内容を減らしたり、朝ではなく夜に回したりするのも、一つの選択肢です。
朝ルーティンは、長く続けるほど自分の暮らしとともに変化していくものだと受けとめておくと、合わない習慣を手放すことにも前向きになれます。
忙しい日と休日で朝ルーティンを分けて考える
毎日同じ朝ルーティンを続けようとすると、仕事が早く始まる日や予定が立て込んでいる日には負担に感じてしまうことがあります。そこで、「平日の短いバージョン」と「休日や余裕のある日のゆったりバージョン」を用意しておくと、その日の状況に合わせて選びやすくなります。
たとえば、平日は5分のシンプルな習慣だけにして、休日は読書や散歩などを加えた少し長めのルーティンにする、といった具合です。「今日は忙しいから短いほうにしておこう」と自分で選べるようにしておくと、朝がしんどい日でも、できる範囲で習慣を続けやすくなります。
まとめ
朝の時間は、一日の始まりに自分の心と体を整えるための大切な余白です。背伸びをした朝活ではなく、自分に合った小さな習慣をひとつ選び、できる範囲で続けてみることから始めてみましょう。
この記事で気になった「朝にやるといいこと」の中から、「明日の朝に試してみること」をひとつだけ決めておくと、次の一歩がぐっと踏み出しやすくなります。慌ただしい日が続くときこそ、自分のペースを大切にしながら、心地よい朝の形を少しずつ育てていってください。
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マインドフルネスについての監修
八田 幸子(はった さちこ)
大学卒業後、スポーツキャスターとして活躍する中「声で心を整える」声ヨガを独自開発。スタンフォード大学医学部健康教育センターにて「従業員のウェルネスとストレス管理」コース修了。
「人生の変化を、楽しく健やかに」をテーマに、個人と組織のWell-beingのための社内プログラム開発、講師育成、企業研修、出張講座、イベント登壇、コンテンツ制作、出演、監修など多方面で活動。
2026年3月27日 エンタメ
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