「花椒(ホアジャオ)」とは?中華料理でおなじみの調味料をおうちで使いこなそう

花椒を楽しみつくすヒント、花椒のアレンジ調味料についての監修:小林 まさみ(こばやし まさみ)
ライター:UP LIFE編集部
2023年11月20日
食・レシピ

辛さとしびれが特徴で、スーパーなどでも手に入る中華スパイス「花椒(ホアジャオ)」。中華料理がより本格的に仕上がるだけではなく、その「シビ辛」な味わいがクセになる調味料として注目を集めています。日本の山椒との違いや、花椒を使った代表的なメニュー「麻婆豆腐」など自宅でカンタンにできるレシピをご紹介します。

読み方は?日本の山椒とは違うの?花椒の豆知識

写真:花椒(乾燥させた赤い実の果皮)

中国原産の調味料「花椒」。日本の「山椒」と同じミカン科サンショウ属の植物で、中国語で「ホアジャオ」、日本語では「かしょう」と読みます。山椒とは種が異なり、熟した赤い実を乾燥させたもので、より強い辛みとしびれが特徴的。
中華料理で花椒を使う代表的なメニューは「麻婆豆腐」。本場四川では、まず油で花椒と一緒に肉などを炒め、完成した麻婆豆腐にさらに花椒をミルなどで細かく挽いたものをふりかけるのが定番。日本の麻婆豆腐にはない強烈な辛みとしびれを楽しむことができます。

トッピングで刺激をちょい足し。花椒を楽しみつくすヒント

写真:粉末状の花椒

花椒は実(ホール)の状態で売られているものと、粉末(パウダー)で売られているものがあります。粉末状のものは実よりも刺激が低く、中華風の揚げ物の衣などに振りかけて手軽に使うことができますが、実を同様に使う場合はスパイス用のミルやすり鉢などで細かくする必要があります。

写真:鶏の唐揚げと焼きそば

振りかけると、新鮮な香りとしびれを味わうことができ、好きな人にはたまらないでしょう。
ただ小さい子どもや辛いものが苦手な人がいると、料理に取り入れるのが難しいかもしれません。そんな時におすすめなのが、食べる人だけ、できあがった料理に花椒粉を後から“トッピングする”方法。焼き鳥や焼肉などの肉料理はもちろん、焼き魚やスープやラーメン・焼きそばなどの麺類、サラダ、冷ややっこ、なんでもマッチします。

花椒のアレンジ調味料はほかにも!「花椒塩」「花椒油」「花椒辣醤」

写真:花椒

花椒を使ったアレンジ調味料も市販されています。料理との相性によってそれぞれ使い分けることで、より本格的な中華料理を自宅でも味わうことができます。

唐揚げとの相性抜群!「花椒塩(ホアジャオエン)」

鮮烈な香りが鼻を突き抜ける“花椒塩”は、花椒と塩を炒ってすりつぶしたシンプルなつくり。ほどよい塩気と花椒のシビ辛がマッチして、特に肉類や揚げ物との相性は抜群です。中華料理以外にも、焼鳥などのおつまみ系にもおすすめです。

和えものや炒めものなどに「花椒油(ホアジャオユ)」

和えもの、炒めものや麺類、煮込み料理まで幅広く使える“花椒油”は、植物油に花椒を実のまま入れ、エッセンスを抽出して作る香味油。立ちのぼる刺激的で芳醇な香りが、食欲をかき立てます。

唐辛子のピリ辛との融合「花椒辣醤(ホアジャオラージャン)」

別名「麻辣醤(マーラージャン)」といわれる、唐辛子を植物油に漬けて作った辣醤に花椒を加え、辛さをきかせたものが“花椒辣醤”です。炒め物や麻婆豆腐、餃子のつけだれに入れても風味が引き立ちます。

花椒をよりおいしく食べるための保存方法

写真:パナソニック冷蔵庫の設置イメージ

花椒は香りが飛ばないよう密閉容器に入れて保存するのが鉄則。湿気が入ると風味が落ちてしまうため高温多湿を避けましょう。夏場は冷蔵庫に入れておけば安心。いろいろなレシピに活用できるので、風味が飛ばないうちにおいしく使い切ってください。

「とろみ」のこびりつきを抑制※1!「ワンボウル中華」もスチームオーブンレンジ ビストロにおまかせ

とろみがだまになってしまったり、油ハネが気になったりする中華料理。でも、パナソニックのスチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10Aに搭載されている「高精細・64眼スピードセンサー」があれば、とろみのあるワンボウル中華でもセンサーがとろみを検知し、途中で混ぜなくても「とろみ」のこびりつきを抑制※1。調味料と食材を耐熱ガラス製ボウルにいれたらボタンを押すだけで完成。後片付けもラクラクです。

写真:ビストロの「とろみセンシング機能」が作動しているイメージ

とろみや、肉・魚の温度を確実に検知するために、センサーを下向きに移動。0.1秒ごとの高精度で、細かく温度を見守ります。そのため途中で混ぜなくても「とろみ」のこびりつきを制御※1し、「たんぱく質」(肉や魚介類)の硬化を抑制します。

スチームオーブンレンジ ビストロなら麻婆豆腐が3ステップで完成

パナソニックのスチームオーブンレンジ ビストロがあれば麻婆豆腐も3ステップで完成!
フライパンで作るよりも手順が少なく、ぐっと簡単に作れます。

写真:ワンボウル麻婆豆腐の3ステップの調理工程。左から①、②、③

①ひき肉と片栗粉をまぶし、材料と調味料を混ぜ合わせる。
②スチームオーブンレンジ ビストロに入れて調理スタート。
③混ぜて、器に盛り付けたら完成。

(参考)フライパンで作る麻婆豆腐の手順

写真:フライパンで作る麻婆豆腐の調理工程。上段左から①、②、③、下段左から④、⑤

①フライパンに胡麻油を入れ、中火で生姜とにんにく、ねぎ、豆板醤、を炒めて香りを出す。
②豚ひき肉を加えて約3分炒める。
③肉の色が変わってきたら、調味料と豆腐を加え、加熱する。
④沸騰してきたら水溶き片栗粉を加えとろみをつける。
⑤2分程煮込み火を止めて、器に盛り付け完成。

「材料」をボウルに入れて加熱するだけなのでレパートリーが広がる!

写真:左から八宝菜、酢豚、回鍋肉

人気の定番中華も15分以下で完成!材料を入れて加熱するだけだからレパートリーが増えて、彩りの良い食卓ができます。

※1 食材の温度を見ながら「とろみ」のこびりつきを抑制します。

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花椒を楽しみつくすヒント、花椒のアレンジ調味料についての監修

写真:小林まさみさん

小林 まさみ(こばやし まさみ)

料理研究家。結婚後、会社勤めをしながら調理師学校に通い在学中より料理研究家のアシスタントを務めた後、独立。現在は料理教室、料理雑誌、単行本、テレビ、企業のレシピ開発、イベントなどで活動。料理を始めるのが遅かった経験により、読者の立場に一番近い、料理研究家でいたいと思っている。

2023年11月20日 食・レシピ

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