ごはんの温度に注目!糖質の新常識。

冷凍ご飯のレシピについての監修:副島 モウ(そえじま もう)
ライター:UP LIFE編集部
2024年7月17日
食・レシピ

健康レシピで知られる料理家の副島 モウさんは、糖質についての研究論文もまめにチェックしています。そんな副島さんが、いま、気になっているのが“レジスタントスターチ”。“レジスタンス”とは消化されにくいこと、“スターチ”とはでんぷんの意味。この“レジスタントスターチ”は、熱々のごはんが冷えた時に生まれる成分で、糖質の消化吸収を緩やかにする効果があるとする研究が注目を集めているそうです。

「冷たいごはん」の効果を、おいしく取り入れよう。

そんな“レジスタントスターチ”ですが、ごはんを再加熱するとでんぷんの分子構造が変化して、その量は減少してしまいます。そこで、冷たいごはんにあまり熱を加えないで、“レジスタントスターチ”をしっかり摂れるメニューを副島さんに作ってもらいました。

炒めないチャーハン

焼豚、ネギ、卵などの具材を電子レンジで加熱。そこに冷蔵庫で冷やしたごはんをほぐしながら入れるのがコツです。油を使って炒めなくてもパラパラのチャーハンがつくれて、さらに“レジスタントスターチ”を摂ることもできます。熱々の具材を合わせることで、冷えたごはんを使っているとは思えない、ほんのりとした温かいおいしさが生まれます。

写真: 左上:ボールに入れた具材(焼豚、ネギ、卵)を混ぜる様子、右上:ご飯をほぐす様子、左下:ご飯をほぐしながら入れる様子、右下:ほぐし入れたご飯と具材を混ぜる様子
写真:炒めないチャーハン

冷凍ごはんで、消化ゆっくり満足レシピ。

糖質を気にしている方にとって、冷凍ごはんはうれしいメリットがあります。ごはんは冷凍すると、でんぷんの性質が変化し、再び熱々に加熱しても、炊きたてのごはんより消化スピードがゆっくりになると言われています。そこで副島 モウさんに、オススメの冷凍ごはんを使った一品を考えていただきました。
「小腹が空いた。でも、糖質は抑えたい」。そんなときにぴったりの熱々スープごはん。少量のごはんでも、スープを多めにすれば、体も温まって、お腹も満たされます。

あさりのトムヤムスープごはん

タイ料理のトムヤムスープの味つけを、豆板醤、レモン、ナンプラーを使って簡単に再現。熱々のスープの中に、冷凍ごはんを入れれば完成です。しいたけ、しめじなど、食物繊維が摂れる食材を入れて一緒に食べるのもオススメです。
ごはんを冷凍するときはフリーザーパックに平たく入れておくと、使いたい分だけをパキッと折って使えるので便利。冷凍庫内の場所もとりません。

写真:あさりのトムヤムスープごはんを作るイメージ スープの中に冷凍ごはんを入れる様子
写真:あさりのトムヤムスープごはん

冷凍してもおいしいごはんを炊こう。

“レジスタントスターチ”を活かしたレシピに挑戦するなら、冷凍してもおいしいごはんを炊きたいもの。パナソニックの炊飯器 SR-V10BAの「冷凍用ごはん」コースなら、再加熱したときもおいしさが保たれるので、冷凍保存に最適なコースです。高温で長時間浸水させることで、お米が中まで十分に水分を吸収し、さらに、お米の芯まで熱が浸透するため、冷凍してもふっくらとおいしいごはんが炊き上がります。糖質と上手に付き合いながらも、きちんとおいしい…そんな「冷たいごはん」を活用したメニューを、くらしの中に取り入れてみませんか。

この記事で紹介した商品

冷凍ご飯のレシピについての監修:副島 モウ(そえじま もう)

副島 モウ

副島 モウ(そえじま もう)

エコール辻フランス・イタリア料理カレッジ卒業後、渡仏。現地星付きレストランで修行。帰国後、GRAND HYATT TOKYO、BEIGE ALAIN DUCASSE TOKYOを経て料理研究家パトリス・ジュリアン氏に師事。その後、ハリウッド俳優の専属シェフや有名スポーツジムのトレーニングレシピを監修するなど、おいしさと健康を両立させたレシピづくりを行う。また、企業コンサルティング、料理教室講師、雑誌への寄稿、フードコーディネーション(TV、雑誌)、ケータラー、調理学校講師、RENDEZ-VOUS DES AMIS(鎌倉小町)オーナーシェフとその活動は多岐にわたる。

2024年7月17日 食・レシピ

  • 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。