【対談】お米にも、「サードウェーブ」がやって来た!?

ライター:UP LIFE編集部
2019年11月14日 食・レシピ

小池 理雄(小池精米店三代目店主/五ツ星お米マイスター)×平井 巧(株式会社honshoku代表/東京農業大学非常勤講師)

私たちの暮らしに深く根付いているお米。だからこそ、その良さを見過ごしていることも多いのではないでしょうか。今回は、お米の新しい魅力を発信するイベント「ごはんフェス」の仕掛け人、平井巧さんと小池理雄さんにお米トークをしていただきました。「ごはんフェス」の盛り上がりを通して、今、お二人が感じているお米の「サードウェーブ」とは、どんな波なのか。また、これまでにどんな取り組みをされてきたのかを聞いてみましょう。

お米の「サードウェーブ」、それはごはんの新しい楽しみ方。

小池:いま、お米は約700種類もの銘柄があります。どのお米もおいしくて当たり前。そこから先、各産地が独自性を出すようになり多様化しました。

平井:こんなにたくさんの種類のお米が登場したのは、日本のお米の長い歴史の中で初めてだと思います。僕と小池さんは、日本の主食であるお米を自由に楽しむ時代の到来をお米の「サードウェーブ」と名付けました。

小池:戦後、お米が主食として家庭に浸透したのが「ファーストウェーブ」。生産量が上がり、白いごはんをお腹いっぱい食べたいという願いが叶えられると、次はお米のおいしさを求めて品種改良が進みます。そうして、コシヒカリが全国的に定着したのが「セカンドウェーブ」。そして今、自分の好みに合わせて、お米の銘柄や味わい方を楽しむ時代「サードウェーブ」が来ています。

平井:ファースト、セカンドまでは「用意された楽しみ方」でしたが、サードは「自分から積極的に楽しみ方を探す」時代です。自分流に楽しむという点では、ワインやコーヒーの方が先行していて、お米は遅れてやってきた印象です。僕の会社honshokuは、お米マイスターである小池さんにご協力いただきながら、さまざまな機会を通して、お米の楽しみ方を提案してきました。

お米のファッションショー「ごはんフェス」。

平井:2014年、東京の表参道で第1回「ごはんフェス」を開催しました。企画のきっかけは小池さんとの雑談だったのですが、すでに6年目を迎えました。

小池:私は、生まれも育ちも原宿です。まさかファッションの町、原宿・表参道で、お米が注目される時代が来るなんて、予想もできませんでした。

平井:表参道からお米のトレンドをいち早く発信するという意味で、僕たちは「ごはんフェス」を“お米のファッションショー”と捉えることにしました。あまり知られていないお米の紹介や食べ比べイベント、精米体験などのワークショップ、ごはんをもっと楽しむための食材や調理道具のマルシェなど、様々なアプローチでお米への興味や関心を高めることが、お米の文化を次世代に残していくことにつながると考えて活動しています。

小池:それまでスポットライトを浴びてこなかったお米を、平井さんたちが主役にしてくれたと思っています。「ごはんフェス」に来場していたただいたお客様の楽しそうな笑顔に触れ、私自身、お米の新しい可能性を再確認。情報発信にも力を入れるようになりました。

平井:その後、「ごはんフェス」は埼玉や福岡などでも開催。さらに複数の米どころの団体から「うちでもやりたい」とお声掛けいただくなど、今後も広がりを見せそうです。これからも、お米の新しい楽しみ方が次々と生まれていくと思います。

お米屋さんは、ごはんのソムリエ。

小池:若い世代の方には、お米屋さんでお米を買ったことがない方も多いと思います。

平井:そうした習慣が減っていくのは残念ですね。お米のことを知りたいなら、お米屋さんと話すのがベストなのに。小池さんは、お米の「サードウェーブ」を発信する中心的な存在ですが、お米屋さんとして何か心がけていることはありますか?

小池:毎朝、違う品種のごはんを食べています。お米の食感や香りなど、自分で味わったときの感想をお客様にお伝えするためです。また、全国の農家の方々の田んぼを訪れる機会も多いので、そこで見聞きしたストーリーをお客様にお話しすることもあります。

平井:お米にまつわる話を聞きながら、お米屋さんで自分の好きな銘柄を探すのは楽しそうですね。ワインを選ぶ時に、ソムリエからブドウの品種や産地の情報を説明してもらうのと同じ感覚ではないかと思います。

小池:お米屋さんは、地域のご家庭や飲食店とつながっています。その町で暮らす人々にお米の魅力を紹介する「ごはんのソムリエ」と言えるかもしれません。もっと活用してほしいですね。

平井:そうですね。お米屋さんと相談しながら、いろんな銘柄を試していただくのもいいと思います。ちなみにパナソニックの「Wおどり炊き」には、50銘柄を炊き分ける機能があるので、それぞれの個性を最大限に引き出すことができます。お米屋さんや炊飯器を活用することで、ごはんのある暮らしはとても豊かになると思いますよ。

小池:より多くの方に、お米の魅力に触れていただき、もっと自由に楽しんでいただきたいですね。

平井:それこそが、お米の「サードウェーブ」だと思います。この流れを盛り上げていくために、これからもよろしくお願いします。

小池:こちらこそ、よろしくお願いします。

対談者プロフィール

小池 理雄(左)
原宿にある小池精米店の三代目、五ツ星お米マイスターとして活躍する。大学卒業後、出版社、人事制度コンサルティングファームを経て、実家の小池精米店を継ぐ。「楽しくなければお米ではない!」をモットーに、お米の魅力を伝えるべく、イベントやワークショップ、講演にも力を入れている。

平井 巧(右)
日本の食と人を伝えるクリエイティブチーム株式会社honshoku代表。東京農業大学非常勤講師。SP広告代理店、IT関連会社を退社後、「honshoku」を立ち上げ、ごはんの祭典「ごはんフェス」などを手掛ける。また、フードロス削減に取り組む一般社団法人フードサルベージの代表理事でもある。

写真:小池理雄さん(左)と平井巧さん(右)の対談

2019年11月14日 食・レシピ

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